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俺の可愛いオメガ
しおりを挟む氷室 志紀はアルファだ。
両親も弟もアルファで、裕福で何一つ苦労する事のない家庭に産まれた。
志紀自身もアルファらしく優秀で見目も良く、異性にもオメガにも大層人気があったが、生来の天邪鬼な性格のせいもあって、今まで誰にも心を動かされる事はなかった。
興味の無い者には徹底的に冷淡な志紀は学生時代、氷室 志紀と言う名前に引っ掛けられて『氷の騎士』とあだ名されていたくらいだ。
そんな志紀だが、30歳を前に思うところがあり、友人の会社が主催の婚活パーティーに参加した。
本当は婚活などと面倒な事はしたくはなかったのだが、家族からは早く結婚して跡取りを作れと急かされ、ワンチャンあるのではないかと期待する者たちにアピールされまくり、ついに貞操の危機を感じ、困った末に友人に泣きついた形になってしまった。
そして、出来れば自分をアルファだと特別扱いしない者に出会いたいと、志紀は己がアルファである事を隠してパーティーに参加したのだ。
そこで出会ったのが朝霞 晴海だった。
彼はオメガだったがヒートが起きるまでは水泳の選手だったそうで、プールの水で焼けた赤茶けた髪をしていて、背も志紀と同じくらい高く、服の上からでも判別できるくらい鍛えられた肉体を持っていた。
顔も可愛らしいオメガのイメージとは違い、ちょっと格好良い、爽やかなスポーツマンと言う感じだ。
年は22歳と名札に書いてあった。
きっとオメガでなければ、女にモテたんだろうなと、志紀は思う。
晴海が婚活パーティーに参加した理由は、抑制剤の副作用が辛い事と、アルファばかりの家族の中で唯一のオメガと言う事で肩身が狭く早く家から出たいと切望しているからで、最初は手っ取り早く相手を見つけたいと、アルファとオメガ専用の婚活サイトを使用していた。
だが、オメガでは少数派の男性であり、しかも飛び抜けてガタイが良いせいか、誰にも声を掛けてもらえず、今回は誰でも参加出来る婚活パーティーへ参加してみた。
結婚相手は男性でも女性でも構わない。と、参加者の紹介文にも書いてあった。
志紀は最初こそオメガである晴海を警戒していたが、晴海の方は志紀をアルファだと気付いても態度が変わらなかった。
しかし晴海も志紀と同じくらい無口で、感情が表に出ないタイプだ。
自ら婚活パーティーに来ているというのに、話しかけられれば無難に返すが、自分から誰かに話しかけることも無い。
何を考えているか解りづらいのがたまに傷だが、あれこれ聞いて来ないので、一緒にいて楽であったし、何よりも仕草がいちいち可愛らしい。
次第に晴海がオメガである事が気にならなくなった。
それから晴海を気に入った志紀は数回デートを重ねた上でプロポーズし、お互いの家族の方にも正式な交際を打診すると、あれよあれよと言う間に話が纏り、一年もしないうちに二人は結婚していた。
結婚してからの二人の日常は穏やかなものだった。
結婚を機に、志紀は父に代わって父が興した会社の社長となり、順調に利益を上げていた。
一方、晴海の方は、志紀が買収したスポーツクラブで、インストラクターとして働いている。
晴海は大体、3ヶ月に一度、正確にヒートが来るので、その時は合わせて志紀も仕事を休み家に籠った。
それ以外は特に肌を合わせる事もなく、お互いの仕事に精を出し、家でも好きな事をして過ごしている。
似たタイプの二人は夫婦と言うより、仲の良い友人の様で、傍目にも良い関係なのが窺えた。
ただ、二人ともかなり無口なので、お互いの気持ちが本当に伝わり合っているのかは判らなかったが。
結婚してから数ヶ月経ったある日、志紀は仕事の都合で1週間ほど家を空ける事になった。
今まで志紀は、忙しくても毎日必ず家へ帰っていた。
だから、この時くらいは晴海も感情を表に出して寂しがってくれるかと思っていたのに、その反応はやはり薄くて「次のヒートまで1ヶ月くらいあるから、出張が長引いても大丈夫」とまで言われてしまう。
これには流石の志紀もがっかりしてしまった。
自分は晴海にとって、ヒートを治める為だけの都合の良い存在なのかと。
志紀の方は一緒に過ごした数ヶ月の間に、晴海に対しての愛情が溢れすぎていた。
あんなに冷淡だった志紀が「これが自分の番です。可愛いでしょう」と写真をみせびらかせ、褒められれば天邪鬼さなど微塵も見せずに喜び、相手を驚かせるくらいに。
もう誰も『氷の騎士』なんてあだ名では呼んでいない。
――それは晴海だって知っているだろうに、この反応だ。
そりゃあ、泣いて縋って欲しい訳じゃないけれど。
自分にそれをやれと言われても出来ないけれど、あんまりじゃないか……
と、今までとは違う感情が湧いた事に戸惑い、少し落ち込んだまま志紀は出張に出かけた。
出張に出てから6日目。
相手の都合で、予定よりも早く用事が終わった。
「時間があるなら観光の手配をする」と引き止められたのだが、案内に会長の娘だと言うオメガを宛がわれると分かり、一緒に行った秘書と部下を置いて半ば逃げるように帰って来てしまった。
わざわざこちらが出向くような内容の仕事ではなかったのに、向こうの社長の人柄の良さでつい信用してしまった。
もし誘いに乗ってしまっていたら、志紀と二人きりになったタイミングでヒート誘発剤を使われてしまったかもしれない。
そうなったら自分の意思とは関係なく盛ってしまうだろう。
それが先方に知れてしまったら?
きっと、それをネタに晴海と別れてそのオメガと再婚する事を迫られるだろう。
1週間と言う長期の出張も、志紀がそういう気分になりやすいように設定されたのだろうか?
最初からそれが目的だったのだろうか?だとしたら用意周到な事だ。
あの会社は要注意だな、付き合い方も考えなくては。と志紀は思った。
晴海と結婚してからはそう言ったハニートラップから遠ざかっていたので、つい警戒心が薄くなっていたと、志紀は気を引き締めた。
そして無性に晴海に会いたくなった。
もうすぐ日付が変わろうとしている頃にマンションへ戻って来た志紀は、部屋のドアをそっと開いた。
「予定より早く帰る」
「今日中に帰る」
と、志紀は帰りがてら晴海に連絡したが、既読にもならなかった。
部屋の中も真っ暗だった。
晴海は午後に1コマだけスポーツクラブで水泳のコーチに入っていて、「変わった様子は無かった」とスタッフから志紀に連絡があったばかりだ。
だから体調に問題がある訳ではないだろう。
もしかしたらもう眠っているのかもしれない。
志紀は晴海に声を掛けずに、自室へ向かった。
真っ暗な部屋へ入り、電気を点けようと思った時だ。
どこからか、泣いているような声が聞こえた。
良く聞くと、しゃくり上げる合間に「志紀」と、何度も呼んでいる。
志紀は慌てて電気を点け辺りを見回す。
部屋の片隅に目を向けると、志紀の服やら布団やらが集められてこんもりと盛り上がっていた。
声はその中から聞こえてくる。
「……晴海?どうかしたのか?」
声をかけると、布団が勢い良く跳ね除けられ、晴海が抱きついて来た。
そして志紀の匂いをくんくん嗅いでくる。
「志紀のにおい……本物だぁ」
「どうしたの?帰ってくるのは明日じゃなかったの?」
晴海は激しくしゃくり上げながら、途切れ途切れにそう言った。
「予定が変わってね。それよりどうしたんだ?」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
志紀が布団と服の山を指すと、晴海はわんわん声を上げて泣き出した。
そのただ事ならない様子に志紀はぎょっとする。
いつもは殆ど感情を露にしない晴海が、こんな風になってしまうなんて初めてだ。
それにこれは俗に言う『オメガの巣作り』と言うやつだろうか?と積み上げられた自分の服を見て志紀は思う。
戸惑いながらも志紀は晴海を抱き上げて、自分のベッドへ寝かせ、その隣に自分も横になって、その背を優しく擦ってやる。
暫くそうしていると、晴海は落ち着いてきて話が出来るようになった。
「ごめんなさい。
大丈夫かと思ったのに、志紀がいないと寂しくて……」
どうやら晴海は一人でいるのが寂しすぎて、三日目にして巣作りを始めてしまったそうだ。
「もっと我慢できると思ったのに。
こう言うオメガらしい事をされるの、志紀は嫌いだよね」
独身時代の志紀がオメガからされた事を知っている晴海は、オメガらしい行動は志紀に嫌悪されると思っていた事を、この時志紀は初めて知った。
「そんな事ない。
巣まで作って泣きながら待ってるなんて、晴海が俺の事をそんなに好きになってくれていたなんて嬉しいよ。
ああ、可愛いなぁ」
志紀は堪らなくなって、晴海の顔中にキスの雨を降らせた。
「志紀は、オレの事可愛いって言うけど、オレなんかちっとも可愛くないと思う」
「なんで?晴海は可愛いよ。」
「それは一番側にいるからそう思い込んじゃっただけじゃない?
オレ、やけに筋肉質だし、背も高いし」
「それこそオメガらしくなくて良いじゃないか。
俺にはそんなお前が最初から一番可愛く見えた」
「でもオレ、実はすごくオメガらしい性格なのかもしれないよ」
「それでも良いよ。俺はどんなお前も可愛いと思える自信があるから」
「う、嬉しい」
志紀は真っ赤になって震える晴海の唇に自分の唇を重ねると、口内まで激しく貪った。
久しぶりの晴海は甘かった。
(俺が欲しいのはこれだ。他のものなんていらない)
志紀も晴海も、今になってお互いの気持ちをちゃんと知る事ができた。
「はぁ、志紀大好き。
ヒート、じゃないけど、しない?」
久しぶりにキスされて昂ぶったのか、トロンとした瞳で晴海が提案してきた。
「はは、気が合うな。俺もしたかった」
そう言って、志紀は晴海のTシャツを脱がせ、久しぶりに良く鍛え上げられた晴海の身体を見た。
「やっぱり、お前より綺麗な奴はいないな」
晴海は首を傾げたが、志紀は本気でそう思っている。
「あっ、あ、なんかいつもより気持ちいいかも」
志紀が晴海の鍛えられた胸筋の飾りを可愛がると、「ヒートじゃないのに、こんなに気持ちいいなんて……」と、晴海は戸惑っていたが、志紀はそんな事は構わなかった。
そのまま鍛えられた腹筋を撫で、下着の中の晴海の中心に手を延ばす。
撫でられただけで善がり、そこを硬くさせる晴海に煽られて、志紀同じように興奮した。
我慢できずに、志紀は晴海のモノと自分のモノを纏めて一緒に扱き上げる。
ヒートの時は前後不覚になって、こんな前戯はしないので初めての体験だ。
いく、いくと、ひんひん泣く晴海の顔を見ながら、志紀はあっという間に上り詰め、二人で一緒に吐精した。
「気持ちいい……」
二人共がそう溢し、再びお互いの口内を味わう。
暫くすると、晴海が意を決したように口を開いた。
「志紀、お願いがあるんだけれど」
「何?」
「今、項を噛んで欲しい」
――アルファがオメガの項を噛むと言う事は、アルファにとっては意中のオメガを自分だけのものにしておけるという利点があるが、オメガにとっては一生一人のアルファのものになってしまうと言う、オメガにとってはある意味呪いのような契約だ。
仮に死別してしまっても、オメガはもう他の者と番えないので、今では余程の事が無いと行われない。
それをして欲しいと、ヒートで頭がおかしくなっている訳でもない晴海が言っている。
「今。ヒート中でなく、冷静な今、番の契約をしたいんだ」
間違えて項を噛まれないようにと、首に嵌められた首輪のようなガードを晴海が自ら外すのを見て、志紀はごくりと喉を鳴らした。
(願ってもない申し出だけれども……)
「それをしたらお前は俺から離れられなくなるんだぞ」
「知ってる。だから今、オレが冷静でいられる時に頼んだんだ。
オレは志紀を唯一にしたいんだけど……志紀が嫌ならしなくて良いよ。」
もうオレは覚悟が出来ているから。と晴海は真面目な顔で言った。
それから晴海は、最初に会った時から志紀に好意を持っていたと言った。
志紀に出会う前の婚活では皆、可愛らしい子の方へ行ってしまうので、出会った頃の晴海の自信は地に落ちた状態だったそうだ。
大好きな水泳を否定されなくて嬉しかった事。
志紀にプロポーズされて嬉しくて、家で泣いていたら、両親に振られたんじゃないかと心配された事。
本当はもっと志紀とくっついていたかったけれど、しつこいと嫌われたくなくて我慢していた事。
一人の時も志紀のことばかり考えていた事。
自分は話が下手だけど、たまには話を聞いて欲しい。等と言う事を、少しづつ話し始めた。
「オレは志紀以外の人なんて考えられないんだ」
話し終えると、晴海はまた涙を浮かべて鼻を鳴らし始める。
本当の晴海は、感情豊かな人なのかもしれないな。と志紀は愛しくなった。
志紀はそんな晴海を優しく宥め、愛した。
晴海もいつしか泣き止んで身を委ねて来る。
可愛い、好きだと志紀は言葉と、行為の一つ一つにも込めて晴海に伝えた。
そして晴海をうつ伏せにし、筋肉で覆われた尻を割り開き、その奥の溶けきった蜜壷へ自身を埋め込んだ。
「本当に良いのか?」
志紀が問い掛けると、晴海は黙って自身の赤茶けた短い髪をかき上げて、項をさらした。
「晴海……愛してる」
志紀は意を決し、その健康的な肌に歯を立てる。
すると晴海の中も連動したように志紀を欲しがって蠢いた。
それに応えるように志紀がぐっと顎に力を込めると、歯が項の皮膚に食い込み、晴海が背を反らせてガクガクと身体を震わせ始めた。
「あ――――っ」
晴海が絶叫する。
すると辺りが晴海の爽やかで、ほんのり甘い匂いに包まれた。
「志紀っ、志紀っ!」
晴海の身体がヒートの時のように熱を持って熱い。ドキドキと心臓が痛いくらい脈打っている。
それに引っ張られるように志紀も煽られた。
只、二人共頭の中はクリアで、ヒートの時のように訳が分からなくなったりはしていなかった。
それなのに得られる快感はヒートの時以上。その上、お互いの心も身体も一つに溶け合ってしまったかのように感じた。
これは番契約をした事で起きた奇跡なのだろうか……
「志紀っ、すき、あいしてる、んっ」
「晴海、俺の晴海」
志紀も晴海も必死でお互いを求め合った。
何度も達して、白濁まみれになり、余すところ無く手や唇を這わせ合う。
夢中になって求め、与え合う。
現実なのに、夢の中で交わっているような、二人で一つの人格になってしまったような、そんな瞬間が続く。
気付けば東の空が白み始めていた。
夜明けと共に少しづつ現実へ戻った二人は、何ともいえない充足感と心地良い倦怠感にに包まれながら抱き合って目を閉じる。
晴海が本当に夢へと落ちる前に「幸せ……」と呟いたのが、志紀の耳に届いた。
「俺も幸せだよ、愛してるよ。」
志紀は夕べの晴海の様子を思い出し、自分の勝手な思い込みばかり優先させ、晴海を我慢させて寂しい思いをさせた事を反省する。
これからはもっと晴海を大切にしたいと思う。
閉じ込められていると気付かない緩やかな檻の中で、だが。
だって、もうどうしたって放してやる事はできない。
――可愛い、可愛い俺のオメガ
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