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同棲生活の始まり
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グッと腕を引っ張られ、会議室から離れた部屋に放り込まれる。
「社長っ! あなた、一体何を考えてるんですかっ!」
「いや――」
砂川のあまりの剣幕に、ただの悪戯のつもりだったとは言い出しにくい。
「大体、昨夜は指一本触れるなって言いましたよね?」
「それは守ったぞ! 昨日はシてない!」
「じゃあ、藤乃くんの首の後ろにあったキスマークはなんなんですか?
昨日呑みに行った時はなかったですよね?」
「うっ――!」
くそっ、あれを見られてたか。
ギリギリシャツで隠れてたと思ってたが。
「いや、あれはつい……」
そう。
朝擦り寄ってくる航が可愛くて、つい口付けてしまったんだ。
そんなに強く吸い付いたつもりはなかったが、肌が弱いのか航は痕が付きやすいみたいだ。
「はぁーーっ。もう本当にいい加減にしていただかないと、役員たちも藤乃くんの声に反応してましたよ!」
「はぁっ? なんだとっ?」
俺の航であいつらが……!
くそっ!
「社長が怒るのはおかしいでしょう? そもそも、社長が会議中に見せつけるように悪戯されたからですよね?」
「いや、それはそうだが……」
「藤乃くんを見せつけたいお気持ちはわかりますが、時と場所をお考えください!!
いいですか?!次に今回のようなことをされるようなことがあれば、伊織さんに話して社長をセクハラで訴えますよ」
「セクハラ? なんで俺が……」
「あんなのセクハラ以外の何ものでもないでしょうがっ!!
すぐに証拠を集めて、伊織さんに有罪にしていただきますよ」
「ぐっ――!」
これが冗談でないところが怖いんだ、砂川は。
安慶名さんも航を気に入っているようだったから砂川が話せば確実に動くはずだ。
腕の良い安慶名さんのことだ、そんなことをされれば俺は確実に有罪になってしまう。
「わ、悪かった……。これからは気をつけるから許してくれ」
「はぁーっ。わかっていただければ良いのですよ。これからお気をつけくださいね。
じゃあ今日も頑張って仕事していただきましょうか」
「ああ、わかった」
俺はがっかりと肩を落としながら航の待つ会議室へと戻り、先ほどの叱責をバネに俺は途中食事を挟みながらひたすら仕事に没頭し、定時を前に西表でやらなければいけない全ての仕事を終わらせた。
「航、今日の業務はこれで終わりだ。というより、ここでやる予定の仕事は今日で全て終わった。明日東京に戻るから一緒に帰るぞ」
航にそう告げると、航は目を丸くして驚いていたが航が傍にいてくれて、これから専属秘書にできるとなれば仕事が捗るに決まっているだろう。
砂川は少しがっかりしながらも、
『はぁーっ。私も正直言ってここまでとは思いませんでした。まさか1週間の仕事予定をわずか3日で終わらせてしまうとは……。藤乃くんはこの西表でゆっくりじっくりうちの業務を覚えていただこうと思っていましたが、致し方ありませんね』と了承してくれた。
そうは言いながらも最初俺が言い出した時点でもうわかっていただろうけどな。
航の過去を聞いた時から元々早く仕事を終わらせて東京でいろいろとやる予定にしてたんだから、今回の仕事短縮は想定内だ。
「よし、これで航は正式に私の秘書だ。K.Yリゾートの社員ではなく、私の専属秘書だからな。
私にはここの会社の他に東京にも別会社を持っているから、航にはそっちも手伝ってもらうぞ」
俺のその言葉に航はさらに驚いていた。
てっきりK.Yリゾートに入社すると思っていたのだろう。
だが、俺は航をずっと傍に置いておきたいのだ。
俺は東京での仕事である芸能事務所『テリフィックオフィス』の話をだし、共同経営者である友人たちに顔合わせをすること、そして、航のアパートを引き払い、荷物を全部俺の自宅へと運んだことを続け様に話した。
あまりの手際の良さに航は面食らっていたようだが、俺が次々に話を進めると最後には
『わかりました』と納得してくれた。
よし、これで東京で航と同棲生活の始まりだ!!
いずれは蓮見たちのように結婚式まで持ち込むぞ!!
