57 / 61
~元聖女の皇子と元黒竜の訳あり令嬢はまずは無難な婚約を目指すことにしました~
皇子の療養休暇 ⑬アマリアーナの決断
しおりを挟む
外見に似合わぬ剣の天才だと評されていることは知っていたが、これほどの腕前とは。
アマリアーナは、目の前で繰り広げられ始めた戦いに息を飲んだ。が、すぐに気が付く。
いや、これは、戦いとは言えない。
ドレスの裾を翻しつつ、手練れのはずの護衛たちを翻弄している相手の剣に殺意はない。ただ、彼女を連れ去ろうとする男を足止めするために、邪魔者を排除しようと剣を振るっているだけだ。口々に女主人を侵入者から守れと叫びながら、挑みかかる護衛騎士たち。その全ての攻撃を往なし、向けられた剣を叩き落してはいるが、彼らに深手を負わすつもりはないように見える。いや、手加減してるからこそ、しつこく追いすがる騎士たちを蹴散らすのに手間取っているのだろう。
ほんの一言でいい。彼女が本当のことを言えさえすれば、彼らの誤解は解けるのだが。
「お静かに。バカなことはお考えにならないように。少しでも声を出された場合は、どうなるかおわかりですよね」
騎士たちからは見えない位置、左わき腹に移動した刃の感触に唇を噛む。
おそらくこの男の技量をもってすれば、一瞬で彼女の心の臓を串刺しにすることは可能だろう。そうなれば、いかに優秀な治癒者といえども、蘇生させることは難しい。たとえ、深手は免れたとしても、彼女がこの場所で怪我を負わされたという事実が残る。
辺境伯の妻であると同時に、彼女は王の娘、皇国の第一王女だ。自分の所有する場でみすみす怪我を負わせたとなれば、辺境伯は当然責任を問われる。
絶対にそんな事態を引き起こしてはならない。ならば、自分がすべきことは・・・
アマリアーナは、気づかれないように背後の柵に注意を向ける。
生木でできた柵自体はさほど高くはない。そう頑丈でもないはずだ。この下にあるのは、灌木や植物で覆われた庭園。高さは7メートル足らず。
たとえ、恐怖のあまり我を失って勝手に落ちたとしても、即死することはない。ぜいぜい足を折るくらいだ。
ローザニアン国王アルメニウス一世は、どんなものであれ、好機を逃す男ではない。第一王女を守れなかったことを口実に、辺境伯側に自分の利となる条件を飲ませることは間違いない。
しかし、王女自身の愚行ゆえに起こった悲劇だとしたら・・・
アマリアーナは、昔から父が嫌いだった。多分、これは同族嫌悪だ。外見が母親に似ていても、自分の内面が誰よりも父に似ている自覚はある。
公平無私な、偉大な統治者だと称えられるアルメニウス一世。
彼は、実際のところ、大切な存在以外には興味がないからこそ、王として偉大なのだ。だからこそ、誰にでも公平で寛大でいられる。無関心ゆえに。
自分の大切なものを守るためなら、あの人は、誰よりも自分勝手になれる。そのためなら、あの人は何でも、自分の命さえ利用する。
彼女自身がそうであるように。
そして、アマリアーナは知ってもいた。父王にとって、本当の意味で大切なのは、現世では、二つだけだと。すなわち、ローザニアン皇国ともうひとつは・・・
「これでは身動きがとれん」
彼女の背をさりげなく抱え込んで身動きを封じている男がいらいらと呟くのが聞こえた。
「メニエラ殿、一番近い転移可能な場所はどこだ?」
「このフロアでは、大テーブルの中心、料理用リフトがある場所かと」
アマリアーナの右腕を抑えているメニエラが答えた。
「反魔法障壁のせいで、他の場所では無理です」
そう。この温室は、万が一に備えて、うかつに術が使えないように、ほとんどの場所が魔道具による特殊な磁場に覆われている。このように足止めされている状況では、転移魔法は使えない。時間が経つにつれて、誘拐犯たちに不利になる。
男の目に焦りが浮かびだしていた。
「申し訳ありません。今夜、茶話会が終了し次第、お連れできるはずでしたのに」
「いや。メニエラ殿のせいではない。あの侍女は始末したはずだが、どこからか、情報が漏れたのだろう」
侍女?
「欲を出さずに、あの女が逃げた時点ですぐに計画を実行すべきだった」
アマリアーナは前触れもなく辞めた侍女のことを思い出した。
長い間皇都で侍女をしていたという彼女は、無口だがよく気が付く、繊細な指の持ち主だった。身寄りがないと聞いていたので、突然やめて帰郷したと聞き、怪訝に思ってはいたのだが。
そういえば、彼女はメニエラが連れてきたのではなかったか?
