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衝撃の事実
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「話の途中で悪かったな」
「いいえ。石垣イリゼのご報告ですか?」
「ああ。安慶名さんにはこっちもやってもらって助かってるよ。お前との時間を削ってやってもらってるなら悪いな」
料理人としての仕事も完璧にやりながら、宿のあのトラブルも処理してもらってる上に、航のことまで調査してもらってるんだ。
仕事にほとんど全ての時間を使ってると言っても過言じゃないだろう。
しかも、砂川は西表にいて離れているんだから会えない上に、この分だとせっかくの電話すら仕事の話ばかりになっているはずだ。
流石に申し訳ないと思ってしまうな。
「ふふっ。そんな心配ご無用ですよ。伊織さんが社長に頼りにされるのを見るのは私も好きなので」
「あーはいはい。まさか俺の前で惚気られるとはな」
「さんざん藤乃くんのことで惚気てるんですからこれくらいいいじゃないですか。
今回の件が落ち着いたら社長から私にも伊織さんにも特別ボーナス頂きますよ」
「ああ。わかった、わかった。航のためなら特別ボーナスの一つや二つ出してやるよ」
「ふふっ。楽しみにしてます。ところで、さっきの話の続きですが……」
そう切り出すと、砂川は急に真剣な顔つきになって話を始めた。
「実は、藤乃くんのお母さまは藤乃くんが高校3年生の秋に亡くなっています」
「えっ? 亡くなった?」
「はい。交通事故に遭われたそうで……。そして父親の方ですが、藤乃くんとは血縁関係にありません」
「なにっ? じゃあ航は……」
「お母さまの連れ子のようですね。本当のお父さまも藤乃くんが5歳の頃に事故で亡くなったようです。
再婚されたのが藤乃くんが高校2年の初めだそうですから、婚姻生活は1年半くらいでしょうか。
藤乃くんは父親と養子縁組をしておりませんので、親子関係はありませんね」
淡々と説明を続ける砂川を見ながら俺は驚きを隠せなかった。
航から両親の話を聞いたことはなかったが、母親がまさか亡くなっているとは思わなかったな。
「そして、どうやら就職は義父の意向だったようです」
「はぁっ? どういうことだ?」
「詳しいことはこれからの調査になりますが、栗原先生の話ではお母さまが残された借金を藤乃くんが返さないといけないと漏らしていたのを偶然聞いたことがあると仰ってました」
「借金? ということは……」
「もしかしたら借金のカタに就職を強要されたのではないかと心配されてました」
なるほど。
あれほどの進学校で主席でありながらあんな会社に就職したのがどうも気になっていたが、理由はそれだったか……。
だとすると義父もグルか?
義父と『玻名崎商会』に何か繋がりがあるかもしれないな。
「引き続き調査を続けてくれ。俺はそろそろ自宅に戻るよ。そろそろ航も食事させたほうがいいだろうからな」
「畏まりました」
自宅へと戻り、寝ているかもしれないと思いゆっくりと寝室の扉を開けると、ヘッドボードを背もたれにして座っている航と目が合った。
意外と元気そうな表情にホッとしながら声をかけると、
「祐悟さん、おかえりなさい。お仕事お疲れさまです」
と出迎えてくれた。
それが嬉しくて思わず航の元へと駆け寄り抱きついた。
航の胸元へと顔を擦り寄せると、航が俺の頭をよしよしと撫でてくれる。
ああ、こんな幸せな時間が俺にくるとはな……。
こうやって航に癒してもらえるなら嫌々ながら行った今日の仕事も頑張った甲斐があったというものだ。
航に『毎日でも癒してあげますよ』と嬉しい言葉をもらい、これから先の仕事の効率が上がりそうだと笑みが溢れた。
ふと顔を上げると、用意しておいた食事に手をつけた形跡がないことに気がついた。
おそらく身体が辛くて、俺が出かけた後ずっと眠っていたのだろう。
寝ていたおかげで顔色もずいぶん良くなっている。
『お腹空いてないか?』と尋ねると、航が答えるよりも前に、航の腹から可愛い音が鳴り響いた。
真っ赤な顔をして恥ずかしそうに謝る航に食事に行こうと声をかけ、用意しておいた服を手渡した。
この服は空港でスーツを購入したときに、航に似合いそうだと一緒に用意しておいたものだ。
俺が選んだ服を身につけてもらえるなんて喜びでしかない。
着替えを手伝うと言って、着せておいたTシャツをさっと脱がせ、着替えを用意していると、航が突然『わぁっ』と大声を上げた。
驚いて航を見ると、少し青褪めた表情で
「俺……何かにかぶれちゃったみたいです。こんな湿疹出たの初めて……。
どうしよう……病院行ったほうがいいのかな? あっでも、保険証持ってきてないや……」
と自分の身体を見ながらそんなことを言ってくる。
俺が航の全身につけた独占欲の現れであるキスマークを撫でながら
『……祐悟さん、どうしたらいいですか?』と目を潤ませ、上目遣いに尋ねられて普通でいられるわけがない。
一瞬にして滾った息子を必死に押しとどめながら、俺は気持ちを落ち着かせようと深呼吸した。
ところが俺の深呼吸を航は悪い方に受け取ったようで、『俺、そんなに悪い状態なんですか?』とさっきよりも青褪めた顔で尋ねてくる。
それを必死に病気じゃないから大丈夫だと言い聞かせたが、俺のつけたキスマークについてはどう話していいのかわからず、ただ大丈夫とだけ繰り返し伝えた。
それにしても航はキスマークも知らないとは……本当にここまで無事でいられたことが奇跡だな。
航を無事に恋人にすることができて本当によかった。
航にシャツとズボンを穿かせると、俺が身体中につけたキスマークは見えなくなり航はホッとしているように見えた。
とりあえず今のところはごまかすことができたが、なんて言って教えるか考えておかないといけないな。
航の足に新しい湿布と包帯を巻き、航を抱きかかえて外に出ると、外の明るい光が久しぶりに外に出た航には眩しかったようで目を細めているのがなんだかとても可愛かった。
食事はどこに行こうかと考えていたが、新しいところに連れて行けば航が気疲れするだろう。
やはり昨日行ったあの居酒屋にしようかと歩き進めていると、前から砂川がやってきた。
私服に着替えてわざわざ航に会いにくるなんて、相当航のことを気に入っているな。
航の体調が気になってお見舞いに来たと話した砂川に航は顔を青褪めさせながら、
『勝手に休んでしまって本当に申し訳ありません。罰ならなんでも受けますので会社にいさせてください。お願いします!』と謝罪し始めた。
今にも泣き出しそうな航に焦って俺と砂川で『大丈夫だ』と必死に宥めると、
『ほ、本当に、いいんですか……?』と目を潤ませながらそう聞いてくる。
航はそんなふうに追い込まれるほどあの会社で酷い目に遭わされてきたんだろう。
身体が辛い日も出勤させられて休めば罰を与えられてきたのだろう。
それが当然のように洗脳されて……ああ、もう本当にあいつらは許すわけにはいかないな。
砂川もこれでさらに火がついたはずだ。
きっと安慶名さんと一緒にとことん追い詰めてくれるだろう。
俺は航のおでこにちゅっとキスをして怯えた気持ちを安心させてやった。
砂川を食事に誘い、先に行って席を取っておくように頼むと喜んで走っていった。
俺たちは航の足に響かないようにとゆっくり居酒屋までの道のりの散歩を楽しんだ。
ああ、こんなにゆったりと航を抱きかかえながら外を歩けるなんて、ここは天国だな。
「いいえ。石垣イリゼのご報告ですか?」
「ああ。安慶名さんにはこっちもやってもらって助かってるよ。お前との時間を削ってやってもらってるなら悪いな」
料理人としての仕事も完璧にやりながら、宿のあのトラブルも処理してもらってる上に、航のことまで調査してもらってるんだ。
仕事にほとんど全ての時間を使ってると言っても過言じゃないだろう。
しかも、砂川は西表にいて離れているんだから会えない上に、この分だとせっかくの電話すら仕事の話ばかりになっているはずだ。
流石に申し訳ないと思ってしまうな。
「ふふっ。そんな心配ご無用ですよ。伊織さんが社長に頼りにされるのを見るのは私も好きなので」
「あーはいはい。まさか俺の前で惚気られるとはな」
「さんざん藤乃くんのことで惚気てるんですからこれくらいいいじゃないですか。
今回の件が落ち着いたら社長から私にも伊織さんにも特別ボーナス頂きますよ」
「ああ。わかった、わかった。航のためなら特別ボーナスの一つや二つ出してやるよ」
「ふふっ。楽しみにしてます。ところで、さっきの話の続きですが……」
そう切り出すと、砂川は急に真剣な顔つきになって話を始めた。
「実は、藤乃くんのお母さまは藤乃くんが高校3年生の秋に亡くなっています」
「えっ? 亡くなった?」
「はい。交通事故に遭われたそうで……。そして父親の方ですが、藤乃くんとは血縁関係にありません」
「なにっ? じゃあ航は……」
「お母さまの連れ子のようですね。本当のお父さまも藤乃くんが5歳の頃に事故で亡くなったようです。
再婚されたのが藤乃くんが高校2年の初めだそうですから、婚姻生活は1年半くらいでしょうか。
藤乃くんは父親と養子縁組をしておりませんので、親子関係はありませんね」
淡々と説明を続ける砂川を見ながら俺は驚きを隠せなかった。
航から両親の話を聞いたことはなかったが、母親がまさか亡くなっているとは思わなかったな。
「そして、どうやら就職は義父の意向だったようです」
「はぁっ? どういうことだ?」
「詳しいことはこれからの調査になりますが、栗原先生の話ではお母さまが残された借金を藤乃くんが返さないといけないと漏らしていたのを偶然聞いたことがあると仰ってました」
「借金? ということは……」
「もしかしたら借金のカタに就職を強要されたのではないかと心配されてました」
なるほど。
あれほどの進学校で主席でありながらあんな会社に就職したのがどうも気になっていたが、理由はそれだったか……。
だとすると義父もグルか?
