29 / 72
第2章 少年期
9.違う
しおりを挟む
【ルーベルト視点】
今日はなんだかんだ言って一日中無視?され続けた。
だけど何故か今目の前に我が家の天使くんが居る。
時は遡ること数分前。
♢♢♢
僕は1人自室に籠り、卒業パーティ後に届いた手紙の返事を永遠と書いていた。
本来お父様の仕事であるが、現在卒業してしまい何もすることがない僕は、自らこの仕事を買って出た。
あの卒業パーティーの日から、ノエルへのお茶会やパーティのお誘いがものすっっっごく沢山届いて居るからだ。
もちろんそれに便乗して、僕やロイもどうですか?的な手紙も滅茶苦茶に多い。
手紙を送ってきた奴ら……、じゃなくて方々の名前も覚えておかなきゃだからね。
断れないような家柄からのお茶会には参加しなきゃいけないのが実に面倒臭い。
コンコンコン。
こんな時間に名乗りもせず、不躾なやつだなぁと思い、「誰だ?」と尋ねた。
「……………ノ、ノエル、です。」
思いもよらない声が扉の向こうから聞こえてきて急いで扉に向かった。
「ノエル……?どうした……!?!?」
ノエルは何故か泣き始めた。
「だ、だってぇ…………っひく…、僕がおしゃべり、し、なか………たからおこって、る…っひく………、ごめな、さい……。」
ノエルは、自分が今日一日中ローレンツにくっつき回り、ルーベルトのことを無視するような態度をとっていたために怒っていると思っているようだ。
先程、従者でも来たのかと思い、低めのトーンで返事をしたのも、ノエルの自責の念を高めたのであろう。
正直言うと、泣いているノエルはすっごく魅力的だ。濡れた睫毛から除く琥珀色の目に、ほんのり上気した頬。そしていつもの服装よりも薄いネグリジェも僕の意欲を掻き立てる。
「僕こそごめんね。ノエルは何も悪くないよ。」
そう言って、小さな体を抱きしめた。
しばらくして落ち着いたようで、またノエルは小さな口を開いた。
「………あ、のね………っもういっこ、あるの…」
「ゆっくりでいいよ。」
そう言って僕はノエルの背を撫で続けた。
「あ、あのね、…………ちゅして………」
まって、まって、まって、まって、まって、そういう事でいいの、僕もう我慢できないけど大丈夫??
いやでも流石に昨日の今日だし、滅茶苦茶に今日一日中避けられてたしダメだろ抑えろ僕……。
「……………………だめぇ?」
いいの?何これ日頃頑張ってるご褒美?いいの…?
ノエルは、いつものように優しい口付けるだけのキスを求めていた。そんな願いも無常にルーベルトは、ノエルの唇に自らの唇を長く、深く重ねた。
しばらくしてノエルが蕩けきったの確認すると、一旦唇を離し、もう1度彼の口を押し広げ自らの舌を滑り込ませた。ノエルの口内を自らの舌とノエルの舌が交わる回る度に、ノエルから吐息が漏れる。
「…………ふぁ……ぁっ……んんっ…………」
自分が今、ノエルを侵しているという事実に堪らなく興奮する。
キスを一旦辞めるとノエルが口を薄く開き、こちらを見つめている。
「に、に……これ、………ちが、くてぇ………。」
うわぁ…………。何これ、めっちゃ可愛いてかエロすぎ……。しかも若干にぃに呼びに戻ってるのもすっごい可愛い。
「ノエル、何が違うの?」
「……………これ、ちやぅ………いつもの…」
蕩けてるノエル滅茶苦茶に可愛い……。
「ノエル、すっごく可愛い。」
現在のルーベルトはそんな言葉も届かず、また口内に舌を滑り込ませた。ノエルの小さな舌に自らの舌を絡ませてやると小さく声を漏らすのもまた愛おしい。
「ひやぁ…………んぁっ、………ん………」
一旦キスを辞めると、ノエルは荒く呼吸をした。
かと思うとノエルはムッとした顔でこちらを見つめ始めた。
「……ぅ、ちがう!違うの!いつもの優しいルーにぃにが良いの!」
そう言って再びノエルは目に涙を浮かべ始めた。
そんなノエルの表情が、堪らなく愛おしくなる。
「ごめん、そうだよね。」
ルーベルトはそう言うと、ノエルの唇に触れるだけの優しいキスを幾度も重ねた。
そろそろ落ち着いただろうかと思い、ノエルの顔を見遣ると泣き疲れてしまったのか、もしくは、安心したのか、すぅすぅと小さく寝息を立てて眠りについていた。
ノエルは本当に仲直りをする為に来ただけのようだった。
マジかぁ……………………。
「本当にうちの天使は煽るのがお上手ですね。」
ルーベルトは腕の中で眠ってしまったノエルを部屋へと運び、丁寧に整えた布団に寝かしつけ、額に軽くキスを落とすと、そのまま再び山のような手紙を上から崩し始めるのであった。
今日はなんだかんだ言って一日中無視?され続けた。
だけど何故か今目の前に我が家の天使くんが居る。
時は遡ること数分前。
♢♢♢
僕は1人自室に籠り、卒業パーティ後に届いた手紙の返事を永遠と書いていた。
本来お父様の仕事であるが、現在卒業してしまい何もすることがない僕は、自らこの仕事を買って出た。
あの卒業パーティーの日から、ノエルへのお茶会やパーティのお誘いがものすっっっごく沢山届いて居るからだ。
もちろんそれに便乗して、僕やロイもどうですか?的な手紙も滅茶苦茶に多い。
手紙を送ってきた奴ら……、じゃなくて方々の名前も覚えておかなきゃだからね。
断れないような家柄からのお茶会には参加しなきゃいけないのが実に面倒臭い。
コンコンコン。
こんな時間に名乗りもせず、不躾なやつだなぁと思い、「誰だ?」と尋ねた。
「……………ノ、ノエル、です。」
思いもよらない声が扉の向こうから聞こえてきて急いで扉に向かった。
「ノエル……?どうした……!?!?」
ノエルは何故か泣き始めた。
「だ、だってぇ…………っひく…、僕がおしゃべり、し、なか………たからおこって、る…っひく………、ごめな、さい……。」
ノエルは、自分が今日一日中ローレンツにくっつき回り、ルーベルトのことを無視するような態度をとっていたために怒っていると思っているようだ。
先程、従者でも来たのかと思い、低めのトーンで返事をしたのも、ノエルの自責の念を高めたのであろう。
正直言うと、泣いているノエルはすっごく魅力的だ。濡れた睫毛から除く琥珀色の目に、ほんのり上気した頬。そしていつもの服装よりも薄いネグリジェも僕の意欲を掻き立てる。
「僕こそごめんね。ノエルは何も悪くないよ。」
そう言って、小さな体を抱きしめた。
しばらくして落ち着いたようで、またノエルは小さな口を開いた。
「………あ、のね………っもういっこ、あるの…」
「ゆっくりでいいよ。」
そう言って僕はノエルの背を撫で続けた。
「あ、あのね、…………ちゅして………」
まって、まって、まって、まって、まって、そういう事でいいの、僕もう我慢できないけど大丈夫??
いやでも流石に昨日の今日だし、滅茶苦茶に今日一日中避けられてたしダメだろ抑えろ僕……。
「……………………だめぇ?」
いいの?何これ日頃頑張ってるご褒美?いいの…?
ノエルは、いつものように優しい口付けるだけのキスを求めていた。そんな願いも無常にルーベルトは、ノエルの唇に自らの唇を長く、深く重ねた。
しばらくしてノエルが蕩けきったの確認すると、一旦唇を離し、もう1度彼の口を押し広げ自らの舌を滑り込ませた。ノエルの口内を自らの舌とノエルの舌が交わる回る度に、ノエルから吐息が漏れる。
「…………ふぁ……ぁっ……んんっ…………」
自分が今、ノエルを侵しているという事実に堪らなく興奮する。
キスを一旦辞めるとノエルが口を薄く開き、こちらを見つめている。
「に、に……これ、………ちが、くてぇ………。」
うわぁ…………。何これ、めっちゃ可愛いてかエロすぎ……。しかも若干にぃに呼びに戻ってるのもすっごい可愛い。
「ノエル、何が違うの?」
「……………これ、ちやぅ………いつもの…」
蕩けてるノエル滅茶苦茶に可愛い……。
「ノエル、すっごく可愛い。」
現在のルーベルトはそんな言葉も届かず、また口内に舌を滑り込ませた。ノエルの小さな舌に自らの舌を絡ませてやると小さく声を漏らすのもまた愛おしい。
「ひやぁ…………んぁっ、………ん………」
一旦キスを辞めると、ノエルは荒く呼吸をした。
かと思うとノエルはムッとした顔でこちらを見つめ始めた。
「……ぅ、ちがう!違うの!いつもの優しいルーにぃにが良いの!」
そう言って再びノエルは目に涙を浮かべ始めた。
そんなノエルの表情が、堪らなく愛おしくなる。
「ごめん、そうだよね。」
ルーベルトはそう言うと、ノエルの唇に触れるだけの優しいキスを幾度も重ねた。
そろそろ落ち着いただろうかと思い、ノエルの顔を見遣ると泣き疲れてしまったのか、もしくは、安心したのか、すぅすぅと小さく寝息を立てて眠りについていた。
ノエルは本当に仲直りをする為に来ただけのようだった。
マジかぁ……………………。
「本当にうちの天使は煽るのがお上手ですね。」
ルーベルトは腕の中で眠ってしまったノエルを部屋へと運び、丁寧に整えた布団に寝かしつけ、額に軽くキスを落とすと、そのまま再び山のような手紙を上から崩し始めるのであった。
12
お気に入りに追加
2,275
あなたにおすすめの小説
使命を全うするために俺は死にます。
あぎ
BL
とあることで目覚めた主人公、「マリア」は悪役というスペックの人間だったことを思い出せ。そして悲しい過去を持っていた。
とあることで家族が殺され、とあることで婚約破棄をされ、その婚約破棄を言い出した男に殺された。
だが、この男が大好きだったこともしかり、その横にいた女も好きだった
なら、昔からの使命である、彼らを幸せにするという使命を全うする。
それが、みなに忘れられても_
転生して悪役になったので、愛されたくないと願っていたら愛された話
あぎ
BL
転生した男子、三上ゆうきは、親に愛されたことがない子だった
親は妹のゆうかばかり愛してた。
理由はゆうかの病気にあった。
出来損ないのゆうきと、笑顔の絶えない可愛いゆうき。どちらを愛するかなんて分かりきっていた
そんな中、親のとある発言を聞いてしまい、目の前が真っ暗に。
もう愛なんて知らない、愛されたくない
そう願って、目を覚ますと_
異世界で悪役令息に転生していた
1章完結
2章完結(サブタイかえました)
3章連載
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
人違いの婚約破棄って・・バカなのか?
相沢京
BL
婚約披露パーティーで始まった婚約破棄。だけど、相手が違うことに気付いていない。
ドヤ顔で叫んでるのは第一王子そして隣にいるのは男爵令嬢。
婚約破棄されているのはオレの姉で公爵令嬢だ。
そしてオレは、王子の正真正銘の婚約者だったりするのだが・・
何で姉上が婚約破棄されてんだ?
あ、ヤバい!姉上がキレそうだ・・
鬼姫と呼ばれている姉上にケンカを売るなんて正気の沙汰だとは思えない。
ある意味、尊敬するよ王子・・
その後、ひと悶着あって陛下が来られたのはいいんだけど・・
「えっ!何それ・・・話が違うっ!」
災難はオレに降りかかってくるのだった・・・
*****************************
誤字報告ありがとうございます。
BL要素は少なめです。最初は全然ないです。それでもよろしかったらどうぞお楽しみください。(^^♪
*****************************
ただ今、番外編進行中です。幸せだった二人の間に親善大使でやってきた王女が・・・
番外編、完結しました。
只今、アリアの観察日記を更新中。アリアのアランの溺愛ぶりが・・
番外編2、隣国のクソ公爵が子供たちを巻き込んでクーデターをもくろみます。
****************************
第8回BL大賞で、奨励賞を頂きました。応援してくださった皆様ありがとうございました(≧▽≦)
【第1部完結】悪役令息ですが、家族のため精一杯生きているので邪魔しないでください~僕の執事は僕にだけイケすぎたオジイです~
ちくわぱん
BL
【11/28第1部完結・12/8幕間完結】(第2部開始は年明け後の予定です)ハルトライアは前世を思い出した。自分が物語の当て馬兼悪役で、王子と婚約するがのちに魔王になって結局王子と物語の主役に殺される未来を。死にたくないから婚約を回避しようと王子から逃げようとするが、なぜか好かれてしまう。とにかく悪役にならぬように魔法も武術も頑張って、自分のそばにいてくれる執事とメイドを守るんだ!と奮闘する日々。そんな毎日の中、困難は色々振ってくる。やはり当て馬として死ぬしかないのかと苦しみながらも少しずつ味方を増やし成長していくハルトライア。そして執事のカシルもまた、ハルトライアを守ろうと陰ながら行動する。そんな二人の努力と愛の記録。両片思い。じれじれ展開ですが、ハピエン。
兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~
クロユキ
BL
ベルスタ王国に第五王子として転生した坂田春人は第五ウィル王子として城での生活をしていた。
いつものようにメイドのマリアに足のマッサージをして貰い、いつものように寝たはずなのに……目が覚めたら大きく成っていた。
本編の兄たちのお話しが違いますが、短編集として読んで下さい。
誤字に脱字が多い作品ですが、読んで貰えたら嬉しいです。
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
第12回BL小説大賞に参加中!
よろしくお願いします🙇♀️
嫌われ愛し子が本当に愛されるまで
米猫
BL
精霊に愛されし国フォーサイスに生まれたルーカスは、左目に精霊の愛し子の証である金緑石色の瞳を持っていた。
だが、「金緑石色の瞳は精霊の愛し子である」という情報は認知されておらず、母親であるオリビアは気味が悪いとルーカスを突き放し、虐げた。
愛されることも無く誰かに求められることも無い。生きている意味すら感じれなくなる日々を送るルーカスに運命を変える日が訪れ少しずつ日常が変化していき·····
トラウマを抱えながら生きるルーカスが色んな人と出会い成長していきます!
ATTENTION!!
・暴力や虐待表現があります!
・BLになる(予定)
・書いたら更新します。ですが、1日1回は更新予定です。時間は不定期
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる