上 下
26 / 27
番外編

ラブホテルに行こう!※ 智&暁Ver. 5

しおりを挟む
終わる終わる詐欺になってしまいました……。
おそらく次で終わります。多分……。
楽しんでいただけると嬉しいです♡


  *   *   *

<side智>

部屋に入ってすぐに我慢できずに唇を奪った。
本当は風呂に入るまで我慢するつもりだったんだ。

だが、散々煽られまくったせいか、この部屋に入った途端もう抑えが効かなくなった。

それでもあの仕掛けを堪能するまでは冷静でいなければ。
むしゃぶりつきたい気持ちを必死に抑えて、軽いキスだけで留めておく。

暁を最大限焦らすだけ焦らして一人にしたら……。
そして、あの仕掛けに気づいたら……。

きっとカーテンを開けてくれるはず。
そう信じて、暁に一人でシャワーを浴びてくると声をかけた。

案の定、一緒に入りたいと言い出すのを言葉巧みに納得させて、一人でバスルームに籠る。
すでに完全に猛っている昂りに冷水を浴びせて、少し萎えさせる。
これくらいでないと、興奮するより驚かれてしまうかもしれないからな。

ああ、これか。
教えられていた通り、ガラスのスイッチをマジックミラーから普通のガラスに変えておく。

――いいか。絶対に見えているのがわからないように振る舞うんだ。

安慶名先輩に言われたことを頭の中に叩き込んでその時を待った。
すると、比較的早い時間でカーテンが開かれた。

ポーカーフェイスはお手のものだ。
そう思っていたのに、いきなり飛び込んできたのは、ズボンの前を大きく押し上げ恍惚とした表情の暁の姿。

最初こそ、私の姿が見えたことに驚いていたものの、私の方から暁が見えていないと知るや否や、私の裸をおかずにズボンの前を寛げ、ぴょこんと飛び出した暁の可愛いモノを自分で可愛がりながら、

「ああ……っ、さ、としさん……っ、ああっん……さ、としさん……っ、ああっ……おく、ほしぃ……っ」

と身悶え始めた。

私の裸を見ながら、私とのsexを想像するなんて……。
なんて最高な姿を見せてくれるんだろう。

あのとろんとした目。
あれは私が暁の身体の全てを愛撫している時の目だ。

全身で気持ちがいいと訴えているその目に見惚れてしまう。
目があってはいけないと思っているのに、ついその姿に目が行ってしまう。

先輩は愛しい恋人のこんな痴態を目の当たりにして、素知らぬ表情でずっと見過ごせていたんだろうか……。

私には到底できそうにない。

私の昂りで奥を擦って欲しいと苦しそうに身悶える暁の姿に、もう我慢などできるはずがなかった。

身体を拭うのも面倒で脱衣所に置いてあったバスローブを羽織り、急いで暁の元に駆けつけると、

「さ、としさん……っ! はやくぅ……っ!」

今にも自分で自分の後孔に指でも突っ込むほどの勢いで身体を震わせていた。

「我慢できなかったのか?」

そう尋ねると、見られていたことの羞恥に震えながらも、暁の目の奥にこれから始まることへの期待の色が見えた。

快感と驚きで腰が抜けている暁を軽々と抱き上げ、ベッドに座らせる。

暁はいまいち自分の今の姿をわかっていないようだが、ズボンから可愛らしいモノがぴょこんと飛び出たままだ。
しかも先端には蜜も溢れてる。

それをピンと指で弾いてやると、

「ひゃんっ……!」

可愛らしい声をあげながら、さらに顔を赤くする。
何か言いたげにしているのは、こんなことをしてしまった言い訳だろうか。
だがそんなものはいらない。
暁がこんな状態になることを望んでいたのだから。

恥ずかしそうにしながらも萎えるばかりか、さらに硬さを増す暁のモノの先端を指で弄ってやるとぬちゅぬちゅと甘い水音が聞こえる。

ぬるぬるになった親指と人差し指を暁の目の前でくっつけたり話したりすると、キラキラと光る暁の蜜がぬちゅぬちゅと糸をひく。

相当興奮していたのか、かなり濃い。

もっと興奮させたくて、わざと意地悪な質問を投げかけた。

「なんでこんなに興奮してるんだ? 正直に答えてくれないか?」

そういうと、暁はもう隠せないと思ったのか正直に全てを話してくれた。

私には絶対に嘘をついたりしない。
そんな暁が好きなんだ。

私の裸を見て興奮したなんて愛しい恋人に言われて、嬉しくない奴なんているだろうか。

「僕……智さんじゃないと興奮しませんっ」

そうキッパリと言い切る暁が可愛くて、もっと感じさせたくなった。

ご褒美に暁の可愛いモノをパクッと根元まで咥えてやると、さっきまでずっと快感を感じていた暁の身体は一気に限界を迎えたようだ。

「ああっ、あっ……ああっ、ま――っ、ああっ、だめぇ……っ、イっちゃい、そうっ!」

ズボンも下着も剥ぎ取り、根元まで全てを舌で包み込んで窄めてやると、

「やぁ――っ、も、う……イくぅ……!」

あっという間に私の口内に蜜を放った。
暁の濃い精液で口内がいっぱいになる。
それをしっかりと味わいながら、暁に見せつけるように飲み込むと暁は驚いていたが、

「暁のだから美味しいんだ」

そう言ってやると、暁は嬉しそうに抱きついてきた。
そして暁の方から唇を重ねてくる。
しかも舌を絡めるような深いキス。

珍しいなと思ったが、私が暁の蜜を飲んだから共有しようと思ったのかもしれない。
そんな暁の優しさに心が温かくなる。

「さとし、さん……っ、ぼくも、くちでしたい、です……っ」

その上、そんなふうにねだられて一瞬戸惑ったものの、私だからしたいのだと言われたら断る理由なんてなかった。

暁があの男にどんな酷い目に遭わされたのか、暁自身から全てを詳しく聞いたことはないが、あの男と会った時、武勇伝のように話していた。
無理やりすることが征服欲を満たすのだと言わんばかりのあの男のやり方に虫唾が走った。

優しくなんて一ミリもされてないだろう。
そんな嫌な記憶を全て上書きしてやりたいと思っていた。

だが、口でさせてあの男から嫌なトラウマでも植え付けられていたら……。
悲しい思いなんてさせたくない。

そう思っていたが、

「すごぃ……っ、おっきぃっ」

私の昂りを見て目をキラキラと輝かせ、

「これが……ぼくのなかを、きもちよく、してくれるんですよね……」

恍惚とした表情で言ってくれた暁の中にはトラウマはすでに消えているように見えた。

上から全てを入れようとパクッと咥えられたが、暁の小さな口には先端の張り出した部分しか入らない。
それだけでもとてつもない快感なのだが、暁がそっと口から昂りを離した。

ああ、やっぱり苦しかったんだろう。
無理はさせたくない。
そう思っていると、暁は小さな舌を思いっきり出して私の昂りを根元から先端に向けてベロっと舐め上げた。

まるで仔猫がミルクでも飲んでいるようなその姿に興奮が止まらない。

思わず身体が震えると、小悪魔のような笑顔を見せながら

「ふふっ。きもちいい?」

と尋ねてくる。

ああ、暁はこんなにも妖艶な表情を見せるようになったのか。

あまりにも可愛いその姿と、両手で昂りを扱かれながら舐められるその状況に、声が出てしまうほど気持ちが良かった。

このままではイってしまうと思ったその時、暁が我慢できないと言った様子で、私のを舐めながら自分の後孔に指を挿入いれ始めた。
ここからはあまり見えないがそれも全て撮影されているのだと思うと、さらに興奮した。

それでも

「さと、しさん……っ、も、う……が、まん、できない……っ」

と暁が強請ってくるまで必死に抑え続けた私を褒めて欲しい。

「暁……自分で、挿入いれてごらん」

必死に冷静を装ってそういうと、暁はすでに力が入らなくなっている足を必死に動かして、私の上に跨った。

そして、自分でほぐした後孔に私の昂りをあてがい、そのまま一気に自分の身体を貫かせた。

「ああ……っ、んっああっ……っ!! ああーーっ!!!」

快感に溢れた声と共に、暁はそのままイってしまった。
いわゆるトコロテンというやつだ。

それほどまでに私の昂りを望んでいてくれたのが嬉しくて、もっと身悶えさせたくなった。

暁の身体を激しく弾ませながら、暁の最奥まで嵌りこんだ昂りを一瞬にして抜き去り、また最奥まで貫く。
パチュン、パチュンといやらしい音と共に

「ああっ、だめぇ……っ、ま、た……イ、っちゃいそう……っ!!」

暁の嬌声が響く。

暁は自分で身体を支えることもできないほど、快感に身体の力が抜けてしまい。私の胸元に倒れ込んできた。
と同時に中にいる私の昂りが暁のいつもとは違う場所をゴリゴリと擦る。

気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。

あまりにも気持ちが良すぎて腰が止まらない。

「も、うだめっ――!」
「くっ――! 私も、限界だっ! ゔぅ――っ!!」

暁が限界を迎えると共に、私も限界を迎えた。

そして、そのまま暁の中に思いっきり蜜を叩きつけた。

とてつもない量が出ているのを感じる。
それくらいに気持ちが良かった。

「さ、としさん……すきぃ……っ」

意識を失いながらそんなことを言ってくれる暁に、すぐに昂りが息を吹き返す。

そのまま三度ほど激しく愛し続け、蜜を中に放ったことは暁には内緒だ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

魔王討伐後に勇者の子を身篭ったので、逃げたけど結局勇者に捕まった。

柴傘
BL
勇者パーティーに属していた魔術師が勇者との子を身篭ったので逃走を図り失敗に終わるお話。 頭よわよわハッピーエンド、執着溺愛勇者×気弱臆病魔術師。 誰もが妊娠できる世界、勇者パーティーは皆仲良し。 さくっと読める短編です。

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

婚約破棄される悪役令嬢ですが実はワタクシ…男なんだわ

秋空花林
BL
「ヴィラトリア嬢、僕はこの場で君との婚約破棄を宣言する!」  ワタクシ、フラれてしまいました。  でも、これで良かったのです。  どのみち、結婚は無理でしたもの。  だってー。  実はワタクシ…男なんだわ。  だからオレは逃げ出した。  貴族令嬢の名を捨てて、1人の平民の男として生きると決めた。  なのにー。 「ずっと、君の事が好きだったんだ」  数年後。何故かオレは元婚約者に執着され、溺愛されていた…!?  この物語は、乙女ゲームの不憫な悪役令嬢(男)が元婚約者(もちろん男)に一途に追いかけられ、最後に幸せになる物語です。  幼少期からスタートするので、R 18まで長めです。

記憶喪失の君と…

R(アール)
BL
陽は湊と恋人だった。 ひねくれて誰からも愛されないような陽を湊だけが可愛いと、好きだと言ってくれた。 順風満帆な生活を送っているなか、湊が記憶喪失になり、陽のことだけを忘れてしまって…! ハッピーエンド保証

無気力令息は安らかに眠りたい

餅粉
BL
銃に打たれ死んだはずだった私は目を開けると 『シエル・シャーウッド,君との婚約を破棄する』 シエル・シャーウッドになっていた。 どうやら私は公爵家の醜い子らしい…。 バース性?なんだそれ?安眠できるのか? そう,私はただ誰にも邪魔されず安らかに眠りたいだけ………。 前半オメガバーズ要素薄めかもです。

腐男子ですが、お気に入りのBL小説に転移してしまいました

くるむ
BL
芹沢真紀(せりざわまさき)は、大の読書好き(ただし読むのはBLのみ)。 特にお気に入りなのは、『男なのに彼氏が出来ました』だ。 毎日毎日それを舐めるように読み、そして必ず寝る前には自分もその小説の中に入り込み妄想を繰り広げるのが日課だった。 そんなある日、朝目覚めたら世界は一変していて……。 無自覚な腐男子が、小説内一番のイケてる男子に溺愛されるお話し♡

騎士団長の溺愛計画。

どらやき
BL
「やっと、手に入れることができた。」 涙ぐんだ目で、俺を見てくる。誰も居なくて、白黒だった俺の世界に、あなたは色を、光を灯してくれた。

成長を見守っていた王子様が結婚するので大人になったなとしみじみしていたら結婚相手が自分だった

みたこ
BL
年の離れた友人として接していた王子様となぜか結婚することになったおじさんの話です。

処理中です...