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番外編
永遠の愛を誓う
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「ソレデハ、ユビワの、コウカンを、しましょう」
司祭さまの声に、さっと榊くんが駆け寄ってきて俺の手に結婚指輪の入った箱を手渡した。
ロレーヌ総帥も、悠木もそれぞれが選んだ指輪の箱を手にしている。
どれもそれぞれの想いがたくさん詰まった指輪だ。
理央は喜んでくれるだろうか。
「理央、結婚指輪だよ」
理央の目の前で箱を開けて見せると、
「わぁっ!! 綺麗っ!!」
理央は目を輝かせて指輪に見入っていた。
プラチナにしようか、金にしようかと悩んで、あのブレスレットと同じ金にした。
指輪なので純金にはしなかったが、それでも美しい輝きだ。
小さいが質のいい一粒ダイヤの輝きも理央の長く綺麗な指を彩るには申し分ない。
俺の指輪を理央のより少し幅広にしたのは、俺の大きくて武骨な手には理央の細い指輪が似合わなかったからだが、ちゃんと理央のとお揃いに見えるから不思議だ。
「理央、左手を出して」
俺の言葉にそっと差し出した理央の手は少し震えていて、指先もほんの少し冷たくなっている。
その手を一度俺の大きな手で包み込んだ。
「大丈夫、心配しなくていいよ。俺の愛を受け取ってくれ」
そういうと、理央は嬉しそうに笑みを溢した。
指輪を取り出し、理央の指に指輪がスーッと通っていくのを、理央はただじっと見つめていた。
「理央、どうだ?」
「本当に……僕……凌也さんと、結婚したんだって……実感してます。とっても綺麗です」
「理央……俺にも、実感させてくれ」
俺は理央の目の前に左手を差し出した。
理央は少し緊張しながらも小箱から指輪取り出し、俺の手を取ってゆっくりと嵌めてくれた。
少し震えている手がたまらなく可愛かった。
「凌也さん、どうですか?」
「ああ、本当に実感するな。俺たちが夫夫になったってことを」
理央と出会うまで指輪になんて興味もなかった。
両親がつけているのをみても羨ましいなんて思いもしなかったけれど、綾城の結婚式で気持ちは変わった。
佳都くんとお揃いの指輪をつけて嬉しそうにしている綾城を見て、初めてお揃いの指輪に関心を持った。
たかが指輪、されど指輪。
理央とお揃いだというだけで、こんなにも夫夫であることを実感するとはな。
本当に理央と出会ってから、今まで知らなかった感情に出会えてばかりだ。
「ソレデハ、ちかいの、キスを」
司祭さまの言葉に理央と向き合うと、理央はみんなの前での誓いのキスにほんのりと頬を染めている。
ああ、こんなにも可愛い顔を見せるなんて。
俺だけのものにしておきたい。
だが、俺たちの祝いのために集まってくれたんだ。
今日だけ、今日だけ特別。
そう心の中で唱えながら、理央のベールをあげる。
嬉し涙に潤んだ瞳も、ほんのり赤い頬も、嬉しそうな表情も全てが愛おしい。
おでこにしようか、頬にしようかとも思ったが、やはりここは唇だろう。
それが理央の理想なのだから。
今日は全て理央の理想の王子でいなければな。
そっと顔を近づけると、理央も背伸びをしながら顔を近づけてくる。
そんな理央を可愛いと思いながら、ちゅっと重ね合わせた。
恥ずかしそうで、でも嬉しそうな理央の表情に、俺も笑みが溢れた。
ああ、俺は今、世界で一番幸せな男だ。
結婚式の最後は結婚証明書へのサイン。
俺の名前の下に、『観月理央』と嬉しそうに書く理央を後ろから抱きしめたくなる衝動を必死に抑え、書き上がった証明書を見て、二人で微笑みあっていると、
『それではこの結婚式を見届けた証人にもサインをしていただきましょう』
という司祭さまの声がかかる。
と同時に綾城たちが一斉に立ち上がった。
何が起こったのかと驚く理央に説明してやると、嬉しそうに顔を綻ばせた。
俺たちの証人は、周防くんと榊くん。
「先生、僕とっても嬉しいです。私の立場など何も知らない運命の相手と巡り会いたいと仰っていたでしょう? 僕たちはいつか必ず先生にもそういう相手と巡り会えるって信じてたんです。それまでずっと見守ろうって思っていましたけど、こんなにも素敵な相手と巡り会えるなんて……見守っていた甲斐がありましたよ。先生、本当に良かったですね」
「榊くん……ありがとう。君たちのおかげだよ」
「えっ?」
「俺にももしかしたらって希望を忘れずにいられたのは、君たち二人の幸せそうな姿をずっと見続けてきたからだ。二人のおかげだよ。君たちもずっと幸せでいてくれ」
「はい。それはもうしっかりとお約束できますよ。なっ、秀吾」
「将臣ったら」
新郎新夫の前で惚気あうのもこの二人くらいだろうか。
