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プロローグ
どうも、どうやらクラス転移した先は王城のようです
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目を覚ますとそこは教室よりも広い場所だった。
近くには先ほど教室にいたであろう生徒がいた。
そして、 俺たちのいる場所あたりから赤い絨毯が一直線に敷いてあり
その先にはとても高そうな玉座がある。
そこに腰をかけているのは態度の大きそうな王様だった。
ここは玉座の間と呼ぶべきだろう。
まさにファンタジーな光景が目の前に広がっている。
壁側に鎧を着込んで武装した兵士がずらりと並んでいる、腰には皆同じ紋章で装飾された剣を装備していた。兵士達はこちらをよく観察しており、ふざけた行動をすれば即座に始末されそうな雰囲気だ。
後方には派手な服を着た貴族らしき人が数人いた。
それはさておき。
ここはどこっ?
さっきまで教室にいたのに!!
混乱した声が聞こえる。
そりゃそうだろういきなり教室がこんな場所に変わっていたら誰だって混乱するさ。だが俺はちっとも混乱していない。
俺には予測がついている。 ここは異世界であり、ファンタジーの世界だと・・・。
憧れの世界に自分がいる、俺の大好きなライトノベルの異世界召喚が起こっている。
だけど今は胸の高鳴りを抑えて、目の前の王であろう人物の話を聞こう。
「よくぞ参った、 異世界の勇者たちよ、そなたらをこの国へ呼んだのには訳がある。この国は数年ほど前から魔王城からきた魔族や魔物に攻め入られている。 とても強力な魔族や魔物になすすべのない我々は、生活も苦しく危機に瀕しておる。そなたらには、この国をおびやかす魔王を倒す戦力として戦って欲しい。」
ここで、俺は疑問に感じたことがある。
生活が苦しく危機に瀕していると話しているのに王様は身体中にアクセサリーの様なものをつけている。 まぁ、 王様だけなら分かる話ではあるが後方にいる貴族たちも、身なりがとても良い。 王座の横にはこれでもかというほど山積みにされた果物や肉、 並べられたワインの瓶。
危機に瀕している国がたとえ貴族や王族だからと言ってこんな贅沢を撒き散らしたような生活をできるだろうか。
だが、今思ったことを口に出す必要はない、ともかく警戒だけはしておくことにしよう。
それにしても急に俺たちを呼び出して、一方的にこの国の為に魔王を倒せなんて虫が良すぎる。 反論する奴が出てきてもおかしくはないだろうな。
「おい! ふざけんなよじじい! 勝手に呼んどいて魔王を倒せだと! 俺たちが死んだらどうする!! いままで戦いもしてこなかった俺たちが勇者だかなんだか知らないがこんな身勝手な理由でお前らに従うわけねぇだろ! 」
クラスの男子の1人が反論し、ほかの数人もそうだそうだ! と煽り立てる。
すると騎士の1人が
「貴様ら!一国の王に対してその態度どうやら身もわきまえられないようだな! 斬り伏せてくれる!!」
剣を抜いて先ほど物申した奴に切りかかった。剣があと少しで生徒の首を刎ねるであろうその時
「まて、まだ殺さずともよい」
王の静止が入った
「しかし、王よ!」
「余の言うことが聞けぬというのか?」
「はっ、失礼いたしました」
怖さに震える者、わけがわからなくて混乱している者。いきなり魔王を倒せと言われてすんなり受け入れることができるわけもなく、 そして立場的に自分達は弱いのだと思い知らされた今、 先ほどまでの威勢はどこへやら、 みんな沈黙の時間が続いている。
そんな沈黙を打ち破ったのはスポーツ万能で容姿端麗なクラスのまとめ役こと剣崎 光だ。
「落ち着いてくれ、みんなの思っていることはよくわかる。 でも、 まずはこの人の話を聞いて理解することから始めよう。そうじゃないと分かり合う事はできない!」
と言った。するとクラスのみんなは先ほどあんなにも喚き散らしていたにもかかわらず、光の言うことだもんな!確かにそうだ!
などと賛成する。
「王よ先ほどの無礼をお許しください。しかし私たちは戦いを経験したことも誰かを殺したこともありません。そんな私達が戦力になれるなんて到底思えません。その上、急に呼び出されて元の世界に戻れるのか、そしてここにいる間安全が保証されるのか、とても不安です。」
と光は言う
すると王は説明した。
衣食住は特別対応をすること。また戦闘面に関しては王国随一の剣士と魔法使いを師範につけること。そして異世界からやってきた勇者には特別な力があり。身体能力も高くなることを。
光は王に尋ねる
「我々に力があることを証明することはできるのですか?」
ふむ、確かに証明くらいはして貰わないとな、 と俺も思った。
「それならステータスと念じてくれればそなたらに与えられた力がわかるはずだ。だが、 こちらもステータスを把握しておきたい。 あの魔道具でそなたらのステータスを見せてもらう。」
これはまさかチートか! むふふふふ・・・異世界無双できるのか! 楽しみで仕方ない。
近くには先ほど教室にいたであろう生徒がいた。
そして、 俺たちのいる場所あたりから赤い絨毯が一直線に敷いてあり
その先にはとても高そうな玉座がある。
そこに腰をかけているのは態度の大きそうな王様だった。
ここは玉座の間と呼ぶべきだろう。
まさにファンタジーな光景が目の前に広がっている。
壁側に鎧を着込んで武装した兵士がずらりと並んでいる、腰には皆同じ紋章で装飾された剣を装備していた。兵士達はこちらをよく観察しており、ふざけた行動をすれば即座に始末されそうな雰囲気だ。
後方には派手な服を着た貴族らしき人が数人いた。
それはさておき。
ここはどこっ?
さっきまで教室にいたのに!!
混乱した声が聞こえる。
そりゃそうだろういきなり教室がこんな場所に変わっていたら誰だって混乱するさ。だが俺はちっとも混乱していない。
俺には予測がついている。 ここは異世界であり、ファンタジーの世界だと・・・。
憧れの世界に自分がいる、俺の大好きなライトノベルの異世界召喚が起こっている。
だけど今は胸の高鳴りを抑えて、目の前の王であろう人物の話を聞こう。
「よくぞ参った、 異世界の勇者たちよ、そなたらをこの国へ呼んだのには訳がある。この国は数年ほど前から魔王城からきた魔族や魔物に攻め入られている。 とても強力な魔族や魔物になすすべのない我々は、生活も苦しく危機に瀕しておる。そなたらには、この国をおびやかす魔王を倒す戦力として戦って欲しい。」
ここで、俺は疑問に感じたことがある。
生活が苦しく危機に瀕していると話しているのに王様は身体中にアクセサリーの様なものをつけている。 まぁ、 王様だけなら分かる話ではあるが後方にいる貴族たちも、身なりがとても良い。 王座の横にはこれでもかというほど山積みにされた果物や肉、 並べられたワインの瓶。
危機に瀕している国がたとえ貴族や王族だからと言ってこんな贅沢を撒き散らしたような生活をできるだろうか。
だが、今思ったことを口に出す必要はない、ともかく警戒だけはしておくことにしよう。
それにしても急に俺たちを呼び出して、一方的にこの国の為に魔王を倒せなんて虫が良すぎる。 反論する奴が出てきてもおかしくはないだろうな。
「おい! ふざけんなよじじい! 勝手に呼んどいて魔王を倒せだと! 俺たちが死んだらどうする!! いままで戦いもしてこなかった俺たちが勇者だかなんだか知らないがこんな身勝手な理由でお前らに従うわけねぇだろ! 」
クラスの男子の1人が反論し、ほかの数人もそうだそうだ! と煽り立てる。
すると騎士の1人が
「貴様ら!一国の王に対してその態度どうやら身もわきまえられないようだな! 斬り伏せてくれる!!」
剣を抜いて先ほど物申した奴に切りかかった。剣があと少しで生徒の首を刎ねるであろうその時
「まて、まだ殺さずともよい」
王の静止が入った
「しかし、王よ!」
「余の言うことが聞けぬというのか?」
「はっ、失礼いたしました」
怖さに震える者、わけがわからなくて混乱している者。いきなり魔王を倒せと言われてすんなり受け入れることができるわけもなく、 そして立場的に自分達は弱いのだと思い知らされた今、 先ほどまでの威勢はどこへやら、 みんな沈黙の時間が続いている。
そんな沈黙を打ち破ったのはスポーツ万能で容姿端麗なクラスのまとめ役こと剣崎 光だ。
「落ち着いてくれ、みんなの思っていることはよくわかる。 でも、 まずはこの人の話を聞いて理解することから始めよう。そうじゃないと分かり合う事はできない!」
と言った。するとクラスのみんなは先ほどあんなにも喚き散らしていたにもかかわらず、光の言うことだもんな!確かにそうだ!
などと賛成する。
「王よ先ほどの無礼をお許しください。しかし私たちは戦いを経験したことも誰かを殺したこともありません。そんな私達が戦力になれるなんて到底思えません。その上、急に呼び出されて元の世界に戻れるのか、そしてここにいる間安全が保証されるのか、とても不安です。」
と光は言う
すると王は説明した。
衣食住は特別対応をすること。また戦闘面に関しては王国随一の剣士と魔法使いを師範につけること。そして異世界からやってきた勇者には特別な力があり。身体能力も高くなることを。
光は王に尋ねる
「我々に力があることを証明することはできるのですか?」
ふむ、確かに証明くらいはして貰わないとな、 と俺も思った。
「それならステータスと念じてくれればそなたらに与えられた力がわかるはずだ。だが、 こちらもステータスを把握しておきたい。 あの魔道具でそなたらのステータスを見せてもらう。」
これはまさかチートか! むふふふふ・・・異世界無双できるのか! 楽しみで仕方ない。
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