10 / 12
二、崩壊
しおりを挟む
十二歳、中学生になった。
思春期に入った。友達は欲しくなかった。私はひねくれ者だから。
だっていつかは必ず皆んな裏切って行く。そんなんなら友達なんか要らない。
でも、気づいたら何故かグループに入ってて。何処かそれは楽しかった。部活もやって。まさに充実した日々だった。
休みの日は、四人で一緒に田舎臭くて古いショッピングモールに遊びに行って、暑い真夏日にはコンビニでアイスを買って食べた。そんな日々が続けばいいと思った。
嫌な事が起きたのは、四人でアイスを食べたその次の日だった。
その日は学校で部活が休みの月曜日。
私は珍しく自分から声をかけた。
「今日どっか行かね?てかウチくる?エアコン無いけど。」
すると、彼女達はそれぞれ用事があるらしく断られた。何かが怪しい。気づいていた。けど気づいてないフリをした。
その日暇になった私はベッドの上で寝そべっていると、そのまま気づいたら寝ていた。
起きたらもう暗かった。スマホを開いて時間と通知を確認した。
そしたらTwitterの通知に違和感。
「○○と△△最高!」
とコメント付きの三人の自撮り画像。
「そうだよね、」
気づいたら声に出していた。
私はすぐに三人をブロック。TwitterもLINEも。
そして泣いた。辛かった。怖かった。
死にたかった。いや、消えたかった。最初から居なかった事にしたかった。
そんなこと出来ない事なんて解ってる。
少しでも信じていた私が馬鹿だった。
やっぱり信じて良いのは自分だけなのだ。
辛かったね。お疲れ様。自分。
私は学校に行かなくなった。
学校に行かなくなって気がついた。
学校なんて行かなくたっていいと言うこと。
私みたいに学校に行けなくなっている人が沢山居ること。
学校は行かなくてもいいけど、勉強はしておけと言う人。そんな人達が沢山居ること。
案の定私は勉強なんてしなかった。
心底どうでもよかった。本当に。そんなことよりも一日でも早く死にたかった。
でもそんな勇気、自分にある訳無くて。毎日少しずつ自傷行為。
精神病の中でも難病指定されてる病気にかかっていた。でもそれに私以外誰も気づかなかった。
言う気も無い。
小学生の時一度だけ誰かに話したことがある。誰か…誰だっけ…。家族の誰かだろう。
私は言った。おじさんと同じ病気だと。そしたら
「あのね、おじさんの病気は本当に重い病気なの。」
まるで私に、そんな軽いものじゃないと言うように言った。
当時の私はショックすぎてもう誰にも言わないと自分に誓った。
でも日に日に声は増えて行った。怖かったが幻聴だと気づいていたからそこまで怖くなかった。
見えるまでは。
以前は幻聴だけだった。けれどいつからか『幻覚』が見えるようになった。
最初は虫がいっぱい見えた。北海道に住んでいたという事もあって私には、大体、幻覚と現実の区別がついた。
気持ち悪かった。体を這うヤスデに驚く事もあった。
一度だけ、幻覚だと思って毛虫を踏んでしまったことがあった。本物だった。足の裏に感じるグニュっとした感触。
でもその時は気持ち悪いより、汚いより、生き物の命を奪ってしまった自分に衷心より呆れた。
黄色い汁が足の裏から溢れる。本当は私が死ぬべきなのに。潰される側なのに。他の人は私と同じ状況だったらどう思うのだろうか。分からない。いや、どうでもいい。ただ自分に呆れた。その気持ちがその時は一番怖かった。
そんな生活が続いて半年が過ぎた。
冬休み。私はいつもの様に部屋に引きこもった。
クリスマスもお正月も私にとっては変わらない平日だった。
冬休み明け。お母さんに無理矢理学校に連れていかれるようになった。怒られ、怒鳴られ、昔を思い出すのが嫌だったからなるべく自分から行くようにした。別の部屋で一人で、六時間自習。先生もついていない。
自由だけど自由じゃないような空間。
勉強はしなかった。絵を描いたり窓の外を眺めたりして過ごした。休み時間は人とヘラヘラ笑いながら話した。
正直面倒くさかった。裏で何言われてるか分からないし。
「遥なんで普通教室来ないの?」
そんなことを言う人も居たが、逆に疑問だった。今更普通教室に行って授業に追いつけると思うか?
私はいつも笑いながら誤魔化した。その笑顔はいつも作り笑いだった。
毎日疲れて行く。ストレスが溜まって行く。それに誰も気がつかなかった。
いつも分かってくれるのはネットの人だけだった。
私は小学六年生からTwitterに依存していた。本当は十二歳(中学生)からだが設定の所だけ年齢を変えて使っていた。
人と本音でお喋りする事はそこでしか無かった。家族とは会話するうちに入らないぐらい口を開かない。みんな嫌いだったから。
Twitterは楽しかった。
共感してくれる人が沢山居て、皆んなが皆んな優しくて。話したい人とだけ話せる。嫌な人はブロックすればいい。そこだけが私の居場所だった。
それに私にはネット彼氏、いわゆるネ彼が居た。
付き合ったのは七月十四日。夏休み少し前辺り。
優しくて可愛いくてちょっと変態でおバカさん。そんな彼氏君が大好きだった。依存していた。彼氏君は十九歳で職業は海上自衛隊。主にご飯を作っているらしい。だが海外に行ったりするお仕事だから3ヶ月ぐらいの間、少し話せるか話せないかくらいの事もあった。
私は不安だった。もし向こうで可愛い女の人が居たら私は捨てられてしまうのだろうか。怖かった。
そんな時、心配をかき消してくれたのが『あいなちゃん』だった。
Twitterでも本当に仲良くしてくれて学校に行けていないことも気軽に相談出来た。私より二つ歳上だったが、そんなことを感じさせないような振る舞いをしてくれた。有難かった。不安を消してくれると共に私はまだ人と話す事が出来るという自信も一緒に付けてくれた。親友と言っても過言ではないと思っていた。ネット上なのが本当に勿体ないと思っていた。
ある時伯母が家に来て私に言った。
「遥…スマホ依存症だわ…。絶対やめた方がいいと思うよ。」
三十分ぐらい長ったらしく話された。私は適当にうんうんと相槌を打つが内心
「何言ってんだこいつ」
としか思ってなかった。
現実に居場所がないのにネットまで取り上げるのか??訳が分からない。
まぁ、親じゃないから取り上げる事まではできないけれど。
ある時あいなちゃんがカラオケでツイキャスを開くと言ったので私はすぐにリプライを送る。
「行く!楽しみ!」
と言ったらあいなちゃんも喜んでくれたようだった。
どんな声をしているのか気になっていたからとても楽しみだった。
お友達と一緒に三人でやるらしい。
私は気長にその日を待った。待つのは昔から不得意で待っている時間がまるで私だけ時間が遅く流れているような気分になる。
だが案外、YouTubeを見て寝ていたらいつの間にかその日は来た。
キャスの時間は十時半から。私は珍しく早起きしてもYouTubeを見てその時間まで待った。三十分前になるとあいなちゃんとの会話に盛り上がり、おそらくお互いにドキドキしていただろう。少なくとも私はそうだった。
キャスの時間が来た。
「HELLO!!」
私のコメント。すると
「お!やっほやっほ!」
あいなちゃんだった。それに続いてお友達のエルちゃんが挨拶をしてくれた。
あいなちゃんの声は予想とは全然違った。驚きはしたが決して酷い声ではなかった。女の子らしい声。私の低くてガラガラ掠れたような声ではなかった。
それより驚いたのはエルちゃんの声。『美声』とはこの人のためにあると初めて思った。声優さん以外の人でこんなに綺麗な声を出す人と出会うのは初めてだった。それぐらい衝撃を受けた。
もう一人居るらしいが恥ずかしがり屋さんらしく声を出してはくれなかった。少し残念。
だが正直、二人とも歌はそこまで上手だと思わなかった。歌が上手い従兄弟達と比べてしまったらもうキリがないが、私と比べるときっと上手かっただろう。間違いなく。だから私は二人を褒めた。
「声綺麗過ぎん!?」
だとか
「こんな声に産まれたかった」
とか言ったような気がする。
