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第1章 1972年1月

1972年1月29日土曜日

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卒論もなんとかめどがついた。兄の部屋からレコードの音がもれてきこえてきた。

『風をあつめて~風をあつめて~』ーー兄も口ずさんでいる。


「ねえ、この曲なんて曲なの?」
「ああ、『風をあつめて』という曲だよ」
そのままのタイトルね。

兄はラジオで聞いたのがきっかけでたいそう気に入ったらしい。

”風をあつめて 蒼空をかけたいんです”ーーわかる。

わかる。私も蒼空をかけられるなら・・・!!

兄にレコードを借りて、今聞いている。バンド名は「はっぴいえんど」
私の恋もはっぴいえんどがいいなあ・・・。



時代背景 当時はあまり売れなかった、はっぴいえんどと裏話


今でこそ、「風をあつめて」は名曲として評価されていますが、当時はそれほどヒットした曲でもありませんでした。

はっぴいえんどのメンバーは今考えるとすごいです。

松本隆、細野晴臣(のちにYMOでブレイク)、大滝詠一、鈴木茂です。

特に、松本隆、細野晴臣コンビは松田聖子のヒット作を連発します。

私は特に細野さんが大好きで、年に何度もライブに行っております。ふふふ。
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