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恋愛はRPGの如し?まずは経験値を積むべし
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「これからだったのに……」
「俺にはしりとり6時間は無理だから。モモが頑張って何か話そうとしてるのはわかるけど、今日は普通に会話しよう」
「普通に会話しようと思ったけど何話せばいいかわからないから、しりとりしようって言ったんだけど」
私がそう言うと、尚史はコーラを飲みながら少し考えるそぶりを見せた。
何か話のネタになるようなことを探しているのか、それとも『早く料理来ないかな』とか『ゲームしたいな』とでも思ってるんだろうか。
「あのさ、ふと思ったんだけど……モモはいつも八坂さんとどんな会話してんの?」
これは予想外の質問だった。
尚史はお腹が空いているときでも、ゲームと御飯以外のことを考えられるスキルを身につけたようだ。
「八坂さんと?どうだっけ……」
「一応会話は続くんだろ?」
「続くって言うか……話の流れで私から話題振ることもたまにはあるけど、基本的には八坂さんがあれこれ話題を振ってきて、私はそれに答えるスタンスかな」
「さすがトップセールス……。話術のスキル高過ぎ」
確かに尚史と八坂さんでは、話術のスキルやコミュ力は雲泥の差だ。
だけど私の対人レベルも尚史と同じようなものだから、八坂さんとは緊張してうまく話せないけれど、尚史とは幼馴染みということもあるし、泥レベルの者同士で身構えたり無理したりせずに話せるのだと思う。
「尚史は今まで付き合ってきた彼女とはどんな会話してたの?」
私が何気なく尋ねると、尚史はストローから口を離して何度も首をかしげた。
そこ、そんなに悩むところか?
まさか一言も話さなかったわけでもなかろうに。
「さぁ……?別に誰とも好きで付き合ってたわけじゃないから特に話したいこともないし、相手が話し掛けてきたら適当に返事したり相槌打ったりしてたような」
「デートとかはしなかったの?」
「一緒に飯食うくらいかな。飯食ったら駅で解散してた。部屋に来いってしつこく食い下がられて仕方なく相手の部屋に行ったことも何回かあるけど、デートらしいデートはしなかった」
おお……これは想像以上にヤバイやつだ。
そりゃ誰とも続くわけないよ。
「そんなんでよく私に協力してくれる気になったよね……」
「まぁ……相手がモモだからな。事情もわかってるし、ほっとけないだろ」
相手が私だからというのは、相手を知ると言うめんどくさいプロセスがないからってことか。
おそらく私も相手が尚史でなければ丁重にお断りしていただろう。
「私もあんな事情がなかったら結婚なんて考えないだろうし、こんなこと誰にも頼まないけどね」
「結婚なぁ……。そういえばモモ、光子ばあちゃんを結婚式に招待したいんだよな?」
「うん」
「どこで式挙げるつもりか知らないけど……予約とかしとかなくて大丈夫なのか?」
予約しようにも相手が決まってもいないのにできるわけがない。
式場予約をするために、まずは相手を見つけて結婚の約束をしなければいけないのだ。
「まさか一人で式場に行って、『相手はまだ決まってないけどこの日に挙式したいから予約します』とは言えないでしょ?」
「でも結婚式の半年くらい前から式場予約して準備したって、うちの課の先輩が言ってたけど」
「えっ……半年前?!」
なんてことだ。
結婚式場の予約って、そんなに前からするものなのか!
「光子おばあちゃん……私の結婚式のためになんとか頑張ってくれるかな?」
「そりゃ病気が治ってもっともっと長生きしてくれたら一番だけど……そればっかりはなんとも言えんな」
「俺にはしりとり6時間は無理だから。モモが頑張って何か話そうとしてるのはわかるけど、今日は普通に会話しよう」
「普通に会話しようと思ったけど何話せばいいかわからないから、しりとりしようって言ったんだけど」
私がそう言うと、尚史はコーラを飲みながら少し考えるそぶりを見せた。
何か話のネタになるようなことを探しているのか、それとも『早く料理来ないかな』とか『ゲームしたいな』とでも思ってるんだろうか。
「あのさ、ふと思ったんだけど……モモはいつも八坂さんとどんな会話してんの?」
これは予想外の質問だった。
尚史はお腹が空いているときでも、ゲームと御飯以外のことを考えられるスキルを身につけたようだ。
「八坂さんと?どうだっけ……」
「一応会話は続くんだろ?」
「続くって言うか……話の流れで私から話題振ることもたまにはあるけど、基本的には八坂さんがあれこれ話題を振ってきて、私はそれに答えるスタンスかな」
「さすがトップセールス……。話術のスキル高過ぎ」
確かに尚史と八坂さんでは、話術のスキルやコミュ力は雲泥の差だ。
だけど私の対人レベルも尚史と同じようなものだから、八坂さんとは緊張してうまく話せないけれど、尚史とは幼馴染みということもあるし、泥レベルの者同士で身構えたり無理したりせずに話せるのだと思う。
「尚史は今まで付き合ってきた彼女とはどんな会話してたの?」
私が何気なく尋ねると、尚史はストローから口を離して何度も首をかしげた。
そこ、そんなに悩むところか?
まさか一言も話さなかったわけでもなかろうに。
「さぁ……?別に誰とも好きで付き合ってたわけじゃないから特に話したいこともないし、相手が話し掛けてきたら適当に返事したり相槌打ったりしてたような」
「デートとかはしなかったの?」
「一緒に飯食うくらいかな。飯食ったら駅で解散してた。部屋に来いってしつこく食い下がられて仕方なく相手の部屋に行ったことも何回かあるけど、デートらしいデートはしなかった」
おお……これは想像以上にヤバイやつだ。
そりゃ誰とも続くわけないよ。
「そんなんでよく私に協力してくれる気になったよね……」
「まぁ……相手がモモだからな。事情もわかってるし、ほっとけないだろ」
相手が私だからというのは、相手を知ると言うめんどくさいプロセスがないからってことか。
おそらく私も相手が尚史でなければ丁重にお断りしていただろう。
「私もあんな事情がなかったら結婚なんて考えないだろうし、こんなこと誰にも頼まないけどね」
「結婚なぁ……。そういえばモモ、光子ばあちゃんを結婚式に招待したいんだよな?」
「うん」
「どこで式挙げるつもりか知らないけど……予約とかしとかなくて大丈夫なのか?」
予約しようにも相手が決まってもいないのにできるわけがない。
式場予約をするために、まずは相手を見つけて結婚の約束をしなければいけないのだ。
「まさか一人で式場に行って、『相手はまだ決まってないけどこの日に挙式したいから予約します』とは言えないでしょ?」
「でも結婚式の半年くらい前から式場予約して準備したって、うちの課の先輩が言ってたけど」
「えっ……半年前?!」
なんてことだ。
結婚式場の予約って、そんなに前からするものなのか!
「光子おばあちゃん……私の結婚式のためになんとか頑張ってくれるかな?」
「そりゃ病気が治ってもっともっと長生きしてくれたら一番だけど……そればっかりはなんとも言えんな」
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