そうと決まれば、早々に家へと戻り荷造りを始める。
例のシーツもキャリーケースに詰め込み準備万端整った。
航の荷物も全て整えてから、食事へと向かう。
三日連続というのもどうかと思ったが、航がやけにあの居酒屋を気に入っていたから西表最後の夜もあの店だ。
まぁ、しばらくはまた来れなくなるしな。
明日は朝一番の船に乗るからあまり酒を呑むわけにはいかない。
食事も酒も早々に引き上げることにした。
「西表に来たら、また寄ってくれ」
「ああ。今回は世話になった。料理も酒も美味しかったよ」
「ご馳走さまでした~!」
「ああ、ありがとう。気をつけてな」
店主ともすっかり仲良くなった航は大きく手を振りながら、店を後にした。
翌朝、家を出るともうすでに運転手付きの車に乗って砂川が待ち構えていた。
運転手に船着場まで送ってもらい、砂川と三人でまず石垣島へと渡った。
その後飛行機で羽田へと向かうのだが、その間俺は航を抱きかかえたままだった。
荷物は同行した砂川が運んでくれたおかげで助かった。
俺たち3人の姿は船でも空港でも機内でも相当目立っていたようだ。
なんと言っても航は可愛らしいし、俺は言わずもがな。
そして、砂川は線の細い美青年という部類に入るだろうか。
まぁ、俺のタイプではないが。
そんな俺たちが、可愛い航を抱きかかえて3人で歩いていれば目立たない方がおかしいだろう。
航は終始恥ずかしそうにしていたが、俺は人前で航を抱き抱えることができて大満足だった。
東京にある自宅に向かうと、航は大きな家だと驚いていたが古くて大きいだけで別に凄くはない。
ここは元々実家で両親から譲り受けたものだが、航とこうやって同棲することになるのなら、蓮見たちみたいにタワマンにでも住んでいればよかったかと後悔している。
今の子は一軒家よりも景観もいいタワマンの方を好むんじゃないかと思ったからだ。
とりあえず、中に入り航をリビングにあるソファーに座らせ急いで自室に戻り着替えを済ませた。
そして砂川が運んできたキャリーケースの中から例のシーツを取り出し、寝室へと向かった。
そこには今までとサイズは変わらないが、前のものよりは数段グレードの高いベッドが置かれていた。
実はこのベッドは航との新生活に向けて新しく用意したもので、昨日のうちにここに運び込まれていたのだ。
俺が懇意にしている高級家具『ヴァリラウーノ』で一番いいものを取り寄せておいたものが間に合ってくれて本当によかった。
合鍵を持っている父親に家具が届くから搬入を確認してほしいと頼んでおいた時、特には何も聞かれはしなかったが、勘のいいあの人のことだ。
おそらく気づいているだろうな。
航の診察がてら紹介すると連絡しておこうか。
驚くか? いや、それよりも喜ぶだろうか。
なんせ俺が航みたいな可愛い子を連れていくとは夢にも思っていないだろうからな。
俺は急いでそのベッドに例のシーツを敷き、ベッドメイキングを済ませて急いで航の待つリビングへと向かった。
航の部屋を案内すると言って、その間に砂川にお茶の準備をと頼んだのだが、『社長、部屋に案内するだけですよ!』と釘を刺される始末。
せっかく航との同棲生活がはじまるのだから、少しくらい大目に見てくれてもいいだろうに……。
そう思ったが、昨日の件で反論もできず舌打ちだけを返して、航を抱き上げリビングを出た。
「社長っ! あなた、一体何を考えてるんですかっ!」
「いや――」
砂川のあまりの剣幕に、ただの悪戯のつもりだったとは言い出しにくい。
「大体、昨夜は指一本触れるなって言いましたよね?」
「それは守ったぞ! 昨日はシてない!」
「じゃあ、藤乃くんの首の後ろにあったキスマークはなんなんですか?
昨日呑みに行った時はなかったですよね?」
「うっ――!」
くそっ、あれを見られてたか。
ギリギリシャツで隠れてたと思ってたが。
「いや、あれはつい……」
そう。
朝擦り寄ってくる航が可愛くて、つい口付けてしまったんだ。
そんなに強く吸い付いたつもりはなかったが、肌が弱いのか航は痕が付きやすいみたいだ。
「はぁーーっ。もう本当にいい加減にしていただかないと、役員たちも藤乃くんの声に反応してましたよ!」
「はぁっ? なんだとっ?」
俺の航であいつらが……!
くそっ!
「社長が怒るのはおかしいでしょう? そもそも、社長が会議中に見せつけるように悪戯されたからですよね?」
「いや、それはそうだが……」
「藤乃くんを見せつけたいお気持ちはわかりますが、時と場所をお考えください!!
いいですか?!次に今回のようなことをされるようなことがあれば、伊織さんに話して社長をセクハラで訴えますよ」
「セクハラ? なんで俺が……」
「あんなのセクハラ以外の何ものでもないでしょうがっ!!
すぐに証拠を集めて、伊織さんに有罪にしていただきますよ」
「ぐっ――!」
これが冗談でないところが怖いんだ、砂川は。
安慶名さんも航を気に入っているようだったから砂川が話せば確実に動くはずだ。
腕の良い安慶名さんのことだ、そんなことをされれば俺は確実に有罪になってしまう。
「わ、悪かった……。これからは気をつけるから許してくれ」
「はぁーっ。わかっていただければ良いのですよ。これからお気をつけくださいね。
じゃあ今日も頑張って仕事していただきましょうか」
「ああ、わかった」
俺はがっかりと肩を落としながら航の待つ会議室へと戻り、先ほどの叱責をバネに俺は途中食事を挟みながらひたすら仕事に没頭し、定時を前に西表でやらなければいけない全ての仕事を終わらせた。
「航、今日の業務はこれで終わりだ。というより、ここでやる予定の仕事は今日で全て終わった。明日東京に戻るから一緒に帰るぞ」
航にそう告げると、航は目を丸くして驚いていたが航が傍にいてくれて、これから専属秘書にできるとなれば仕事が捗るに決まっているだろう。
砂川は少しがっかりしながらも、
『はぁーっ。私も正直言ってここまでとは思いませんでした。まさか1週間の仕事予定をわずか3日で終わらせてしまうとは……。藤乃くんはこの西表でゆっくりじっくりうちの業務を覚えていただこうと思っていましたが、致し方ありませんね』と了承してくれた。
そうは言いながらも最初俺が言い出した時点でもうわかっていただろうけどな。
航の過去を聞いた時から元々早く仕事を終わらせて東京でいろいろとやる予定にしてたんだから、今回の仕事短縮は想定内だ。
「よし、これで航は正式に私の秘書だ。K.Yリゾートの社員ではなく、私の専属秘書だからな。
私にはここの会社の他に東京にも別会社を持っているから、航にはそっちも手伝ってもらうぞ」
俺のその言葉に航はさらに驚いていた。
てっきりK.Yリゾートに入社すると思っていたのだろう。
だが、俺は航をずっと傍に置いておきたいのだ。
俺は東京での仕事である芸能事務所『テリフィックオフィス』の話をだし、共同経営者である友人たちに顔合わせをすること、そして、航のアパートを引き払い、荷物を全部俺の自宅へと運んだことを続け様に話した。
あまりの手際の良さに航は面食らっていたようだが、俺が次々に話を進めると最後には
『わかりました』と納得してくれた。
よし、これで東京で航と同棲生活の始まりだ!!
いずれは蓮見たちのように結婚式まで持ち込むぞ!!
そうと決まれば、早々に家へと戻り荷造りを始める。
例のシーツもキャリーケースに詰め込み準備万端整った。
航の荷物も全て整えてから、食事へと向かう。
三日連続というのもどうかと思ったが、航がやけにあの居酒屋を気に入っていたから西表最後の夜もあの店だ。
まぁ、しばらくはまた来れなくなるしな。
明日は朝一番の船に乗るからあまり酒を呑むわけにはいかない。
食事も酒も早々に引き上げることにした。
「西表に来たら、また寄ってくれ」
「ああ。今回は世話になった。料理も酒も美味しかったよ」
「ご馳走さまでした~!」
「ああ、ありがとう。気をつけてな」
店主ともすっかり仲良くなった航は大きく手を振りながら、店を後にした。
翌朝、家を出るともうすでに運転手付きの車に乗って砂川が待ち構えていた。
運転手に船着場まで送ってもらい、砂川と三人でまず石垣島へと渡った。
その後飛行機で羽田へと向かうのだが、その間俺は航を抱きかかえたままだった。
荷物は同行した砂川が運んでくれたおかげで助かった。
俺たち3人の姿は船でも空港でも機内でも相当目立っていたようだ。
なんと言っても航は可愛らしいし、俺は言わずもがな。
そして、砂川は線の細い美青年という部類に入るだろうか。
まぁ、俺のタイプではないが。
そんな俺たちが、可愛い航を抱きかかえて3人で歩いていれば目立たない方がおかしいだろう。
航は終始恥ずかしそうにしていたが、俺は人前で航を抱き抱えることができて大満足だった。
東京にある自宅に向かうと、航は大きな家だと驚いていたが古くて大きいだけで別に凄くはない。
ここは元々実家で両親から譲り受けたものだが、航とこうやって同棲することになるのなら、蓮見たちみたいにタワマンにでも住んでいればよかったかと後悔している。
今の子は一軒家よりも景観もいいタワマンの方を好むんじゃないかと思ったからだ。
とりあえず、中に入り航をリビングにあるソファーに座らせ急いで自室に戻り着替えを済ませた。
そして砂川が運んできたキャリーケースの中から例のシーツを取り出し、寝室へと向かった。
そこには今までとサイズは変わらないが、前のものよりは数段グレードの高いベッドが置かれていた。
実はこのベッドは航との新生活に向けて新しく用意したもので、昨日のうちにここに運び込まれていたのだ。
俺が懇意にしている高級家具『ヴァリラウーノ』で一番いいものを取り寄せておいたものが間に合ってくれて本当によかった。
合鍵を持っている父親に家具が届くから搬入を確認してほしいと頼んでおいた時、特には何も聞かれはしなかったが、勘のいいあの人のことだ。
おそらく気づいているだろうな。
航の診察がてら紹介すると連絡しておこうか。
驚くか? いや、それよりも喜ぶだろうか。
なんせ俺が航みたいな可愛い子を連れていくとは夢にも思っていないだろうからな。
俺は急いでそのベッドに例のシーツを敷き、ベッドメイキングを済ませて急いで航の待つリビングへと向かった。
航の部屋を案内すると言って、その間に砂川にお茶の準備をと頼んだのだが、『社長、部屋に案内するだけですよ!』と釘を刺される始末。
せっかく航との同棲生活がはじまるのだから、少しくらい大目に見てくれてもいいだろうに……。
そう思ったが、昨日の件で反論もできず舌打ちだけを返して、航を抱き上げリビングを出た。
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