ひたすら褒めちぎってキャスは終わった。私はキャス自体初めてだったが、とても楽しかった。またやってほしいと思った。
そういった生活をしているうちに私は二人と仲良くなって行った。特に、あいなちゃんとは本当の親友だと思えるぐらい仲良くしてもらっていた。
ある時から、あいなちゃんと連絡があまり取れなくなった。
私と一緒で、ネ彼が出来たらしい。
だから私は要らなくなったのだと思った。腹が立った。まるで利用されてるようじゃないか。必要な時だけ使われる暇つぶし。
ネットだからって、そんなの酷い。そんな想いがフツフツと湧き出てきてついに爆発した。
私は今までにないぐらいの速さで文字を打った。
思っていた事全てを込めて全部で十八個ぐらいの長文ツイートをした。
心配してくれる人も勿論居た。だけどこのツイートを届けたい人はあの子だから。私は無視して書き続けた。丁度、七個目のツイートを書き終わった時だろうか。
あの子からリプライが来た。そのネ彼さんからも。正直に言うと爆発しすぎて何を言ったかも、言われたかも覚えていないが、私とこれからもお話ししてくれる事を約束してその時は終わった。
今思えばまだ子供だったんだなって思うけれども、その時は仲のいい人が離れて行かないようにと必死だったのだろう。許してほしい。
私は心は精神的に追い詰められ、その度自傷行為をして体もボロボロになって行った。
その時は本当にネットだけが私の居場所だと思っていたのだろう。
そんな日々を過ごしていたある日、春休みに入る二日ほど前の事。
三月二十一日、TwitterのDMに
「クラちゃん、やばいお願いしていい?笑笑」
思春期に入った。友達は欲しくなかった。私はひねくれ者だから。
だっていつかは必ず皆んな裏切って行く。そんなんなら友達なんか要らない。
でも、気づいたら何故かグループに入ってて。何処かそれは楽しかった。部活もやって。まさに充実した日々だった。
休みの日は、四人で一緒に田舎臭くて古いショッピングモールに遊びに行って、暑い真夏日にはコンビニでアイスを買って食べた。そんな日々が続けばいいと思った。
嫌な事が起きたのは、四人でアイスを食べたその次の日だった。
その日は学校で部活が休みの月曜日。
私は珍しく自分から声をかけた。
「今日どっか行かね?てかウチくる?エアコン無いけど。」
すると、彼女達はそれぞれ用事があるらしく断られた。何かが怪しい。気づいていた。けど気づいてないフリをした。
その日暇になった私はベッドの上で寝そべっていると、そのまま気づいたら寝ていた。
起きたらもう暗かった。スマホを開いて時間と通知を確認した。
そしたらTwitterの通知に違和感。
「○○と△△最高!」
とコメント付きの三人の自撮り画像。
「そうだよね、」
気づいたら声に出していた。
私はすぐに三人をブロック。TwitterもLINEも。
そして泣いた。辛かった。怖かった。
死にたかった。いや、消えたかった。最初から居なかった事にしたかった。
そんなこと出来ない事なんて解ってる。
少しでも信じていた私が馬鹿だった。
やっぱり信じて良いのは自分だけなのだ。
辛かったね。お疲れ様。自分。
私は学校に行かなくなった。
学校に行かなくなって気がついた。
学校なんて行かなくたっていいと言うこと。
私みたいに学校に行けなくなっている人が沢山居ること。
学校は行かなくてもいいけど、勉強はしておけと言う人。そんな人達が沢山居ること。
案の定私は勉強なんてしなかった。
心底どうでもよかった。本当に。そんなことよりも一日でも早く死にたかった。
でもそんな勇気、自分にある訳無くて。毎日少しずつ自傷行為。
精神病の中でも難病指定されてる病気にかかっていた。でもそれに私以外誰も気づかなかった。
言う気も無い。
小学生の時一度だけ誰かに話したことがある。誰か…誰だっけ…。家族の誰かだろう。