「あの裏切り者。ともにバイオレッタお嬢様の無念を晴らそうと誓ったのに、あと一歩と言うところで怖気づくなんて」
バイオレッタ?バイオレッタって、まさか、前辺境伯夫人の?
思いがけない名前に驚いて、アマリアーナはメニエラをまじまじと見た。
その視線にたじろぎもせず、むしろ誇らしげにメニエラがほほ笑んだ。
「私たちは不当な扱いから、アマリアーナ様、あなた様を救うために手を組んだのです。あなたは不幸になってはならない方。バイオレッタお嬢様のように」
その瞳が微かに潤み、アマリアーナの右手を握る指に力がこもる。
「誰よりも美しい、繊細なバラのようだったバイオレッタお嬢様。お嬢様はあの下賤な男に耐えられずに死を選んだのです。始まりの王家の血を引くアマリアーナ様をそんな目に遭わせるわけにはまいりません。アマリアーナ様にはもっとふさわしい相手がいらっしゃいます」
ふさわしい相手?
いったい、この女は何を言っているのだろう?
アマリアーナが反論しようと口を開けかけた時・・・
「どけ!」
怒声が響きわたり、眼前の動きに変化が起きた。
侵入者を取り巻いていた人垣が崩れたかと思うと、男が怒涛の勢いで突っ込んでいた。
ピンクのドレスが床をくるりと反転し、羽扇が男の顔をめがけて飛んだ。
首をかすかに反らせてそれを躱して、男は、イ・サンスは、さらに勢い良く踏み込むと、剣を一閃した。刃が交わる音が響く。イ・サンスの刃を侵入者が手にした細身の剣で受け止めたのだ。
その肩から白いショールがポトリと落ちた。
デイドレスの肩口が切り裂かれ、白い肌から血がしたたり落ちていた。仮面が転がり、喉を覆ったチョーカーが舞い落ちた。
白い喉と珍しいほどの漆黒の瞳があらわになる。
「あれは、まさか」
傍らの男が目を見張った瞬間、アマリアーナは全力で男を突き飛ばした。
そのまま、身をひるがえし、前方でなく背後の柵に突っ込むように体当たりする。
「奥様!」
慌てて引き留めようとするメニエラの手を渾身の力ではねのけた。
柵はあっけなく破れた。驚くほどあっけなく。
足下の感覚が消え、勢いのついた身体が宙に飛び出した。
「アマリアーナ!」
思わず目を瞑ったアマリアーナの耳に、風の音に混じってよく知っている声が届いた。
妙に冷静に思う。敬称なしに呼ばれたのは初めてだと。
腕を掴まれ、身体がぐいっと引き寄せられた。たくましい両腕で強く抱き込まれるのがわかった。
バサバサバサ・・・
これは羽音?
大きな鳥がすぐ近くを羽ばたいているような。
予想外にゆっくりと落ちていく感覚。恐る恐る瞼を開いて、彼女は目をしばたいた。驚愕のあまり、喉がヒュっと鳴ったのがわかった。
彼女を大切そうに抱きしめている男の背から生えているのは、猛禽類を思わせる大きな黒い翼だった。
アマリアーナは、目の前で繰り広げられ始めた戦いに息を飲んだ。が、すぐに気が付く。
いや、これは、戦いとは言えない。
ドレスの裾を翻しつつ、手練れのはずの護衛たちを翻弄している相手の剣に殺意はない。ただ、彼女を連れ去ろうとする男を足止めするために、邪魔者を排除しようと剣を振るっているだけだ。口々に女主人を侵入者から守れと叫びながら、挑みかかる護衛騎士たち。その全ての攻撃を往なし、向けられた剣を叩き落してはいるが、彼らに深手を負わすつもりはないように見える。いや、手加減してるからこそ、しつこく追いすがる騎士たちを蹴散らすのに手間取っているのだろう。
ほんの一言でいい。彼女が本当のことを言えさえすれば、彼らの誤解は解けるのだが。
「お静かに。バカなことはお考えにならないように。少しでも声を出された場合は、どうなるかおわかりですよね」
騎士たちからは見えない位置、左わき腹に移動した刃の感触に唇を噛む。
おそらくこの男の技量をもってすれば、一瞬で彼女の心の臓を串刺しにすることは可能だろう。そうなれば、いかに優秀な治癒者といえども、蘇生させることは難しい。たとえ、深手は免れたとしても、彼女がこの場所で怪我を負わされたという事実が残る。
