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128 推しとの甘い時間※
しおりを挟む「さて…。ここからはゆっくり二人の時間を楽しみたいのだが…」
テオとおしゃべりを楽しんだ後は、もちろん甘い時間だ。
テオの瞳にはすぐに熱がこもり、俺は背筋がゾクゾクしながらテオに顔を近づけた。
ゆっくりとキスが始まると、俺は目を閉じてテオの首に両腕を回す。
手慣れた様にシャツのボタンが外され、俺の胸にはテオが買ってくれた宝石で誂えたカバーが飾られている。
「…ギルは私を煽る天才だな」
「テオだから煽るんだよ…んんっ!」
俺が唇を舐めながらテオを見上げると、すかさず頭を固定され、口を塞がれ、口内を舐め回される。
「ん…んん」
わざと引っ張るように胸のカバーを外され、右手でキュッと軽く胸を摘まれる。
「悪い子だな」
「んっ!!」
俺の頭を固定していた左手は、下がってお尻を揉みしだく。
「…テオ…」
テオに甘えるように縋ると、テオはそのまま頭を優しく撫でてくれる。
「ギル。こちらの部屋には風呂もあるそうだ。…二人でゆっくりしないか」
「うん…」
公爵家の客室とは言え、王城と同じでそう言った行為だってもちろん許容範囲なんだけど。
俺は恥ずかしがるフリをしつつ、部屋全体に防音と窓から何も見えなくなる魔術を掛ける。
テオは俺のそんな行動もお見通しの様で、機嫌良く俺をお姫様抱っこして脱衣所へと進む。
「わぁ…。素敵なお風呂」
寝室の隣に用意されたお風呂は、大きな丸い浴槽があり、床は魔術で暖められた大理石。
こちらの世界にはシャワーは存在しなかったのだが、俺が提案して壁付のシャワーを開発したため、公爵家のお風呂には一早く設置されていた。
「これは、ギルが提案したと言うシャワーと言うやつか?」
「そうだよ。水道みたいに蛇口を捻ると、お湯が出て来るんだ」
「ふむ。毎回お湯を溜めて汲むより楽だな」
話をしながら、お互いの服を脱がせ合い、二人でお風呂に足を踏み入れる。
「ほら、ここを捻ると…」
そう言って蛇口を捻ると、天井近くに設置されたシャワーヘッドからお湯が降り注ぐ。
「おお、これは便利だな」
「ちょっ…。もうテオったら」
テオにグイッとシャワー下に立たされて、俺は頭からお湯を掛けられる。
そして、テオは優しく俺の頭から肩に両手を滑らせる。
「…温度も丁度良い」
「ん…」
そしてそのまま、俺の両方の胸に両手を滑らせる。
「あ、ああ…!」
「ギルはここが本当に好きだな」
「んん…」
俺の胸を弄りながら、そのままテオはキスをしてくれる。
シャワーのお湯ががテオに掛かり、これぞ水も滴る良い男だと、うっとりと見てしまう。
テオの首に両腕を回し、ピッタリとくっつくとお腹にテオの大きなモノがあたる。
「…テオ」
「ギルがこんなに可愛らしいんだから、仕方ないだろう?」
そう言ってニヤリと左の口角を上げて笑うテオは、最高にセクシーだ。
お風呂には柔らかい石で造られた二人掛けの椅子も用意されており、テオが座った上に向かい合わせで座らされる。
(この柔らかい石も中々珍しいよね。革張りのソファーみたい)
「あっ…あっあぁ…」
テオと俺のモノを握られて、軽く上下に揺すられるもと、甘い声がひっきりなしに出てしまう。
「…早く、君をレモルトに連れて行きたいな」
「…ん。俺も早く行きたいよ」
テオに縋る様に体を預けながら、俺は熱が駆け上って来る感情に震えた。
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