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221.1エグザイルエルフ1(精霊と精霊魔法1)✔
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アルフレッドが夕食の作る間、エグザイルエルフの十五名は別荘の近くの森の中を散策していた。
ミト第一王女が立ち止まると両手を広げ、精霊に話しかける。
「森の精霊達よ。ミトの呼びかけに応えておくれ!」
すると、いくつかの木々の葉がうっすらと光を帯び始める。
「この森にも精霊はいますね! ですがミトの呼びかけに応えてくれたのは下位の精霊ばかりです。上位の精霊は人が近づくことのない深い所にいるのか応えてくれませんでした」
「お姉様。では力の強い上位精霊はこの辺にはいないということでしょうか?」
ミト第一王女が優しい表情のまま、小さく首を左右に振る。
「一度、確認したくらいでいないとは言い切れません。たまたま近くにいないだけなのかもしれないですよ。もしかすると、中位や上位の精霊は近くにいて、ミトたちの行動を観察しているのかもしれませんね。今回はこの森に精霊が住んでいることが分かっただけでも、よしとするべきでしょう!」
「精霊がボクたちを観察しているのですか?」
ミルトが注意深く周りの木々を見回すが、それ以上、木々の葉が光り応えてくれることはなかった。
「上位の精霊が確認でき、この国の王が認めてくださるならば、長老様たちが示された移住先の候補地、『違う大陸で、上位精霊の住む森があり安全に生活できる土地』になりうるでしょう。そうなればエグザイルエルフの長い放浪生活に終わりを迎え『エルフ』に戻ることができます。
それにしても……ワタシ達、エグザイルエルフを凌ぐ技術力や魔法を見せつけられるとは思ってもいませんでした。流石は龍を統べる者という事でしょうか。それに魔狼との仲の良さは異常なほどでした。命令すらしていませんでしたね!」
ミト第一王女が心酔しきった表情をしている。
「確かに! 森のエルフにテイマーの知り合いがいますが、仲がいいと言うよりは命令する者とされる者と言う関係でしたからね! アルフレッド公爵とは良好な関係を築きたいですね!」
ミルト第二王子がキラキラと目を輝かせている。
「そうですね。エルフの血を絶やさないために森を捨て、エグザイル(放浪者)エルフとなった我々ですが、また、森に戻れる可能性があるなら喜ばしいことです! 船長の職もこれで解任ですかね! 嬉しいような寂しいような複雑な感じがします!」
船長がいつもとは違いにこやかに言う。
「オレ達の放浪生活も終わりが近い」と他の船員達も嬉しそうにしており、中には森の生活に戻れば、日焼けした肌が元の白さに戻るだろうかと、真剣な表情で言い出す者までいた。
ミト第一王女がミルト第二王子の顔を見つめながら少し不安そうな表情で言う。
「ミルト、あなたはどう思いますか? アルフレッド様の異常ともいえるほどの魔法。それに龍に魔狼ですよ。ミトは上位精霊と会話ができるからと、自信を持っていましたがうぬぼれていました。上には上があるものですね」
「お姉様は、上位精霊と会話できる限られたエグザイルエルフのひとりです。僕なんてまだ、中位の精霊さえも偶にしか応えてくれませんから。お姉様のようになるにはあと何十年か何百年、必要になるのでしょうね」
すると、ミト第一王女は少し頬を膨らませる。
「ミルト、何気に歳のことを入れてきましたね。嫌われると言いましたよ。……アルフレッド様は魔法だと言っておられました。ですが、風や土の魔法、あれは精霊の加護が働いているように感じました。それもかなりの加護だったと思います。そうでなければあの威力の説明がつきません。アスラダ国で購入したスクロールによる魔法とは全くの別に感じましたから!」
しばしの沈黙が訪れる。みんなそれぞれが考えているように見えた。
そんな沈黙をミルト第二王子が破った。
「でもお姉様、アルフレッド様は精霊のことは知らない様子でしたよ。どういうことですかね!?」
「アルフレッド様は気がついていないだけで、無自覚に精霊の加護を得ているのかもしれません!」
「そんなことがあり得るのでしょうか? お姉様は精霊に話しかけて応えてもらうことで力を借りるのですよね?」
「そうですね。精霊にお願いして力を貸してもらいますね。特にミトは森にいる精霊の力を得やすいです。海の上では精霊とうまくお話ができません」
「お姉様、海に精霊はいないからではないのですか?」
ミト第一王女がはっきりとした口調で言う。
「ミルト、海にも精霊はいます。ですが精霊との相性などがあるとミトは思っています。海の精霊のことも書かれていますから、帰ったら過去の記録を読んでみなさい! ミトは海の精霊と仲良くなることができませんでした。仲良くなれれば潮の流れや風などもコントロールできるらしいですよ。あなたも精霊とお話しできるようになったらやってみてください。精霊は身近な存在ですから……」
ミトの口調は決してミルトを責めていない。しかし、ミルトは自分が記録をちゃんと読んでいないことを恥じているようであった。
「お姉様、すみません。帰ったらもう一度よく読んでおきます。自分は精霊と話ができないから飛ばし読みしていたと思います」
「いいですかミルト! 精霊の存在を信じているのといないのとでは全く違う結果になりますよ。……だからこそ、アルフレッド様の魔法の威力はデタラメだと言っています。あれで精霊の存在に気が付き会話できるようになられたらどうなってしまうのでしょうか?……大災害すら引き起こせるそうです!……」
二度目の沈黙が訪れた。ミト第一王女は続ける。
「ミルト、あなたは気が付いていますか?」
「何をでしょうか?」ミルト第二王子はキョトンとしている。
「ミトたちは先ほどの魔狼に周りを囲まれて守られています。彼らも風の精霊とお話をしているように感じています」
ミルトが納得したというような表情で手をパチンと叩きながら言う。
「魔大陸の森の奥なんて襲われ放題ですからね。この森には魔物がいないのかなと思っていましたが、だからですか! 魔物や動物が全く近づいて来ることができないのですね!」
ミト第一王女が軽く頷いた。
「そろそろ戻りましょう! アルフレッド様が心配されているかもしれませんから。……いえ、心配なんてされていませんね。魔狼たちがガッチリと護ってくれていますからね。やはりエルフには森が住みやすくていいですね。森に住むようになれば日焼けした肌も、森のエルフたちのように白くなりますかね? 今のまま航海ばかりだとダークエルフと間違えられてしまいますよ!」
自分たちの腕の色を見て、他のエルフたちがミトの冗談に大笑いしている。確かにダークエルフに近くなっているかもしれない。
ミト第一王女たちは久しぶりの森を楽しむと別荘に戻ることにした。魔狼たちが護りながら移動している様子が、精霊を通じて手に取るように伝わってくる。
その精霊からの情報には、魔狼たちがアルフレッドに心を許していることまでも含まれていた。
ミト第一王女は町や帆船での長期の航海の際、偽りの姿で暮らすことにも疲れていた。ここはエグザイルエルフたちが長い間探し求めていた『安住の地』になり得るのではないかと思わずにはいられなかった。
「許されるならば、偽らざる姿でこの森に魔狼たちと住んでみたい」聞き取れないほどの小さな声がひとりでにこぼれていた。
辺りには肉の焼けるいい匂いが漂っており、エグザイルエルフ達の食欲をそそる。
何の肉だろうか? ミルト第二王子を筆頭にエグザイルエルフ達がそわそわし始めている。
ジュルリ。ミルト第二王子は思わず涎をたらしそうになり慌てて手で拭った。
周りでも同じように涎をたらしそうになり、手で拭っている者が大勢いることに気がついた。みんな慌てて手で拭っており、そんなひとりと目が合ってしまった。締まらない表情でお互い頷いてしまった。
「姉上、このソースなのか香辛料なのか匂いの元は分からないですが、必ず購入して帰りましょう。絶対に売れますよ!」
「ミルトが欲しいだけでしょ!」
「ミト様! ワシらからもお願いします!」
他のエグザイルエルフ達も賛同する。
匂いの元に到着すると、アルフレッド公爵が器用に火と風の魔法を制御して肉を焼いていた。
「お帰りなさい。森の中は楽しめましたか? もう少しで夕食ができますよ! と言っても、肉を焼いただけなので気に入ってもらえるか分かりませんが!」
火と風の魔法は異常なほどに制御されているように見える。
「魔法の詠唱はどうなっているの? 話しかけられている間も、火と風の魔法は安定していますね。なぜ、途切れたり揺らめいたりしないのですか?」
あちらこちらからグーグーとお腹の虫が聞こえ始めた。
ミト第一王女は、音に釣られて自分のお腹を押さえている。まるでお腹の音が鳴らないように耐えているように見える。
「この匂いはダメです。恥ずかしいからお腹の虫よ鳴かないで! お腹の虫が鳴く前に食べなければ」
そんな願いはかなわず、ミト第一王女のお腹の虫が小さく『グー』と鳴いた。
周りのエグザイルエルフ達が料理のことで騒がしいため、誰にもこの音に気がついた様子はない。しかし、ミトだけは顔を真っ赤にしている。
ミト第一王女が立ち止まると両手を広げ、精霊に話しかける。
「森の精霊達よ。ミトの呼びかけに応えておくれ!」
すると、いくつかの木々の葉がうっすらと光を帯び始める。
「この森にも精霊はいますね! ですがミトの呼びかけに応えてくれたのは下位の精霊ばかりです。上位の精霊は人が近づくことのない深い所にいるのか応えてくれませんでした」
「お姉様。では力の強い上位精霊はこの辺にはいないということでしょうか?」
ミト第一王女が優しい表情のまま、小さく首を左右に振る。
「一度、確認したくらいでいないとは言い切れません。たまたま近くにいないだけなのかもしれないですよ。もしかすると、中位や上位の精霊は近くにいて、ミトたちの行動を観察しているのかもしれませんね。今回はこの森に精霊が住んでいることが分かっただけでも、よしとするべきでしょう!」
「精霊がボクたちを観察しているのですか?」
ミルトが注意深く周りの木々を見回すが、それ以上、木々の葉が光り応えてくれることはなかった。
「上位の精霊が確認でき、この国の王が認めてくださるならば、長老様たちが示された移住先の候補地、『違う大陸で、上位精霊の住む森があり安全に生活できる土地』になりうるでしょう。そうなればエグザイルエルフの長い放浪生活に終わりを迎え『エルフ』に戻ることができます。
それにしても……ワタシ達、エグザイルエルフを凌ぐ技術力や魔法を見せつけられるとは思ってもいませんでした。流石は龍を統べる者という事でしょうか。それに魔狼との仲の良さは異常なほどでした。命令すらしていませんでしたね!」
ミト第一王女が心酔しきった表情をしている。
「確かに! 森のエルフにテイマーの知り合いがいますが、仲がいいと言うよりは命令する者とされる者と言う関係でしたからね! アルフレッド公爵とは良好な関係を築きたいですね!」
ミルト第二王子がキラキラと目を輝かせている。
「そうですね。エルフの血を絶やさないために森を捨て、エグザイル(放浪者)エルフとなった我々ですが、また、森に戻れる可能性があるなら喜ばしいことです! 船長の職もこれで解任ですかね! 嬉しいような寂しいような複雑な感じがします!」
船長がいつもとは違いにこやかに言う。
「オレ達の放浪生活も終わりが近い」と他の船員達も嬉しそうにしており、中には森の生活に戻れば、日焼けした肌が元の白さに戻るだろうかと、真剣な表情で言い出す者までいた。
ミト第一王女がミルト第二王子の顔を見つめながら少し不安そうな表情で言う。
「ミルト、あなたはどう思いますか? アルフレッド様の異常ともいえるほどの魔法。それに龍に魔狼ですよ。ミトは上位精霊と会話ができるからと、自信を持っていましたがうぬぼれていました。上には上があるものですね」
「お姉様は、上位精霊と会話できる限られたエグザイルエルフのひとりです。僕なんてまだ、中位の精霊さえも偶にしか応えてくれませんから。お姉様のようになるにはあと何十年か何百年、必要になるのでしょうね」
すると、ミト第一王女は少し頬を膨らませる。
「ミルト、何気に歳のことを入れてきましたね。嫌われると言いましたよ。……アルフレッド様は魔法だと言っておられました。ですが、風や土の魔法、あれは精霊の加護が働いているように感じました。それもかなりの加護だったと思います。そうでなければあの威力の説明がつきません。アスラダ国で購入したスクロールによる魔法とは全くの別に感じましたから!」
しばしの沈黙が訪れる。みんなそれぞれが考えているように見えた。
そんな沈黙をミルト第二王子が破った。
「でもお姉様、アルフレッド様は精霊のことは知らない様子でしたよ。どういうことですかね!?」
「アルフレッド様は気がついていないだけで、無自覚に精霊の加護を得ているのかもしれません!」
「そんなことがあり得るのでしょうか? お姉様は精霊に話しかけて応えてもらうことで力を借りるのですよね?」
「そうですね。精霊にお願いして力を貸してもらいますね。特にミトは森にいる精霊の力を得やすいです。海の上では精霊とうまくお話ができません」
「お姉様、海に精霊はいないからではないのですか?」
ミト第一王女がはっきりとした口調で言う。
「ミルト、海にも精霊はいます。ですが精霊との相性などがあるとミトは思っています。海の精霊のことも書かれていますから、帰ったら過去の記録を読んでみなさい! ミトは海の精霊と仲良くなることができませんでした。仲良くなれれば潮の流れや風などもコントロールできるらしいですよ。あなたも精霊とお話しできるようになったらやってみてください。精霊は身近な存在ですから……」
ミトの口調は決してミルトを責めていない。しかし、ミルトは自分が記録をちゃんと読んでいないことを恥じているようであった。
「お姉様、すみません。帰ったらもう一度よく読んでおきます。自分は精霊と話ができないから飛ばし読みしていたと思います」
「いいですかミルト! 精霊の存在を信じているのといないのとでは全く違う結果になりますよ。……だからこそ、アルフレッド様の魔法の威力はデタラメだと言っています。あれで精霊の存在に気が付き会話できるようになられたらどうなってしまうのでしょうか?……大災害すら引き起こせるそうです!……」
二度目の沈黙が訪れた。ミト第一王女は続ける。
「ミルト、あなたは気が付いていますか?」
「何をでしょうか?」ミルト第二王子はキョトンとしている。
「ミトたちは先ほどの魔狼に周りを囲まれて守られています。彼らも風の精霊とお話をしているように感じています」
ミルトが納得したというような表情で手をパチンと叩きながら言う。
「魔大陸の森の奥なんて襲われ放題ですからね。この森には魔物がいないのかなと思っていましたが、だからですか! 魔物や動物が全く近づいて来ることができないのですね!」
ミト第一王女が軽く頷いた。
「そろそろ戻りましょう! アルフレッド様が心配されているかもしれませんから。……いえ、心配なんてされていませんね。魔狼たちがガッチリと護ってくれていますからね。やはりエルフには森が住みやすくていいですね。森に住むようになれば日焼けした肌も、森のエルフたちのように白くなりますかね? 今のまま航海ばかりだとダークエルフと間違えられてしまいますよ!」
自分たちの腕の色を見て、他のエルフたちがミトの冗談に大笑いしている。確かにダークエルフに近くなっているかもしれない。
ミト第一王女たちは久しぶりの森を楽しむと別荘に戻ることにした。魔狼たちが護りながら移動している様子が、精霊を通じて手に取るように伝わってくる。
その精霊からの情報には、魔狼たちがアルフレッドに心を許していることまでも含まれていた。
ミト第一王女は町や帆船での長期の航海の際、偽りの姿で暮らすことにも疲れていた。ここはエグザイルエルフたちが長い間探し求めていた『安住の地』になり得るのではないかと思わずにはいられなかった。
「許されるならば、偽らざる姿でこの森に魔狼たちと住んでみたい」聞き取れないほどの小さな声がひとりでにこぼれていた。
辺りには肉の焼けるいい匂いが漂っており、エグザイルエルフ達の食欲をそそる。
何の肉だろうか? ミルト第二王子を筆頭にエグザイルエルフ達がそわそわし始めている。
ジュルリ。ミルト第二王子は思わず涎をたらしそうになり慌てて手で拭った。
周りでも同じように涎をたらしそうになり、手で拭っている者が大勢いることに気がついた。みんな慌てて手で拭っており、そんなひとりと目が合ってしまった。締まらない表情でお互い頷いてしまった。
「姉上、このソースなのか香辛料なのか匂いの元は分からないですが、必ず購入して帰りましょう。絶対に売れますよ!」
「ミルトが欲しいだけでしょ!」
「ミト様! ワシらからもお願いします!」
他のエグザイルエルフ達も賛同する。
匂いの元に到着すると、アルフレッド公爵が器用に火と風の魔法を制御して肉を焼いていた。
「お帰りなさい。森の中は楽しめましたか? もう少しで夕食ができますよ! と言っても、肉を焼いただけなので気に入ってもらえるか分かりませんが!」
火と風の魔法は異常なほどに制御されているように見える。
「魔法の詠唱はどうなっているの? 話しかけられている間も、火と風の魔法は安定していますね。なぜ、途切れたり揺らめいたりしないのですか?」
あちらこちらからグーグーとお腹の虫が聞こえ始めた。
ミト第一王女は、音に釣られて自分のお腹を押さえている。まるでお腹の音が鳴らないように耐えているように見える。
「この匂いはダメです。恥ずかしいからお腹の虫よ鳴かないで! お腹の虫が鳴く前に食べなければ」
そんな願いはかなわず、ミト第一王女のお腹の虫が小さく『グー』と鳴いた。
周りのエグザイルエルフ達が料理のことで騒がしいため、誰にもこの音に気がついた様子はない。しかし、ミトだけは顔を真っ赤にしている。
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