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街の外に出たら魔物に襲われるって普通思いますよね

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「思ったより、あっさり着いたな」

 歩いて2時間程度。国境の森を塞ぐように南北に伸びる高い壁。

 近づくにつれて、壁とひとつになった2階建てのビルくらいの砦が見えてきた。

「あっさりってなんだよ」

「いや、もうちょっと魔物に襲われたりとかあるかと思ってた」

 ファンタジーの定番だろ?

「こんなとこで魔物が出るわけねえだろ」

「そんな場所じゃ生活できない」

 仰るとおりで。ちょっと俺がゲーム脳だったか。

「まぁ、何事もないのが一番か。さっさと終わらせて帰ろう」

 今日はメルを抱きたいし。シンシアさんも待ってるだろうし。

 メルとエルダとシンシアさんのまんこと、リサのまんこを、じっくりと比べてみるのもいいかもしれない。

 リサのまんこが良すぎたからなぁ。3人のいいとこ探しだ。

「くろーさん、壁の上に2人立ってる」

「ああ、ほんとだな」

 ああやって国境の森を監視してるのか。

 むこうも俺たちに気づいたみたいだ。だんだんと2人の顔が見えてくる。

 おお、やっぱり美人っぽい。髪は青に緑だけど。でも、こっちから視線を動かさないのはなんでだろう。

「なぁ、くろー。なんか様子がおかしくねえか?」

「おかしいな」

 うん、嫌な予感しかしない。

 砦まで50メートルくらいになると、2人が俺を睨みつけているのがはっきりとわかる。

「こりゃ、聞いてるな。リサのこと」

 壁の上の2人が砦の中へと入っていく。下りてきてくれるのか。歓迎はされないだろうけど。

「くろー、どうすんだよ」

「命乞いする?」

「しなくていいよ。できるだけ穏便にいこう」

 みんなが大好きなリサを、お尻の穴まで犯したんだし、殴られるくらい我慢しますよ。

 流石に殺されはしないだろうし。

 殺されないよね?

 少し不安になったところで、バンっと音をたてて扉が開く。

 出てきたのは金属鎧を着た、肉食獣を思わせるような雰囲気の女。その後ろに、剣を抱えた青髪と緑髪が続いてくる。

「ほお、聞いてはいたが、本当にデカイな」

 やっぱ聞いてたか。誰だよ教えた奴。余計なことしやがって。

 まだ10メートルは離れてる。歩みは止めない。堂々と近づいていく。

「貴様がクロウ・ヤジマか」

 なかなか大柄だ。背はエルダより少し高い。180ないくらいか。

 つり気味の大きな目、薄い唇の大きな口。まるで牙をむくように歯を見せて笑っている。

「ああ、民兵になりたてだ。サインをもらえるか?」

 例に漏れず美人なんだが、バサバサと雑に伸ばされた明るい茶色の髪は、まるでライオンの鬣だ。

 あ、でも雄ライオンっていないよな。この世界。

「それは後で書いてやる。それよりもだ」

 不用意に近づいた俺は、胸倉をつかまれてグッと引き寄せられる。

 顔ちかい。あと風呂入ってないんだな。メスの匂いで勃起しそう。俺、汚臭フェチだったのかぁ。ぜったいメルとエルダのせいだよな、これ。

「オレは納得したいんだよ。貴様が、アイツが惚れるほどの女だってなぁ」

 女じゃねえよ。


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