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俺たちは恋人同士だ
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「あの、この家って……」
1人で住むには広すぎると思ったのだろう。
航は俺に聞いていいものかと悩んでいるようだったが、特に答えにくいことなど何もない。
俺は、
この家が実家であること。
両親は健在で今は仕事場である病院近くのタワマンに住んでいること。
を説明してやると、『へぇー』と納得しながらも、一戸建ての方がのんびりできるのではないかと尋ねてきた。
まぁ確かに隣人トラブルなんかも戸建よりマンションやアパートの方が多いって聞くしな、そう思うのは当然だろうが戸建の方が庭の手入れや、こんな古い家なら修繕なんかも考えないといけないし意外と面倒なことも多い。
うちは古いが部屋数だけはかなりあるから掃除なんかも面倒だし、もし航が望むなら本当にタワマンに引っ越してもいいんだ。
蓮見たちの住むタワマンは優秀なコンシェルジュもついてるし、共用施設も充実しているし、安心安全という面では戸建よりは優れているかもしれない。
そう思って航にもタワマンを購入しようかと声をかけたけれど、航は
『この家、すごく気に入りました!!』と言ってくれた。
航が気に入ってくれているのなら、当分はここでもいいか。
『ここが航の部屋だ』と案内した部屋は俺の隣の部屋で、特に今まで使っていなかった部屋だが日当たりも良く、うちにある部屋の中では位置的にはいい場所にある。
俺もまだ開けていないからわからないが、引っ越し業者には航の部屋にあったものは家電とベッドの類以外は一つ残らずここに移動させるように伝えておいた。
あの例のベッドを搬入させた時に一緒のタイミングでこっそり航の部屋の荷物も引越し業者に搬入させたのだが、父親が何も言ってこなかったところを見ると、航の荷物を運びこんだことはバレていないようだ。
まぁ、朝香が懇意にしている引越し業者は航の部屋くらいの荷物の搬入であれば10分程度あれば終わると話していたくらい優秀だからな。
父親は大掛かりなベッドの搬入の方に目が向いていたのだろう。
引越し業者からはなんのトラブルもなく完了したとメールが届いていたから、おそらく大丈夫だ。
航がどんな部屋に住んでいたのかかなり興味がある。
俺はドキドキしながら、部屋の扉を開けた。
うわっ、俺の家なのにこの部屋からは航の匂いがする。
ここは天国か? 最高だな、この空間は。
「必要なものがあれば買い揃えるから遠慮なく言ってくれ」
そう伝えたが、航は自分の部屋にあったものが全て揃っていてホッとした表情をしている。
よかった、これで安心してこの家で同棲できるな。
と思っていると、航が『あれっ?』と声を上げた。
やはり何か足りないものでもあっただろうか? と思っていると、『布団がない』と言い出した。
布団?
いや、航の部屋には必要ないものだろう。
おかしいなと思いつつ、航にそう告げるとなぜだと言わんばかりの不思議な表情を返された。
んっ?
一体どういうことだ?
何か齟齬がある。
そう思った俺は、航に問いかけた。
「あーっ、ちょっと話を整理しよう。航の部屋はここってことは理解してるよな?」
その言葉に航は、『はい。俺の生活するところってことですよね?』とさも当然のように答えた。
あーっ、なるほど。そこから違うんだ。
航はわかっていない。
これはちゃんと説明しておかないとまた前のようにおかしな考えをし始めるな。
「私たちは今日からここで生活をする。
それは航が秘書だからというのはもちろんだが、それ以上に私と航の関係はなんだ?」
はっきりとそう尋ねると、航は一瞬なんのことだか? とでも言いたげな表情をしていたが、ようやく気づいてくれたのか『恋人?』と恐る恐るだったが口にしてくれた。
俺は航が気づいてくれたことに喜びながら、なおも話を続けた。
ここで話を終わらせては元も子もないからな。
「恋人同士で一緒に生活するのにベットが二つ必要なのか?
私と一緒に寝るのに決まっているだろう? だから、航には布団はいらないんだ」
そう丁寧に説明してやると、航は顔を真っ赤にしながらも納得したようだった。
その表情が可愛くて、『私たちの寝室に案内しようか?』と耳元で囁いて揶揄ってやると、航は
『ひゃ……っ!』と可愛い声をあげながら身体を震わせた。
もう身体も繋げたというのに初々しい反応に息子が滾りそうになる。
『また後でゆっくり案内してやろう』と声をかけ、俺は航を抱きかかえたままリビングへと戻った。
「遅かったですね」と声をかけてくる砂川をなんとか誤魔化そうとしたが、航の赤い顔に何やら察知したようだ。
しかし、今は揶揄っただけで航には指一本触れてない。
砂川に叱られるようなことは何一つしていないはずだ。
砂川が淹れてくれた茶を飲みながら、航にはこれから3日間の過ごし方について話をした。
「この中に既に私の会社『K.Yリゾート』と共同経営の芸能事務所『テリフィックオフィス』のデータを入れてある。
重要書類も全て入れているから取り扱いには注意してくれ。
それで、そこから『K.Yリゾート』のここ3年分のデータをまとめてこの形式で作って欲しいんだ。できるか?」
航専用のノートパソコンを用意し、この3日の間に必要な書類を作ってもらうという体だが、実のところこれはすぐに必要というわけではない。
もちろんゆくゆく必要になってくるものだから無駄には決してならないが、どうしてもここに留めておくためには必要なことなのだ。
本当ならば、航を1人にはしておきたくはないのだが俺にはこの間にいろいろとやらなければいけないことがある。
心の中で申し訳ないと思いつつ、航にノートパソコンを渡した。
航は俺の頼みに『大丈夫です! 任せてください!』と言い切った。
頼もしいな。
この調子ならこれから本格的に仕事を任せても大丈夫になるだろうな。
よし。これで航はこの部屋から絶対に出ないはずだ。
計画は今の所うまくいっている。
ここからが重要だ。
航にここで俺が頼んだものをやってもらっている間に、無事に計画を遂行する上でどうしても航から渡して欲しいものがあった。
これが手に入るのとないのではかなり状況も変わってくるからな。
「今日から航は私の秘書になったわけだからスマホはこの私専用のスマホに変えてほしい。仕事中に他のことで気を取られては困るからな。今まで使ってたスマホ解約しておくから渡してくれ」
努めて冷静に航に話したものの、さすがにスマホは簡単には渡さないだろう。
断られたらなんと言って言い含めようかと考えていたのだが、そんな考えは杞憂に終わった。
航はなにも躊躇うこともなく、素直にポケットからスマホを取り出し、俺に手渡した。
暗証番号を尋ねると、こちらも簡単に教えてくれた。
航のスマホが手に入ったのは嬉しいが、こんなにも簡単に信じてくれて少し心配すらしてしまう。
まぁ、とりあえず航のスマホが手に入ったのは大きな収穫だ。
「航、ちょっと砂川と話をしてくるから、さっき渡したノートパソコンの書類に目を通しておいてくれ」
航にそう声をかけ、俺と砂川はリビングを出て、俺の自室へと向かった。
「藤乃くん、社長のことを信じすぎではないですか?
あんなに簡単にスマホを渡すとは思わなかったので驚きましたよ」
「ああ、そうだな。これからは俺が航を全力で守るから心配しないでいい」
「いえ、それが少し心配なんですが……」
「なにっ?」
「ふふっ、冗談です。それよりも明日からのことですが……」
砂川は真剣な眼差しで俺に尋ねてきた。
「お前は予定通りその協力者のところへ行って話を聞いてきてくれ。俺は栗原先生に会ってくるよ。昨日のうちに話は通しておいたから」
「さすがに仕事が早いですね。いつの間にアポを取り付けたんです?」
「ふっ。お前に栗原先生の話を聞いた後ですぐに安慶名さんに連絡とって情報を教えてもらったんだ。
航の名前を出したらすぐに会ってくれるって言ってくれたぞ」
「伊織さんから……そうですか。まぁ、とにかく明日は新しい情報が分かり次第、すぐに連絡を入れますので」
「ああ。わかった。お前と安慶名さんがいてくれて本当に助かってる。ありがとう」
「ふふっ。社長からお礼を言われるだなんて、明日大雨でも降らないといいですね」
砂川の軽口に『チッ』と軽く舌打ちを返すと、砂川はにこやかな笑顔を向け帰っていった。
1人で住むには広すぎると思ったのだろう。
航は俺に聞いていいものかと悩んでいるようだったが、特に答えにくいことなど何もない。
俺は、
この家が実家であること。
両親は健在で今は仕事場である病院近くのタワマンに住んでいること。
を説明してやると、『へぇー』と納得しながらも、一戸建ての方がのんびりできるのではないかと尋ねてきた。
まぁ確かに隣人トラブルなんかも戸建よりマンションやアパートの方が多いって聞くしな、そう思うのは当然だろうが戸建の方が庭の手入れや、こんな古い家なら修繕なんかも考えないといけないし意外と面倒なことも多い。
うちは古いが部屋数だけはかなりあるから掃除なんかも面倒だし、もし航が望むなら本当にタワマンに引っ越してもいいんだ。
蓮見たちの住むタワマンは優秀なコンシェルジュもついてるし、共用施設も充実しているし、安心安全という面では戸建よりは優れているかもしれない。
そう思って航にもタワマンを購入しようかと声をかけたけれど、航は
『この家、すごく気に入りました!!』と言ってくれた。
航が気に入ってくれているのなら、当分はここでもいいか。
『ここが航の部屋だ』と案内した部屋は俺の隣の部屋で、特に今まで使っていなかった部屋だが日当たりも良く、うちにある部屋の中では位置的にはいい場所にある。
俺もまだ開けていないからわからないが、引っ越し業者には航の部屋にあったものは家電とベッドの類以外は一つ残らずここに移動させるように伝えておいた。
あの例のベッドを搬入させた時に一緒のタイミングでこっそり航の部屋の荷物も引越し業者に搬入させたのだが、父親が何も言ってこなかったところを見ると、航の荷物を運びこんだことはバレていないようだ。
まぁ、朝香が懇意にしている引越し業者は航の部屋くらいの荷物の搬入であれば10分程度あれば終わると話していたくらい優秀だからな。
父親は大掛かりなベッドの搬入の方に目が向いていたのだろう。
引越し業者からはなんのトラブルもなく完了したとメールが届いていたから、おそらく大丈夫だ。
航がどんな部屋に住んでいたのかかなり興味がある。
俺はドキドキしながら、部屋の扉を開けた。
うわっ、俺の家なのにこの部屋からは航の匂いがする。
ここは天国か? 最高だな、この空間は。
「必要なものがあれば買い揃えるから遠慮なく言ってくれ」
そう伝えたが、航は自分の部屋にあったものが全て揃っていてホッとした表情をしている。
よかった、これで安心してこの家で同棲できるな。
と思っていると、航が『あれっ?』と声を上げた。
やはり何か足りないものでもあっただろうか? と思っていると、『布団がない』と言い出した。
布団?
いや、航の部屋には必要ないものだろう。
おかしいなと思いつつ、航にそう告げるとなぜだと言わんばかりの不思議な表情を返された。
んっ?
一体どういうことだ?
何か齟齬がある。
そう思った俺は、航に問いかけた。
「あーっ、ちょっと話を整理しよう。航の部屋はここってことは理解してるよな?」
その言葉に航は、『はい。俺の生活するところってことですよね?』とさも当然のように答えた。
あーっ、なるほど。そこから違うんだ。
航はわかっていない。
これはちゃんと説明しておかないとまた前のようにおかしな考えをし始めるな。
「私たちは今日からここで生活をする。
それは航が秘書だからというのはもちろんだが、それ以上に私と航の関係はなんだ?」
はっきりとそう尋ねると、航は一瞬なんのことだか? とでも言いたげな表情をしていたが、ようやく気づいてくれたのか『恋人?』と恐る恐るだったが口にしてくれた。
俺は航が気づいてくれたことに喜びながら、なおも話を続けた。
ここで話を終わらせては元も子もないからな。
「恋人同士で一緒に生活するのにベットが二つ必要なのか?
私と一緒に寝るのに決まっているだろう? だから、航には布団はいらないんだ」
そう丁寧に説明してやると、航は顔を真っ赤にしながらも納得したようだった。
その表情が可愛くて、『私たちの寝室に案内しようか?』と耳元で囁いて揶揄ってやると、航は
『ひゃ……っ!』と可愛い声をあげながら身体を震わせた。
もう身体も繋げたというのに初々しい反応に息子が滾りそうになる。
『また後でゆっくり案内してやろう』と声をかけ、俺は航を抱きかかえたままリビングへと戻った。
「遅かったですね」と声をかけてくる砂川をなんとか誤魔化そうとしたが、航の赤い顔に何やら察知したようだ。
しかし、今は揶揄っただけで航には指一本触れてない。
砂川に叱られるようなことは何一つしていないはずだ。
砂川が淹れてくれた茶を飲みながら、航にはこれから3日間の過ごし方について話をした。
「この中に既に私の会社『K.Yリゾート』と共同経営の芸能事務所『テリフィックオフィス』のデータを入れてある。
重要書類も全て入れているから取り扱いには注意してくれ。
それで、そこから『K.Yリゾート』のここ3年分のデータをまとめてこの形式で作って欲しいんだ。できるか?」
航専用のノートパソコンを用意し、この3日の間に必要な書類を作ってもらうという体だが、実のところこれはすぐに必要というわけではない。
もちろんゆくゆく必要になってくるものだから無駄には決してならないが、どうしてもここに留めておくためには必要なことなのだ。
本当ならば、航を1人にはしておきたくはないのだが俺にはこの間にいろいろとやらなければいけないことがある。
心の中で申し訳ないと思いつつ、航にノートパソコンを渡した。
航は俺の頼みに『大丈夫です! 任せてください!』と言い切った。
頼もしいな。
この調子ならこれから本格的に仕事を任せても大丈夫になるだろうな。
よし。これで航はこの部屋から絶対に出ないはずだ。
計画は今の所うまくいっている。
ここからが重要だ。
航にここで俺が頼んだものをやってもらっている間に、無事に計画を遂行する上でどうしても航から渡して欲しいものがあった。
これが手に入るのとないのではかなり状況も変わってくるからな。
「今日から航は私の秘書になったわけだからスマホはこの私専用のスマホに変えてほしい。仕事中に他のことで気を取られては困るからな。今まで使ってたスマホ解約しておくから渡してくれ」
努めて冷静に航に話したものの、さすがにスマホは簡単には渡さないだろう。
断られたらなんと言って言い含めようかと考えていたのだが、そんな考えは杞憂に終わった。
航はなにも躊躇うこともなく、素直にポケットからスマホを取り出し、俺に手渡した。
暗証番号を尋ねると、こちらも簡単に教えてくれた。
航のスマホが手に入ったのは嬉しいが、こんなにも簡単に信じてくれて少し心配すらしてしまう。
まぁ、とりあえず航のスマホが手に入ったのは大きな収穫だ。
「航、ちょっと砂川と話をしてくるから、さっき渡したノートパソコンの書類に目を通しておいてくれ」
航にそう声をかけ、俺と砂川はリビングを出て、俺の自室へと向かった。
「藤乃くん、社長のことを信じすぎではないですか?
あんなに簡単にスマホを渡すとは思わなかったので驚きましたよ」
「ああ、そうだな。これからは俺が航を全力で守るから心配しないでいい」
「いえ、それが少し心配なんですが……」
「なにっ?」
「ふふっ、冗談です。それよりも明日からのことですが……」
砂川は真剣な眼差しで俺に尋ねてきた。
「お前は予定通りその協力者のところへ行って話を聞いてきてくれ。俺は栗原先生に会ってくるよ。昨日のうちに話は通しておいたから」
「さすがに仕事が早いですね。いつの間にアポを取り付けたんです?」
「ふっ。お前に栗原先生の話を聞いた後ですぐに安慶名さんに連絡とって情報を教えてもらったんだ。
航の名前を出したらすぐに会ってくれるって言ってくれたぞ」
「伊織さんから……そうですか。まぁ、とにかく明日は新しい情報が分かり次第、すぐに連絡を入れますので」
「ああ。わかった。お前と安慶名さんがいてくれて本当に助かってる。ありがとう」
「ふふっ。社長からお礼を言われるだなんて、明日大雨でも降らないといいですね」
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