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第二十一話 海月と猿の肝【後編】
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「飯が出来たぞ!」
ターニャは寝惚け眼をこすりながら起き出しテーブルに座る。
「ほー、どれもこれも旨そうじゃの」
テーブルに並べられた数々の料理から、唐揚げを選びフォークでつく。俺は彼女の口元を見ながら息を飲む――
「鶏肉を揚げたものじゃな」
「脂ののった若鶏をカラッと揚げた」
俺は背筋から汗が噴き出る。彼女は揚げ物を知っている!? 唐揚げが一つ二つと消えていく。そして、天ぷらに手が伸びる。
「ほーほー、これは見たことがない料理じゃな」
「天つゆを付けてお食べください」
どこぞの料理マンガの主人公のように振る舞う。『サクッ』彼女の口から心地よい音色が流れた。
「ふふーん」
そう言って箸を止めた。
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、よく考えれば俺も若いときには、天ぷらをご馳走とは思わなかった! ジジババが喜んでいたから勘違いしてしまった。もちろん天ぷらを好きな若者もいる。しかし、死ぬ前にもう一度食べたいランキングで、天ぷらが上位に入るとは思えない。何たる失態、凡ミス、痛恨の過ち。
肉カツにフォークが行く。俺は祈るようにそれを見つめる。
「サクサクジャの」
どこかで聞いた言葉……しかし、一つだけ大きな違いがある。彼女は美味しそうな目をしていない。
「サクサクか」
大きな皿に、俺が丸焼きで乗せられる絵が頭に浮かぶ。
俺は彼女の腹が満たされる前にキッチンに走る。
「これを召し上がれ」
そういって最後の料理を彼女に出した。
「なんじゃ、さっきの料理と同じではないか!」
まあ、そう言わずに食べてくれ。彼女はすこし細長い揚げた料理にかぶりつく。
「んん~この酸味とこの食材が絡まって見事なハーモニーを奏でておる、この料理の名はなんて名前か」
俺はテーブルの下で拳を握る。
「えびふりゃーでござる」
「えびふりゃーとな……この上に掛かっているソースが素材を引き立てておるの」
「タルタルソースです。卵とタマネギを砕き酢漬けの野菜を、秘伝のソースで混ぜて作った物でございます」
「秘伝のソース……であるか……」
俺は最終兵器のマヨネーズを飛び越え、タルタルソースで彼女を落としにいった。
「美味かっただろう」
どや顔の俺。
「ああ、旨かった――猿が作る料理にしてはな」
俺は負けた……彼らの食生活は、現代の日本並みに良かったということか。しかし、俺はまだ諦めてはいない。
「フハハハハハハーこれは前菜だ! 今まで出した料理は、これを美味しく食べるための道化師に過ぎない!」
そう言って俺は彼女の目の前にお皿を置いた。
「ふーんこれを食べた後、お前さんは死ぬんじゃな」
俺をジト目で見つめ、彼女はゆっくりとそれを口に運ぶ。その瞬間、目を大きく見開き絶句する。二口、三口もう俺の顔など見ていない。ブルブルと肩を震わし歓喜の表情を見せる。
「な、なんだこのデザートは! 舌の上で蕩けた氷菓が、プルプルとした食感のお菓子とからまり、冷たさが更に美味しさを引き立たせておる。しかも、氷菓、お菓子単体の味も捨てがたい。もう一度口に運ぶと、更に甘くフワフワなクリームと果物が何十通りの味に変化するぞ」
そして、最後に残しておいた小さな赤い実を食べる。
目を細めて彼女は俺に問う
「このデザートは何という名じゃ!!!」
「プリンアラモードでございます」
どや顔、掛ける二乗の俺。美味しそうにプリンアラモードを食べる姿を見ながら、自分が食材にならなかったことに安堵する。
「お代わりをもて」
そういって目の前に皿を差し出す。
「すまねぇが、先ほどみたいに綺麗に盛れないが……」
「ああ、早く持ってきてたもれ」
俺はプリンとアイスの上に生クリームをかけ、適当に果物を並べてすぐに出してやった。
「死ぬ前に思い出す料理だっただろう」
「う、う~」
どうやら彼女は負けず嫌いらしい。
「あー、おれ食べられちゃう!」
頭から電撃が落ちた……。
二人とも腹が満たされたので一息つく。
「風呂が沸いたから入ってこいよ」
そういってタオルと服を彼女に手渡す。
しばらくして風呂場から彼女の呼ぶ声がする。
「遅いぞ猿ーーッ」
何事かと風呂に走る。
「早く、身体を洗え! 妾の身体が冷えてしまう」
どこぞのお姫様かと……いや、こいつ本気じゃね? 俺もあわてて服を脱ぎ風呂に入る。彼女の青白い肌が妙に艶めかしい。さらに腰までたれた黒髪が水に濡れさらに妖艶さを引き出していた。
「悪いがここには、体や頭を洗う石鹸は置いてないぞ」
「なんと!? ではお前たちは何で汚れを落としているのじゃ?」
「植物の実とか灰汁だな……まあ今回はお湯で流すだけで勘弁しろ」
「本当に石鹸がないのか?」
「探せばあると思うが、普通の生活レベルで買える物ではないな」
彼女は絶句する。湯船からお湯をくみ取り彼女の頭にかけてやる。
「俺も身体が冷えたから風呂に入るわ」
そういって彼女をヒョイと抱き上げ湯船に浸かる。
「お、おまえ猿の分際で!」
顔を真っ青にして湯船でぷりぷり怒る彼女が可愛く見えた。彼女は怒る振りをしながら、俺の身体に尻尾を絡みつけ軽く締め上げてくる。鱗が肌に刺さると思いきや、スベスベして心地よい。彼女は俺の身体に背中を預ける。風呂場に浮かぶ尻尾をさすり、恐る恐る後ろから胸の感触を楽しむ。「はひぃ」と小さな吐息が聞こえる。しばらく堪能すると、吐息から寝息に変わる。俺はまた彼女を担いで風呂から上がった。濡れた身体を拭きながら変な性癖に目覚める気がした。
いつもの時間に目覚めると俺の横でターニャが裸で寝ていた。彼女を起こさないように、ゆっくりと腰を上げ朝の鍛錬をする。鍛錬が終わり部屋に戻ると彼女が起きてきた。ベットの横にたたんで置いた服をテキパキと着替えて頭を軽く下げた。
「世話になった、皆が心配するので帰るとする」
そう言って、俺に何か投げてきた。それを手に取ると綺麗な紋章入りのプレートだった。
「これを見せれば、いつでも我が国に入れる」
「今度、家に干してある肝を忘れずに持って行くわ」
彼女はまたころころと可愛い声で笑った。
俺はターニャが住んでいる場所を聞かずに、森の入り口まで見送った。彼女は深い森の向こうに消えていく……。
ターニャは寝惚け眼をこすりながら起き出しテーブルに座る。
「ほー、どれもこれも旨そうじゃの」
テーブルに並べられた数々の料理から、唐揚げを選びフォークでつく。俺は彼女の口元を見ながら息を飲む――
「鶏肉を揚げたものじゃな」
「脂ののった若鶏をカラッと揚げた」
俺は背筋から汗が噴き出る。彼女は揚げ物を知っている!? 唐揚げが一つ二つと消えていく。そして、天ぷらに手が伸びる。
「ほーほー、これは見たことがない料理じゃな」
「天つゆを付けてお食べください」
どこぞの料理マンガの主人公のように振る舞う。『サクッ』彼女の口から心地よい音色が流れた。
「ふふーん」
そう言って箸を止めた。
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、よく考えれば俺も若いときには、天ぷらをご馳走とは思わなかった! ジジババが喜んでいたから勘違いしてしまった。もちろん天ぷらを好きな若者もいる。しかし、死ぬ前にもう一度食べたいランキングで、天ぷらが上位に入るとは思えない。何たる失態、凡ミス、痛恨の過ち。
肉カツにフォークが行く。俺は祈るようにそれを見つめる。
「サクサクジャの」
どこかで聞いた言葉……しかし、一つだけ大きな違いがある。彼女は美味しそうな目をしていない。
「サクサクか」
大きな皿に、俺が丸焼きで乗せられる絵が頭に浮かぶ。
俺は彼女の腹が満たされる前にキッチンに走る。
「これを召し上がれ」
そういって最後の料理を彼女に出した。
「なんじゃ、さっきの料理と同じではないか!」
まあ、そう言わずに食べてくれ。彼女はすこし細長い揚げた料理にかぶりつく。
「んん~この酸味とこの食材が絡まって見事なハーモニーを奏でておる、この料理の名はなんて名前か」
俺はテーブルの下で拳を握る。
「えびふりゃーでござる」
「えびふりゃーとな……この上に掛かっているソースが素材を引き立てておるの」
「タルタルソースです。卵とタマネギを砕き酢漬けの野菜を、秘伝のソースで混ぜて作った物でございます」
「秘伝のソース……であるか……」
俺は最終兵器のマヨネーズを飛び越え、タルタルソースで彼女を落としにいった。
「美味かっただろう」
どや顔の俺。
「ああ、旨かった――猿が作る料理にしてはな」
俺は負けた……彼らの食生活は、現代の日本並みに良かったということか。しかし、俺はまだ諦めてはいない。
「フハハハハハハーこれは前菜だ! 今まで出した料理は、これを美味しく食べるための道化師に過ぎない!」
そう言って俺は彼女の目の前にお皿を置いた。
「ふーんこれを食べた後、お前さんは死ぬんじゃな」
俺をジト目で見つめ、彼女はゆっくりとそれを口に運ぶ。その瞬間、目を大きく見開き絶句する。二口、三口もう俺の顔など見ていない。ブルブルと肩を震わし歓喜の表情を見せる。
「な、なんだこのデザートは! 舌の上で蕩けた氷菓が、プルプルとした食感のお菓子とからまり、冷たさが更に美味しさを引き立たせておる。しかも、氷菓、お菓子単体の味も捨てがたい。もう一度口に運ぶと、更に甘くフワフワなクリームと果物が何十通りの味に変化するぞ」
そして、最後に残しておいた小さな赤い実を食べる。
目を細めて彼女は俺に問う
「このデザートは何という名じゃ!!!」
「プリンアラモードでございます」
どや顔、掛ける二乗の俺。美味しそうにプリンアラモードを食べる姿を見ながら、自分が食材にならなかったことに安堵する。
「お代わりをもて」
そういって目の前に皿を差し出す。
「すまねぇが、先ほどみたいに綺麗に盛れないが……」
「ああ、早く持ってきてたもれ」
俺はプリンとアイスの上に生クリームをかけ、適当に果物を並べてすぐに出してやった。
「死ぬ前に思い出す料理だっただろう」
「う、う~」
どうやら彼女は負けず嫌いらしい。
「あー、おれ食べられちゃう!」
頭から電撃が落ちた……。
二人とも腹が満たされたので一息つく。
「風呂が沸いたから入ってこいよ」
そういってタオルと服を彼女に手渡す。
しばらくして風呂場から彼女の呼ぶ声がする。
「遅いぞ猿ーーッ」
何事かと風呂に走る。
「早く、身体を洗え! 妾の身体が冷えてしまう」
どこぞのお姫様かと……いや、こいつ本気じゃね? 俺もあわてて服を脱ぎ風呂に入る。彼女の青白い肌が妙に艶めかしい。さらに腰までたれた黒髪が水に濡れさらに妖艶さを引き出していた。
「悪いがここには、体や頭を洗う石鹸は置いてないぞ」
「なんと!? ではお前たちは何で汚れを落としているのじゃ?」
「植物の実とか灰汁だな……まあ今回はお湯で流すだけで勘弁しろ」
「本当に石鹸がないのか?」
「探せばあると思うが、普通の生活レベルで買える物ではないな」
彼女は絶句する。湯船からお湯をくみ取り彼女の頭にかけてやる。
「俺も身体が冷えたから風呂に入るわ」
そういって彼女をヒョイと抱き上げ湯船に浸かる。
「お、おまえ猿の分際で!」
顔を真っ青にして湯船でぷりぷり怒る彼女が可愛く見えた。彼女は怒る振りをしながら、俺の身体に尻尾を絡みつけ軽く締め上げてくる。鱗が肌に刺さると思いきや、スベスベして心地よい。彼女は俺の身体に背中を預ける。風呂場に浮かぶ尻尾をさすり、恐る恐る後ろから胸の感触を楽しむ。「はひぃ」と小さな吐息が聞こえる。しばらく堪能すると、吐息から寝息に変わる。俺はまた彼女を担いで風呂から上がった。濡れた身体を拭きながら変な性癖に目覚める気がした。
いつもの時間に目覚めると俺の横でターニャが裸で寝ていた。彼女を起こさないように、ゆっくりと腰を上げ朝の鍛錬をする。鍛錬が終わり部屋に戻ると彼女が起きてきた。ベットの横にたたんで置いた服をテキパキと着替えて頭を軽く下げた。
「世話になった、皆が心配するので帰るとする」
そう言って、俺に何か投げてきた。それを手に取ると綺麗な紋章入りのプレートだった。
「これを見せれば、いつでも我が国に入れる」
「今度、家に干してある肝を忘れずに持って行くわ」
彼女はまたころころと可愛い声で笑った。
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