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いつまで紳士でいられるか※

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新川くんに写真と情報を送り、俺は藤乃くんのいる診察室へと向かうとちょうど診察が終わったらしく、看護師に『どうぞ』と中へいれてもらうことができた。

「先生、どうですか?」

顔馴染みの診療所の医師に尋ねると、医師はちょっと言いにくそうな表情で

「腕に数箇所の打撲があるが、それは2~3日で良くなるだろう。
ただ、彼……足首を捻挫してるね。しかも、無理して歩いていたみたいだ。ちょっと酷くなっている」

と教えてくれた。

「捻挫?」

見ると、藤乃くんの足首が赤く腫れているのが見える。

「どうして隠してたんだ?」

「ご、ごめんなさい……すぐに良くなると思って……」

「まぁまぁ。彼も君に心配かけないように気を遣ったんだよ。当分はゆっくり彼のお世話をしてやるといい」

医師にそう言われ、藤乃くんは一瞬ホッとした表情を見せていたが、そうだな。
これからじっくりお世話してやることにするか。

看護師が彼の足に湿布と包帯を巻いたあと松葉杖を出そうとしているのを遮って、さっと彼の身体を抱き抱えると藤乃くんは焦った声を上げた。

しかし、慣れない松葉杖を使うより抱きかかえた方が早く治るというと納得してくれたのか大人しく俺の腕の中にとどまった。

藤乃くんの重みが俺の腕に乗る、それだけでなんでこんなに幸せなのだろう。

俺は藤乃くんの甘やかな匂いを嗅ぎながら、車へと戻った。
車の中でも俺は座席には下ろさず、膝の上に座らせ抱きしめていたがドアマンの彼はそれには何にも触れることはなかった。
彼が何も言わなかったことが功を奏したのか、藤乃くんは嫌がることもなくそのまま俺の膝の上にいてくれたのだった。

宿に着くと、支配人と数名のスタッフが我々の到着を待って謝罪の言葉を述べてきたが、もう今はそんなことはどうでもいい。
早く彼を部屋に連れて行って休ませてあげたいんだ。

藤乃くんを車から抱き抱えて降ろし離れの部屋へと連れて行き、畳の奥にある広縁の椅子に彼を下ろした。

ああ……俺が抱き寄せるのがもう少し早ければこんな痛い思いをさせることはなかったのに。
藤乃くんの足首に巻かれた包帯にそっと触れると、頭上から彼の戸惑ったような声が聞こえた。

俺は素直に自分の思いを伝えると、痛い思いをしているはずの藤乃くんは笑顔で俺のおかげで無事でいられたんだと声をかけてくれた。

彼のその優しさが嬉しくて『治るまで俺が世話をするから』と必死に伝えると、彼は少し怯えたように見えたが最後には『お願いします』と言ってくれた。

よし、一切妥協せずにとことんお世話してやるぞ!!

「じゃあお風呂だな」

さっき案内した温泉へと連れて行くために準備をしながら、そういえば寝巻きがどうのと言っていたな。
『キャリーケースから取ってこようか』と声をかけると、藤乃くんは焦った声で、

「キャリーケースをこっちに持ってきてもらえませんか? そのまま見せるのはまだ心の準備ができてないんで……」

と言い出した。

そこまで隠されるとかなり気になるが、後でじっくり見られるのだからここで追求しなくてもいいか。

俺が持ってきた彼のキャリーケースからコソコソと寝巻きを取り出し、自分のシャツで隠したのを確認して、俺は彼を抱き抱えて風呂場へと連れていった。

さすがに自分で服を脱ぐだろうと思い、できるだけ見ないように後ろを向いて自分のズボンを捲り上げていると、後ろから名前を呼ばれた。
てっきり自分で脱げないから手伝って欲しいと言われるのかと思えば、

「……倉田さんも一緒に入ってもらえませんか?」

という破壊力抜群の声が俺の耳に入ってきた。

はぁっ??

今のは藤乃くんが言ったのか?
俺の願望じゃなくて??

嘘だろっ、そんな役得あっていいのか?

いや、祐悟お前は藤乃くんの前で勃たせない自信があるか?

そんなの見せたらもう誤魔化せないぞ!!

どうする? どうする?

ものすごい葛藤が頭をよぎるが、もしかしたらこれは俺の願望が聞かせた空耳かも……。
そうだな、藤乃くんがこんなことをいうわけがない。

そう思って落ち着こうとしてみたが、

「だめですか……?」

と上目遣いに潤んだ瞳でおねだりしてくる始末。
これが天然???

もう俺には『俺をた・べ・て♡』と言っているようにしか見えないぞ。

くそっ! 俺は自分の息子・・に怖がらせないように限界まで抑えろよ!! と気合を入れさせ、

「わかった」と了承した。

くぅぅ――っ!
耐えろよ、俺っ!!!

心を無にして自分の服を脱ぎ捨て、タオルを腰に巻いて藤乃くんを見ると彼はじっと俺の身体を見ている。

そんなに見られると勃ちそうになるんだが……と思いつつ、藤乃くんのTシャツに手をかけ『バンザ~イ』と声をかけ脱がしていると、突然藤乃くんの手が俺の腹筋に触れてきた。
しかもタオルで巻いているすぐ上に。

「うわっ、すごっ! かたいっ!!」

その柔らかな感触と彼のその言葉に思わず身体がビクリと震えた。

硬いって……もう俺の息子は硬くなりそうなんだけど……。
うわ、だめだ。
心を無だ、無、無、無……。

必死に耐えながら冗談まじりに交わし、今度は藤乃くんのズボンと下着を脱がしていく。
タオルで隠すように言ったから彼の可愛いモノは見えないが、内腿の滑らかで白い肌は俺の目に焼き付けられた。

うーわっ、本当に綺麗な身体してるな。この子。

さっと抱き上げると、怖がっているのかぎゅっと抱きついてくる。
絶対に落としたりはしないから安心してと言いたいが、せっかくくっついてくれているのを離れてしまうのが勿体無くてそのままにしておいた。

肌と肌がピッタリとくっついて藤乃くんの心音も温もりも伝わってくる。

ああ、気持ち良すぎておかしくなりそうだな。
藤乃くんにこの胸の高鳴りを知られないうちに名残惜しく感じながら風呂場に用意されていた椅子に彼を下ろした。

まずは髪から……シャンプーを泡立て彼の髪に撫で付けると少しパサついていた髪が潤いを取り戻していく。
きっと本当は艶のある綺麗な髪質なのだろう。
少し疲れているようなそんな髪がここ数年の彼の異常な生活を物語っているように見えた。

少しでも艶を取り戻してやろうと丁寧に髪を洗っていくと、

「ふぁっ……すっごく気持ちいぃ、です……」

とまるで感じてくれているような蕩ける声をあげる。

これが誘ってないって信じられるか?
もう俺の息子は臨戦体制になりそうだっていうのに。

髪洗うの上手だって言っているあたり、藤乃くんに性的な意図はないんだよな……。はぁーっ。

もう少し我慢しろと息子を必死で説得しながら、俺は彼の髪についていた泡を洗い流した。

今度は身体か。

俺に何の意識もしていないのか、手に泡をつけて洗い出しても気にしない素振りをする藤乃くんに少しくらい悪戯してもいいだろうという気持ちがムクムクと沸き起こった。

身体を洗いながら前に手を回し、藤乃くんの乳首をそっと掠めると

「ひゃぁ……っ」

と可愛らしい声が上がった。

ふふっ。どうやら感じてくれているのか?

素知らぬふりをしてそのままさりげなく先端を外して撫でていると気持ちいいのか、可愛い嬌声をあげながらモジモジと身体を動かしている。

そろそろか? と下を見ると、藤乃くんが巻いている腰のタオルの股間あたりがテントを張ったように盛り上がっている。
淡白そうな藤乃くんでもさすがにここまで弄られればな、ふふっ。

『あれっ?』と声をあげ、まだ気づいていない藤乃くんに『ソレ・・』と指差すと、藤乃くんはかなり狼狽えた様子で手で隠そうとしていたが、もう遅い。
可愛く押し上げているのはもう見えてしまったよ。ふふっ。

どうしようと焦った表情をしている藤乃くんに、大したことでもないとでもいうような顔をして、ウインクをしながら

「男はその気・・・なんかなくても疲れてたら勃っちゃうことあるだろ?
こういうの、疲れマラって言うんだよね。知ってる?」

と尋ねてみた。

「つ、つかれ……まら??」

と初めて聞いたような顔でそう俺に聞き返してくる。

『男にはよくあることだから気にしなくていい』
そう教えると、藤乃くんはすぐに納得してくれたようだ。

この子、本当にすぐ信じるな。
俺にはいいが、他の奴らからは絶対に守らないとな。

こういう時の対処法は出してやるのが一番と彼のタオルの中に手を突っ込むと、俺の手の中に彼の可愛いモノがピッタリとおさまる。

くぅーーっ、可愛い子はアソコ・・・まで可愛いんだな。
俺のグロテスクで無駄にデカい息子とは大違いだ。

ここを人に触れられたことがないのか?
と思うほどに身体をビクつかせる藤乃くんの様子に嬉しさが込み上がってくる。

少し怯えたような声を上げる藤乃くんに、『大丈夫、俺に任せて……』と優しく抱きしめながら囁くと、藤乃くんから身体の力が抜け抵抗が消えたようだった。

手の中にあるモノを上下に擦ってやると、もう隠すことのない彼の嬌声が風呂場に響く。
その甘やかな声に俺は興奮を高めながら、もっと喘がせてやろうと彼のモノの先端を親指でグリグリと弄ってやると、もう藤乃くんは箍が外れたように声をあげまくる。

「……ん、ぁ……きもち、いぃ……もっとぉ……してぇ……」

自慰なんかもしなさそうな彼の口からこんな言葉が飛び出してきてもう我慢なんかできるわけない。

「――っ! あー、もう! くそ可愛すぎんだろっ!」

ずっと彼に隠してきた本性が思わず出てしまったが、もう今はどうでもいい。
もっと激しく弄ってやって、彼がもっと淫らに喘ぐのが見たい。

先走りでもうグチュグチュに濡れそぼった彼の可愛いモノを激しく扱いてやると、

「……ふぁ、っんん……っあぁ、ああっ……イくぅ、イっちゃう……ああっ、あっ!!」

と完全に俺に身を委ねながら、俺の手の中に大量の白濁を吐き出した。
相当溜まっていた上にこんなに激しい刺激でぐったりとしていた藤乃くんに

「結構でたね。ふふっ。可愛いなぁ」

と言ってやると、顔を赤らめながらも俺に身を委ねたままでいてくれた。

それがどれだけ嬉しいか、君は知らないだろう?
ああ、もう絶対手放したりしないよ。
君のこんな淫らな姿を見るのは俺だけでいい。

藤乃くんの甘やかな姿にさっきまでかなり昂っていた俺の息子は、彼の痴態に今か今かと出番を待っていたようだが、今はまだ我慢だ。
ここでこんなモノを見せて怖がらせるのは得策でない。

息子よ、もうしばらくの我慢だ。
彼の心が手に入るまでそれまで紳士で居続けるんだ。
お前ならできる! 頑張るんだ!!

そう息子に言い聞かせ、俺は彼の身体を綺麗に洗い流してやり、そろそろ温泉に入れてやろうと抱きかかえた。
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