私は言った。おじさんと同じ病気だと。そしたら
「あのね、おじさんの病気は本当に重い病気なの。」
まるで私に、そんな軽いものじゃないと言うように言った。
当時の私はショックすぎてもう誰にも言わないと自分に誓った。
でも日に日に声は増えて行った。怖かったが幻聴だと気づいていたからそこまで怖くなかった。
見えるまでは。
以前は幻聴だけだった。けれどいつからか『幻覚』が見えるようになった。
最初は虫がいっぱい見えた。北海道に住んでいたという事もあって私には、大体、幻覚と現実の区別がついた。
気持ち悪かった。体を這うヤスデに驚く事もあった。
一度だけ、幻覚だと思って毛虫を踏んでしまったことがあった。本物だった。足の裏に感じるグニュっとした感触。
でもその時は気持ち悪いより、汚いより、生き物の命を奪ってしまった自分に衷心より呆れた。
黄色い汁が足の裏から溢れる。本当は私が死ぬべきなのに。潰される側なのに。他の人は私と同じ状況だったらどう思うのだろうか。分からない。いや、どうでもいい。ただ自分に呆れた。その気持ちがその時は一番怖かった。
そんな生活が続いて半年が過ぎた。
冬休み。私はいつもの様に部屋に引きこもった。
クリスマスもお正月も私にとっては変わらない平日だった。
冬休み明け。お母さんに無理矢理学校に連れていかれるようになった。怒られ、怒鳴られ、昔を思い出すのが嫌だったからなるべく自分から行くようにした。別の部屋で一人で、六時間自習。先生もついていない。
自由だけど自由じゃないような空間。
勉強はしなかった。絵を描いたり窓の外を眺めたりして過ごした。休み時間は人とヘラヘラ笑いながら話した。
正直面倒くさかった。裏で何言われてるか分からないし。
「遥なんで普通教室来ないの?」
そんなことを言う人も居たが、逆に疑問だった。今更普通教室に行って授業に追いつけると思うか?
私はいつも笑いながら誤魔化した。その笑顔はいつも作り笑いだった。
毎日疲れて行く。ストレスが溜まって行く。それに誰も気がつかなかった。
いつも分かってくれるのはネットの人だけだった。
私は小学六年生からTwitterに依存していた。本当は十二歳(中学生)からだが設定の所だけ年齢を変えて使っていた。
人と本音でお喋りする事はそこでしか無かった。家族とは会話するうちに入らないぐらい口を開かない。みんな嫌いだったから。
Twitterは楽しかった。
共感してくれる人が沢山居て、皆んなが皆んな優しくて。話したい人とだけ話せる。嫌な人はブロックすればいい。そこだけが私の居場所だった。
それに私にはネット彼氏、いわゆるネ彼が居た。
付き合ったのは七月十四日。夏休み少し前辺り。
優しくて可愛いくてちょっと変態でおバカさん。そんな彼氏君が大好きだった。依存していた。彼氏君は十九歳で職業は海上自衛隊。主にご飯を作っているらしい。だが海外に行ったりするお仕事だから3ヶ月ぐらいの間、少し話せるか話せないかくらいの事もあった。
私は不安だった。もし向こうで可愛い女の人が居たら私は捨てられてしまうのだろうか。怖かった。
そんな時、心配をかき消してくれたのが『あいなちゃん』だった。
Twitterでも本当に仲良くしてくれて学校に行けていないことも気軽に相談出来た。私より二つ歳上だったが、そんなことを感じさせないような振る舞いをしてくれた。有難かった。不安を消してくれると共に私はまだ人と話す事が出来るという自信も一緒に付けてくれた。親友と言っても過言ではないと思っていた。ネット上なのが本当に勿体ないと思っていた。
ある時伯母が家に来て私に言った。
「遥…スマホ依存症だわ…。絶対やめた方がいいと思うよ。」
三十分ぐらい長ったらしく話された。私は適当にうんうんと相槌を打つが内心
「何言ってんだこいつ」
としか思ってなかった。
現実に居場所がないのにネットまで取り上げるのか??訳が分からない。
まぁ、親じゃないから取り上げる事まではできないけれど。
ある時あいなちゃんがカラオケでツイキャスを開くと言ったので私はすぐにリプライを送る。
「行く!楽しみ!」
と言ったらあいなちゃんも喜んでくれたようだった。
どんな声をしているのか気になっていたからとても楽しみだった。
お友達と一緒に三人でやるらしい。
私は気長にその日を待った。待つのは昔から不得意で待っている時間がまるで私だけ時間が遅く流れているような気分になる。
だが案外、YouTubeを見て寝ていたらいつの間にかその日は来た。
キャスの時間は十時半から。私は珍しく早起きしてもYouTubeを見てその時間まで待った。三十分前になるとあいなちゃんとの会話に盛り上がり、おそらくお互いにドキドキしていただろう。少なくとも私はそうだった。
キャスの時間が来た。
「HELLO!!」
私のコメント。すると
「お!やっほやっほ!」
あいなちゃんだった。それに続いてお友達のエルちゃんが挨拶をしてくれた。
あいなちゃんの声は予想とは全然違った。驚きはしたが決して酷い声ではなかった。女の子らしい声。私の低くてガラガラ掠れたような声ではなかった。
それより驚いたのはエルちゃんの声。『美声』とはこの人のためにあると初めて思った。声優さん以外の人でこんなに綺麗な声を出す人と出会うのは初めてだった。それぐらい衝撃を受けた。
もう一人居るらしいが恥ずかしがり屋さんらしく声を出してはくれなかった。少し残念。
だが正直、二人とも歌はそこまで上手だと思わなかった。歌が上手い従兄弟達と比べてしまったらもうキリがないが、私と比べるときっと上手かっただろう。間違いなく。だから私は二人を褒めた。
「声綺麗過ぎん!?」
だとか
「こんな声に産まれたかった」
とか言ったような気がする。
ひたすら褒めちぎってキャスは終わった。私はキャス自体初めてだったが、とても楽しかった。またやってほしいと思った。
そういった生活をしているうちに私は二人と仲良くなって行った。特に、あいなちゃんとは本当の親友だと思えるぐらい仲良くしてもらっていた。
ある時から、あいなちゃんと連絡があまり取れなくなった。
私と一緒で、ネ彼が出来たらしい。
だから私は要らなくなったのだと思った。腹が立った。まるで利用されてるようじゃないか。必要な時だけ使われる暇つぶし。
ネットだからって、そんなの酷い。そんな想いがフツフツと湧き出てきてついに爆発した。
私は今までにないぐらいの速さで文字を打った。
思っていた事全てを込めて全部で十八個ぐらいの長文ツイートをした。
心配してくれる人も勿論居た。だけどこのツイートを届けたい人はあの子だから。私は無視して書き続けた。丁度、七個目のツイートを書き終わった時だろうか。
あの子からリプライが来た。そのネ彼さんからも。正直に言うと爆発しすぎて何を言ったかも、言われたかも覚えていないが、私とこれからもお話ししてくれる事を約束してその時は終わった。
今思えばまだ子供だったんだなって思うけれども、その時は仲のいい人が離れて行かないようにと必死だったのだろう。許してほしい。
私は心は精神的に追い詰められ、その度自傷行為をして体もボロボロになって行った。
その時は本当にネットだけが私の居場所だと思っていたのだろう。
そんな日々を過ごしていたある日、春休みに入る二日ほど前の事。
三月二十一日、TwitterのDMに
「クラちゃん、やばいお願いしていい?笑笑」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話
赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる