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第三章
声が聞きたい※
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「んんっ……んっ」
キスに慣れていないその様子すら愛おしい。
もちろん、私もティオが初めての相手だが、狼族としての本能とでもいうのだろうか。
欲しいままに勝手に身体が動いていく。
舌を挿し入れ、ティオの舌に絡みつくと猫族特有のざらざらとした感触が気持ちいい。
これも運命の相手だからそう感じるのだろうな。
チュッと舌先に吸い付き、たっぷりとティオの口内を堪能してから唇を離した。
「ティオ……このまま、ティオを私のものにするぞ」
「くれい、さま……うれ、しぃ……っ」
私とのキスでもうすっかり力が抜けてしまったのか、ぐったりとしなだれかかりながらも、恍惚とした目で私を見つめてくる。
「ティオ……私を満足させてくれるのだろう?」
「は、い……でも、どうしたら、いいのか……」
「大丈夫、ティオの声を聞かせてくれたらいい」
「えっ……こえ、ですか?」
「ああ、どこが感じるのか、どこが気持ちいいのか、して欲しいこともティオの心の声も何もかも全て私に聞かせてくれ。それだけで、私はとてつもなく興奮する」
「わか、りました……でしたら、くれい、さま……もっと、きす、したいです……」
「ぐぅ――っ!!! ああ、ティオっ!!」
「んんっ! んっ……んっ、ふぅ……んっ」
素直なティオの可愛いおねだりに、私は夢中になってティオの甘い唇を貪った。
ティオの口から漏れ聞こえる吐息に興奮を抑えることもできずに、隅々までティオの口内を堪能しゆっくりと唇を離す。
「あっ……」
私の唇が離れて行くのを名残惜しそうに見つめるティオの姿にさらに興奮が高まっていく。
「もっとキスしたかったか?」
「は、い……。でも、もっといっぱいくっついて、いたいです……」
そう言って私の服をそっと掴んでくるティオのいじらしさに骨抜きにされそうになる。
「ティオの願いは叶えないとな」
理性を失う前にさっさとティオを寝室へ連れて行く。
大きなベッド見て、さっきまでキスしたいだの、くっつきたいだのと私を誘惑していたのはどこの誰だと言いたくなるほど、真っ赤な顔をしているウブなティオをそっとベッドに座らせる。
「邪魔なものを早く捨てて、ティオの願い通りにピッタリと触れ合うとしよう」
そう言いながら、ティオの服に手をかける。
私たちの間に、一番不要なものだからな。
騎士服を脱がせるのは初めてだが、家の中に常に騎士たちがいたから、その構造はわかっている。
ここでのんびりやっていては我慢ができなくなるかもしれないと思い、手際よくさっと服を脱がせ、ティオを一糸纏わぬ姿にしてみせた。
ふふっ。深いキスの後で、ティオの身体の力が抜けていたから楽に脱がせられたな。
我ながらうまくいったと嬉しく思いながら、ティオの滑らかで美しい肌の感触を味わおうとすると、ティオは恥ずかしそうに長く細い尻尾を身体に巻き付けて、綺麗な身体を隠してしまう。
この細い尻尾で隠せてしまうほど慎ましく可愛らしい果実のようなティオの昂りは、もうたっぷりと目に焼き付けているから隠しても無駄なのだが、見えそうで見えない、そんな姿にもそそられる。
「私に見せてくれないのか?」
「わたし、だけじゃ……いや、です……くれい、さまも……ぬいで、ください……っ」
最初に全ての声が聞きたいと言ったからか、ティオがこんなにも正直に思いを伝えてくれる。
ああ、なんて幸せなんだろうな。
「わかった、じっくり見てくれ……」
そう言って、ティオに見せつけるようにジャケットを脱ぎ捨てクラヴァットを外し、シャツを脱ぎ捨てた。
この間もずっと視線はティオに向けたままだ。
ティオも騎士、しかも陛下の護衛騎士を務めていただけあって、しなやかな身体は綺麗な筋肉を纏っていたが、私も決して恥ずかしい身体はしていない。
いつか出会う運命の相手に恥ずかしい姿を見せないように日々鍛えていたのだ。
ティオの視線が私の顔から、胸元、そして、腹筋、それから股間の膨らみに移っていくのがしっかりとわかる。
そして、私の股間の膨らみに視線を向けるとゴクリと唾を呑んだ。
「ふふっ。ここが気になるか?」
「は、はい……だって、すごくおおきい、です……」
「それは仕方ない。こんなにも可愛いティオに見つめられているのだからな。どうだ? 中を見たいか?」
ティオに見つめられながらも、もうすでに下着一枚の姿になっている。
この一枚隔てた中には、出番はまだかと欲望の蜜を垂らしながら、待っている私の昂りがある。
頷いて教えてくれるのかと思ったら、
「み、たいです……。お願いです……見せて、ください……」
と可愛くねだってくる。
こんなにも可愛くねだられて平気な奴がいたら見てみたい。
それくらいにもう私の限界は近づいていた。
「くっ――!!! ああ、もう素直すぎて可愛い!!!」
ティオの可愛さに悶えながら、たった一枚残っていた下着をさっと脱ぎ捨てると、
「すご、い……っ!!」
ティオは恍惚とした表情で私の昂りに釘付けになっていた。
キスに慣れていないその様子すら愛おしい。
もちろん、私もティオが初めての相手だが、狼族としての本能とでもいうのだろうか。
欲しいままに勝手に身体が動いていく。
舌を挿し入れ、ティオの舌に絡みつくと猫族特有のざらざらとした感触が気持ちいい。
これも運命の相手だからそう感じるのだろうな。
チュッと舌先に吸い付き、たっぷりとティオの口内を堪能してから唇を離した。
「ティオ……このまま、ティオを私のものにするぞ」
「くれい、さま……うれ、しぃ……っ」
私とのキスでもうすっかり力が抜けてしまったのか、ぐったりとしなだれかかりながらも、恍惚とした目で私を見つめてくる。
「ティオ……私を満足させてくれるのだろう?」
「は、い……でも、どうしたら、いいのか……」
「大丈夫、ティオの声を聞かせてくれたらいい」
「えっ……こえ、ですか?」
「ああ、どこが感じるのか、どこが気持ちいいのか、して欲しいこともティオの心の声も何もかも全て私に聞かせてくれ。それだけで、私はとてつもなく興奮する」
「わか、りました……でしたら、くれい、さま……もっと、きす、したいです……」
「ぐぅ――っ!!! ああ、ティオっ!!」
「んんっ! んっ……んっ、ふぅ……んっ」
素直なティオの可愛いおねだりに、私は夢中になってティオの甘い唇を貪った。
ティオの口から漏れ聞こえる吐息に興奮を抑えることもできずに、隅々までティオの口内を堪能しゆっくりと唇を離す。
「あっ……」
私の唇が離れて行くのを名残惜しそうに見つめるティオの姿にさらに興奮が高まっていく。
「もっとキスしたかったか?」
「は、い……。でも、もっといっぱいくっついて、いたいです……」
そう言って私の服をそっと掴んでくるティオのいじらしさに骨抜きにされそうになる。
「ティオの願いは叶えないとな」
理性を失う前にさっさとティオを寝室へ連れて行く。
大きなベッド見て、さっきまでキスしたいだの、くっつきたいだのと私を誘惑していたのはどこの誰だと言いたくなるほど、真っ赤な顔をしているウブなティオをそっとベッドに座らせる。
「邪魔なものを早く捨てて、ティオの願い通りにピッタリと触れ合うとしよう」
そう言いながら、ティオの服に手をかける。
私たちの間に、一番不要なものだからな。
騎士服を脱がせるのは初めてだが、家の中に常に騎士たちがいたから、その構造はわかっている。
ここでのんびりやっていては我慢ができなくなるかもしれないと思い、手際よくさっと服を脱がせ、ティオを一糸纏わぬ姿にしてみせた。
ふふっ。深いキスの後で、ティオの身体の力が抜けていたから楽に脱がせられたな。
我ながらうまくいったと嬉しく思いながら、ティオの滑らかで美しい肌の感触を味わおうとすると、ティオは恥ずかしそうに長く細い尻尾を身体に巻き付けて、綺麗な身体を隠してしまう。
この細い尻尾で隠せてしまうほど慎ましく可愛らしい果実のようなティオの昂りは、もうたっぷりと目に焼き付けているから隠しても無駄なのだが、見えそうで見えない、そんな姿にもそそられる。
「私に見せてくれないのか?」
「わたし、だけじゃ……いや、です……くれい、さまも……ぬいで、ください……っ」
最初に全ての声が聞きたいと言ったからか、ティオがこんなにも正直に思いを伝えてくれる。
ああ、なんて幸せなんだろうな。
「わかった、じっくり見てくれ……」
そう言って、ティオに見せつけるようにジャケットを脱ぎ捨てクラヴァットを外し、シャツを脱ぎ捨てた。
この間もずっと視線はティオに向けたままだ。
ティオも騎士、しかも陛下の護衛騎士を務めていただけあって、しなやかな身体は綺麗な筋肉を纏っていたが、私も決して恥ずかしい身体はしていない。
いつか出会う運命の相手に恥ずかしい姿を見せないように日々鍛えていたのだ。
ティオの視線が私の顔から、胸元、そして、腹筋、それから股間の膨らみに移っていくのがしっかりとわかる。
そして、私の股間の膨らみに視線を向けるとゴクリと唾を呑んだ。
「ふふっ。ここが気になるか?」
「は、はい……だって、すごくおおきい、です……」
「それは仕方ない。こんなにも可愛いティオに見つめられているのだからな。どうだ? 中を見たいか?」
ティオに見つめられながらも、もうすでに下着一枚の姿になっている。
この一枚隔てた中には、出番はまだかと欲望の蜜を垂らしながら、待っている私の昂りがある。
頷いて教えてくれるのかと思ったら、
「み、たいです……。お願いです……見せて、ください……」
と可愛くねだってくる。
こんなにも可愛くねだられて平気な奴がいたら見てみたい。
それくらいにもう私の限界は近づいていた。
「くっ――!!! ああ、もう素直すぎて可愛い!!!」
ティオの可愛さに悶えながら、たった一枚残っていた下着をさっと脱ぎ捨てると、
「すご、い……っ!!」
ティオは恍惚とした表情で私の昂りに釘付けになっていた。
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