辺境伯の妻であると同時に、彼女は王の娘、皇国の第一王女だ。自分の所有する場でみすみす怪我を負わせたとなれば、辺境伯は当然責任を問われる。
絶対にそんな事態を引き起こしてはならない。ならば、自分がすべきことは・・・
アマリアーナは、気づかれないように背後の柵に注意を向ける。
生木でできた柵自体はさほど高くはない。そう頑丈でもないはずだ。この下にあるのは、灌木や植物で覆われた庭園。高さは7メートル足らず。
たとえ、恐怖のあまり我を失って勝手に落ちたとしても、即死することはない。ぜいぜい足を折るくらいだ。
ローザニアン国王アルメニウス一世は、どんなものであれ、好機を逃す男ではない。第一王女を守れなかったことを口実に、辺境伯側に自分の利となる条件を飲ませることは間違いない。
しかし、王女自身の愚行ゆえに起こった悲劇だとしたら・・・
アマリアーナは、昔から父が嫌いだった。多分、これは同族嫌悪だ。外見が母親に似ていても、自分の内面が誰よりも父に似ている自覚はある。
公平無私な、偉大な統治者だと称えられるアルメニウス一世。
彼は、実際のところ、大切な存在以外には興味がないからこそ、王として偉大なのだ。だからこそ、誰にでも公平で寛大でいられる。無関心ゆえに。
自分の大切なものを守るためなら、あの人は、誰よりも自分勝手になれる。そのためなら、あの人は何でも、自分の命さえ利用する。
彼女自身がそうであるように。
そして、アマリアーナは知ってもいた。父王にとって、本当の意味で大切なのは、現世では、二つだけだと。すなわち、ローザニアン皇国ともうひとつは・・・
「これでは身動きがとれん」
彼女の背をさりげなく抱え込んで身動きを封じている男がいらいらと呟くのが聞こえた。
「メニエラ殿、一番近い転移可能な場所はどこだ?」
「このフロアでは、大テーブルの中心、料理用リフトがある場所かと」
アマリアーナの右腕を抑えているメニエラが答えた。
「反魔法障壁のせいで、他の場所では無理です」
そう。この温室は、万が一に備えて、うかつに術が使えないように、ほとんどの場所が魔道具による特殊な磁場に覆われている。このように足止めされている状況では、転移魔法は使えない。時間が経つにつれて、誘拐犯たちに不利になる。
男の目に焦りが浮かびだしていた。
「申し訳ありません。今夜、茶話会が終了し次第、お連れできるはずでしたのに」
「いや。メニエラ殿のせいではない。あの侍女は始末したはずだが、どこからか、情報が漏れたのだろう」
侍女?
「欲を出さずに、あの女が逃げた時点ですぐに計画を実行すべきだった」
アマリアーナは前触れもなく辞めた侍女のことを思い出した。
長い間皇都で侍女をしていたという彼女は、無口だがよく気が付く、繊細な指の持ち主だった。身寄りがないと聞いていたので、突然やめて帰郷したと聞き、怪訝に思ってはいたのだが。
そういえば、彼女はメニエラが連れてきたのではなかったか?
「あの裏切り者。ともにバイオレッタお嬢様の無念を晴らそうと誓ったのに、あと一歩と言うところで怖気づくなんて」
バイオレッタ?バイオレッタって、まさか、前辺境伯夫人の?
思いがけない名前に驚いて、アマリアーナはメニエラをまじまじと見た。
その視線にたじろぎもせず、むしろ誇らしげにメニエラがほほ笑んだ。
「私たちは不当な扱いから、アマリアーナ様、あなた様を救うために手を組んだのです。あなたは不幸になってはならない方。バイオレッタお嬢様のように」
その瞳が微かに潤み、アマリアーナの右手を握る指に力がこもる。
「誰よりも美しい、繊細なバラのようだったバイオレッタお嬢様。お嬢様はあの下賤な男に耐えられずに死を選んだのです。始まりの王家の血を引くアマリアーナ様をそんな目に遭わせるわけにはまいりません。アマリアーナ様にはもっとふさわしい相手がいらっしゃいます」
ふさわしい相手?
いったい、この女は何を言っているのだろう?
アマリアーナが反論しようと口を開けかけた時・・・
「どけ!」
怒声が響きわたり、眼前の動きに変化が起きた。
侵入者を取り巻いていた人垣が崩れたかと思うと、男が怒涛の勢いで突っ込んでいた。
ピンクのドレスが床をくるりと反転し、羽扇が男の顔をめがけて飛んだ。
首をかすかに反らせてそれを躱して、男は、イ・サンスは、さらに勢い良く踏み込むと、剣を一閃した。刃が交わる音が響く。イ・サンスの刃を侵入者が手にした細身の剣で受け止めたのだ。
その肩から白いショールがポトリと落ちた。
デイドレスの肩口が切り裂かれ、白い肌から血がしたたり落ちていた。仮面が転がり、喉を覆ったチョーカーが舞い落ちた。
白い喉と珍しいほどの漆黒の瞳があらわになる。
「あれは、まさか」
傍らの男が目を見張った瞬間、アマリアーナは全力で男を突き飛ばした。
そのまま、身をひるがえし、前方でなく背後の柵に突っ込むように体当たりする。
「奥様!」
慌てて引き留めようとするメニエラの手を渾身の力ではねのけた。
柵はあっけなく破れた。驚くほどあっけなく。
足下の感覚が消え、勢いのついた身体が宙に飛び出した。
「アマリアーナ!」
思わず目を瞑ったアマリアーナの耳に、風の音に混じってよく知っている声が届いた。
妙に冷静に思う。敬称なしに呼ばれたのは初めてだと。
腕を掴まれ、身体がぐいっと引き寄せられた。たくましい両腕で強く抱き込まれるのがわかった。
バサバサバサ・・・
これは羽音?
大きな鳥がすぐ近くを羽ばたいているような。
予想外にゆっくりと落ちていく感覚。恐る恐る瞼を開いて、彼女は目をしばたいた。驚愕のあまり、喉がヒュっと鳴ったのがわかった。
彼女を大切そうに抱きしめている男の背から生えているのは、猛禽類を思わせる大きな黒い翼だった。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
五年目の浮気、七年目の破局。その後のわたし。
あとさん♪
恋愛
大恋愛での結婚後、まるまる七年経った某日。
夫は愛人を連れて帰宅した。(その愛人は妊娠中)
笑顔で愛人をわたしに紹介する夫。
え。この人、こんな人だったの(愕然)
やだやだ、気持ち悪い。離婚一択!
※全15話。完結保証。
※『愚かな夫とそれを見限る妻』というコンセプトで書いた第四弾。
今回の夫婦は子無し。騎士爵(ほぼ平民)。
第一弾『妻の死を人伝てに聞きました。』
第二弾『そういうとこだぞ』
第三弾『妻の死で思い知らされました。』
それぞれ因果関係のない独立したお話です。合わせてお楽しみくださると一興かと。
※この話は小説家になろうにも投稿しています。
※2024.03.28 15話冒頭部分を加筆修正しました。
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
(完結)お姉様を選んだことを今更後悔しても遅いです!
青空一夏
恋愛
私はブロッサム・ビアス。ビアス候爵家の次女で、私の婚約者はフロイド・ターナー伯爵令息だった。結婚式を一ヶ月後に控え、私は仕上がってきたドレスをお父様達に見せていた。
すると、お母様達は思いがけない言葉を口にする。
「まぁ、素敵! そのドレスはお腹周りをカバーできて良いわね。コーデリアにぴったりよ」
「まだ、コーデリアのお腹は目立たないが、それなら大丈夫だろう」
なぜ、お姉様の名前がでてくるの?
なんと、お姉様は私の婚約者の子供を妊娠していると言い出して、フロイドは私に婚約破棄をつきつけたのだった。
※タグの追加や変更あるかもしれません。
※因果応報的ざまぁのはず。
※作者独自の世界のゆるふわ設定。
※過去作のリメイク版です。過去作品は非公開にしました。
※表紙は作者作成AIイラスト。ブロッサムのイメージイラストです。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【短編完結】地味眼鏡令嬢はとっても普通にざまぁする。
鏑木 うりこ
恋愛
クリスティア・ノッカー!お前のようなブスは侯爵家に相応しくない!お前との婚約は破棄させてもらう!
茶色の長い髪をお下げに編んだ私、クリスティアは瓶底メガネをクイっと上げて了承致しました。
ええ、良いですよ。ただ、私の物は私の物。そこら辺はきちんとさせていただきますね?
(´・ω・`)普通……。
でも書いたから見てくれたらとても嬉しいです。次はもっと特徴だしたの書きたいです。
貴方もヒロインのところに行くのね? [完]
風龍佳乃
恋愛
元気で活発だったマデリーンは
アカデミーに入学すると生活が一変し
てしまった
友人となったサブリナはマデリーンと
仲良くなった男性を次々と奪っていき
そしてマデリーンに愛を告白した
バーレンまでもがサブリナと一緒に居た
マデリーンは過去に決別して
隣国へと旅立ち新しい生活を送る。
そして帰国したマデリーンは
目を引く美しい蝶になっていた
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる