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スパイ!

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今日も仕事を終わらせ帰宅した
俺がリビングに入ると
いつものようにソファーに座っている
妻は話し掛けてきた。


「おかえりなさい…ユウ君」

「ただいまユイ」

ふむ…いつもはオーバーサイズのTシャツに
短パンの妻が…


「なぜバッチリとスーツを着てるんだい?」

「ふっ…まぁ座りたまえユウ君…いや」

そう言ってゆっくりと
ソファーから立ち上がり

「座りたまえ【ビッグ・ラブ】。」

「コードネームっぽく呼ぶのは別にいいが…」

ちょっとダサい…いや
言葉は刃だ黙っておこう。

俺は言われるがままユイがさっきまで
座っていたソファーに座った。


「今日の任務もご苦労だった【ビッグ・ラブ】」


俺にそう言いながらカーテンを閉めて
部屋を暗くし始めた…雰囲気作りか?


「ありがとうございます…えっと」

さすがにここでユイと呼ぶ野暮なことはしない
…ふむ

「ありがとうございます。【スーパー・ラブ】」


…俺も人のこと言えなかった。


「【スーパー・ラブ】はダサいよユウ君w」

失礼な妻に言葉の刃で首を切られた
このままだと消滅するかもしれない。

「おいおい…せっかく合わせたのにそれは無いだろ?」


「あ、いや…ごめんね?………【スーパー・ラブ】w」


ツボったらしい。


「で、何でこんな小芝居を?」

「あ、いやぁ~久々にスパイなファミリーのアニメ見たらやりたくなって」


「なるほど…」

やっぱりそれだったか。

「アー◯ャあらためて可愛かった」

「分かるよ」

「ユイ!◯ーニャ欲しい!」

「…結構大胆なこと言ってるよ?」

「さらっと流してくれたら嬉しいかな!」

勢いで言ったのだろう顔を真っ赤にした
ユイを前にして
流すわけもなく夜の尋問をした。
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