39 / 72
第三十三椀
ほくほく「ミートコロッケ」。校則で禁止でも買い食いに最適です
しおりを挟む
ぼくは中学から高校の途中まで剣道部に所属していた。
運動量が多く、激しく消耗するので部活の直後は水やスポーツドリンクしか受け付けず、夏場なんかは本当に死ぬかと思った。
両親が亡くなって部活はやめてしまったけれど、剣道そのものは楽しかった思い出ばかりだ。
運動後にちゃんと水分を補給しておくと、今度は帰り道の途中でものすごくおなかがすいてくる。
「おなかとせなかがぺったんこ」という格言通り、もう狂おしくカロリーを欲してやまない危険な状態となるのだ。
田舎だったので通学路にコンビニなんてなく、学校の購買はお昼しか開かない。
途中に雑貨や駄菓子を商う小さなお店はあるものの、お菓子で満たされる類の飢餓感ではないので通り過ぎてしまう。
そしていよいよ空腹に耐え難く、食べられる野草でも引っこ抜くかと思い詰める絶妙なタイミングで、古い古い商店街にたどり着くのだ。
ほとんどのお店にシャッターが降りたもの寂しい雰囲気ながら、入り口近くのお花屋さんと八百屋さん、そしてお肉屋さんが現役でがんばっていた。
そのお肉屋さんはお惣菜の揚げ物が自慢で、近くを通るとラードの甘く香ばしい匂いに食欲を刺激されたものだった。
そんなお店で、ぼくと部活の仲間たちがたいそうお世話になったのが「ミートコロッケ」だ。
当時1個50円。
小ぶりなサイズではあったけど、ひき肉がみっしり入っていてボリュームたっぷりのコロッケだった。
目の細かいサクサクのパン粉は黄金色で、マッシュポテトはほんのり甘くてコクがあった。
しっかり味が付いているのでソースがなくてもそのまま食べられ、なによりお財布にやさしい。
ぼくたち学生が群がって注文すると、お肉屋さんのおやじがぎょろりと目を剥いて、昔ながらの新聞紙に包んで渡してくれる。
揚げ置きしておいたものも必ずもう一度油通しをして、できたてアツアツにしてくれるのもお決まりだった。
剣道具をかついで歩きながら、さくさくもふもふとコロッケをほおばるのはとっても幸せだった。
まことに他愛もない高校時代の思い出なのだけど、ここでひとつ問題がある。
それは"校則"について。
おそらく日本全国どこの学校でも、
「風紀の範囲内において買い食いはこれを許可する」
などと定めてはいないだろう。
通常、買い食いはお行儀がよくないのと、通学路で衛生問題になると困るなどの理由で禁止扱いであることが多い。
ぼくの学校でも基本的にはそのような建前だったのだけど、空腹には抗えない。
したがって、集団で移動しながらこっそり素早く食べるというのがお決まりのパターンだった。
でも実は、校則にはわざわざ買い食い禁止条項が設けられているわけではなく、風紀の先生もそんなに目くじらを立てたりはしなかった。
なんとなくコソコソ食べるのが楽しかったのだ。
伊緒さんにこんな話をすると、
「いいなあー!そんなことしてみたかったなあ」
とうらやましがられた。
彼女の通っていた学校は校則が厳しく、なんとはっきりと「買い食い禁止」と記されていたのだという。
まあ、伊緒さんがコロッケかじりながら下校するというのも想像しにくいけど、ちょっと見てみたい気はする。
もっとも運動部ではなかったので、飢餓状態になるほどの部活体験はないそうだ。
「でもコロッケって、たしかに買い食いに最適な感じがするわ。紙に包んで歩きながら食べたくなるというか、ものすごく手にフィットする気がする」
ははあ、なるほど。そう言われればそうかもしれない。
"手にフィットする"というのも言い得て妙だ。
ハンバーグとかトンカツとかを手で持っていると変わった人みたいだけど、コロッケだと急にかわいくなるので不思議だ。
「下校中にコロッケ買っちゃうと、きっとあんまり自然に手になじんで他のものと間違えるのよ」
「たとえばなんでしょう?」
「あ、もしもし?って電話出たと思ったらコロッケだったとか」
ぶほっ。アホな。
「カバンから定期出したはずがコロッケだったとか」
ぶふっ。どんだけコロッケ好きですか。
あとカバンに入れるのやめましょうよ。
「なんだかものすごくコロッケ食べたくなっちゃったわ。あ、でも晩ごはんのメニューはひみつだからね!」
そう宣言した伊緒さんは、やっぱり夕食には期待通りにコロッケの支度を始めてくれた。
揚げ物の中でも特に手間がかかる料理なので、いそいそとぼくもお手伝いをさせてもらう。
芽を取ったじゃがいもをまるごと茹でる、玉ねぎをみじん切りにする、付け合わせのキャベツを千切りにする。
特にキャベツは念入りに準備するよう伊緒さんが気をもむ。
「"♪キャーベツーはどーおーしたー"ってなったらどうしよう」
何の話か分からない世代の方、ごめんなさい。
あとは挽き肉かなと思っていると、伊緒さんが牛肉細切れをまな板に広げている。
「市販のミンチだと細かすぎてお肉感が足りないから、細切れを叩いて粗挽きミンチをつくるね」
おお、さすが仕事が細かい!
でもつぶつぶした挽き肉はすごく嬉しい。
きっとボリュームたっぷりのコロッケになるだろう。
「少し濃い目に下味つけとくね」
そう言って伊緒さんは、玉ねぎと粗挽きミンチを塩こしょうだけではなく、ほんの少しのお醤油·砂糖·オイスターソースを加えて炒めた。
いい匂いが立ち上って、もうすでにすごくおいしそうだ。
茹で上がったじゃがいもをマッシュしたものと混ぜ合わせ、コロッケ種の完成だ。
あとは小麦粉·卵·パン粉をつけて揚げる、というのが工程のはずだけど、これが結構めんどいのではないか。
それに作業が終盤になると、指にいっぱい衣がついていまにも自分フライが完成しそうになってしまう。
でも、その辺りの対策もさすが伊緒さんだった。
まず、溶き卵に小麦粉を混ぜて薄いバットに流し込む。
小麦粉と卵の工程を一本化するので、これだけで洗い物がひとつ減る。
卵液を張ったバットに成形したコロッケ種を並べ、くるんくるんとひっくり返してまんべんなく浸していく。
もうひとつバットを用意して、パン粉を少なめに敷き詰めておく。
そこに卵液をまとったコロッケ種を移して、上からさらさらさら、とパン粉をふりかけていく。
バットの底に降り積もったパン粉を、やさしくコロッケ種の側面にもまぶして、ひっくり返して同じことをすれば完了だ。
素晴らしい手際!指もそこまでパン粉でダマダマにはなっていない。
「ただのズボラよ」
伊緒さんはそう言って笑ったけど、小麦粉も卵もパン粉もこれなら最小限の量で済む。
それに余った卵液はホットケーキに、パン粉は使い回さずに冷凍して、ハンバーグの種に混ぜ込むのだという。
いっさい無駄がなくて、ちょっと感動してしまう。
あとは油でからりと揚げるだけ、とはいえこれにも技がいるはずだ。
伊緒さんは鍋の油を熱し、おもむろにキツネの写真を正面に貼り付けた。
「……キツネですね」
「キタキツネよ。夏毛のね」
冗談かな、と思ったけど伊緒さんは真剣だった。
ああ、キツネ色の目安にするんですね。
やや高めの温度で揚げられたコロッケは、種にあらかじめ火が通っているので短時間で引き揚げられ、まさしく黄金色に輝いていた。
「はい!味見よ」
そう言って、伊緒さんは半端になった種でつくったミニコロッケを食べさせてくれた。
さくさくほこほこしてやさしい口あたりながら、挽き肉や玉ねぎにはしっかりと甘辛い味がついている。
うわあ、めちゃくちゃおいしい。
「ほいひいれふ!」
ふぉこふぉことコロッケを頬張りながらぼくが言う。
「ほう。よふぁっふぁ」
伊緒さんもふぉこふぉこと答える。
すごく楽しい。
「ねえ、晃くん。なんだか買い食いっぽくない?」
そういえばそうだ。
揚げ立てをもらってほおばるこの感じ。まさしくあの頃の風情だ。
「そうよね!ふふっ。夢がひとつ叶ったわ」
伊緒さんはそう言って笑い、ミニコロッケをもうひとつ、ぼくの手にのせてくれた。
運動量が多く、激しく消耗するので部活の直後は水やスポーツドリンクしか受け付けず、夏場なんかは本当に死ぬかと思った。
両親が亡くなって部活はやめてしまったけれど、剣道そのものは楽しかった思い出ばかりだ。
運動後にちゃんと水分を補給しておくと、今度は帰り道の途中でものすごくおなかがすいてくる。
「おなかとせなかがぺったんこ」という格言通り、もう狂おしくカロリーを欲してやまない危険な状態となるのだ。
田舎だったので通学路にコンビニなんてなく、学校の購買はお昼しか開かない。
途中に雑貨や駄菓子を商う小さなお店はあるものの、お菓子で満たされる類の飢餓感ではないので通り過ぎてしまう。
そしていよいよ空腹に耐え難く、食べられる野草でも引っこ抜くかと思い詰める絶妙なタイミングで、古い古い商店街にたどり着くのだ。
ほとんどのお店にシャッターが降りたもの寂しい雰囲気ながら、入り口近くのお花屋さんと八百屋さん、そしてお肉屋さんが現役でがんばっていた。
そのお肉屋さんはお惣菜の揚げ物が自慢で、近くを通るとラードの甘く香ばしい匂いに食欲を刺激されたものだった。
そんなお店で、ぼくと部活の仲間たちがたいそうお世話になったのが「ミートコロッケ」だ。
当時1個50円。
小ぶりなサイズではあったけど、ひき肉がみっしり入っていてボリュームたっぷりのコロッケだった。
目の細かいサクサクのパン粉は黄金色で、マッシュポテトはほんのり甘くてコクがあった。
しっかり味が付いているのでソースがなくてもそのまま食べられ、なによりお財布にやさしい。
ぼくたち学生が群がって注文すると、お肉屋さんのおやじがぎょろりと目を剥いて、昔ながらの新聞紙に包んで渡してくれる。
揚げ置きしておいたものも必ずもう一度油通しをして、できたてアツアツにしてくれるのもお決まりだった。
剣道具をかついで歩きながら、さくさくもふもふとコロッケをほおばるのはとっても幸せだった。
まことに他愛もない高校時代の思い出なのだけど、ここでひとつ問題がある。
それは"校則"について。
おそらく日本全国どこの学校でも、
「風紀の範囲内において買い食いはこれを許可する」
などと定めてはいないだろう。
通常、買い食いはお行儀がよくないのと、通学路で衛生問題になると困るなどの理由で禁止扱いであることが多い。
ぼくの学校でも基本的にはそのような建前だったのだけど、空腹には抗えない。
したがって、集団で移動しながらこっそり素早く食べるというのがお決まりのパターンだった。
でも実は、校則にはわざわざ買い食い禁止条項が設けられているわけではなく、風紀の先生もそんなに目くじらを立てたりはしなかった。
なんとなくコソコソ食べるのが楽しかったのだ。
伊緒さんにこんな話をすると、
「いいなあー!そんなことしてみたかったなあ」
とうらやましがられた。
彼女の通っていた学校は校則が厳しく、なんとはっきりと「買い食い禁止」と記されていたのだという。
まあ、伊緒さんがコロッケかじりながら下校するというのも想像しにくいけど、ちょっと見てみたい気はする。
もっとも運動部ではなかったので、飢餓状態になるほどの部活体験はないそうだ。
「でもコロッケって、たしかに買い食いに最適な感じがするわ。紙に包んで歩きながら食べたくなるというか、ものすごく手にフィットする気がする」
ははあ、なるほど。そう言われればそうかもしれない。
"手にフィットする"というのも言い得て妙だ。
ハンバーグとかトンカツとかを手で持っていると変わった人みたいだけど、コロッケだと急にかわいくなるので不思議だ。
「下校中にコロッケ買っちゃうと、きっとあんまり自然に手になじんで他のものと間違えるのよ」
「たとえばなんでしょう?」
「あ、もしもし?って電話出たと思ったらコロッケだったとか」
ぶほっ。アホな。
「カバンから定期出したはずがコロッケだったとか」
ぶふっ。どんだけコロッケ好きですか。
あとカバンに入れるのやめましょうよ。
「なんだかものすごくコロッケ食べたくなっちゃったわ。あ、でも晩ごはんのメニューはひみつだからね!」
そう宣言した伊緒さんは、やっぱり夕食には期待通りにコロッケの支度を始めてくれた。
揚げ物の中でも特に手間がかかる料理なので、いそいそとぼくもお手伝いをさせてもらう。
芽を取ったじゃがいもをまるごと茹でる、玉ねぎをみじん切りにする、付け合わせのキャベツを千切りにする。
特にキャベツは念入りに準備するよう伊緒さんが気をもむ。
「"♪キャーベツーはどーおーしたー"ってなったらどうしよう」
何の話か分からない世代の方、ごめんなさい。
あとは挽き肉かなと思っていると、伊緒さんが牛肉細切れをまな板に広げている。
「市販のミンチだと細かすぎてお肉感が足りないから、細切れを叩いて粗挽きミンチをつくるね」
おお、さすが仕事が細かい!
でもつぶつぶした挽き肉はすごく嬉しい。
きっとボリュームたっぷりのコロッケになるだろう。
「少し濃い目に下味つけとくね」
そう言って伊緒さんは、玉ねぎと粗挽きミンチを塩こしょうだけではなく、ほんの少しのお醤油·砂糖·オイスターソースを加えて炒めた。
いい匂いが立ち上って、もうすでにすごくおいしそうだ。
茹で上がったじゃがいもをマッシュしたものと混ぜ合わせ、コロッケ種の完成だ。
あとは小麦粉·卵·パン粉をつけて揚げる、というのが工程のはずだけど、これが結構めんどいのではないか。
それに作業が終盤になると、指にいっぱい衣がついていまにも自分フライが完成しそうになってしまう。
でも、その辺りの対策もさすが伊緒さんだった。
まず、溶き卵に小麦粉を混ぜて薄いバットに流し込む。
小麦粉と卵の工程を一本化するので、これだけで洗い物がひとつ減る。
卵液を張ったバットに成形したコロッケ種を並べ、くるんくるんとひっくり返してまんべんなく浸していく。
もうひとつバットを用意して、パン粉を少なめに敷き詰めておく。
そこに卵液をまとったコロッケ種を移して、上からさらさらさら、とパン粉をふりかけていく。
バットの底に降り積もったパン粉を、やさしくコロッケ種の側面にもまぶして、ひっくり返して同じことをすれば完了だ。
素晴らしい手際!指もそこまでパン粉でダマダマにはなっていない。
「ただのズボラよ」
伊緒さんはそう言って笑ったけど、小麦粉も卵もパン粉もこれなら最小限の量で済む。
それに余った卵液はホットケーキに、パン粉は使い回さずに冷凍して、ハンバーグの種に混ぜ込むのだという。
いっさい無駄がなくて、ちょっと感動してしまう。
あとは油でからりと揚げるだけ、とはいえこれにも技がいるはずだ。
伊緒さんは鍋の油を熱し、おもむろにキツネの写真を正面に貼り付けた。
「……キツネですね」
「キタキツネよ。夏毛のね」
冗談かな、と思ったけど伊緒さんは真剣だった。
ああ、キツネ色の目安にするんですね。
やや高めの温度で揚げられたコロッケは、種にあらかじめ火が通っているので短時間で引き揚げられ、まさしく黄金色に輝いていた。
「はい!味見よ」
そう言って、伊緒さんは半端になった種でつくったミニコロッケを食べさせてくれた。
さくさくほこほこしてやさしい口あたりながら、挽き肉や玉ねぎにはしっかりと甘辛い味がついている。
うわあ、めちゃくちゃおいしい。
「ほいひいれふ!」
ふぉこふぉことコロッケを頬張りながらぼくが言う。
「ほう。よふぁっふぁ」
伊緒さんもふぉこふぉこと答える。
すごく楽しい。
「ねえ、晃くん。なんだか買い食いっぽくない?」
そういえばそうだ。
揚げ立てをもらってほおばるこの感じ。まさしくあの頃の風情だ。
「そうよね!ふふっ。夢がひとつ叶ったわ」
伊緒さんはそう言って笑い、ミニコロッケをもうひとつ、ぼくの手にのせてくれた。
0
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
おにぎりが結ぶもの ~ポジティブ店主とネガティブ娘~
花梨
ライト文芸
ある日突然、夫と離婚してでもおにぎり屋を開業すると言い出した母の朋子。娘の由加も付き合わされて、しぶしぶおにぎり屋「結」をオープンすることに。思いのほか繁盛したおにぎり屋さんには、ワケありのお客さんが来店したり、人生を考えるきっかけになったり……。おいしいおにぎりと底抜けに明るい店主が、お客さんと人生に悩むネガティブ娘を素敵な未来へ導きます。
チェイス★ザ★フェイス!
松穂
ライト文芸
他人の顔を瞬間的に記憶できる能力を持つ陽乃子。ある日、彼女が偶然ぶつかったのは派手な夜のお仕事系男女。そのまま記憶の奥にしまわれるはずだった思いがけないこの出会いは、陽乃子の人生を大きく軌道転換させることとなり――……騒がしくて自由奔放、風変わりで自分勝手な仲間たちが営む探偵事務所で、陽乃子が得るものは何か。陽乃子が捜し求める “顔” は、どこにあるのか。
※この作品は完全なフィクションです。
※他サイトにも掲載しております。
※第1部、完結いたしました。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
『 ゆりかご 』
設樂理沙
ライト文芸
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
パパLOVE
卯月青澄
ライト文芸
高校1年生の西島香澄。
小学2年生の時に両親が突然離婚し、父は姿を消してしまった。
香澄は母を少しでも楽をさせてあげたくて部活はせずにバイトをして家計を助けていた。
香澄はパパが大好きでずっと会いたかった。
パパがいなくなってからずっとパパを探していた。
9年間ずっとパパを探していた。
そんな香澄の前に、突然現れる父親。
そして香澄の生活は一変する。
全ての謎が解けた時…きっとあなたは涙する。
☆わたしの作品に目を留めてくださり、誠にありがとうございます。
この作品は登場人物それぞれがみんな主役で全てが繋がることにより話が完成すると思っています。
最後まで読んで頂けたなら、この言葉の意味をわかってもらえるんじゃないかと感じております。
1ページ目から読んで頂く楽しみ方があるのはもちろんですが、私的には「三枝快斗」篇から読んでもらえると、また違った楽しみ方が出来ると思います。
よろしければ最後までお付き合い頂けたら幸いです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる