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ヒトのキョウカイ6巻(赤十字の精神)
05 (ワクチンを作れない病気)
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「休業…休業…休業…あれも、これも、どれも休業と…。
コイツら、遠まわしに自殺したいのか?」
ハルミが言う。
皆と一緒にショッピングモールに行くが全部 休業状態でシャッターが降りている。
「エクスプロイトウイルスのせいだろうな…。」
隣にいるジガが答える。
「はあ?ここの住民は純粋種だろ…。」
エクスプロイトウイルスは ネオテニーアジャストの種族にピンポイントで効くが他の種族は発症した所で大した事は無い。
それは 患者の統計データから分かっているし、EHOからの公式とネットの専門家が噛み砕いて分かりやすく作った資料もちゃんと出回っている。
「ネットだとユーザーが気になる情報しか見ないからな…。
数字や統計 何かは面倒くさいから見ないで、信憑性の低い危険を煽る書き込みにはよく信用する。
で、煽《あお》られまくった結果、今ではエボラと同じ扱いになってるんだな…。」
「重症患者でも致死率1%程度のエクスプロイトウイルスと致死率80~90%のエボラが一緒かよ…。
じゃあ この自粛も自称エボラ級に感染しないようにか?」
「そう考えれば この規模も納得がいくだろう…。」
「確かに…。」
「更に厄介《やっかい》なのは『周りがエボラ並みに危険だと思っている』と個人が思っている事も危ない。」
「同調圧力か?
人類の誰一人 大した事無いと思っていても、自分以外の大多数が危険だと思っていれば、集団では危険と扱われる…か…まったく面倒だな…。
となると、ここの住民をかき集めて疫病《えきびょう》の講習会でもするか?」
「そうした場合、集団意識から掛け離れた意見を言っているハルミの情報を住民は果たして信じるか?」
例え間違っていたと認識をしても プライドが邪魔をして事実を認めないで嘘を付き続ける…それが人なんだ。
私ら見たいに間違ったら『悪りぃ』の一言で意見を変える事なんて人には出来ない…。
「でも、やらなきゃまた自殺をおっ始《ぱじ》めるぞ…。
経済的自殺は人の一番の死因だからな…。」
ハルミが言う。
どんな病気だろうが、ごく短時間で解析してワクチンを開発して治してしまう今の世の中になっても、自殺の特効薬は600年も経っているのにまだ無い…。
経済的自殺の予防として一番良いのは都市を離れ、資本主義が主体では無い都市に移住する事だが、移住するにもそれなりに金がかかり、自殺をする人はそれすら稼げない人で いつまで経っても移住費を稼げなく 心がズタボロになる…それがこの病気の恐ろしい所なんだ。
「あまり 使いたくないんだが…権威を使うか…。」
私はやれやれと言った感じでまた診療所に向かった。
「え?あのインダストリーで、患者を直したと噂されている医師の方だったのですか?」
診療所の医者に自分がインダストリーで エクスプロイトウイルスの治した事を話す。
ネット上では、インダストリーのエクスプロイトウイルスは ただの風邪と言う事になっており、エクスプロイトウイルスを治した医師はいないと言う事になっている。
確かに症状的にはヒドイ風邪なのだから間違ってはいないのだが『極めて致死性が高いエクスプロイトウイルスが そんなに簡単に治せる訳がない』と言うマインドが働き、私と言う存在は無かった事にされている。
クオリアにデータを渡して工作して貰っているのはその為だ…。
「ああ…ちゃんと見てくれてたのか?」
「ええ…統計データや論文を拝見《はいけん》しました…。
ただメディクが別の指示をしますので私達は 治療が出来ないのが状態です。
幸い、発症者は出ていませんが、医療機器は揃《そろ》えましたよ…。」
医療器材の倉庫に向かうと、確かに血液洗浄用の透析機を2台ある。
「これなら、治せる。
なあ…アンタからこの艦の艦長に進言してくれないか?
治療出来る医師が来て、もう治療が出来るから店を開けろって…。
このままじゃ…デパート艦の従業員が干上がっちまう。」
「ええ…分かってます。
ハルミさん一緒に来てくれますか?」
「ああ…協力する…。
このままデパート艦が 使え無いと士気に関わるだろうからな…。」
娯楽が無い戦場では兵士の士気が下がる…。
仕事にやる気の無い兵士ほど戦場で役に立たない者は無く、大した戦果も挙げられず、簡単に死ぬ…その為の娯楽艦だ。
これで良好なメンタルを保ち、ちゃんと仕事をしてくれるようになる。
このまま 各都市の兵が増え続け、娯楽が提供出来なくなり続ければ、ただでさえ難しい作戦の成功率が更に下がる…娯楽を提供して士気を上げるのも立派な戦いなんだ。
私は皆と別れ、艦長に面会の申請を行い応接室に向かった。
「よく来てくれました…。」
艦長がソファーから立ち上がり、手を出してハルミ達にソファーに座るように指示をする。
「失礼…」
ハルミと医者が座り、艦長を見る。
「こちらの要望は把握していますね?」
「ええ…店の再開ですね…。
こちらとしても 可能なら協力をしたいのですが…。」
「何か問題が?」
「今は、多数の都市の兵士が集まって来ています…。
シーランドだけなら、如何《どう》にかなりますが、大多数は『オレらを感染させて殺す気か!!』と言うでしょう…。
そうなれば、各都市から兵を預かっているシーランド側の責任問題に発展します。
それだけは絶対に回避しなければなりません。」
艦長は ここの医者からのデータを見ていて、そこまで脅威では無い事を理解している。
でも、他の大多数が脅威だと思っていると上が思い込んでいるから、数字を見て安全と把握《はあく》していても 安全とは言えない…。
なので、安全と分かっていても表面上は脅威として振る舞う…。
そして、それが連鎖すれば『皆安全と分かっているのにエクスマキナ都市を脅威として扱う』大戦時に起きた集団心理の出来上がりだ。
実際、クオリアがこの情報を流しているんだ…。
数字を見て判断する人には このデータが届いているはず…。
なのに、集団心理で脅威と振る舞う…。
私は少し考え…口を開く…。
「なら『エクスプロイトウイルスは危険ではない』と思わせるか『脅威だが、感染しても100%治せる』と理解させるかだな…。」
「ええ…。
でも、そんな事をした所で周りが 私達を叩くだけで、情報を信じようとするとは思えません…。」
「だから…目の前で治すのさ…作戦は…」
ハルミが艦長に作戦を告げる。
「どうだ?これなら、叩かれず好印象のまま『脅威ではない』と思わせる事が出来るだろう。」
「確かに…それなら、全力で協力出来ます。
私としても、自殺者が出ているのに対策が打てないで困っていましたから…。」
「じゃあ決まりだな…打ち合わせをして明日か明後日には実行だ。」
「ええよろしくお願いします…。」
2人は固く握手をした。
「あっ戻って来た…。
どうだった?」
レナがハルミに聞く。
フードコートには、人は殆《ほと》どいなく皆 大げさに間隔を開けて座っている。
ハルミは、レナとジガが座るテーブル席に座る。
「やっぱり無理見たいだ…。
感染した時のリスクに比べて、経済を止めておいた方が被害が小さいと判断されたらしい。」
「そんな…。」
「仕方ない…ちゃんと数字を見てメリットデメリットを把握しての判断だ。
感情論で自粛をするより数百倍はマシだ。
少なくとも、ちゃんと考えていた。」
「そう…なら仕方無いのかな…。」
「皆は?」
「トヨカズとカズナ、ロウはジョギング中…。」
レナが指を差す…殆《ほとん》ど人がいない事を良い事にフロアを軽く走っている…カズナは持ってきた電動キックボードに乗っている。
「マリアとマルタは知らないけど…あっ戻って来た。
どうだった?」
「ほとんど全滅…全然楽しくない。」
「本当にバカばっか…経済を止めれば死ぬってのに…。」
マリアとマルタが言う。
「だろうな…粘っていた家電店もさっき見たら閉まっていたし…。」
ジガが言う。
「それでだ…。
流石の艦長も解決出来るなら解決したいらしくて…私は作戦を立てた。」
「へえ面白そう…聞かせて」
「確かに、ここより楽しそう」
「作戦はだな…。」
「どうだ?」
「やっぱり面白いねハルミは~。
乗った!」
「私も賛成。」
マリアとマルタの許可が降り、しばらくして皆が集まり少し早めだが、ドロフィン1に帰った。
コイツら、遠まわしに自殺したいのか?」
ハルミが言う。
皆と一緒にショッピングモールに行くが全部 休業状態でシャッターが降りている。
「エクスプロイトウイルスのせいだろうな…。」
隣にいるジガが答える。
「はあ?ここの住民は純粋種だろ…。」
エクスプロイトウイルスは ネオテニーアジャストの種族にピンポイントで効くが他の種族は発症した所で大した事は無い。
それは 患者の統計データから分かっているし、EHOからの公式とネットの専門家が噛み砕いて分かりやすく作った資料もちゃんと出回っている。
「ネットだとユーザーが気になる情報しか見ないからな…。
数字や統計 何かは面倒くさいから見ないで、信憑性の低い危険を煽る書き込みにはよく信用する。
で、煽《あお》られまくった結果、今ではエボラと同じ扱いになってるんだな…。」
「重症患者でも致死率1%程度のエクスプロイトウイルスと致死率80~90%のエボラが一緒かよ…。
じゃあ この自粛も自称エボラ級に感染しないようにか?」
「そう考えれば この規模も納得がいくだろう…。」
「確かに…。」
「更に厄介《やっかい》なのは『周りがエボラ並みに危険だと思っている』と個人が思っている事も危ない。」
「同調圧力か?
人類の誰一人 大した事無いと思っていても、自分以外の大多数が危険だと思っていれば、集団では危険と扱われる…か…まったく面倒だな…。
となると、ここの住民をかき集めて疫病《えきびょう》の講習会でもするか?」
「そうした場合、集団意識から掛け離れた意見を言っているハルミの情報を住民は果たして信じるか?」
例え間違っていたと認識をしても プライドが邪魔をして事実を認めないで嘘を付き続ける…それが人なんだ。
私ら見たいに間違ったら『悪りぃ』の一言で意見を変える事なんて人には出来ない…。
「でも、やらなきゃまた自殺をおっ始《ぱじ》めるぞ…。
経済的自殺は人の一番の死因だからな…。」
ハルミが言う。
どんな病気だろうが、ごく短時間で解析してワクチンを開発して治してしまう今の世の中になっても、自殺の特効薬は600年も経っているのにまだ無い…。
経済的自殺の予防として一番良いのは都市を離れ、資本主義が主体では無い都市に移住する事だが、移住するにもそれなりに金がかかり、自殺をする人はそれすら稼げない人で いつまで経っても移住費を稼げなく 心がズタボロになる…それがこの病気の恐ろしい所なんだ。
「あまり 使いたくないんだが…権威を使うか…。」
私はやれやれと言った感じでまた診療所に向かった。
「え?あのインダストリーで、患者を直したと噂されている医師の方だったのですか?」
診療所の医者に自分がインダストリーで エクスプロイトウイルスの治した事を話す。
ネット上では、インダストリーのエクスプロイトウイルスは ただの風邪と言う事になっており、エクスプロイトウイルスを治した医師はいないと言う事になっている。
確かに症状的にはヒドイ風邪なのだから間違ってはいないのだが『極めて致死性が高いエクスプロイトウイルスが そんなに簡単に治せる訳がない』と言うマインドが働き、私と言う存在は無かった事にされている。
クオリアにデータを渡して工作して貰っているのはその為だ…。
「ああ…ちゃんと見てくれてたのか?」
「ええ…統計データや論文を拝見《はいけん》しました…。
ただメディクが別の指示をしますので私達は 治療が出来ないのが状態です。
幸い、発症者は出ていませんが、医療機器は揃《そろ》えましたよ…。」
医療器材の倉庫に向かうと、確かに血液洗浄用の透析機を2台ある。
「これなら、治せる。
なあ…アンタからこの艦の艦長に進言してくれないか?
治療出来る医師が来て、もう治療が出来るから店を開けろって…。
このままじゃ…デパート艦の従業員が干上がっちまう。」
「ええ…分かってます。
ハルミさん一緒に来てくれますか?」
「ああ…協力する…。
このままデパート艦が 使え無いと士気に関わるだろうからな…。」
娯楽が無い戦場では兵士の士気が下がる…。
仕事にやる気の無い兵士ほど戦場で役に立たない者は無く、大した戦果も挙げられず、簡単に死ぬ…その為の娯楽艦だ。
これで良好なメンタルを保ち、ちゃんと仕事をしてくれるようになる。
このまま 各都市の兵が増え続け、娯楽が提供出来なくなり続ければ、ただでさえ難しい作戦の成功率が更に下がる…娯楽を提供して士気を上げるのも立派な戦いなんだ。
私は皆と別れ、艦長に面会の申請を行い応接室に向かった。
「よく来てくれました…。」
艦長がソファーから立ち上がり、手を出してハルミ達にソファーに座るように指示をする。
「失礼…」
ハルミと医者が座り、艦長を見る。
「こちらの要望は把握していますね?」
「ええ…店の再開ですね…。
こちらとしても 可能なら協力をしたいのですが…。」
「何か問題が?」
「今は、多数の都市の兵士が集まって来ています…。
シーランドだけなら、如何《どう》にかなりますが、大多数は『オレらを感染させて殺す気か!!』と言うでしょう…。
そうなれば、各都市から兵を預かっているシーランド側の責任問題に発展します。
それだけは絶対に回避しなければなりません。」
艦長は ここの医者からのデータを見ていて、そこまで脅威では無い事を理解している。
でも、他の大多数が脅威だと思っていると上が思い込んでいるから、数字を見て安全と把握《はあく》していても 安全とは言えない…。
なので、安全と分かっていても表面上は脅威として振る舞う…。
そして、それが連鎖すれば『皆安全と分かっているのにエクスマキナ都市を脅威として扱う』大戦時に起きた集団心理の出来上がりだ。
実際、クオリアがこの情報を流しているんだ…。
数字を見て判断する人には このデータが届いているはず…。
なのに、集団心理で脅威と振る舞う…。
私は少し考え…口を開く…。
「なら『エクスプロイトウイルスは危険ではない』と思わせるか『脅威だが、感染しても100%治せる』と理解させるかだな…。」
「ええ…。
でも、そんな事をした所で周りが 私達を叩くだけで、情報を信じようとするとは思えません…。」
「だから…目の前で治すのさ…作戦は…」
ハルミが艦長に作戦を告げる。
「どうだ?これなら、叩かれず好印象のまま『脅威ではない』と思わせる事が出来るだろう。」
「確かに…それなら、全力で協力出来ます。
私としても、自殺者が出ているのに対策が打てないで困っていましたから…。」
「じゃあ決まりだな…打ち合わせをして明日か明後日には実行だ。」
「ええよろしくお願いします…。」
2人は固く握手をした。
「あっ戻って来た…。
どうだった?」
レナがハルミに聞く。
フードコートには、人は殆《ほと》どいなく皆 大げさに間隔を開けて座っている。
ハルミは、レナとジガが座るテーブル席に座る。
「やっぱり無理見たいだ…。
感染した時のリスクに比べて、経済を止めておいた方が被害が小さいと判断されたらしい。」
「そんな…。」
「仕方ない…ちゃんと数字を見てメリットデメリットを把握しての判断だ。
感情論で自粛をするより数百倍はマシだ。
少なくとも、ちゃんと考えていた。」
「そう…なら仕方無いのかな…。」
「皆は?」
「トヨカズとカズナ、ロウはジョギング中…。」
レナが指を差す…殆《ほとん》ど人がいない事を良い事にフロアを軽く走っている…カズナは持ってきた電動キックボードに乗っている。
「マリアとマルタは知らないけど…あっ戻って来た。
どうだった?」
「ほとんど全滅…全然楽しくない。」
「本当にバカばっか…経済を止めれば死ぬってのに…。」
マリアとマルタが言う。
「だろうな…粘っていた家電店もさっき見たら閉まっていたし…。」
ジガが言う。
「それでだ…。
流石の艦長も解決出来るなら解決したいらしくて…私は作戦を立てた。」
「へえ面白そう…聞かせて」
「確かに、ここより楽しそう」
「作戦はだな…。」
「どうだ?」
「やっぱり面白いねハルミは~。
乗った!」
「私も賛成。」
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