59 / 60
ヒトのキョウカイ2巻(エンゲージネジを渡そう)
28 (会見準備)
しおりを挟む
翌日、クオリアが『エクスマキナ』の上空で機械翼を展開し量子光を放ちながら、ホバリングしている。
クオリアが空を見上げると 定期的に流れ星が流れていく。
時間は朝の8時…朝と言ったが、今は長い夜に入っていて景色は薄暗い…。
あの流れ星の1つ1つがエアトラS2であり、各都市の要人が乗っている。
「コパイ頑張ってるな…。」
普通なら安全の為1機ずつ降下する所だが、降下機が多いので 編隊を組んで1度に降している。
3×4の12機編成が一糸乱れない綺麗なダイヤの形を維持して降下して行く。
そして、近場の都市から12機のエアトラが編隊飛行で向かってくる。
当然ながら駐機場には収容出来ないので 昨日の内から除雪を行っていた区画にゆっくりと止まる。
航空管制も無く 渋滞せずスムーズに着陸して行くのは 流石コパイと言った所か…。
駐機した機体の後部ハッチが開き、中からヒトが出てくる。
各機とも何かしらの移動用の車両は積んでいるようで、それに乗ってエクスマキナに向かう。
「DLも積んでいるのか…。」
護衛用だろうか?足を抱えた状態の細見のボディを持つスピーダータイプが2機降りてくる…。
エアトラのスペースや積載重量の場合、DLは2機の搭載が限界だ。
その為、DLの中でも重量の軽いスピーダーを選び、武器を多めに積む事が多い。
スピーダーは 大型シールドにボックスライフル…両腰に2本ずつの計4本の替えマガジン。
「さすがに、あれはマズイか…。」
DLの持ち込み自体は問題ないだろうが、一応エルダーに連絡を取り、対処をして貰おう…。
「特に事故や問題は起きそうに無いな…。」
今回は大量のエアトラが都市の上空を飛行する為、上空からの攻撃への対処と混雑している空域で事故を起こした場合のサポートの為に私が配置されていたが、このまま行けば問題は無いだろう。
午前中…ナオが自分の部屋を出て 外を歩いている…。
ヒトが全くいない光景だった昨日とは打って変わって、都市は賑やかになっている…。
日帰りするヒトはまずいなく、誰もが一泊は止まるので、部屋の割り当てやら誘導やらで大忙しだ。
これには 昨日まで見なかったエレクトロンも参加しており、顔を見る限り とても楽しそうだ…。
ナオは ゆっくりと大ホールに向かう。
大ホールは 映画館を思わせるひな壇式で折り畳みが出来る椅子と前の椅子に取り付けられている折り畳みが出来るテーブルが綺麗に配置されている。
収容人数は600人で各都市の名前とQRコードが書いてある三角のネームプレートが置かれている。
オレ達は 最前列の真ん中で呼ばれた時にすぐに出れるスタッフ席だ。
天井の角にはARスキャナーが付いていて、物や映像を瞬時に把握してVR規格のデータに加工して送る。
これで平面の映像では無く、VRでの参加も出来る…。
ホールの後ろにはカメラがあり、ナオが歩いて向かいよく見ると VHSの放送用カメラが三脚に乗せられている。
更にその後ろでビデオカメラの細かい調整をやっているのはジガだ。
「おうナオ…早かったな」
「なんでまた…レトロな物を…。」
ナオが馬鹿デカいビデオカメラを見て言う…こんな骨董品で撮る必要があるのだろうか?
「今日はネットで一斉放送するんだが、これはネットが使えない都市用だな。」
「そんな所あるのか?」
この世界の都市があえて制限を掛けて生活をしている事は分かっている…。
でもインターネットが使えない所があるだなんて思わなかった。
「まだブラウン管にVHSのを使っている所も結構ある…。
しかも量子通信じゃなくて電波通信だからネットに接続出来ないし、スペックも圧倒的に足りない…毎秒256MBだぞ」
「2000年代初期って所か?」
「まぁな…都市同士で低周波帯で独自ネットを作ってたり、結構 面白いんだ…。」
ジガは、少し笑顔になりながら調整を終える。
「へえ…。」
一度見て見たいな…まぁ直接現地に行かないと行けないんだろうけど…。
一般のヒトが入る来るまで後15分…仮想の腹が鳴り空腹だと警告してくる。
ナオは 最前列の真ん中の椅子に座り、ARウィンドウからウィンナーの挟まったブリトーを出す。
好きな時に好きなだけ食べられるってのはAR食品の良い所だよな…。
ナオはブリトーを口に加えながら…段取りを確認する…。
オレ達の出番は無いが…質疑応答で呼ばれる可能性もある。
客の誘導担当のエレクトロンが防音の扉を開けて入ってくる…。
その後ろにレナにトヨカズ…それにロウと砦学園都市メンバー。
更にその後ろから今回主役のコンパチとクオリアが入る。
午後12:45分そろそろ入場の時間だ…。
ドアが開きゾロゾロとヒトが入って来て、それをエレクトロンが指定の場所に誘導していく…。
朝から都市の外に出ていたクオリアがコンパチと最後の打ち合わせをしている。
途中 オレが向いている事に気づきクオリアが少し微笑んだ…。
実際『デウス・エクス・マキナ』と会った時にワームの恐ろしさは知っている…。
が、本当にあのワームに対抗策はあるのか…。
午後1:00分丁度…エレクトロン地球支部の長エルダー・コンパチ・ビリティ主催の『ワームの対策会見』が始まった。
クオリアが空を見上げると 定期的に流れ星が流れていく。
時間は朝の8時…朝と言ったが、今は長い夜に入っていて景色は薄暗い…。
あの流れ星の1つ1つがエアトラS2であり、各都市の要人が乗っている。
「コパイ頑張ってるな…。」
普通なら安全の為1機ずつ降下する所だが、降下機が多いので 編隊を組んで1度に降している。
3×4の12機編成が一糸乱れない綺麗なダイヤの形を維持して降下して行く。
そして、近場の都市から12機のエアトラが編隊飛行で向かってくる。
当然ながら駐機場には収容出来ないので 昨日の内から除雪を行っていた区画にゆっくりと止まる。
航空管制も無く 渋滞せずスムーズに着陸して行くのは 流石コパイと言った所か…。
駐機した機体の後部ハッチが開き、中からヒトが出てくる。
各機とも何かしらの移動用の車両は積んでいるようで、それに乗ってエクスマキナに向かう。
「DLも積んでいるのか…。」
護衛用だろうか?足を抱えた状態の細見のボディを持つスピーダータイプが2機降りてくる…。
エアトラのスペースや積載重量の場合、DLは2機の搭載が限界だ。
その為、DLの中でも重量の軽いスピーダーを選び、武器を多めに積む事が多い。
スピーダーは 大型シールドにボックスライフル…両腰に2本ずつの計4本の替えマガジン。
「さすがに、あれはマズイか…。」
DLの持ち込み自体は問題ないだろうが、一応エルダーに連絡を取り、対処をして貰おう…。
「特に事故や問題は起きそうに無いな…。」
今回は大量のエアトラが都市の上空を飛行する為、上空からの攻撃への対処と混雑している空域で事故を起こした場合のサポートの為に私が配置されていたが、このまま行けば問題は無いだろう。
午前中…ナオが自分の部屋を出て 外を歩いている…。
ヒトが全くいない光景だった昨日とは打って変わって、都市は賑やかになっている…。
日帰りするヒトはまずいなく、誰もが一泊は止まるので、部屋の割り当てやら誘導やらで大忙しだ。
これには 昨日まで見なかったエレクトロンも参加しており、顔を見る限り とても楽しそうだ…。
ナオは ゆっくりと大ホールに向かう。
大ホールは 映画館を思わせるひな壇式で折り畳みが出来る椅子と前の椅子に取り付けられている折り畳みが出来るテーブルが綺麗に配置されている。
収容人数は600人で各都市の名前とQRコードが書いてある三角のネームプレートが置かれている。
オレ達は 最前列の真ん中で呼ばれた時にすぐに出れるスタッフ席だ。
天井の角にはARスキャナーが付いていて、物や映像を瞬時に把握してVR規格のデータに加工して送る。
これで平面の映像では無く、VRでの参加も出来る…。
ホールの後ろにはカメラがあり、ナオが歩いて向かいよく見ると VHSの放送用カメラが三脚に乗せられている。
更にその後ろでビデオカメラの細かい調整をやっているのはジガだ。
「おうナオ…早かったな」
「なんでまた…レトロな物を…。」
ナオが馬鹿デカいビデオカメラを見て言う…こんな骨董品で撮る必要があるのだろうか?
「今日はネットで一斉放送するんだが、これはネットが使えない都市用だな。」
「そんな所あるのか?」
この世界の都市があえて制限を掛けて生活をしている事は分かっている…。
でもインターネットが使えない所があるだなんて思わなかった。
「まだブラウン管にVHSのを使っている所も結構ある…。
しかも量子通信じゃなくて電波通信だからネットに接続出来ないし、スペックも圧倒的に足りない…毎秒256MBだぞ」
「2000年代初期って所か?」
「まぁな…都市同士で低周波帯で独自ネットを作ってたり、結構 面白いんだ…。」
ジガは、少し笑顔になりながら調整を終える。
「へえ…。」
一度見て見たいな…まぁ直接現地に行かないと行けないんだろうけど…。
一般のヒトが入る来るまで後15分…仮想の腹が鳴り空腹だと警告してくる。
ナオは 最前列の真ん中の椅子に座り、ARウィンドウからウィンナーの挟まったブリトーを出す。
好きな時に好きなだけ食べられるってのはAR食品の良い所だよな…。
ナオはブリトーを口に加えながら…段取りを確認する…。
オレ達の出番は無いが…質疑応答で呼ばれる可能性もある。
客の誘導担当のエレクトロンが防音の扉を開けて入ってくる…。
その後ろにレナにトヨカズ…それにロウと砦学園都市メンバー。
更にその後ろから今回主役のコンパチとクオリアが入る。
午後12:45分そろそろ入場の時間だ…。
ドアが開きゾロゾロとヒトが入って来て、それをエレクトロンが指定の場所に誘導していく…。
朝から都市の外に出ていたクオリアがコンパチと最後の打ち合わせをしている。
途中 オレが向いている事に気づきクオリアが少し微笑んだ…。
実際『デウス・エクス・マキナ』と会った時にワームの恐ろしさは知っている…。
が、本当にあのワームに対抗策はあるのか…。
午後1:00分丁度…エレクトロン地球支部の長エルダー・コンパチ・ビリティ主催の『ワームの対策会見』が始まった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
宝箱の中のキラキラ ~悪役令嬢に仕立て上げられそうだけど回避します~
よーこ
ファンタジー
婚約者が男爵家の庶子に篭絡されていることには、前々から気付いていた伯爵令嬢マリアーナ。
しかもなぜか、やってもいない「マリアーナが嫉妬で男爵令嬢をイジメている」との噂が学園中に広まっている。
なんとかしなければならない、婚約者との関係も見直すべきかも、とマリアーナは思っていた。
そしたら婚約者がタイミングよく”あること”をやらかしてくれた。
この機会を逃す手はない!
ということで、マリアーナが友人たちの力を借りて婚約者と男爵令嬢にやり返し、幸せを手に入れるお話。
よくある断罪劇からの反撃です。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる