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262.4ドワーフの町4(飲むことのできないお酒談義は揉め事の元)✔
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何か問題が起きたのだろうか? ミルト達の元に走ろうとしたが、ベビとチビが邪魔で手も振れないし、下も見えにくい。早く自由に空を飛ばせてやりたいな。
最初にいた場所に戻ってきたら、ガンツさんがミルトの両肩を後ろから掴まえていた。
〈ミルト、これってどういう状況なの〉
「アルフレッド! やっと帰って来たか! 待っていたぞ!」
ミルトに念話したのに、ガンツさんから質問が来た。ミルト君、ガンツさんに何を告げ口したんだい。
「何が起きたのですか?」
「エグザイルエルフ達が強くて美味い酒を飲んだと自慢するんだ。話をするからにはワシに土産があるのかと期待して聞いておったら、こいつら全部飲み干したと言うではないか! 許せると思うか!?」
そういう話か。お酒の話になってグラッパを飲んだと自慢したんだな。ミルトや護衛達に視線を移したらみんな目を合わそうとしない。少しは悪いと思っているみたいだな。
「本当に航海の途中で飲み干したので渡せないですよ。ミルト達が僕の所に買い付けに来るでしょうからその時なら渡せます!」
「それはいつになるんだ?」
ガンツさんがミルトを揺すりながら強い口調で迫っている。
「ミルトいつ渡せると思う?」
「そうですね……早くて……」
ミルトが黙ってしまった。俺の予想では往復で十ヶ月は掛かるのではないだろうか?
「なんじゃ! いつ飲めるのか早く言え!」
ガンツさんがミルトを揺さぶる。ドワーフは力が強いからミルトの首がむち打ちにならないか心配になる。ドワーフの前でお酒の話はしない方がいいな。
「早くて一年後ですね!」
「なんだと! そんなもの待てん! 今から行って買ってこい!」
「ですから! 今から港に戻って直ぐに出港できたとして一年後です。実際は無理なので一年半後ですね!」
「ふざけるな! その酒をワシの所に持ってくるまではエグザイルエルフとの取引は止めにする!」
ガンツさんがついに切れてしまった。
「ガンツさんが取引してくれなくなったら、お酒を仕入れるお金も稼げないのでグラッパは持って来れないです! 必ずグラッパを持ってきますから!」
ミルトが泣き落としにかかっているが、演技が下手糞過ぎる。ガンツさんはミルトの肩から手を離すと腕組みをして動かない。何を考えているのかな? ミルトがチラチラと目と念話で助けを求めてきた。
〈アルフレッド、助けてください! ボクたちのせいで取引停止になったらみんなに叱られてしまいます。お願いです!〉
ミルトが泣きそうな目で見てくる。今度は他のエルフ達も〈〈〈〈〈助けて欲しい〉〉〉〉〉と念話攻撃をしてくる。みんなワインをかなりの量飲んでいるのだろう。少し酔っぱらっている?
今は神聖力を無駄使いしたくないから、こんな理由でグラッパを取りに帰る気にはなれないんだが。ガンツさんもミルト達も俺を見つめており、何か言いだすのを待っている。ワインからアルコールを蒸留したとしても直ぐには熟成できないし……どうしようかな。
製法の説明をして直ぐに提供することは無理であることを伝えてみようかな。美味しく飲めるのは五年先ですとか言ったら怒りそうだな。
ガンツさんに飲み頃になるのは五年先ですと説明してみたが、予想通りに切れてしまった。美味しくするには熟成期間が必要であることは理解してもらえたが、これはワインとかにも通じるものがあったからだろう。
美味しいかどうかは考えず、アルコール度数の高いお酒を提供することなら可能だろう。少しなら魔法で作るがそれでよければと妥協案を提示してみた。それでもいいから飲ませろとガンツさんは引き下がらなかった。〈ミルトに貸しだからね〉と念話したところ、エグザイルエルフ達、全員がコクコクと首を縦に振っていた。
もちろん熟成は……あれ!? 今回の方法だと微妙だな。どっちになるんだろうか? されているようなされていないような。ワインとしては熟成されているから、濃縮しただけだから熟成されていることになるのだろうか?
「ワインから水魔法で水分を取り除きます。そうすればアルコールや味が濃縮される。どんな味になるか分かりませんがアルコール度数は高くなると思います。その変わり量は少なくなりますよ。それでもいいですか? あと、僕の魔力が無理できない状況なので一回しかやりませんからね! いいですね!」
「それでいい。無理を言ってすまんな!」
ガンツさんが段々と冷静さを取り戻してきた。しかし、ドワーフとエグザイルエルフはお酒の事になると理性が無くなる。
早速、水魔法で水分だけを取り除いていく。もちろんお水は俺のジョッキに入れている。後で飲むからね。
水魔法を行使したが予想していたよりも神聖力が減っていないぞ。ママ龍から貰った腕輪のお陰で神聖力が増加している。このまま神聖力が増えて元に戻るといいんだけど、流石に無理だろうな。
アルコールは飛ばさないように意識して水魔法を行使した。ワインはどんな味になっているのだろうか? ジョッキの中のワインが約半分ほどになったので少し味見してみよう。色からして何となく味は想像がつく。絶対に渋味と酸味も凝縮されていそうだぞ。
うわ! やっぱりな。計ってはいないがアルコール度数は二十度以上はありそうだ。予想通り渋味と酸味も濃縮されていて口の中に広がった。渋味が強くなり過ぎてバランスが……とてもじゃないが美味しいとは思えない。これでもガンツさんは納得してくれるだろうか?
ガンツさんを筆頭に視線が痛い。量は少ないが試飲してもらうしかない。ガンツさんに濃縮したワインのジョッキを手渡す。
「今までの倍はアルコール度数が高くなっていると思います。ですが、渋味や酸味も全てが濃縮されているから美味しいと言えるかどうか分からないですよ!」
「分かっている。しかし、アルフレッドの魔法はどうなっているんだ! 信じられんことを簡単にやってのける!」
ガンツさんが濃縮されたワインのジョッキを一口含む。舌で転がすようにゆっくりと味わっている。顔は少し渋そうにしているがそれでも嬉しそうに微笑んでいる。しばらく口の中で転がすとやっと飲み込んだ。
「なるほどな。ワインをこんな風にもできるのか!? これは今までと比べるまでもなく強いワインになっているぞ。これは面白い。ワシはこの味は嫌いではないぞ! ……美味しく飲めるのは五年掛かるのだな!」
ガンツさんはこんなに渋味や酸味の強くなったワインが、お気に召したようだ。
「そうですね。今回とは製法が違いますけど、本当に美味しく飲もうと思えば最低でも五年掛かるでしょうね!」
「本当に美味しい酒。最低でも五年か? ……アルフレッドと話をするのは鍛冶も酒も楽しいな。……すまないがワシに作り方を教えてくれんか」
ここで作り方を教えようとすると最低でもニ週間以上足止めにされる。機材を作るなら数ヶ月以上かかる。そんなに日数を取るなんてとてもじゃないが無理だ。……うちに来るなら教えるのは構わないかな。いや、この条件なら諦めるだろう。
「簡単ではないので、直ぐには無理です。うちに視察に来た方がいいかもしれませんよ。どんな風に作るか職人の話も聞くこともできるし、実際に器具なども見る方がいいでしょ!」
「そうだな……どうするかな?」
ガンツさんが腕組みすると真剣に悩み始めた。往復で一年以上かかるので、お店もあるから諦めるだろうと提案してみたが、まさかこんなに真剣に悩むとは思ってもいなかった。
「他の者たちと相談させてもらう。ワシが行けないなら代わりに誰か行かせることにしよう」
安易な提案をして、困らせてしまったかもしれないな。
最初にいた場所に戻ってきたら、ガンツさんがミルトの両肩を後ろから掴まえていた。
〈ミルト、これってどういう状況なの〉
「アルフレッド! やっと帰って来たか! 待っていたぞ!」
ミルトに念話したのに、ガンツさんから質問が来た。ミルト君、ガンツさんに何を告げ口したんだい。
「何が起きたのですか?」
「エグザイルエルフ達が強くて美味い酒を飲んだと自慢するんだ。話をするからにはワシに土産があるのかと期待して聞いておったら、こいつら全部飲み干したと言うではないか! 許せると思うか!?」
そういう話か。お酒の話になってグラッパを飲んだと自慢したんだな。ミルトや護衛達に視線を移したらみんな目を合わそうとしない。少しは悪いと思っているみたいだな。
「本当に航海の途中で飲み干したので渡せないですよ。ミルト達が僕の所に買い付けに来るでしょうからその時なら渡せます!」
「それはいつになるんだ?」
ガンツさんがミルトを揺すりながら強い口調で迫っている。
「ミルトいつ渡せると思う?」
「そうですね……早くて……」
ミルトが黙ってしまった。俺の予想では往復で十ヶ月は掛かるのではないだろうか?
「なんじゃ! いつ飲めるのか早く言え!」
ガンツさんがミルトを揺さぶる。ドワーフは力が強いからミルトの首がむち打ちにならないか心配になる。ドワーフの前でお酒の話はしない方がいいな。
「早くて一年後ですね!」
「なんだと! そんなもの待てん! 今から行って買ってこい!」
「ですから! 今から港に戻って直ぐに出港できたとして一年後です。実際は無理なので一年半後ですね!」
「ふざけるな! その酒をワシの所に持ってくるまではエグザイルエルフとの取引は止めにする!」
ガンツさんがついに切れてしまった。
「ガンツさんが取引してくれなくなったら、お酒を仕入れるお金も稼げないのでグラッパは持って来れないです! 必ずグラッパを持ってきますから!」
ミルトが泣き落としにかかっているが、演技が下手糞過ぎる。ガンツさんはミルトの肩から手を離すと腕組みをして動かない。何を考えているのかな? ミルトがチラチラと目と念話で助けを求めてきた。
〈アルフレッド、助けてください! ボクたちのせいで取引停止になったらみんなに叱られてしまいます。お願いです!〉
ミルトが泣きそうな目で見てくる。今度は他のエルフ達も〈〈〈〈〈助けて欲しい〉〉〉〉〉と念話攻撃をしてくる。みんなワインをかなりの量飲んでいるのだろう。少し酔っぱらっている?
今は神聖力を無駄使いしたくないから、こんな理由でグラッパを取りに帰る気にはなれないんだが。ガンツさんもミルト達も俺を見つめており、何か言いだすのを待っている。ワインからアルコールを蒸留したとしても直ぐには熟成できないし……どうしようかな。
製法の説明をして直ぐに提供することは無理であることを伝えてみようかな。美味しく飲めるのは五年先ですとか言ったら怒りそうだな。
ガンツさんに飲み頃になるのは五年先ですと説明してみたが、予想通りに切れてしまった。美味しくするには熟成期間が必要であることは理解してもらえたが、これはワインとかにも通じるものがあったからだろう。
美味しいかどうかは考えず、アルコール度数の高いお酒を提供することなら可能だろう。少しなら魔法で作るがそれでよければと妥協案を提示してみた。それでもいいから飲ませろとガンツさんは引き下がらなかった。〈ミルトに貸しだからね〉と念話したところ、エグザイルエルフ達、全員がコクコクと首を縦に振っていた。
もちろん熟成は……あれ!? 今回の方法だと微妙だな。どっちになるんだろうか? されているようなされていないような。ワインとしては熟成されているから、濃縮しただけだから熟成されていることになるのだろうか?
「ワインから水魔法で水分を取り除きます。そうすればアルコールや味が濃縮される。どんな味になるか分かりませんがアルコール度数は高くなると思います。その変わり量は少なくなりますよ。それでもいいですか? あと、僕の魔力が無理できない状況なので一回しかやりませんからね! いいですね!」
「それでいい。無理を言ってすまんな!」
ガンツさんが段々と冷静さを取り戻してきた。しかし、ドワーフとエグザイルエルフはお酒の事になると理性が無くなる。
早速、水魔法で水分だけを取り除いていく。もちろんお水は俺のジョッキに入れている。後で飲むからね。
水魔法を行使したが予想していたよりも神聖力が減っていないぞ。ママ龍から貰った腕輪のお陰で神聖力が増加している。このまま神聖力が増えて元に戻るといいんだけど、流石に無理だろうな。
アルコールは飛ばさないように意識して水魔法を行使した。ワインはどんな味になっているのだろうか? ジョッキの中のワインが約半分ほどになったので少し味見してみよう。色からして何となく味は想像がつく。絶対に渋味と酸味も凝縮されていそうだぞ。
うわ! やっぱりな。計ってはいないがアルコール度数は二十度以上はありそうだ。予想通り渋味と酸味も濃縮されていて口の中に広がった。渋味が強くなり過ぎてバランスが……とてもじゃないが美味しいとは思えない。これでもガンツさんは納得してくれるだろうか?
ガンツさんを筆頭に視線が痛い。量は少ないが試飲してもらうしかない。ガンツさんに濃縮したワインのジョッキを手渡す。
「今までの倍はアルコール度数が高くなっていると思います。ですが、渋味や酸味も全てが濃縮されているから美味しいと言えるかどうか分からないですよ!」
「分かっている。しかし、アルフレッドの魔法はどうなっているんだ! 信じられんことを簡単にやってのける!」
ガンツさんが濃縮されたワインのジョッキを一口含む。舌で転がすようにゆっくりと味わっている。顔は少し渋そうにしているがそれでも嬉しそうに微笑んでいる。しばらく口の中で転がすとやっと飲み込んだ。
「なるほどな。ワインをこんな風にもできるのか!? これは今までと比べるまでもなく強いワインになっているぞ。これは面白い。ワシはこの味は嫌いではないぞ! ……美味しく飲めるのは五年掛かるのだな!」
ガンツさんはこんなに渋味や酸味の強くなったワインが、お気に召したようだ。
「そうですね。今回とは製法が違いますけど、本当に美味しく飲もうと思えば最低でも五年掛かるでしょうね!」
「本当に美味しい酒。最低でも五年か? ……アルフレッドと話をするのは鍛冶も酒も楽しいな。……すまないがワシに作り方を教えてくれんか」
ここで作り方を教えようとすると最低でもニ週間以上足止めにされる。機材を作るなら数ヶ月以上かかる。そんなに日数を取るなんてとてもじゃないが無理だ。……うちに来るなら教えるのは構わないかな。いや、この条件なら諦めるだろう。
「簡単ではないので、直ぐには無理です。うちに視察に来た方がいいかもしれませんよ。どんな風に作るか職人の話も聞くこともできるし、実際に器具なども見る方がいいでしょ!」
「そうだな……どうするかな?」
ガンツさんが腕組みすると真剣に悩み始めた。往復で一年以上かかるので、お店もあるから諦めるだろうと提案してみたが、まさかこんなに真剣に悩むとは思ってもいなかった。
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