49 / 107
第二章
2-18 神の役目
しおりを挟む
アンタッチャブルと共に過ごすようになって一番驚いたことは、こいつらはほとんど休まずに転生者に害を与え続けていることだった。どこからそんなモチベーションが沸いて出てくるのだろうか? 異常者とは皆こういうものなのか?
このサンズガワもまたずっと転生予定者の相手を続けている。といっても適当な面談を行っては自分で導きの扉を開け、転生者を好き勝手な世界に飛ばしているだけだ。
「お前たちは休息をとらんのか?」
次の転生予定者の書類に目を通しているサンズガワに尋ねる。こいつらの手が少しでも止まれば、その分転生者の犠牲者が減る。悲しいぐらいに小さな抵抗だが、今の私に出来るのはこれぐらいだ。
「なぜ休息が必要なんです?」
「お前が言っていただろう、天聖者は精神的に弱いと。過度なオーバーワークは効率を下げ、自身に悪影響を及ぼすものだ」
「いえいえ、僕が言っているのは『人を救うのに休息が必要なのか?』ということですよ」
「……何だと?」
「自分の仕事一つ一つが人の命に関わってるなら休む暇なんてないでしょ? そりゃただの人間だったら医者でも何でもちゃんと休まなきゃだめですよ。でも僕たちの体力は無限に近い。休む理由なんてどこにもないでしょ?」
「お前たちが本当に人を救っているのならな……」
目の前の男の純粋さに、サンズガワはただ他のアンタッチャブルに騙されているだけなのでは? といった思いが強くなる。まだ少しの時間共に過ごしているだけだが、この男は人を好んで害するような性根の持ち主ではないように思う。
面談の時も転生者の過度な欲に対して忠告し、人の助けになる能力や生き方をずっと勧めている。それでどうしてこのようなアンタッチャブルの巣窟の中に留まっているのか理解ができない。
「神様って都合がいいですよね」
「急になんだ」
「人間の常識って時代と共に変わっていってるじゃないですか。昔は何の疑問も持たずに行われてた奴隷制とか、どうしてその時代の神様は許していたんでしょうね」
「それは人間の想像上の神の話だ。我等の女神様とは関係ない」
「それじゃあ転生予定者が奴隷の売買を行ってた人物ならどうするんです?」
「……そんなやつが女神様に認められるものか」
「本当ですか? では転生予定者は自分の世界の常識とは別の理由で認められたり認められなかったりするんですか? 善悪の判断をどの世界のどの文明のどの時代に沿ってやってるんでしょうね?」
「…………」
そんなことは考えたこともなかった。
「転生者って本当に人を救ってるんですかね?」
「当然だ! 悪魔や魔物を退け屠るのは転生者達の立派な行いの一つだ!」
「じゃあその世界って転生者が来るまではどうやって続いてたんです?」
「む……」
「魔王が現れてその世界の住人から勇者が生まれるならまだわかりますけどね、その世界に勇者が生まれなかったら人類は滅亡して終わりでしょ?」
「滅亡する前に転生しているだけだ」
「そんな都合のいいタイミングの世界がどれだけあるんですか? どうして転生者の数だけきちんと転生世界があるんですか? 転生世界は実際にどこにあるんですか? 導きの門から出入りすることでしか知らない世界は、一体どこに存在してるんですか?」
「……知らん、知る必要もない。我々天聖者がやるべきことは、目の前にいる苦しむ人たちに救いの手を差し伸べる事だ。そういった言葉遊びではない。どこにどれだけの世界があろうとも、一人でも多くの人間が涙することのないように全力を尽くすのが我々の役目だ」
そうだ。実際に苦しむ人々を私はどれだけ見てきた? そしてどれだけ私の力で笑顔に変えてきた? それだけで十分だ。私の現実は確かにここにある。
「いや~、さすがはオール、いい事言うなあ」
「……ダウターか、何の用だ」
「正解! ダウターでーす。そろそろ転生裁判見るのも飽きてきたかなと思ってな、次のお役目持ってきたわ」
「殺しならやらんぞ」
「ちゃうちゃう! その正反対や。俺らは色んな世界定期的にチェックしててな、そこで慈善活動をやっとるんよ。その配給やら現状の確認やらを一緒にしに行こうやないか」
「慈善活動だと……?」
「そやそや、いくら転生者がまともな世界ゆうてもな、どうしても時代が進んでない場所にはきっつい貧困とかが存在しよるねん。子供の飢える姿なんて見たくないやろ? だから食料やら衣類を配っとるんや」
「それは本当だろうな?」
「当たり前やろ! そもそもオールが一緒に見に行くんやからホンマかどうかもその目で確かめてみいや」
「私を誤魔化すために、急にやったこともない善行を始めたのでなければよいのだがな」
「なんちゅうひねたガキや。ほんま学院やら天聖軍行った奴は性格も捻じ曲がるもんなんやな」
「無礼な!」
「いやいや無礼言い出したのはそっちやろ。人の慈善活動にいちゃもんつける以上の無礼があるか?」
「む、む…………、すまん。それは私が悪かった」
「お、多少なりとも話はわかるみたいやな。まあそういう事やから。あ、あとそれでな、その世界とその後にもう1個別の世界に行ってもらったら、俺らとの共同生活も終わりやから。天聖の為の推薦もやるで」
「何!」
「ただし条件があってな。俺らの指示にちゃーんと従ってもらわんとあかん。もちろん転生者殺せともいわん。黙って指示に従ってりゃあ晴れてオールも天聖軍復帰よ。またトップ目指したらええんちゃう?」
おお、ようやくこのふざけた場所から解放されるのか。黙って指示に従えというのは気にくわんが、それでこいつらとサヨナラできるなら仕方がない。
「ダウターさん、予定よりずいぶん早くないですか?」
「しゃーない、なんぼ1回目よりうまくいってるってゆうても、結局俺らには時間があらへん。早いに越したことはないんや」
「そうですね……でも今の彼じゃ多分無理ですよ」
「リーダーはそれも承知の上や。ここは捨てて次に生かせばいいって考えやな」
「そうですか……」
「そんな顔するなや! また次でもちゃんとみんなして会えるわいな!」
前だの次だのこいつらは一体何の話をしているのだろうか? 私の失った記憶にも関係しているのだろうが、そのあたりの話は何度聞いても『理解できない』ではぐらかされてしまった。
まあとにかくここでの下らん謎かけなんかを終わらせられるのならそれでいい、ここにいると自分の中の芯のような何かがぐらつくようでイライラする。
「というわけでその世界にはみんなボロ服着ていくからな。その鎧も脱いどいてや」
このサンズガワもまたずっと転生予定者の相手を続けている。といっても適当な面談を行っては自分で導きの扉を開け、転生者を好き勝手な世界に飛ばしているだけだ。
「お前たちは休息をとらんのか?」
次の転生予定者の書類に目を通しているサンズガワに尋ねる。こいつらの手が少しでも止まれば、その分転生者の犠牲者が減る。悲しいぐらいに小さな抵抗だが、今の私に出来るのはこれぐらいだ。
「なぜ休息が必要なんです?」
「お前が言っていただろう、天聖者は精神的に弱いと。過度なオーバーワークは効率を下げ、自身に悪影響を及ぼすものだ」
「いえいえ、僕が言っているのは『人を救うのに休息が必要なのか?』ということですよ」
「……何だと?」
「自分の仕事一つ一つが人の命に関わってるなら休む暇なんてないでしょ? そりゃただの人間だったら医者でも何でもちゃんと休まなきゃだめですよ。でも僕たちの体力は無限に近い。休む理由なんてどこにもないでしょ?」
「お前たちが本当に人を救っているのならな……」
目の前の男の純粋さに、サンズガワはただ他のアンタッチャブルに騙されているだけなのでは? といった思いが強くなる。まだ少しの時間共に過ごしているだけだが、この男は人を好んで害するような性根の持ち主ではないように思う。
面談の時も転生者の過度な欲に対して忠告し、人の助けになる能力や生き方をずっと勧めている。それでどうしてこのようなアンタッチャブルの巣窟の中に留まっているのか理解ができない。
「神様って都合がいいですよね」
「急になんだ」
「人間の常識って時代と共に変わっていってるじゃないですか。昔は何の疑問も持たずに行われてた奴隷制とか、どうしてその時代の神様は許していたんでしょうね」
「それは人間の想像上の神の話だ。我等の女神様とは関係ない」
「それじゃあ転生予定者が奴隷の売買を行ってた人物ならどうするんです?」
「……そんなやつが女神様に認められるものか」
「本当ですか? では転生予定者は自分の世界の常識とは別の理由で認められたり認められなかったりするんですか? 善悪の判断をどの世界のどの文明のどの時代に沿ってやってるんでしょうね?」
「…………」
そんなことは考えたこともなかった。
「転生者って本当に人を救ってるんですかね?」
「当然だ! 悪魔や魔物を退け屠るのは転生者達の立派な行いの一つだ!」
「じゃあその世界って転生者が来るまではどうやって続いてたんです?」
「む……」
「魔王が現れてその世界の住人から勇者が生まれるならまだわかりますけどね、その世界に勇者が生まれなかったら人類は滅亡して終わりでしょ?」
「滅亡する前に転生しているだけだ」
「そんな都合のいいタイミングの世界がどれだけあるんですか? どうして転生者の数だけきちんと転生世界があるんですか? 転生世界は実際にどこにあるんですか? 導きの門から出入りすることでしか知らない世界は、一体どこに存在してるんですか?」
「……知らん、知る必要もない。我々天聖者がやるべきことは、目の前にいる苦しむ人たちに救いの手を差し伸べる事だ。そういった言葉遊びではない。どこにどれだけの世界があろうとも、一人でも多くの人間が涙することのないように全力を尽くすのが我々の役目だ」
そうだ。実際に苦しむ人々を私はどれだけ見てきた? そしてどれだけ私の力で笑顔に変えてきた? それだけで十分だ。私の現実は確かにここにある。
「いや~、さすがはオール、いい事言うなあ」
「……ダウターか、何の用だ」
「正解! ダウターでーす。そろそろ転生裁判見るのも飽きてきたかなと思ってな、次のお役目持ってきたわ」
「殺しならやらんぞ」
「ちゃうちゃう! その正反対や。俺らは色んな世界定期的にチェックしててな、そこで慈善活動をやっとるんよ。その配給やら現状の確認やらを一緒にしに行こうやないか」
「慈善活動だと……?」
「そやそや、いくら転生者がまともな世界ゆうてもな、どうしても時代が進んでない場所にはきっつい貧困とかが存在しよるねん。子供の飢える姿なんて見たくないやろ? だから食料やら衣類を配っとるんや」
「それは本当だろうな?」
「当たり前やろ! そもそもオールが一緒に見に行くんやからホンマかどうかもその目で確かめてみいや」
「私を誤魔化すために、急にやったこともない善行を始めたのでなければよいのだがな」
「なんちゅうひねたガキや。ほんま学院やら天聖軍行った奴は性格も捻じ曲がるもんなんやな」
「無礼な!」
「いやいや無礼言い出したのはそっちやろ。人の慈善活動にいちゃもんつける以上の無礼があるか?」
「む、む…………、すまん。それは私が悪かった」
「お、多少なりとも話はわかるみたいやな。まあそういう事やから。あ、あとそれでな、その世界とその後にもう1個別の世界に行ってもらったら、俺らとの共同生活も終わりやから。天聖の為の推薦もやるで」
「何!」
「ただし条件があってな。俺らの指示にちゃーんと従ってもらわんとあかん。もちろん転生者殺せともいわん。黙って指示に従ってりゃあ晴れてオールも天聖軍復帰よ。またトップ目指したらええんちゃう?」
おお、ようやくこのふざけた場所から解放されるのか。黙って指示に従えというのは気にくわんが、それでこいつらとサヨナラできるなら仕方がない。
「ダウターさん、予定よりずいぶん早くないですか?」
「しゃーない、なんぼ1回目よりうまくいってるってゆうても、結局俺らには時間があらへん。早いに越したことはないんや」
「そうですね……でも今の彼じゃ多分無理ですよ」
「リーダーはそれも承知の上や。ここは捨てて次に生かせばいいって考えやな」
「そうですか……」
「そんな顔するなや! また次でもちゃんとみんなして会えるわいな!」
前だの次だのこいつらは一体何の話をしているのだろうか? 私の失った記憶にも関係しているのだろうが、そのあたりの話は何度聞いても『理解できない』ではぐらかされてしまった。
まあとにかくここでの下らん謎かけなんかを終わらせられるのならそれでいい、ここにいると自分の中の芯のような何かがぐらつくようでイライラする。
「というわけでその世界にはみんなボロ服着ていくからな。その鎧も脱いどいてや」
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる