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俺には、(18歳の自分から見れば)まだちっちゃくて可愛い中学一年生の従兄弟、ゆき君がいる。
最近、その従兄弟ゆき君が引越してきた。
俺は特にあまり知らされていないが、親の方で、何かいろいろあったらしく、結局俺の住む無駄にデカい家へ、従兄弟一家が引っ越してくることになったのだ。

引っ越してきて初日は、荷物の整理やら部屋の掃除やらで、昼間、ゆき君とはろくに話が出来なくて悲しかったが、なんと彼は本当に可愛い。
夜は怖くて一人じゃあ眠れないそうなのだ。
よって初日からゆき君は、俺の部屋に布団を敷いて眠ることになった。
ただ、知らない家で初めて眠るわけで、そりゃ怖いだろう。
ゆき君は夜中眠れず、俺をぽんぽんと叩いてきた。
俺はむにゃむにゃと寝ぼけながら、
「どうしたの?」
と、聞いたら、
「こ、こわいから、一緒に寝て欲しい…です。」
だと。尊い…。俺の従兄弟尊い。
そのあとは、俺の布団に二人で仲良く寝たわけだ。

翌日からは、一人で寝れるかなぁ?と思っていたが、それはまだ難しいらしく、その後1週間くらいは、ずっと同じ布団に寝ていた。俺幸せ。


ところが、事件は起きた…。

約2週間たったある日、俺が風呂を出て髪をざっと乾かし、服を着ようと思いシャツを被り、下着ケースの引き出しを引くと、そこには見慣れない下着、男物のパンツが入っていた。
うちにはお風呂が2つあって、女性と男性で一応分けることになり、洗濯機も2つ用意することになった。まぁ、男はみんな同じ洗濯機に下着を入れるわけだし、みんな似たようなパンツを履いているだろうから、間違うのも無理ない…って、思うけどこれは例外。
入っていた見慣れないパンツは、いかにも中学一年生が履きそうな見た目、サイズ感、色合い…。確実にゆき君のパンツだった。

見つけてしまった瞬間、俺は思った。

これをそのまま本人に返すか?それとも、こっそりゆき君の下着ケースに入れてやるか?または......。
考えるより行動に出る方が速かった。
俺はゆき君のパンツを手に取り、自らの顔面に押し付け、勢い良く鼻で息を吸った。

「スーーーーーーーーーッ………ハァーーー。」

俺はゆき君のパンツの香りを十分に堪能すると、顔面からパンツを引き剥がして戻………あっ。

「な、なにしてるんですか?」

「ヒェッ」

「あの、それ…僕の…です。」

「は、ハイ…」

「えっっっっっ…と…」

バレた。バレた。……バレた。
こんなのただ変態野郎だ、嫌われた。きっと今日からゆき君は一人で寝るようになr…

「匂い、かいでたんですか?」

「うぐっ…」

「あの…その、えっと……あ、い、いい匂いでしたか?」

はい???…ん?

「も、もしいい匂いだっ…て、思って貰えたら…うれしいなぁって…思った、んですけど……。ご、ごめんなさい、気持ち悪いですよね、ごめんなさい、ぼ、ぼくっ…えと、ゆ、ゆうくんのこと…す、すき…だから、それ、で…」

ゆき君はひとりでに、ぺらぺらと話し出した。
そういえば俺の名前はゆうだったね。ゆうくんって呼ばれてるらしい。
俺の脳ミソがなかなか追いつかず、話についていけなくなっていると、ゆき君がだんだん焦ってきた。

「ご、ごめんなさい、でも、気持ち悪いと思うかもしれないけど、ア、あの、ほんとに、だいすきで、けど…いえなくて、それで…」

「ゆき君…俺の事好き?」

「だっ、だいすきです!……ふあっ、あ…えっと、あの…」

何この可愛い生き物。抱きしめてもいいよね?犯罪じゃないよね?大丈夫だよね?大丈夫だと言って!!

ぎゅっっっっ

「ふぇ?!、や、やだ、ゆうくん。まって、…どうして」

「かわいいぃー。どうしよ、俺もゆき君のことめっちゃ好きかも。」

「あ、そんな、だめだよ…ゆうくんにはきっと、す、素敵な女の子、が、」

「女の子あんまり好きじゃないし。だったらよっっっぽどゆき君のが可愛い。」

「そっ…そんなぁ、ぅっ、ひぅっ」

ゆき君は、俺の腕の中で泣き出してしまった。
彼女持ったらこんな感じなのかな。

「ゆ、ゆうく、っ、すき、すきですっ…ぅ、すきぃっ…っ」

ゆき君は、俺のシャツをくしゃっと掴んで…あれ?そういえば俺大事なことを忘れてるような…。

「で、でも、っゆうくん、し、しまった方がっ」

ああ、やっぱり。
俺こんないいシーンで…。
チ〇コ出しっぱなしだったわ。
ゆき君の泣き声だけで息子ぐんぐんフルチャージしなくてよかった…。


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