でもそんな二人にずっと癒されていたんだからな。
本当にありがとう。
俺も理央と永遠に幸せになると誓うよ。
司祭さまの声に、さっと榊くんが駆け寄ってきて俺の手に結婚指輪の入った箱を手渡した。
ロレーヌ総帥も、悠木もそれぞれが選んだ指輪の箱を手にしている。
どれもそれぞれの想いがたくさん詰まった指輪だ。
理央は喜んでくれるだろうか。
「理央、結婚指輪だよ」
理央の目の前で箱を開けて見せると、
「わぁっ!! 綺麗っ!!」
理央は目を輝かせて指輪に見入っていた。
プラチナにしようか、金にしようかと悩んで、あのブレスレットと同じ金にした。
指輪なので純金にはしなかったが、それでも美しい輝きだ。
小さいが質のいい一粒ダイヤの輝きも理央の長く綺麗な指を彩るには申し分ない。
俺の指輪を理央のより少し幅広にしたのは、俺の大きくて武骨な手には理央の細い指輪が似合わなかったからだが、ちゃんと理央のとお揃いに見えるから不思議だ。
「理央、左手を出して」
俺の言葉にそっと差し出した理央の手は少し震えていて、指先もほんの少し冷たくなっている。
その手を一度俺の大きな手で包み込んだ。
「大丈夫、心配しなくていいよ。俺の愛を受け取ってくれ」
そういうと、理央は嬉しそうに笑みを溢した。
指輪を取り出し、理央の指に指輪がスーッと通っていくのを、理央はただじっと見つめていた。
「理央、どうだ?」
「本当に……僕……凌也さんと、結婚したんだって……実感してます。とっても綺麗です」
「理央……俺にも、実感させてくれ」
俺は理央の目の前に左手を差し出した。
理央は少し緊張しながらも小箱から指輪取り出し、俺の手を取ってゆっくりと嵌めてくれた。
少し震えている手がたまらなく可愛かった。
「凌也さん、どうですか?」
「ああ、本当に実感するな。俺たちが夫夫になったってことを」
理央と出会うまで指輪になんて興味もなかった。
両親がつけているのをみても羨ましいなんて思いもしなかったけれど、綾城の結婚式で気持ちは変わった。
佳都くんとお揃いの指輪をつけて嬉しそうにしている綾城を見て、初めてお揃いの指輪に関心を持った。
たかが指輪、されど指輪。
理央とお揃いだというだけで、こんなにも夫夫であることを実感するとはな。
本当に理央と出会ってから、今まで知らなかった感情に出会えてばかりだ。
「ソレデハ、ちかいの、キスを」
司祭さまの言葉に理央と向き合うと、理央はみんなの前での誓いのキスにほんのりと頬を染めている。
ああ、こんなにも可愛い顔を見せるなんて。
俺だけのものにしておきたい。
だが、俺たちの祝いのために集まってくれたんだ。
今日だけ、今日だけ特別。
そう心の中で唱えながら、理央のベールをあげる。
嬉し涙に潤んだ瞳も、ほんのり赤い頬も、嬉しそうな表情も全てが愛おしい。
おでこにしようか、頬にしようかとも思ったが、やはりここは唇だろう。
それが理央の理想なのだから。
今日は全て理央の理想の王子でいなければな。
そっと顔を近づけると、理央も背伸びをしながら顔を近づけてくる。
そんな理央を可愛いと思いながら、ちゅっと重ね合わせた。
恥ずかしそうで、でも嬉しそうな理央の表情に、俺も笑みが溢れた。
ああ、俺は今、世界で一番幸せな男だ。
結婚式の最後は結婚証明書へのサイン。
俺の名前の下に、『観月理央』と嬉しそうに書く理央を後ろから抱きしめたくなる衝動を必死に抑え、書き上がった証明書を見て、二人で微笑みあっていると、
『それではこの結婚式を見届けた証人にもサインをしていただきましょう』
という司祭さまの声がかかる。
と同時に綾城たちが一斉に立ち上がった。
何が起こったのかと驚く理央に説明してやると、嬉しそうに顔を綻ばせた。
俺たちの証人は、周防くんと榊くん。
「先生、僕とっても嬉しいです。私の立場など何も知らない運命の相手と巡り会いたいと仰っていたでしょう? 僕たちはいつか必ず先生にもそういう相手と巡り会えるって信じてたんです。それまでずっと見守ろうって思っていましたけど、こんなにも素敵な相手と巡り会えるなんて……見守っていた甲斐がありましたよ。先生、本当に良かったですね」
「榊くん……ありがとう。君たちのおかげだよ」
「えっ?」
「俺にももしかしたらって希望を忘れずにいられたのは、君たち二人の幸せそうな姿をずっと見続けてきたからだ。二人のおかげだよ。君たちもずっと幸せでいてくれ」
「はい。それはもうしっかりとお約束できますよ。なっ、秀吾」
「将臣ったら」
新郎新夫の前で惚気あうのもこの二人くらいだろうか。
でもそんな二人にずっと癒されていたんだからな。
本当にありがとう。
俺も理央と永遠に幸せになると誓うよ。
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