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答え
しおりを挟む「……正直に言うと、会いたくないな。だって、こんなこと手紙で書かれた後にどうやって接すればいいか分からないし。」
「……まぁ、会うしかないだろ。言っても王子だしな。」
「……そうだよね。」
「……」
明らかに嫌そうにするティアを見て、俺とザマテスは黙る。彼奴に会わせることは出来そうだが、このままだと約束は達成出来そうにない。そうでなくても、俺はもう直ぐティアから離れなければいけないのに……
「まぁまぁ。王子からの告白なんて受けられるものじゃないんだから、真剣に考えてみたらどうだ。」
「それって良い意味でじゃないよね? 悪い意味でだよね?」
「……」
「ーー結局マルクスは私のことが好きなの?」
「!!」
ティアの顔を横目見ると、とても不安気な表情で、雫のような物を目に含ませながらこちらを見つめていた。約束がある手前、俺は好きという言葉を返すことが出来ない。ーーでも、嫌いとも言いたくない。
決断から逃げるようにザマテスに目を向けると、ザマテスは鋭い目付きでこちらを睨み付けていた。『嫌い』と言えと、脅してきているのだ。もしかしたら、俺を生かしていたのはティアに俺を心の底から諦めて貰うためかと思う程には。
ーーどう答えればいい
ーーどう答えるのが正解なんだ
そんなことを迷っていると、ティアは突如涙声で泣き始めた。
「マルクスにまた会えたのは嬉しいけど、嫌々私に付き合っているのならそれはいい。仕方ないって言って理由を教えてくれないのは、私をそう思わせる為だったんじゃないの? ーー答えてよマルクス!!」
「ーーっ!!」
ティアの迫力ある声に、俺はそっと口を開いた。
ーーーー
分岐ルート入ります。
マルクスの答えで結末が変わります。
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