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取り急ぎ結婚した私たちですが、病めるときも健やかなるときも幾久しく全力で愛し合うことを誓います
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結婚式のあとは出席してくれたみんなと一緒に写真を撮り、メッセージカード入りのバウムクーヘンを一人一人に手渡した。
いつも少々手厳しいみっちゃんも、今日ばかりは涙腺が崩壊してしまい、軽く毒を吐く余裕もなかったようで、嗚咽混じりに『モモ、良かったね、おめでとう』と言って私を抱きしめた。
ゆうべ一緒に残業を頑張ったアキちゃんは、ここぞとばかりに高級なパックでもしたのか、お肌はいつもに増してピチピチで、高そうなカメラで私たちの写真をたくさん撮ってくれた。
既婚者の佐和ちゃんはかなり落ち着いた様子で、『結婚生活は現実だから楽しいことばかりじゃないけど、二人で力を合わせて頑張ってね』と地に足のついた激励の言葉をくれた。
素敵なエレクトーンの演奏をしてくれたリナっちは、式が終わるや否や私の元に飛んできて、私に抱きつきながら、「萌えました……。モモ×ヒサ控えめに言って最高かよ……。幼馴染みマジ尊い……。尊すぎて死ねる……。モモ×ヒサ第2章を早よ……」と、息も絶え絶えにヲタク全開で呟いた。
兄者はそんな妹を私から引き剥がし、私たちに向かって『おめでとう、末長くお幸せに』と言ったあと、尚史に『昔からの夢が叶って良かったな』と耳打ちした。
キヨは潤んだ目をしながら私たちの肩をポンポンと叩いて、ただ一言『幸せになれよ』と言った。
伯父さんと伯母さんは目を潤ませながら私の手を握って『モモちゃん、ありがとう』『おめでとう、綺麗だったよ』と言ってくれた。
尚史の両親は式の間はただひたすら嬉しそうに笑っていたけれど、式が終わるとパパさんは尚史の肩を掴んで『尚史、しっかりやれよ。絶対にモモちゃんを泣かせるな』と言い、洋子ママは私の手を取って『尚史の子どもの頃からの夢を叶えてくれてありがとう。頼りない息子だけど、これからもよろしくね』と涙ながらに言った。
父は尚史の肩に手を置き、少し寂しそうに笑って『尚史、モモを頼んだよ』と言い、母は『モモ、綺麗よ』と言って私を抱きしめた。
お祝いの言葉も激励の仕方もそれぞれだけど、みんなが私たちの結婚を祝ってくれていることが、とても嬉しかった。
私はきっと大切なみんなの前で尚史と愛を誓い合った今日のことを、一生忘れないだろう。
無事に結婚式を終えて着替えを済ませ、病院の近くの少しお高い中華料理店で、両家の両親たちから『結婚のお祝い』と称して豪華な食事をごちそうになったあと、尚史の両親に車で送ってもらってマンションに帰りついた。
ゆうべの仕事の疲れも残っているのは否めないし、やはり二人ともかなり緊張していたのか、部屋に入るなり二人して無言のまま寝室に向かい、勢いよくベッドに倒れ込んだ。
「とりあえず……終わったね」
「ああ……一段落ついたな」
ゆうべはどうなることかと思ったけれど、人生の晴れ舞台を無事に終えることができて本当に良かった。
両親たちと光子おばあちゃん、伯父さん夫婦、友人たちの笑顔が脳裏によみがえり、とても幸せな気持ちになる。
「尚史、光子おばあちゃんの願いを叶えてくれてありがとね」
私がそう言うと、尚史は微笑みながら私の手をそっと握った。
「お礼言うのは俺の方だ。光子おばあちゃんのおかげで、ずっと好きだったモモと一緒になれたんだから」
尚史のその言葉で、車の中で話していたことを思い出した。
尚史が幼馴染みの私を異性として好きになったきっかけはなんだったんだろう?
いつも少々手厳しいみっちゃんも、今日ばかりは涙腺が崩壊してしまい、軽く毒を吐く余裕もなかったようで、嗚咽混じりに『モモ、良かったね、おめでとう』と言って私を抱きしめた。
ゆうべ一緒に残業を頑張ったアキちゃんは、ここぞとばかりに高級なパックでもしたのか、お肌はいつもに増してピチピチで、高そうなカメラで私たちの写真をたくさん撮ってくれた。
既婚者の佐和ちゃんはかなり落ち着いた様子で、『結婚生活は現実だから楽しいことばかりじゃないけど、二人で力を合わせて頑張ってね』と地に足のついた激励の言葉をくれた。
素敵なエレクトーンの演奏をしてくれたリナっちは、式が終わるや否や私の元に飛んできて、私に抱きつきながら、「萌えました……。モモ×ヒサ控えめに言って最高かよ……。幼馴染みマジ尊い……。尊すぎて死ねる……。モモ×ヒサ第2章を早よ……」と、息も絶え絶えにヲタク全開で呟いた。
兄者はそんな妹を私から引き剥がし、私たちに向かって『おめでとう、末長くお幸せに』と言ったあと、尚史に『昔からの夢が叶って良かったな』と耳打ちした。
キヨは潤んだ目をしながら私たちの肩をポンポンと叩いて、ただ一言『幸せになれよ』と言った。
伯父さんと伯母さんは目を潤ませながら私の手を握って『モモちゃん、ありがとう』『おめでとう、綺麗だったよ』と言ってくれた。
尚史の両親は式の間はただひたすら嬉しそうに笑っていたけれど、式が終わるとパパさんは尚史の肩を掴んで『尚史、しっかりやれよ。絶対にモモちゃんを泣かせるな』と言い、洋子ママは私の手を取って『尚史の子どもの頃からの夢を叶えてくれてありがとう。頼りない息子だけど、これからもよろしくね』と涙ながらに言った。
父は尚史の肩に手を置き、少し寂しそうに笑って『尚史、モモを頼んだよ』と言い、母は『モモ、綺麗よ』と言って私を抱きしめた。
お祝いの言葉も激励の仕方もそれぞれだけど、みんなが私たちの結婚を祝ってくれていることが、とても嬉しかった。
私はきっと大切なみんなの前で尚史と愛を誓い合った今日のことを、一生忘れないだろう。
無事に結婚式を終えて着替えを済ませ、病院の近くの少しお高い中華料理店で、両家の両親たちから『結婚のお祝い』と称して豪華な食事をごちそうになったあと、尚史の両親に車で送ってもらってマンションに帰りついた。
ゆうべの仕事の疲れも残っているのは否めないし、やはり二人ともかなり緊張していたのか、部屋に入るなり二人して無言のまま寝室に向かい、勢いよくベッドに倒れ込んだ。
「とりあえず……終わったね」
「ああ……一段落ついたな」
ゆうべはどうなることかと思ったけれど、人生の晴れ舞台を無事に終えることができて本当に良かった。
両親たちと光子おばあちゃん、伯父さん夫婦、友人たちの笑顔が脳裏によみがえり、とても幸せな気持ちになる。
「尚史、光子おばあちゃんの願いを叶えてくれてありがとね」
私がそう言うと、尚史は微笑みながら私の手をそっと握った。
「お礼言うのは俺の方だ。光子おばあちゃんのおかげで、ずっと好きだったモモと一緒になれたんだから」
尚史のその言葉で、車の中で話していたことを思い出した。
尚史が幼馴染みの私を異性として好きになったきっかけはなんだったんだろう?
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