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ヲタはヲタを呼ぶ?昨日の恋敵は今日の同志~流れ星に集い愛を語ろう~
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「そうですよ。サプライズ的に何かモモ先輩が喜ぶことをしてあげたいけど、あれ食べたいとかここに行きたいとか全然言わないから、何をしたらいいのかわからないって相談されて、私と私の友達みんなが好きな店をオススメしたんです」
谷口さんはニコニコ笑いながらそう言った。
きっと本当に親切心で尚史に協力してくれたんだろう。
こうして谷口さん本人の口から聞かされると、尚史は私のことを一生懸命考えてくれていたのに、バカみたいにヤキモチを焼いてしまった自分が子どもみたいで恥ずかしいと改めて思う。
チラッと隣を見ると、尚史は照れくさいのを隠すようにしてチャーハンを掻き込んでいる。
どうやら谷口さんが言っていた、私のことばかり話していたというのは本当のことらしい。
「ありがとう、今度二人で行ってみるね」
「ぜひ!」
それからしばらくして、谷口さんのお兄さんがやって来て、谷口さんはお兄さんに「中森さんの奥さんのモモさん。私の会社の先輩なんだよ」と私を紹介した。
谷口兄は尚史の方を見てニヤッと笑い、私に軽く頭を下げる。
「はじめまして、利奈の兄の利明です。利奈がいつもお世話になってます。モモさんのお話は昔から尚史によく聞かされてます」
「モモです。尚史がお世話になってます」
まるで子を持つ親同士の挨拶のようだなと思っていると、尚史が谷口兄を手招きして隣の席に座らせた。
「同じ歳なんだし、そんな堅苦しい挨拶はいいから。谷口もモモに変なこと言うなよ」
「変なことって?」
「昔の話とか」
これもしかして、また何かしら暴露されるフラグなんじゃなかろうか?
尚史の『余計なことを言うな』という言葉自体が『余計なこと』のような気がするのは私だけ?
谷口兄はキヨと顔を見合せてニヤーッと笑う。
「ああ……高校時代は学校に来てもモモさんに会えなくて寂しいからって携帯の待ち受けをモモさんの写真にしてたけど、モモさんに会うときだけは好きなのがバレないように違う待ち受け画像に変えてたこととか?」
「いつモモっちが家に来ても会えるように、毎日授業が終わったらマッハで家に帰ってたとか?」
「高校時代の3年間ずっと、告白してきた女子たちに『死ぬほど好きな子がいるから無理』って断り続けたとか?」
「将来モモっちと結婚して子どもが生まれたらどんな名前つけようって、マジで考えてたとか?」
キヨと谷口兄はこの上なく楽しそうな顔をして、尚史の高校時代のエピソードを次々に暴露する。
尚史は昔から私がいないところでも、そんなに私のことを考えてくれていたんだ。
別々の学校で過ごした高校時代の尚史を知ることができて私は嬉しいけれど、尚史は本当に恥ずかしそうだ。
「だから!そういうのやめろって言ってんの!」
キヨと谷口兄は、しっかり墓穴を掘ってしまいうなだれる尚史を見て大笑いしている。
「尚史はモモっちのこととなると、ホントにバカで可愛いよな」
「ホント全然変わってないな、そういうとこ」
「うるさいな!もうおまえらなんか結婚式には呼ばん!」
尚史はそう言ってビールをグビグビ飲み干した。
まるですねた子どもみたいだ。
「えーっ、呼んでくれよ!楽しみにしてたんだから」
「ごめんって!もう余計なことは言わないから機嫌直してくれよ、な?」
「イヤだ、おまえらにモモの花嫁姿見せるのはもったいない」
私の花嫁姿を絶賛するのは、どう考えたって尚史くらいだ。
もったいないと言われるほどの代物でもないのに、そんなにハードルを上げないで欲しい。
「花嫁衣装はやっぱりドレスですか?」
相当結婚願望が強いのか、それとも華やかな結婚式に憧れを抱いているのか、谷口さんは夢見る少女のように目をキラキラさせながら私に尋ねた。
谷口さんはニコニコ笑いながらそう言った。
きっと本当に親切心で尚史に協力してくれたんだろう。
こうして谷口さん本人の口から聞かされると、尚史は私のことを一生懸命考えてくれていたのに、バカみたいにヤキモチを焼いてしまった自分が子どもみたいで恥ずかしいと改めて思う。
チラッと隣を見ると、尚史は照れくさいのを隠すようにしてチャーハンを掻き込んでいる。
どうやら谷口さんが言っていた、私のことばかり話していたというのは本当のことらしい。
「ありがとう、今度二人で行ってみるね」
「ぜひ!」
それからしばらくして、谷口さんのお兄さんがやって来て、谷口さんはお兄さんに「中森さんの奥さんのモモさん。私の会社の先輩なんだよ」と私を紹介した。
谷口兄は尚史の方を見てニヤッと笑い、私に軽く頭を下げる。
「はじめまして、利奈の兄の利明です。利奈がいつもお世話になってます。モモさんのお話は昔から尚史によく聞かされてます」
「モモです。尚史がお世話になってます」
まるで子を持つ親同士の挨拶のようだなと思っていると、尚史が谷口兄を手招きして隣の席に座らせた。
「同じ歳なんだし、そんな堅苦しい挨拶はいいから。谷口もモモに変なこと言うなよ」
「変なことって?」
「昔の話とか」
これもしかして、また何かしら暴露されるフラグなんじゃなかろうか?
尚史の『余計なことを言うな』という言葉自体が『余計なこと』のような気がするのは私だけ?
谷口兄はキヨと顔を見合せてニヤーッと笑う。
「ああ……高校時代は学校に来てもモモさんに会えなくて寂しいからって携帯の待ち受けをモモさんの写真にしてたけど、モモさんに会うときだけは好きなのがバレないように違う待ち受け画像に変えてたこととか?」
「いつモモっちが家に来ても会えるように、毎日授業が終わったらマッハで家に帰ってたとか?」
「高校時代の3年間ずっと、告白してきた女子たちに『死ぬほど好きな子がいるから無理』って断り続けたとか?」
「将来モモっちと結婚して子どもが生まれたらどんな名前つけようって、マジで考えてたとか?」
キヨと谷口兄はこの上なく楽しそうな顔をして、尚史の高校時代のエピソードを次々に暴露する。
尚史は昔から私がいないところでも、そんなに私のことを考えてくれていたんだ。
別々の学校で過ごした高校時代の尚史を知ることができて私は嬉しいけれど、尚史は本当に恥ずかしそうだ。
「だから!そういうのやめろって言ってんの!」
キヨと谷口兄は、しっかり墓穴を掘ってしまいうなだれる尚史を見て大笑いしている。
「尚史はモモっちのこととなると、ホントにバカで可愛いよな」
「ホント全然変わってないな、そういうとこ」
「うるさいな!もうおまえらなんか結婚式には呼ばん!」
尚史はそう言ってビールをグビグビ飲み干した。
まるですねた子どもみたいだ。
「えーっ、呼んでくれよ!楽しみにしてたんだから」
「ごめんって!もう余計なことは言わないから機嫌直してくれよ、な?」
「イヤだ、おまえらにモモの花嫁姿見せるのはもったいない」
私の花嫁姿を絶賛するのは、どう考えたって尚史くらいだ。
もったいないと言われるほどの代物でもないのに、そんなにハードルを上げないで欲しい。
「花嫁衣装はやっぱりドレスですか?」
相当結婚願望が強いのか、それとも華やかな結婚式に憧れを抱いているのか、谷口さんは夢見る少女のように目をキラキラさせながら私に尋ねた。
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