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番外編
初夜ごもり※ <デーヴィッド&レジー> 後編
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「ああっ……でーゔ……っ、もっとぉ……」
「でーゔぅ……っ、ああっ、イくぅ……っ」
「んんっ……っあ、もっとぉ……もっと、ほしぃ……でーゔの、みつ……で、ここ、いっぱいにしてぇっ……」
「おく……んっ、おくまで……ついてぇ……っ」
「でーゔ……っ、わたしを……はなさ、ないでぇ……っ」
うわぁ……っ、私はなんてはしたないことを……。
初夜ごもりも明日で終わりだというころ、私の頭の中にこの数日の淫らな自分の姿が次々と甦ってきた。
自分の痴態に顔が熱くなる。
せめて記憶を失ってくれていればよかったのに……。
そう思いつつも、デーヴとのこの幸せで満ち足りた時間を忘れたくない自分もいて、戸惑ってしまう。
そっと見上げると、私をギュッと抱きしめたまま眠っているデーヴには疲れの様子が見える。
私がこれほど疲れさせてしまったのか……。
だって、この部屋に入ってからずっと優しいデーヴに甘えまくって求めてしまった。
いくら初夜ごもりとはいえ、デーヴはこんなにも求め続ける私に引いていないだろうか。
もっと恥じらう私を想像していたのではないか……。
それなのに私ときたら……貪欲にデーヴを欲しがって、ねだって……ああ、思い出すだけでもはしたない。
年上だというのに、我慢すらもできない程にデーヴに溺れて……。
もっと理性的でいられたらよかったのに……。
デーヴの愛があまりにも嬉しくてすぐにぐずぐずに溶かされて……。
理性なんてあっという間に吹き飛んでしまった。
人と触れ合うなど気持ちが悪いと思っていたのに。
レイラには触れようと思ったこともなかった。
それでも跡継ぎのためにはいつか交わりも経験しなくてはいけない。
そう思っていたのに……あの事件が起きて、私は人と交わることを諦めた。
それなのに、思いもかけない縁からデーヴに愛されて……それだけで幸せでたまらなかった。
デーヴに触れられて初めて気持ちがいいと思えた。
この歳になって初めて知った、愛する人から与えられる快楽が気持ち良すぎて、ただひたすらに感じまくってしまった。
どうしよう……。
デーヴに別れたいと言われたら……。
もうデーヴの愛を知ってしまった今は、デーヴと離れて生きていける気がしない。
これからは自制するから……だからずっとそばにいてほしい。
デーヴ……デーヴ……。
あなたの夫でいさせて……。
「……うっ……うっ」
必死に声を押し殺しながら、デーヴの胸に擦り寄って涙を溢していると
「私の愛するレジー……どうしたのです?」
とデーヴの優しい声が聞こえた。
「ごめ、んなさい……っ、起こして、しまいました……」
「そんなことどうだっていいのです。どうして泣いているのですか? どこか身体が辛いですか?」
ギュッと私を抱きしめながら私を心配するデーヴの優しい声に、私は顔を横に振ることしかできなかった。
「レジー、私があまりにもレジーを求めすぎて怒っているのですか? すみません……ですが、レジーが可愛すぎて止められなかったのです。あなたの淫らな姿にどれほど興奮したか……。もうあなたが可愛すぎておかしくなりそうでした」
「……えっ?」
可愛い?
興奮、した?
「レジー……愛していますよ」
キョトンと見上げる私に、デーヴは涙をこぼす私の目にチュッと口づけをしながら愛の言葉を囁いてくれた。
なんだ……。
デーヴは私のことを引いてなどいないみたいだ。
それどころか、今でも変わらずに愛していると言ってくれた。
ああ、私はなんて幸せなんだろう……。
「レジー……私には愛の言葉を囁いてくれないのですか?」
少し拗ねた様子で私を見つめてくるデーヴが愛おしい。
「デーヴ……愛しています。だから……」
「だから?」
「今からまたデーヴに愛されたい、です……。愛して、くれますか……?」
「ああっ!!! レジーっ!!! もちろんです!!!」
チュッと唇が重ねられて、デーヴの大きな手が何も着ていない私の肌を滑っていく。
「ああっ……でーゔ……っ」
「レジー、あなたの中をまた蜜でいっぱいにしてあげますよ」
獰猛な獣のようなギラギラと鋭い目で見つめるデーヴの視線にドキドキしながら、私はまたデーヴの愛に溺れていった。
「でーゔぅ……っ、ああっ、イくぅ……っ」
「んんっ……っあ、もっとぉ……もっと、ほしぃ……でーゔの、みつ……で、ここ、いっぱいにしてぇっ……」
「おく……んっ、おくまで……ついてぇ……っ」
「でーゔ……っ、わたしを……はなさ、ないでぇ……っ」
うわぁ……っ、私はなんてはしたないことを……。
初夜ごもりも明日で終わりだというころ、私の頭の中にこの数日の淫らな自分の姿が次々と甦ってきた。
自分の痴態に顔が熱くなる。
せめて記憶を失ってくれていればよかったのに……。
そう思いつつも、デーヴとのこの幸せで満ち足りた時間を忘れたくない自分もいて、戸惑ってしまう。
そっと見上げると、私をギュッと抱きしめたまま眠っているデーヴには疲れの様子が見える。
私がこれほど疲れさせてしまったのか……。
だって、この部屋に入ってからずっと優しいデーヴに甘えまくって求めてしまった。
いくら初夜ごもりとはいえ、デーヴはこんなにも求め続ける私に引いていないだろうか。
もっと恥じらう私を想像していたのではないか……。
それなのに私ときたら……貪欲にデーヴを欲しがって、ねだって……ああ、思い出すだけでもはしたない。
年上だというのに、我慢すらもできない程にデーヴに溺れて……。
もっと理性的でいられたらよかったのに……。
デーヴの愛があまりにも嬉しくてすぐにぐずぐずに溶かされて……。
理性なんてあっという間に吹き飛んでしまった。
人と触れ合うなど気持ちが悪いと思っていたのに。
レイラには触れようと思ったこともなかった。
それでも跡継ぎのためにはいつか交わりも経験しなくてはいけない。
そう思っていたのに……あの事件が起きて、私は人と交わることを諦めた。
それなのに、思いもかけない縁からデーヴに愛されて……それだけで幸せでたまらなかった。
デーヴに触れられて初めて気持ちがいいと思えた。
この歳になって初めて知った、愛する人から与えられる快楽が気持ち良すぎて、ただひたすらに感じまくってしまった。
どうしよう……。
デーヴに別れたいと言われたら……。
もうデーヴの愛を知ってしまった今は、デーヴと離れて生きていける気がしない。
これからは自制するから……だからずっとそばにいてほしい。
デーヴ……デーヴ……。
あなたの夫でいさせて……。
「……うっ……うっ」
必死に声を押し殺しながら、デーヴの胸に擦り寄って涙を溢していると
「私の愛するレジー……どうしたのです?」
とデーヴの優しい声が聞こえた。
「ごめ、んなさい……っ、起こして、しまいました……」
「そんなことどうだっていいのです。どうして泣いているのですか? どこか身体が辛いですか?」
ギュッと私を抱きしめながら私を心配するデーヴの優しい声に、私は顔を横に振ることしかできなかった。
「レジー、私があまりにもレジーを求めすぎて怒っているのですか? すみません……ですが、レジーが可愛すぎて止められなかったのです。あなたの淫らな姿にどれほど興奮したか……。もうあなたが可愛すぎておかしくなりそうでした」
「……えっ?」
可愛い?
興奮、した?
「レジー……愛していますよ」
キョトンと見上げる私に、デーヴは涙をこぼす私の目にチュッと口づけをしながら愛の言葉を囁いてくれた。
なんだ……。
デーヴは私のことを引いてなどいないみたいだ。
それどころか、今でも変わらずに愛していると言ってくれた。
ああ、私はなんて幸せなんだろう……。
「レジー……私には愛の言葉を囁いてくれないのですか?」
少し拗ねた様子で私を見つめてくるデーヴが愛おしい。
「デーヴ……愛しています。だから……」
「だから?」
「今からまたデーヴに愛されたい、です……。愛して、くれますか……?」
「ああっ!!! レジーっ!!! もちろんです!!!」
チュッと唇が重ねられて、デーヴの大きな手が何も着ていない私の肌を滑っていく。
「ああっ……でーゔ……っ」
「レジー、あなたの中をまた蜜でいっぱいにしてあげますよ」
獰猛な獣のようなギラギラと鋭い目で見つめるデーヴの視線にドキドキしながら、私はまたデーヴの愛に溺れていった。
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