ザ・ライヤーズ・ジャーナル (The Love Star Project)

ラブスターミッション22 勝利

　＊＊＊　＊＊＊　＊＊＊　＊＊＊　＊＊＊
　だが、勝負は一瞬だった。

　ずどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど・・・・・・・・・・・・・・・・・！！！

　巨大な、そう、あまりにも巨大な、とてつもない轟音の、名状しがたい落雷が・・・・！
　天空から、魔仮面を直撃した。

　すべては落雷のまばゆい光に包まれ、つぎの瞬間、遺跡から天空へ火柱が立った。魔仮面は剝ぎ取られた。恐ろしい事だ。
　仮面が剝ぎ取られた男は、うつぶせに倒れているように見える。
　エリア内は、不思議な色の煙が立ち込めて、あまり視界がよくない。
　仮面の男に付いてきていた参謀や兵士は、その現象に恐怖を感じ、顔が歪み、武器を捨ててその場から逃げ出し始めた。
　遺跡の周囲の方々に落雷があった。恐ろしい量の落雷だ。
　砂漠のそこそこに火柱が立ち始めた。
　地が揺れる。地震か・・・。
　ゴゴゴゴゴゴオオオオオオオ・・・・。

モモ「何が起きているのよぉ～！」

　遺跡からの大風の連続が大地を吹きすさぶ。

モモ「あんた、わかってんの～？」

　モモに銃を突き付けていた兵士が、その銃を捨てて、逃げ出す。
　その表情はとてつもない恐怖に歪んでいた。
　モモも、その隙に脱出した。
　ギャルソンも後に続く。

　大地震の揺れで、我々の牢屋の扉の鍵が根本から破壊され、ドアがぎいいっと開いた。
　私とオレンジボーイは咄嗟にそこを脱出。
　牢屋の外の光景に驚いた。

　ここは、地球なのか・・・？！

　天空に届く火柱が三十本はあったろう。
　天空には巨大にうずまく厚い雲。
　様々な色の煙が縦横無尽にうごめいている。
　砂丘は、おそろしくオレンジに染まり、不気味に光っている。
　遺跡から何か光が放射している。
　遺跡の中央からブルーのガスが放出されていて、その天空に向って青い炎の火柱が立つ。
　ここは、地球なのか・・・？