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弱い男の嫉妬と自己嫌悪
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なんとか健太郎を遠ざけた愛美は、再びスマホに耳を当てようとした。
「あれ……?」
いつの間にか電話が切れている。
もう一度電話を掛けてみたが、呼び出し音が鳴るばかりで『政弘さん』は電話に出なかった。
(もう運転中なのかな……?)
愛美は怪訝に思いながらも、スマホをポケットにしまい店の中へと戻った。
夕方に『政弘さん』との電話のすぐ後で、健太郎から電話が掛かってきて、他の幼馴染みの3人が、健太郎の店のオープン祝いに急遽集まる事になったから、愛美も来ないかと誘われた。
家にいてもどうせ一人だし、久しぶりに幼馴染みの由香、武、駿介に会えるならと、その誘いに乗った。
7時頃に【居酒屋 やまねこ】に集まり、5人で健太郎の作った料理を食べながら酒を飲み、懐かしい昔話や、進路が別々になった高校卒業後の近況を話して賑やかに過ごした。
由香と武は今年の夏に結婚する予定だと言っていた。
駿介は既に結婚していて、もうすぐ1歳になる子供がいるらしい。
意外なことに駿介はいわゆる『授かり婚』と言うやつで、出産費用などを考えると結婚式を挙げる経済的な余裕がなかったので、二人で入籍を済ませた後で写真館に足を運び、せめてもの記念に写真を撮ってもらったと言っていた。
健太郎は調理師学校を出た後、店を持つために必死で働いていたそうだ。
愛美は大学を出た後、今の保険会社に勤めていると話した。
何年も会っていなくても、気心の知れた幼馴染みとの集まりは楽しかった。
この後は由香と武の新居で二次会をして、そのまま泊まる事になっている。
そろそろデザートにフルーツの盛り合わせを食べて一次会をしめようという流れになった時、『政弘さん』から電話が掛かってきた。
スマホを持って店の外に出て『政弘さん』と話していると、健太郎の邪魔が入った。
愛美は『政弘さん』が「おやすみ』の一言も言わずに電話を切ってしまった事に違和感を覚えた。
苛立ちながら自宅に戻った『政弘さん』は、シャワーを浴びた後、ソファーに身を沈めてウイスキーの水割りを煽っていた。
普段は自宅では滅多に酒を飲まないが、今頃愛美は健太郎と一緒にいるのだと思うと、飲まずにはいられない気分だった。
(よく考えたら、会おうって言うのも、会いに行くのも、いつも俺だ)
帰り際には寂しそうにするのに、愛美の方から『会いたい』とか『会いに行っていい?』などと言われた事はない。
自分はいつも愛美と会いたいと思っているけれど、愛美は会えなくても案外平気なのかも知れない。
(なんだこれ……?温度差ってやつか……?)
そもそも始まりは、自分が一方的に愛美を好きで、愛美からは一方的に嫌われていた。
付き合う事になったのも愛美にとっては、押しの強さに負けて仕方なく……という感じだったと思う。
(俺の事好きだって言ってくれたのは、きっと愛美が過去のつらい恋愛に傷付いてたからで……誰かに思いきり優しくして欲しかっただけなのかも……)
『めちゃくちゃ大事にする』と約束して、これでもかと言うほど目一杯優しくしてきた。
優しく抱きしめる。
優しくキスをする。
愛美を抱く時は苦痛を与えないように、理性を捨てきらず壊れ物を扱うように優しく触れる。
本当は理性も何もかも忘れて、激しく愛美を愛したいと思う事もある。
だけど大切な愛美がいやがる事や怖がる事はしたくないし、何より、そんな事をして嫌われたくない。
(好きだから優しくしたいんじゃなくて、嫌われたくないから優しくしてるだけ……?守りたいのは愛美じゃなくて……自分自身?)
職場では愛美の嫌いな俺様上司、二人で会う時は優しい恋人の『政弘さん』を演じている。
そのギャップで愛美にとって『政弘さん』は、更に優しく思えるだろう。
自分の弱さとずるさに嫌気がさして、水割りを一気に飲み干した。
(俺は愛美が思ってるような、優しい大人の男なんかじゃないよ……。本当はこんなに弱くて頼りなくて、情けない男なんだ……)
酔いがまわるほどに思考がネガティブになり、ひどい自己嫌悪に陥って、愛美の気持ちも、自分の気持ちさえも疑ってしまう。
愛美の姿を見掛けるだけで幸せになれた、淡い片想いの頃とは違う。
愛美が笑顔を見せてくれるようになった時や、初めて『政弘さん』と呼んで「好きです」と言ってくれた時は、どうしようもないくらい嬉しくて幸せだったはずなのに、好きになるほどもっと愛して欲しいと欲張る自分がいる。
自分は本当の自分をさらけ出せないくせに、愛美には分かりやすい愛情を求めてばかりだと気付いた。
好きだから嫌われたくないし、愛して欲しい。
(こんな俺じゃ愛してもらえないよ……)
もう何杯目かわからない水割りを一気に飲み干し、ため息をついてソファーに倒れ込んだ。
虚ろな目に映る天井がグルグルとまわる。
目を閉じると、浮かんでくるのは愛美の顔ばかり。
愛美が健太郎と会っている事に腹を立てていたはずなのに、何事もなく自分の元に戻ってきてくれる事を願っている。
(愛美があいつと会ってるってわかってても何にも言えないくせに、一人でやけ酒とか……俺ってホント情けない……)
「あれ……?」
いつの間にか電話が切れている。
もう一度電話を掛けてみたが、呼び出し音が鳴るばかりで『政弘さん』は電話に出なかった。
(もう運転中なのかな……?)
愛美は怪訝に思いながらも、スマホをポケットにしまい店の中へと戻った。
夕方に『政弘さん』との電話のすぐ後で、健太郎から電話が掛かってきて、他の幼馴染みの3人が、健太郎の店のオープン祝いに急遽集まる事になったから、愛美も来ないかと誘われた。
家にいてもどうせ一人だし、久しぶりに幼馴染みの由香、武、駿介に会えるならと、その誘いに乗った。
7時頃に【居酒屋 やまねこ】に集まり、5人で健太郎の作った料理を食べながら酒を飲み、懐かしい昔話や、進路が別々になった高校卒業後の近況を話して賑やかに過ごした。
由香と武は今年の夏に結婚する予定だと言っていた。
駿介は既に結婚していて、もうすぐ1歳になる子供がいるらしい。
意外なことに駿介はいわゆる『授かり婚』と言うやつで、出産費用などを考えると結婚式を挙げる経済的な余裕がなかったので、二人で入籍を済ませた後で写真館に足を運び、せめてもの記念に写真を撮ってもらったと言っていた。
健太郎は調理師学校を出た後、店を持つために必死で働いていたそうだ。
愛美は大学を出た後、今の保険会社に勤めていると話した。
何年も会っていなくても、気心の知れた幼馴染みとの集まりは楽しかった。
この後は由香と武の新居で二次会をして、そのまま泊まる事になっている。
そろそろデザートにフルーツの盛り合わせを食べて一次会をしめようという流れになった時、『政弘さん』から電話が掛かってきた。
スマホを持って店の外に出て『政弘さん』と話していると、健太郎の邪魔が入った。
愛美は『政弘さん』が「おやすみ』の一言も言わずに電話を切ってしまった事に違和感を覚えた。
苛立ちながら自宅に戻った『政弘さん』は、シャワーを浴びた後、ソファーに身を沈めてウイスキーの水割りを煽っていた。
普段は自宅では滅多に酒を飲まないが、今頃愛美は健太郎と一緒にいるのだと思うと、飲まずにはいられない気分だった。
(よく考えたら、会おうって言うのも、会いに行くのも、いつも俺だ)
帰り際には寂しそうにするのに、愛美の方から『会いたい』とか『会いに行っていい?』などと言われた事はない。
自分はいつも愛美と会いたいと思っているけれど、愛美は会えなくても案外平気なのかも知れない。
(なんだこれ……?温度差ってやつか……?)
そもそも始まりは、自分が一方的に愛美を好きで、愛美からは一方的に嫌われていた。
付き合う事になったのも愛美にとっては、押しの強さに負けて仕方なく……という感じだったと思う。
(俺の事好きだって言ってくれたのは、きっと愛美が過去のつらい恋愛に傷付いてたからで……誰かに思いきり優しくして欲しかっただけなのかも……)
『めちゃくちゃ大事にする』と約束して、これでもかと言うほど目一杯優しくしてきた。
優しく抱きしめる。
優しくキスをする。
愛美を抱く時は苦痛を与えないように、理性を捨てきらず壊れ物を扱うように優しく触れる。
本当は理性も何もかも忘れて、激しく愛美を愛したいと思う事もある。
だけど大切な愛美がいやがる事や怖がる事はしたくないし、何より、そんな事をして嫌われたくない。
(好きだから優しくしたいんじゃなくて、嫌われたくないから優しくしてるだけ……?守りたいのは愛美じゃなくて……自分自身?)
職場では愛美の嫌いな俺様上司、二人で会う時は優しい恋人の『政弘さん』を演じている。
そのギャップで愛美にとって『政弘さん』は、更に優しく思えるだろう。
自分の弱さとずるさに嫌気がさして、水割りを一気に飲み干した。
(俺は愛美が思ってるような、優しい大人の男なんかじゃないよ……。本当はこんなに弱くて頼りなくて、情けない男なんだ……)
酔いがまわるほどに思考がネガティブになり、ひどい自己嫌悪に陥って、愛美の気持ちも、自分の気持ちさえも疑ってしまう。
愛美の姿を見掛けるだけで幸せになれた、淡い片想いの頃とは違う。
愛美が笑顔を見せてくれるようになった時や、初めて『政弘さん』と呼んで「好きです」と言ってくれた時は、どうしようもないくらい嬉しくて幸せだったはずなのに、好きになるほどもっと愛して欲しいと欲張る自分がいる。
自分は本当の自分をさらけ出せないくせに、愛美には分かりやすい愛情を求めてばかりだと気付いた。
好きだから嫌われたくないし、愛して欲しい。
(こんな俺じゃ愛してもらえないよ……)
もう何杯目かわからない水割りを一気に飲み干し、ため息をついてソファーに倒れ込んだ。
虚ろな目に映る天井がグルグルとまわる。
目を閉じると、浮かんでくるのは愛美の顔ばかり。
愛美が健太郎と会っている事に腹を立てていたはずなのに、何事もなく自分の元に戻ってきてくれる事を願っている。
(愛美があいつと会ってるってわかってても何にも言えないくせに、一人でやけ酒とか……俺ってホント情けない……)
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