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番外編
ラブホテルに行こう!※ 周平&敬介Ver 2
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車を降り、階段を上がって豪奢な扉の隣についている暗証番号錠に、予約時に送られてきていた8桁の番号を入力するとカチャリと鍵が開いた。
「さぁ、敬介。入ろうか」
「は、はい」
少し緊張しているらしい敬介の手を引いて中に入ると、すぐに部屋のロックがかかったが予約の時点で支払が終わっているため、さっきの番号を押せばいつでも外に出ることができるというシステムになっている。
「あまりうちのスイートルームの寝室と変わらない造りですね。このベッドもかなりいいものですよ」
敬介は真剣な表情でマットレスのクッション性を手で確かめている。
すっかり仕事モードの敬介になっているが、まぁまだそれでいい。
これからたっぷりじっくりとこの部屋を楽しむのだから。
「ラブホテルっていうから、なんか特殊な感じなのかと思ってましたが部屋も綺麗だし、ベッドも寝心地が良さそうだし、落ち着いた雰囲気で、照明が少し怪しげな感じ以外は割とうちのホテルと変わらないですね」
「ああ、そうだな。見た目は、な」
「えっ? それはどういうことですか?」
「ふふっ。ベッドのヘッドボードにある物入れを開けてごらん」
私がそういうと、敬介は素直にベッドに上がりそこを開けた。
「わっ!」
そこにはセックスに使うたくさんの道具の数々。
「これ……」
あまり見たことがないのだろう。
顔を真っ赤にしながらも、好奇心には勝てないのか手を伸ばしている姿が可愛い。
「いわゆる大人のおもちゃってやつだな。もちろん新品だよ」
「大人の、おもちゃ……こんなにたくさん……」
「予約の時に前もって必要なものを頼んでおくとそれを用意してくれるようだよ。今回は調査だからできるだけたくさんのものを用意してもらえるようにしておいたんだ」
「あ、ありがとうございます。あの、えっと……この、小さな楕円形のものは何に使うんですか?」
敬介が調査のためだと言ったから少し仕事モードに切り替わったが、
「うーん、説明し難いな。ふふっ。せっかくだから使ってみようか?」」
と耳元で甘く囁くと、
「ひゃ――っ、周平さんっ! そこで話したらダメですっ」
と真っ赤な顔で見上げてきた。
そんな顔をしたら余計に私を昂らせてしまうだけだというのに。
本当にいつまで経っても敬介が可愛くて仕方がない。
「ごめん、ごめん。でも敬介とこうやってベッドの上にいると、すぐにそんな気になってしまうのだから仕方がないだろう?」
「あ、あの……でも、もうちょっと、部屋を見てからでも……。あの、その後で、ゆっくり……」
本当は敬介も私とイチャイチャしたいと思ってくれているようだ。
それなら今はまだ我慢しておいてやろうか。
「ふふっ。わかったよ。じゃあ、後にしよう」
敬介の髪にチュッとキスをすると、私はベッドから下りすぐそばのソファーに腰を下ろして敬介の様子を見守った。
しばらく敬介はベッドの周りを調査していたが、
「周平さんが隣にいないとなんだか落ち着かないです……」
と半分泣きそうな顔でベッドを下り、私の隣にポスっと座った。
ことんと私の肩に頭を乗せて
「周平さん……怒ってないですか?」
と聞いてくる。
「ふふっ。怒るわけないだろう? バカだな、私は敬介がこんなにも可愛くて仕方がないのに」
「わわっ!」
ギュッと抱きしめてそのままソファーに押し倒すと、強引に唇を奪った。
けれど、敬介はそれを嬉しそうに受け止めてくれた。
自然と深いキスに移っていく。
私が貪っているように見えて、敬介から激しく絡みつかれるようなそんな激しいキスにもう理性が吹き飛んでしまいそうだ。
何度も角度を変え、舌を絡み付かせたり吸い付いたり……クチュクチュと甘い水音が耳に入ってくる。
ああ、やっぱり敬介とのキスは最高だ。
「んんっ……んっ」
敬介の苦しげな吐息にゆっくりと唇を離すと、それが嫌だとでもいうように敬介はさっと起き上がり、今度は私をソファーに押し倒した。
「敬介?」
「今日は俺も周平さんにしたいです……っ」
そういうと、敬介は私のベルトを外そうとしてきたが、まだ風呂にも入っていない。
ここにくるまでに少し汗もかいたし、さっきからの興奮ですでに緩やかに勃ってしまっている。
「敬介にしてもらえるのは最高に嬉しいが、先に風呂に入らないか? 少し汗もかいたことだし……」
「周平さんだっていつも俺のをそのままするじゃないですかっ」
「いや、それは敬介のだからだよ」
「周平さんだって同じですよ」
「いや、しかし……」
「俺に、されるのが……いや、なんですか?」
「そんなことっ! あるわけないだろう?」
「でも……」
「このまま敬介にしてもらったら、私の理性が持ちそうにないんだ。それこそ足腰が立たなくなるまで敬介を襲ってしまいそうになる。敬介とじっくり愛し合いたいんだ……だから、先にシャワーを使わせてくれないか?」
「……わかりました」
私が懇願するようにいうと、敬介はようやく納得してくれた。
せっかくラブホテルで愛し合うんだ。
もっと敬介を焦らしてからじゃないとな。
ふふっ。きっと敬介ならアレに気づくだろう。
楽しみだな。
「さぁ、敬介。入ろうか」
「は、はい」
少し緊張しているらしい敬介の手を引いて中に入ると、すぐに部屋のロックがかかったが予約の時点で支払が終わっているため、さっきの番号を押せばいつでも外に出ることができるというシステムになっている。
「あまりうちのスイートルームの寝室と変わらない造りですね。このベッドもかなりいいものですよ」
敬介は真剣な表情でマットレスのクッション性を手で確かめている。
すっかり仕事モードの敬介になっているが、まぁまだそれでいい。
これからたっぷりじっくりとこの部屋を楽しむのだから。
「ラブホテルっていうから、なんか特殊な感じなのかと思ってましたが部屋も綺麗だし、ベッドも寝心地が良さそうだし、落ち着いた雰囲気で、照明が少し怪しげな感じ以外は割とうちのホテルと変わらないですね」
「ああ、そうだな。見た目は、な」
「えっ? それはどういうことですか?」
「ふふっ。ベッドのヘッドボードにある物入れを開けてごらん」
私がそういうと、敬介は素直にベッドに上がりそこを開けた。
「わっ!」
そこにはセックスに使うたくさんの道具の数々。
「これ……」
あまり見たことがないのだろう。
顔を真っ赤にしながらも、好奇心には勝てないのか手を伸ばしている姿が可愛い。
「いわゆる大人のおもちゃってやつだな。もちろん新品だよ」
「大人の、おもちゃ……こんなにたくさん……」
「予約の時に前もって必要なものを頼んでおくとそれを用意してくれるようだよ。今回は調査だからできるだけたくさんのものを用意してもらえるようにしておいたんだ」
「あ、ありがとうございます。あの、えっと……この、小さな楕円形のものは何に使うんですか?」
敬介が調査のためだと言ったから少し仕事モードに切り替わったが、
「うーん、説明し難いな。ふふっ。せっかくだから使ってみようか?」」
と耳元で甘く囁くと、
「ひゃ――っ、周平さんっ! そこで話したらダメですっ」
と真っ赤な顔で見上げてきた。
そんな顔をしたら余計に私を昂らせてしまうだけだというのに。
本当にいつまで経っても敬介が可愛くて仕方がない。
「ごめん、ごめん。でも敬介とこうやってベッドの上にいると、すぐにそんな気になってしまうのだから仕方がないだろう?」
「あ、あの……でも、もうちょっと、部屋を見てからでも……。あの、その後で、ゆっくり……」
本当は敬介も私とイチャイチャしたいと思ってくれているようだ。
それなら今はまだ我慢しておいてやろうか。
「ふふっ。わかったよ。じゃあ、後にしよう」
敬介の髪にチュッとキスをすると、私はベッドから下りすぐそばのソファーに腰を下ろして敬介の様子を見守った。
しばらく敬介はベッドの周りを調査していたが、
「周平さんが隣にいないとなんだか落ち着かないです……」
と半分泣きそうな顔でベッドを下り、私の隣にポスっと座った。
ことんと私の肩に頭を乗せて
「周平さん……怒ってないですか?」
と聞いてくる。
「ふふっ。怒るわけないだろう? バカだな、私は敬介がこんなにも可愛くて仕方がないのに」
「わわっ!」
ギュッと抱きしめてそのままソファーに押し倒すと、強引に唇を奪った。
けれど、敬介はそれを嬉しそうに受け止めてくれた。
自然と深いキスに移っていく。
私が貪っているように見えて、敬介から激しく絡みつかれるようなそんな激しいキスにもう理性が吹き飛んでしまいそうだ。
何度も角度を変え、舌を絡み付かせたり吸い付いたり……クチュクチュと甘い水音が耳に入ってくる。
ああ、やっぱり敬介とのキスは最高だ。
「んんっ……んっ」
敬介の苦しげな吐息にゆっくりと唇を離すと、それが嫌だとでもいうように敬介はさっと起き上がり、今度は私をソファーに押し倒した。
「敬介?」
「今日は俺も周平さんにしたいです……っ」
そういうと、敬介は私のベルトを外そうとしてきたが、まだ風呂にも入っていない。
ここにくるまでに少し汗もかいたし、さっきからの興奮ですでに緩やかに勃ってしまっている。
「敬介にしてもらえるのは最高に嬉しいが、先に風呂に入らないか? 少し汗もかいたことだし……」
「周平さんだっていつも俺のをそのままするじゃないですかっ」
「いや、それは敬介のだからだよ」
「周平さんだって同じですよ」
「いや、しかし……」
「俺に、されるのが……いや、なんですか?」
「そんなことっ! あるわけないだろう?」
「でも……」
「このまま敬介にしてもらったら、私の理性が持ちそうにないんだ。それこそ足腰が立たなくなるまで敬介を襲ってしまいそうになる。敬介とじっくり愛し合いたいんだ……だから、先にシャワーを使わせてくれないか?」
「……わかりました」
私が懇願するようにいうと、敬介はようやく納得してくれた。
せっかくラブホテルで愛し合うんだ。
もっと敬介を焦らしてからじゃないとな。
ふふっ。きっと敬介ならアレに気づくだろう。
楽しみだな。
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