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ノック
しおりを挟む暗くてボロい、体育館の裏のトイレ
気味が悪くて誰も使っていない
その時の俺は本当に馬鹿だった。
部活が終わり、片付けを終え帰ろうとしたとき、急にお腹が痛くなった。家まで我慢しようと思ったが家までの帰り道痛みを我慢しながら帰るのもどうかと思っていると体育館裏のトイレが目に入った。
まぁ、すぐに終わるし…
俺はその暗くて不気味なトイレに入った。
トイレを終え、出ようとしたとき
ドン ドン
ノックされた
こんな時間に
他にも部屋はあるのに
俺は感覚で出てはいけないと思い黙っていると
ドン ドン ドン
ドン ドン ドン ドン
ノックの音は次第に強くなり
ドンドンドンドンドンドン
ドンドンドンドンドンドンドンドン
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
我慢できなくなり勢いよくドアを開け全速力で逃げて帰った。
振り向いてはいけない
そんな気がしてずっと前を向いて。
次の日
友達にこの話をすると1つの噂を聞かされた
あのトイレ、いじめであのトイレに閉じ込められて死んだ霊が出るらしい
つまり
あの音はノックの音ではなく…
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