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エミリーになって三日目。シャーロットの復讐はまだ受けてない。
今はとにかくシャーロットとレオの逆鱗に触れないように、おとなしく学業に専念している。
今世の記憶がなくても知識や教養はあったため、私生活はまったくと言って良いほど苦労はまったくなかった。
魔法を使うのを夢見ていたため、使えることが面白くってちょっとした私のブーム。今の状況を忘れさせてくれる。
破滅ルートを回避するため思いついたのは、まずは孤立しないよう親しい友人を複数作ること。
しかし現状友人候補は、侍女である双子カイリとケイトとだけ。エミリーにとっては唯一心許せる子達にはなっているけれど、彼女達はエミリーをどう思っているか特に決めていなかった。
シナリオでは婚約破棄後家族から勘当されるとさっさと見限って離れていくから、本当は最初っからエミリーを嫌っている可能性がある。
こんなことになるなら悪役令嬢じゃなく、主人公の親友枠にすれば良かった。
と今更ながら、すごく後悔している。
「お嬢様、最近様子がおかしいですよ」
「え、私は至って普通ですけれども」
「でしたらどうして最近シャーロットをいじめないんですか?」
昼下がりの双子とのティータイム。
私を心配してくれるのはありがたいんだけれど、内容が内容だけに椅子からすべり落ちそうになる。なのに双子は真剣そのものだった。
「もう飽きただけよ。これからはあの子なんて相手にせず、聖女になるため勉学に励もうと思ったのです」
「お嬢様、本当にどうしちゃったのですか? そんなのらしくないです」
「そうですよ。このままあの世間知らずを野放しにしておけば、レオ様が毒牙に掛かり腑抜けになってしまいます」
試しに双子の本質を探るべくまっとうになる宣言をしてみれば、信じられないと言わんとばかりに全否定。
これですべてを察した。
現段階では双子はエミリーを慕っているって確信が持てたけれど、果たしてそれでいいのかと疑問になる。
双子も私と同じようにシャーロットに目を付けられたら、自業自得だとは言えあまりにも可哀想だ。
そうならないように私がこの双子の根性をたたき直さなければ。
そのためには
「レオのことはもういいの。それだけの男だったってことよ。シャーロットなんてもう相手にせず、私達は私達で学園生活を思う存分楽しみましょう?」
『…………』
シャーロットから引き離すべく正論をぶっ込んだのに、双子は言葉をなくし私の顔をマジマジ見つめる。
あれ?
なんか私選択を間違えた?
私との学園生活を送りたくない?
やっぱり私はすでに孤立している?
「え~と。私はカイリとケイトと楽しい学園生活を送りたいの」
最後の選択だと思って言葉を慎重に選び、ファイナルアンサー。
これで駄目だったらどうしよう。
「おお嬢様が数年ぶりに私達の名前を呼んでくれた?」
「う嬉しいです。お嬢様がそこまで私達のことを思ってくれていたなんて感激です」
今度の選択はどうやら正解だったようで、双子は大感激で大粒の涙を流し喜ぶ。
エミリーは双子を日頃名前で呼ばれたことなかったの? だから名前で呼んだだけでこんなに喜ぶなんて、双子の友情はいびつなのかも?
でもちょっとテコ入れをするだけで、どうにでもなりそう。
「何を言ってるんですか。ケイトとカイリは私の大切な友人よ」
『お嬢様、一生ついていきます』
そう思った私は優しい口調で名前を強調して、とどめの一撃をお見舞いする。思った通り双子の心を完全射止めることに成功した。
「げっ、シャーロット? え、どういうこと?」
双子との友情を深めようとショッピングに行こうと正門に向かう途中、運悪く騎士団長の息子オーランドの恋愛イベントに遭遇してしまう。
でもそれは明らかにおかしい物で、目を疑い首をかしげる。
だってその恋愛イベントは、個別ルートに分立後に発生するはずだから。
この乙女ゲーには、逆ハーレムは採用してません。
てっきりレオと恋仲だと思っていたんだけれど、そうじゃなかった。
見つかる前に逃げなきゃいけないのに、二人から目が離せずにいる。
イベント通り仲睦ましく勉強中の二人。
「は、あいつレオ様だけでなくオーランドまで手に掛けたの?」
「…………」
「カイリ?」
例外もなくケイトは怪訝しく文句を言うけれど、カイリは顔が青ざめ絶句。身体を震わせ小さくなっている。
「……オーランドの嘘つき……。お嬢様、ごめんなさい」
「え、あちょっとカイリ?」
蚊が泣くような絶望に似た小さな震えた声が呟き、私の手を振りほどきすごい勢いで寮の方へ行ってしまった。
ケイトと一緒にポカーンとなる。
「ねぇケイト、カイリってひょっとしなくても、オーランドが好きだったりするの?」
「そうですね。私も初めて知りました」
聞かなくても分かりきったことをあえて聞く。ケイトも私と同じく気づいていなかったのか、唖然とどこか他人ごとの答えだった。
カイリの恋愛。
リアルであれば当然なんだろうけれど、よりにもよって相手が攻略対象キャラ。しかもシャーロットの相手。相手が悪すぎる。
「ケイトも好きな人いるの?」
「え? そそんなのいるはずないですよ。私はお嬢様一筋です」
興味本位で詮索してみれば、顔を真っ赤にさせ裏声で全否定。
私に告白してくるけれど、あからさまな嘘だって分かる。
むしろそれで誤魔化そうとするなんて万事千万。
「別に隠したいなら言わなくて良いけれど、カイリとはちゃんと話し合った方がいいわ。あなた達は仲よし双子でしょ?」
「お嬢様、ありがとうございます。そうですね? ちゃんと話してきます」
本当は根掘り葉降り聞きたい。
でも今はそれよりも双子の絆を深めるべきだと思い、ケイトに優しく助言して背中を押す。
今はとにかくシャーロットとレオの逆鱗に触れないように、おとなしく学業に専念している。
今世の記憶がなくても知識や教養はあったため、私生活はまったくと言って良いほど苦労はまったくなかった。
魔法を使うのを夢見ていたため、使えることが面白くってちょっとした私のブーム。今の状況を忘れさせてくれる。
破滅ルートを回避するため思いついたのは、まずは孤立しないよう親しい友人を複数作ること。
しかし現状友人候補は、侍女である双子カイリとケイトとだけ。エミリーにとっては唯一心許せる子達にはなっているけれど、彼女達はエミリーをどう思っているか特に決めていなかった。
シナリオでは婚約破棄後家族から勘当されるとさっさと見限って離れていくから、本当は最初っからエミリーを嫌っている可能性がある。
こんなことになるなら悪役令嬢じゃなく、主人公の親友枠にすれば良かった。
と今更ながら、すごく後悔している。
「お嬢様、最近様子がおかしいですよ」
「え、私は至って普通ですけれども」
「でしたらどうして最近シャーロットをいじめないんですか?」
昼下がりの双子とのティータイム。
私を心配してくれるのはありがたいんだけれど、内容が内容だけに椅子からすべり落ちそうになる。なのに双子は真剣そのものだった。
「もう飽きただけよ。これからはあの子なんて相手にせず、聖女になるため勉学に励もうと思ったのです」
「お嬢様、本当にどうしちゃったのですか? そんなのらしくないです」
「そうですよ。このままあの世間知らずを野放しにしておけば、レオ様が毒牙に掛かり腑抜けになってしまいます」
試しに双子の本質を探るべくまっとうになる宣言をしてみれば、信じられないと言わんとばかりに全否定。
これですべてを察した。
現段階では双子はエミリーを慕っているって確信が持てたけれど、果たしてそれでいいのかと疑問になる。
双子も私と同じようにシャーロットに目を付けられたら、自業自得だとは言えあまりにも可哀想だ。
そうならないように私がこの双子の根性をたたき直さなければ。
そのためには
「レオのことはもういいの。それだけの男だったってことよ。シャーロットなんてもう相手にせず、私達は私達で学園生活を思う存分楽しみましょう?」
『…………』
シャーロットから引き離すべく正論をぶっ込んだのに、双子は言葉をなくし私の顔をマジマジ見つめる。
あれ?
なんか私選択を間違えた?
私との学園生活を送りたくない?
やっぱり私はすでに孤立している?
「え~と。私はカイリとケイトと楽しい学園生活を送りたいの」
最後の選択だと思って言葉を慎重に選び、ファイナルアンサー。
これで駄目だったらどうしよう。
「おお嬢様が数年ぶりに私達の名前を呼んでくれた?」
「う嬉しいです。お嬢様がそこまで私達のことを思ってくれていたなんて感激です」
今度の選択はどうやら正解だったようで、双子は大感激で大粒の涙を流し喜ぶ。
エミリーは双子を日頃名前で呼ばれたことなかったの? だから名前で呼んだだけでこんなに喜ぶなんて、双子の友情はいびつなのかも?
でもちょっとテコ入れをするだけで、どうにでもなりそう。
「何を言ってるんですか。ケイトとカイリは私の大切な友人よ」
『お嬢様、一生ついていきます』
そう思った私は優しい口調で名前を強調して、とどめの一撃をお見舞いする。思った通り双子の心を完全射止めることに成功した。
「げっ、シャーロット? え、どういうこと?」
双子との友情を深めようとショッピングに行こうと正門に向かう途中、運悪く騎士団長の息子オーランドの恋愛イベントに遭遇してしまう。
でもそれは明らかにおかしい物で、目を疑い首をかしげる。
だってその恋愛イベントは、個別ルートに分立後に発生するはずだから。
この乙女ゲーには、逆ハーレムは採用してません。
てっきりレオと恋仲だと思っていたんだけれど、そうじゃなかった。
見つかる前に逃げなきゃいけないのに、二人から目が離せずにいる。
イベント通り仲睦ましく勉強中の二人。
「は、あいつレオ様だけでなくオーランドまで手に掛けたの?」
「…………」
「カイリ?」
例外もなくケイトは怪訝しく文句を言うけれど、カイリは顔が青ざめ絶句。身体を震わせ小さくなっている。
「……オーランドの嘘つき……。お嬢様、ごめんなさい」
「え、あちょっとカイリ?」
蚊が泣くような絶望に似た小さな震えた声が呟き、私の手を振りほどきすごい勢いで寮の方へ行ってしまった。
ケイトと一緒にポカーンとなる。
「ねぇケイト、カイリってひょっとしなくても、オーランドが好きだったりするの?」
「そうですね。私も初めて知りました」
聞かなくても分かりきったことをあえて聞く。ケイトも私と同じく気づいていなかったのか、唖然とどこか他人ごとの答えだった。
カイリの恋愛。
リアルであれば当然なんだろうけれど、よりにもよって相手が攻略対象キャラ。しかもシャーロットの相手。相手が悪すぎる。
「ケイトも好きな人いるの?」
「え? そそんなのいるはずないですよ。私はお嬢様一筋です」
興味本位で詮索してみれば、顔を真っ赤にさせ裏声で全否定。
私に告白してくるけれど、あからさまな嘘だって分かる。
むしろそれで誤魔化そうとするなんて万事千万。
「別に隠したいなら言わなくて良いけれど、カイリとはちゃんと話し合った方がいいわ。あなた達は仲よし双子でしょ?」
「お嬢様、ありがとうございます。そうですね? ちゃんと話してきます」
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