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ズボラな焼き肉のタレご飯!

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ワタシは夜の蝶
夜を舞う一匹の蝶
そんな蝶でもお腹は空く


「お腹減ったわ…けど」

そう…『けど』なの。

「ワタシとしたことが家に着くまで冷蔵庫に何もないことを忘れてたわ…」


最近、多いのよね…
出るまでは覚えてるのに帰ってから
忘れてることを思い出すパターン…


「歳かしら…?」

いやそんなことない!
病は気から!老化も気から!

「今より貧乏だった時を思い出すのよタマミ!毎日こうだったじゃない!」


ワタシは自分を鼓舞し冷蔵庫を
もう一度開けた。

「ご飯はあるから…オカズ」

タマゴ…ない!
明太子とかのご飯のお供系…ない!
冷凍食品…ない!!


「無いものばかり…」

無いものばかり考えちゃダメよタマミ…
今のワタシにあるものはなに?


「…焼き肉の…タレ」

昔…お世話になったわね

「…久しぶりに力を貸して!」

正直塩むすびを作ろうかと思ったけど
ワタシは白ご飯をどんぶりによそい…

その上から焼き肉のタレを


「パイルダー…オン!」

もちろんビシャビシャにはしない!
表面にうすぅ~くかけるだけ!

焼肉を白ご飯の上にバウンドさせるより
気持ち多めで!

「…よし!いただきます。」

もう感想とかいいかしら?

いや美味しいわよ?
ニンニクがすごく効いてるタイプの
焼き肉のタレだし、めっちゃ白ご飯が
進むわ!

ってかこれ以上言うことがないわ!
とゆうかやっぱり…


「…ふっお肉があればなぁと考えちゃうのはワタシが贅沢ものになった証拠かしら?」


なんて考えながら2杯目を用意した。
小さな贅沢になれた喜びと少しの寂しさを
感じながらワタシはお腹いっぱい
思い出の味を楽しんだ。
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