義父と『玻名崎商会』に何か繋がりがあるかもしれないな。
「引き続き調査を続けてくれ。俺はそろそろ自宅に戻るよ。そろそろ航も食事させたほうがいいだろうからな」
「畏まりました」
自宅へと戻り、寝ているかもしれないと思いゆっくりと寝室の扉を開けると、ヘッドボードを背もたれにして座っている航と目が合った。
意外と元気そうな表情にホッとしながら声をかけると、
「祐悟さん、おかえりなさい。お仕事お疲れさまです」
と出迎えてくれた。
それが嬉しくて思わず航の元へと駆け寄り抱きついた。
航の胸元へと顔を擦り寄せると、航が俺の頭をよしよしと撫でてくれる。
ああ、こんな幸せな時間が俺にくるとはな……。
こうやって航に癒してもらえるなら嫌々ながら行った今日の仕事も頑張った甲斐があったというものだ。
航に『毎日でも癒してあげますよ』と嬉しい言葉をもらい、これから先の仕事の効率が上がりそうだと笑みが溢れた。
ふと顔を上げると、用意しておいた食事に手をつけた形跡がないことに気がついた。
おそらく身体が辛くて、俺が出かけた後ずっと眠っていたのだろう。
寝ていたおかげで顔色もずいぶん良くなっている。
『お腹空いてないか?』と尋ねると、航が答えるよりも前に、航の腹から可愛い音が鳴り響いた。
真っ赤な顔をして恥ずかしそうに謝る航に食事に行こうと声をかけ、用意しておいた服を手渡した。
この服は空港でスーツを購入したときに、航に似合いそうだと一緒に用意しておいたものだ。
俺が選んだ服を身につけてもらえるなんて喜びでしかない。
着替えを手伝うと言って、着せておいたTシャツをさっと脱がせ、着替えを用意していると、航が突然『わぁっ』と大声を上げた。
驚いて航を見ると、少し青褪めた表情で
「俺……何かにかぶれちゃったみたいです。こんな湿疹出たの初めて……。
どうしよう……病院行ったほうがいいのかな? あっでも、保険証持ってきてないや……」
と自分の身体を見ながらそんなことを言ってくる。
俺が航の全身につけた独占欲の現れであるキスマークを撫でながら
『……祐悟さん、どうしたらいいですか?』と目を潤ませ、上目遣いに尋ねられて普通でいられるわけがない。
一瞬にして滾った息子を必死に押しとどめながら、俺は気持ちを落ち着かせようと深呼吸した。
ところが俺の深呼吸を航は悪い方に受け取ったようで、『俺、そんなに悪い状態なんですか?』とさっきよりも青褪めた顔で尋ねてくる。
それを必死に病気じゃないから大丈夫だと言い聞かせたが、俺のつけたキスマークについてはどう話していいのかわからず、ただ大丈夫とだけ繰り返し伝えた。
それにしても航はキスマークも知らないとは……本当にここまで無事でいられたことが奇跡だな。
航を無事に恋人にすることができて本当によかった。
航にシャツとズボンを穿かせると、俺が身体中につけたキスマークは見えなくなり航はホッとしているように見えた。
とりあえず今のところはごまかすことができたが、なんて言って教えるか考えておかないといけないな。
航の足に新しい湿布と包帯を巻き、航を抱きかかえて外に出ると、外の明るい光が久しぶりに外に出た航には眩しかったようで目を細めているのがなんだかとても可愛かった。
食事はどこに行こうかと考えていたが、新しいところに連れて行けば航が気疲れするだろう。
やはり昨日行ったあの居酒屋にしようかと歩き進めていると、前から砂川がやってきた。
私服に着替えてわざわざ航に会いにくるなんて、相当航のことを気に入っているな。
航の体調が気になってお見舞いに来たと話した砂川に航は顔を青褪めさせながら、
『勝手に休んでしまって本当に申し訳ありません。罰ならなんでも受けますので会社にいさせてください。お願いします!』と謝罪し始めた。
今にも泣き出しそうな航に焦って俺と砂川で『大丈夫だ』と必死に宥めると、
『ほ、本当に、いいんですか……?』と目を潤ませながらそう聞いてくる。
航はそんなふうに追い込まれるほどあの会社で酷い目に遭わされてきたんだろう。
身体が辛い日も出勤させられて休めば罰を与えられてきたのだろう。
それが当然のように洗脳されて……ああ、もう本当にあいつらは許すわけにはいかないな。
砂川もこれでさらに火がついたはずだ。
きっと安慶名さんと一緒にとことん追い詰めてくれるだろう。
俺は航のおでこにちゅっとキスをして怯えた気持ちを安心させてやった。
砂川を食事に誘い、先に行って席を取っておくように頼むと喜んで走っていった。
俺たちは航の足に響かないようにとゆっくり居酒屋までの道のりの散歩を楽しんだ。
ああ、こんなにゆったりと航を抱きかかえながら外を歩けるなんて、ここは天国だな。
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