7 / 96
第一章 幼なじみ
5 過去
しおりを挟む
「今も昔も、同じだよ。僕が好きなのは君だけだ」
「れ、れいじ──」
その目があんまり真剣だったから、俺の胸はどきりと一回打って、止まった。
「世界中で、君だけ。ほかのどんな時代、どこの国を探しても、君以上の人なんていない」
「ま、待てって──」
「勇太。愛してる」
俺は目も口もぽかっと開けたまま、今では自分よりちょっと下にある怜二の瞳を見つめてぼんやりと立ち尽くした。
なに?
いきなりなに言ってんの?
これマジ? マジなの??
「……ね、勇太。僕だけの勇太になってよ」
俺は完全に絶句して、バカみたいにそこに棒立ちになった。
真剣だ。マジなんだ。こいつ本気で、俺のことを──。
俺はなんにも言えないで、ただ固まっているだけだった。怜二はやがて、真っ赤になってるんだろう俺の耳をそっと撫でた。
それから、そこにするっと口を寄せた。
「……うん。まあ、返事は今すぐでなくてもいいよ。さすがに、幼稚園のときみたいにはいかないもんね」
怜二の瞳が目の前にある。
日本人としての茶系を帯びた瞳の奥に、ぎらぎら光る赤くて仄暗い火が見えた気がして、俺はなんとなく蛇に睨まれたカエルみたいな気持ちになった。
なんなんだよ、これ。
なんか知らないけど、ちょっと怖い。
俺のほうがガタイだっていいし、運動もやってたから体力はあるはずなのに。
なんで俺、こいつに腕を掴まれたら絶対に逃げられないって気になっちゃうんだろ。
「これまで、ずいぶん長いこと待ったんだ」
怜二の囁きが、気のせいかものすごく遠いところから聞こえている。耳の奥でうわんうわんと反響して、脳を全部、黒っぽい血の色に染めていくみたいな気がした。
「だから、あと少し待つぐらいのことはなんでもない。……でもね」
最後の言葉が急に音程を下げて、ずきりと鳩尾のところに沈んでくるみたいだった。
「あいつはダメだ。あいつにだけは渡すつもりはないからね。そうなったら、あいつの命だって保証はしない。……それだけは覚えておいて。いいね? 勇太」
なんだ? 何を言ってるんだ、こいつ。
命って、何をそんな物騒なこと──。
頭の芯がくらくらしていて、俺の思考はどんどんまとまらなくなっていく。
でも、「あいつ」っていうのが誰のことだかは、なぜか本能的に分かっていた。
──凌牙。
ほとんど反射的に、長髪でワイルド系のイケメン顔が目の裏にひらめいた。
でも、どうして……?
なんでこいつ、そんなにまで凌牙のことを──
そこまでで、俺の思考はぷつりと切れた。
そのまま目の前が真っ暗になり、俺の意識は奈落の底へ沈んでいった。
◆
ふと気づくと、俺は高校の教室にいた。
(え? なんだ?)
ぱっと自分の格好を見下ろしたら、高校の制服だったブレザー姿だ。きょろきょろ周囲を見回せば、見覚えのあるクラスメートたちの顔が見える。
その中から、長い前髪をカチューシャであげた姿の凌牙が手を振りながら近づいてきた。
『よお! 勇太、部活いこうぜ~』
『ああ、うん』
なんとなく気になってそばの机を見下ろしたら、いつものように怜二が本を読みながら、じっとりと凌牙を睨んでいる。
(……ああ。夢だな)
俺はそう思いながら、この何度も繰り返された過去のシーンを見つめた。
高校になってから一緒になった凌牙とは気が合って、サッカー部でずいぶん一緒に走り回った。
凌牙は高校生とは思えないほど、最初からがしがしと攻撃的で、めちゃくちゃに足が速くて目もよくて、フィジカルもメンタルもつよつよな奴だった。当然のようにポジションはフォワードで、一年のときからレギュラー入りを果たしていた。
そういう選手にありがちな自分勝手なプレーじゃなくて、ちゃんと周りを見て鋭く的確なパス回しもできる。はっきりいって、非の打ちどころのないプレーヤーだった。
対する俺は、二年になって先輩が抜けてからの、ごく順当なレギュラー入りだった。ポジションはミッドフィルダー。凌牙みたいな派手さはないけど、先輩もコーチもそれなりに俺の能力を認めてくれてたのは嬉しかった。
怜二はもちろん、サッカー部になんて入らなかった。でも、校舎の二階にあってサッカー部が練習しているグラウンドが見える学校の図書館にいつもいて、練習が終わるまで俺を待ってくれていた。
まあ、帰る方向が一緒だし。当たり前だよな。
……と、当時はそう思ってたけど。
『帰り、駅前のお好み焼き屋に寄ってこうぜ~』とかなんとか言って俺を誘ってくる部の連中や凌牙のことを、怜二は明らかに追い払っていた。『今日はうちであの映画をみようよ。みたがってたろ?』とかなんとか、事前に約束をとりつけられていたことも多い。
今にして思えば、あれは全部、ほかのやつらを俺から遠ざけるためにやっていたことなのかもしれない。
そう考えると、かなり用意周到っていうか、策士っていうか。
……ちょっと怖い。不思議といやではねえけどさ。
そういえば、凌牙は一年生のころ、春先にちょっと長いこと休んでいた時期があった。なんか風邪をこじらせちまって入院して……とかなんとか、噂で聞いたような気がする。でも、本当のとこはわからない。凌牙自身も、あんまりちゃんと答えてくれなかったような記憶がある。なんでだろう。
あ、それで思い出したけど、その当時、俺のクラスはなんだか長期に休みになる女の子が多かった。なんか、転校しちゃう子も多かったな。他のクラスじゃそんなことはなかったみたいだから、俺のクラスだけは呪われてるんじゃないかって、そんな変な噂まであったんだった。
怜二はずっと優しかった。
俺が何か困っていたら、ちゃんと話を聞いてくれて解決の糸口を提示してくれた。
二年になってからはほとんどつきっきりで勉強を見てくれてたし、ふたりであっちこっち出かけたりもした。「他の奴も誘おうか」って言うと絶対にいやな顔をするもんだから、大抵はふたりきりで出歩いてたな。
映画館に、遊園地。水族館。町の図書館。
試合なんかで部活の連中と出かけるとき以外はいつもいつも、俺は怜二とだけ行動してた。
(……そっか。だからか)
夢のなかのぼんやりした意識のまま、俺は考えている。
あれは全部、怜二は「デート」のつもりだったのかもしれない。
俺は単に友達と遊びに行くだけのつもりだったけど、怜二の中では「デート」のつもりだったのかも。
……だとしたら俺、めっちゃめちゃ鈍くないか。
怜二、本気なんだとしたら、結構つらかったんじゃないの?
こんな鈍いのを相手に、よく何年も我慢してたな。
『ごめん、怜二』
そう呟いた自分の声が耳に聞こえて、俺はぱっと目を開けた。
「勇太。なんで謝ってるの」
すぐそばから怜二の声がした。
俺は怜二の部屋の、怜二のベッドに寝かされていた。
怜二はその傍に椅子を引き寄せて座ってて、じいっと俺の顔を見ていた。
何とも言えない、不思議な目の色をして。
「れ、れいじ──」
その目があんまり真剣だったから、俺の胸はどきりと一回打って、止まった。
「世界中で、君だけ。ほかのどんな時代、どこの国を探しても、君以上の人なんていない」
「ま、待てって──」
「勇太。愛してる」
俺は目も口もぽかっと開けたまま、今では自分よりちょっと下にある怜二の瞳を見つめてぼんやりと立ち尽くした。
なに?
いきなりなに言ってんの?
これマジ? マジなの??
「……ね、勇太。僕だけの勇太になってよ」
俺は完全に絶句して、バカみたいにそこに棒立ちになった。
真剣だ。マジなんだ。こいつ本気で、俺のことを──。
俺はなんにも言えないで、ただ固まっているだけだった。怜二はやがて、真っ赤になってるんだろう俺の耳をそっと撫でた。
それから、そこにするっと口を寄せた。
「……うん。まあ、返事は今すぐでなくてもいいよ。さすがに、幼稚園のときみたいにはいかないもんね」
怜二の瞳が目の前にある。
日本人としての茶系を帯びた瞳の奥に、ぎらぎら光る赤くて仄暗い火が見えた気がして、俺はなんとなく蛇に睨まれたカエルみたいな気持ちになった。
なんなんだよ、これ。
なんか知らないけど、ちょっと怖い。
俺のほうがガタイだっていいし、運動もやってたから体力はあるはずなのに。
なんで俺、こいつに腕を掴まれたら絶対に逃げられないって気になっちゃうんだろ。
「これまで、ずいぶん長いこと待ったんだ」
怜二の囁きが、気のせいかものすごく遠いところから聞こえている。耳の奥でうわんうわんと反響して、脳を全部、黒っぽい血の色に染めていくみたいな気がした。
「だから、あと少し待つぐらいのことはなんでもない。……でもね」
最後の言葉が急に音程を下げて、ずきりと鳩尾のところに沈んでくるみたいだった。
「あいつはダメだ。あいつにだけは渡すつもりはないからね。そうなったら、あいつの命だって保証はしない。……それだけは覚えておいて。いいね? 勇太」
なんだ? 何を言ってるんだ、こいつ。
命って、何をそんな物騒なこと──。
頭の芯がくらくらしていて、俺の思考はどんどんまとまらなくなっていく。
でも、「あいつ」っていうのが誰のことだかは、なぜか本能的に分かっていた。
──凌牙。
ほとんど反射的に、長髪でワイルド系のイケメン顔が目の裏にひらめいた。
でも、どうして……?
なんでこいつ、そんなにまで凌牙のことを──
そこまでで、俺の思考はぷつりと切れた。
そのまま目の前が真っ暗になり、俺の意識は奈落の底へ沈んでいった。
◆
ふと気づくと、俺は高校の教室にいた。
(え? なんだ?)
ぱっと自分の格好を見下ろしたら、高校の制服だったブレザー姿だ。きょろきょろ周囲を見回せば、見覚えのあるクラスメートたちの顔が見える。
その中から、長い前髪をカチューシャであげた姿の凌牙が手を振りながら近づいてきた。
『よお! 勇太、部活いこうぜ~』
『ああ、うん』
なんとなく気になってそばの机を見下ろしたら、いつものように怜二が本を読みながら、じっとりと凌牙を睨んでいる。
(……ああ。夢だな)
俺はそう思いながら、この何度も繰り返された過去のシーンを見つめた。
高校になってから一緒になった凌牙とは気が合って、サッカー部でずいぶん一緒に走り回った。
凌牙は高校生とは思えないほど、最初からがしがしと攻撃的で、めちゃくちゃに足が速くて目もよくて、フィジカルもメンタルもつよつよな奴だった。当然のようにポジションはフォワードで、一年のときからレギュラー入りを果たしていた。
そういう選手にありがちな自分勝手なプレーじゃなくて、ちゃんと周りを見て鋭く的確なパス回しもできる。はっきりいって、非の打ちどころのないプレーヤーだった。
対する俺は、二年になって先輩が抜けてからの、ごく順当なレギュラー入りだった。ポジションはミッドフィルダー。凌牙みたいな派手さはないけど、先輩もコーチもそれなりに俺の能力を認めてくれてたのは嬉しかった。
怜二はもちろん、サッカー部になんて入らなかった。でも、校舎の二階にあってサッカー部が練習しているグラウンドが見える学校の図書館にいつもいて、練習が終わるまで俺を待ってくれていた。
まあ、帰る方向が一緒だし。当たり前だよな。
……と、当時はそう思ってたけど。
『帰り、駅前のお好み焼き屋に寄ってこうぜ~』とかなんとか言って俺を誘ってくる部の連中や凌牙のことを、怜二は明らかに追い払っていた。『今日はうちであの映画をみようよ。みたがってたろ?』とかなんとか、事前に約束をとりつけられていたことも多い。
今にして思えば、あれは全部、ほかのやつらを俺から遠ざけるためにやっていたことなのかもしれない。
そう考えると、かなり用意周到っていうか、策士っていうか。
……ちょっと怖い。不思議といやではねえけどさ。
そういえば、凌牙は一年生のころ、春先にちょっと長いこと休んでいた時期があった。なんか風邪をこじらせちまって入院して……とかなんとか、噂で聞いたような気がする。でも、本当のとこはわからない。凌牙自身も、あんまりちゃんと答えてくれなかったような記憶がある。なんでだろう。
あ、それで思い出したけど、その当時、俺のクラスはなんだか長期に休みになる女の子が多かった。なんか、転校しちゃう子も多かったな。他のクラスじゃそんなことはなかったみたいだから、俺のクラスだけは呪われてるんじゃないかって、そんな変な噂まであったんだった。
怜二はずっと優しかった。
俺が何か困っていたら、ちゃんと話を聞いてくれて解決の糸口を提示してくれた。
二年になってからはほとんどつきっきりで勉強を見てくれてたし、ふたりであっちこっち出かけたりもした。「他の奴も誘おうか」って言うと絶対にいやな顔をするもんだから、大抵はふたりきりで出歩いてたな。
映画館に、遊園地。水族館。町の図書館。
試合なんかで部活の連中と出かけるとき以外はいつもいつも、俺は怜二とだけ行動してた。
(……そっか。だからか)
夢のなかのぼんやりした意識のまま、俺は考えている。
あれは全部、怜二は「デート」のつもりだったのかもしれない。
俺は単に友達と遊びに行くだけのつもりだったけど、怜二の中では「デート」のつもりだったのかも。
……だとしたら俺、めっちゃめちゃ鈍くないか。
怜二、本気なんだとしたら、結構つらかったんじゃないの?
こんな鈍いのを相手に、よく何年も我慢してたな。
『ごめん、怜二』
そう呟いた自分の声が耳に聞こえて、俺はぱっと目を開けた。
「勇太。なんで謝ってるの」
すぐそばから怜二の声がした。
俺は怜二の部屋の、怜二のベッドに寝かされていた。
怜二はその傍に椅子を引き寄せて座ってて、じいっと俺の顔を見ていた。
何とも言えない、不思議な目の色をして。
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説
中イキできないって悲観してたら触手が現れた
AIM
恋愛
ムラムラして辛い! 中イキしたい! と思ってついに大人のおもちゃを買った。なのに、何度試してもうまくいかない。恋人いない歴=年齢なのが原因? もしかして死ぬまで中イキできない? なんて悲観していたら、突然触手が現れて、夜な夜な淫らな動きで身体を弄ってくる。そして、ついに念願の中イキができて余韻に浸っていたら、見知らぬ世界に転移させられていた。「これからはずーっと気持ちいいことしてあげる♥」え、あなた誰ですか?
粘着質な触手魔人が、快楽に弱々なチョロインを遠隔開発して転移させて溺愛するお話。アホっぽいエロと重たい愛で構成されています。
「こんな横取り女いるわけないじゃん」と笑っていた俺、転生先で横取り女の被害に遭ったけど、新しい婚約者が最高すぎた。
古森きり
恋愛
SNSで見かけるいわゆる『女性向けザマア』のマンガを見ながら「こんな典型的な横取り女いるわけないじゃん」と笑っていた俺、転生先で貧乏令嬢になったら典型的な横取り女の被害に遭う。
まあ、婚約者が前世と同じ性別なので無理~と思ってたから別にこのまま独身でいいや~と呑気に思っていた俺だが、新しい婚約者は心が男の俺も惚れちゃう超エリートイケメン。
ああ、俺……この人の子どもなら産みたい、かも。
ノベプラに読み直しナッシング書き溜め中。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、ベリカフェ、魔法iらんどに掲載予定。
ほらやっぱり、結局貴方は彼女を好きになるんでしょう?
望月 或
恋愛
ベラトリクス侯爵家のセイフィーラと、ライオロック王国の第一王子であるユークリットは婚約者同士だ。二人は周りが羨むほどの相思相愛な仲で、通っている学園で日々仲睦まじく過ごしていた。
ある日、セイフィーラは落馬をし、その衝撃で《前世》の記憶を取り戻す。ここはゲームの中の世界で、自分は“悪役令嬢”だということを。
転入生のヒロインにユークリットが一目惚れをしてしまい、セイフィーラは二人の仲に嫉妬してヒロインを虐め、最後は『婚約破棄』をされ修道院に送られる運命であることを――
そのことをユークリットに告げると、「絶対にその彼女に目移りなんてしない。俺がこの世で愛しているのは君だけなんだ」と真剣に言ってくれたのだが……。
その日の朝礼後、ゲームの展開通り、ヒロインのリルカが転入してくる。
――そして、セイフィーラは見てしまった。
目を見開き、頬を紅潮させながらリルカを見つめているユークリットの顔を――
※作者独自の世界設定です。ゆるめなので、突っ込みは心の中でお手柔らかに願います……。
※たまに第三者視点が入ります。(タイトルに記載)
突然現れた自称聖女によって、私の人生が狂わされ、婚約破棄され、追放処分されたと思っていましたが、今世だけではなかったようです
珠宮さくら
恋愛
デュドネという国に生まれたフェリシア・アルマニャックは、公爵家の長女であり、かつて世界を救ったとされる異世界から召喚された聖女の直系の子孫だが、彼女の生まれ育った国では、聖女のことをよく思っていない人たちばかりとなっていて、フェリシア自身も誰にそう教わったわけでもないのに聖女を毛嫌いしていた。
だが、彼女の幼なじみは頑なに聖女を信じていて悪く思うことすら、自分の側にいる時はしないでくれと言う子息で、病弱な彼の側にいる時だけは、その約束をフェリシアは守り続けた。
そんな彼が、隣国に行ってしまうことになり、フェリシアの心の拠り所は、婚約者だけとなったのだが、そこに自称聖女が現れたことでおかしなことになっていくとは思いもしなかった。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる