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第1章:魔物
悲しいドラゴン(1)
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私たちはゾルドという王国の辺境を旅していました。
この王国はそれほど大きな国ではありません。
古い国なのですが、大して産業が発展しているわけでもなく、ほとんどが農民で、あまり人口も多くはありません。
しかもそんな王国の国境付近の田舎・・・そのせいか、ここは魔物の影響の少ない地域なのです。
それほどの強敵はいません。
だから、私のような初級魔法しか使えない魔術師と、ルークのような斬れない魔剣しか持たない戦士でも何とか戦うことができています。
私たちは隣国クルドークに向かっていました。
クルドークは海に面していて、大きな港もあり、海運を利用した取引が盛んで、商業が発展しています。
また、科学技術が発達しており、大きな工場や学校、軍の施設なども多くあり、人口の多い都市もいくつかあります。
そのためか、クルドークにはかなりの魔人が入り込んでいるらしいのです。
だから、国境を越えるまでに、私はもっと強い魔法を覚えなければなりません。
そして、ルークの変態的な性格を教育しなければなりません。
このままでは、私が胸を触らせないから、もう戦わないなどと言い出しかねません。
もちろん最悪の事態になれば、私が胸を・・・いやいや・・・
まだ、クルドークとの国境まではかなりの距離があるのですが、それでも、隣国へ近づくに連れて、次第に魔物の数も多くなり、彼らも徐々に強くなってきました。
ある時、山の中で野宿をしていると、狼の群れに襲われました。
それも普通の狼ではないのです。魔界の狼・・・
ルークの剣でも敵わないのです。
私も私やルークを防御魔法で守るだけで精一杯で、戦う余裕などまったくありませんでした。
何しろ、相手は数が多いのです。しかも、私たちは囲まれてしまい・・・
ルークの魔剣の封印を解いてあげるべきかと思いました。
もう殺すしかないと・・・少々苦しめた程度では、彼らは引き下がりそうにないのです。
それでも、ルークは殺生を拒んでいました。
しかし、このままでは、私たちが殺されてしまうかも・・・そんな状況でも、ルークは何とか相手を殺さずに戦おうとしているのです。戦士なのに・・・
彼らは恐ろしいほど鋭くて長い牙を剥き出しにして、何度も何度も私たちに襲いかかってきます。
よほど餌に飢えているのでしょう。
長い時間戦い続け、何とかその魔物たちを追い払った時には、もう私は魔力を使い果たし、ルークも立ち上がれないほど疲弊していました。
私はとりあえずほっとしました・・・が、その時驚くべきことに・・・
彼の左手がないのです。左手の手首から先が・・・
彼は苦しそうに言いました。狼に食いちぎられたのだと・・・
私はすぐに回復の魔法で彼の傷の治療をしました。
しかし、私の回復魔法は初級なのです。
傷をふさぐことしかできないのです。
とりあえずの応急処置をして、痛みを取り除いてあげました。
ルークも楽になったようでした。
でも、私の魔法ではそれ以上のことができないのです。
初級の回復魔法の主な効果は、身体が持っている治癒力を活性化することなのです。
だから、治るまで何週間もかかるような傷でも、一瞬で治すことができます。
しかし、自身の回復力を増幅するだけなので、そもそも治らない病気や怪我を治癒することはできないのです。
人間には器官の再生能力がほとんどありません。
つまり、失われた人間の手が再び生えてくることはありません。
だから、初級の加速回復魔法をいくら使ったところで、彼の左手が戻ってくるわけではないのです。
私は悲しい気分になりました。彼の左手が・・・
でも、ルークは元気な声で言いました。
「ありがとうございます。おかげで痛みがなくなりました。いや、さっきまではものすごく痛かったんです。
ソフィアさん・・・大丈夫ですよ。
左手がなくなっても・・・右手があれば、剣を持てます・・・俺、右利きですから・・・剣を持てれば、あなたを守れます・・・あなたの胸を触ることだって・・・ワハハハ」
彼は豪快に笑いました。
私は泣きながら、ちょっとだけ笑いました。
でも、私にはわかっていました。彼が嘘をついているということが・・・
彼がいくら強い戦士でも、片手では今までのように戦うことはできないのです。
十分に剣を操ることができないのです。
右手一本では彼は戦士としての自分の力を出し切ることができないのです。
これから、魔人がいるクルドークという恐ろしい国に向かう時に、こんなことでは・・・
でも、私にはどうしようもありません。
彼は左手を失ったまま、これまでと同じように旅を続けました。
いえ、今までと同じではありません。
彼は戦いはおろか、生活も不自由なようでした。
荷物を運ぶのも片手、料理をするのも片手、武具の手入れも片手・・・
彼が懸命に右手だけで野菜を切っている姿を見ていると、私は目から涙が流れました。
彼の左手がなくなったのは私が悪いのです。
私の防御魔法に隙があったからなんです。
きっと、自分の全身を守ることばかりを気にしていたのでしょう。
だから、彼の手が守られていないことに気が付かなかったのでしょう。
私の責任なんです。私が悪いんです。
私は何とかしようと思いました。
中級の治癒魔術に、再生魔法というのがあるのです。
体の一部分が失われた時に、その部分を再生する魔法なのです。
たとえ剣で心臓を突き抜かれ、魔物にそれをつかみ出されても、再び新しい心臓を再生することができる魔法なのです。
再生魔法さえあれば・・・彼の左手を・・・
でも、それには練習が必要でした。
再生魔法を行うには、再生する部分を具体的にかつ詳細にイメージできる必要があるのです。
それは表面的な形や色だけではありません。
内部の構造も・・・筋肉や脂肪や神経や骨格の構造を正確にイメージできなければなりません。
そうしないと、別のものが再生されてしまうのです。
私はトカゲを捕まえてきました。
トカゲの尻尾はちぎっても、再生します。
でも、再生した尻尾は生まれつき持っている尻尾と違うのです。
再生した尻尾には骨がないのです。
見た目が尻尾の形をしているだけなのです。あれは偽物の尻尾なのです。
私はトカゲを使って、再生魔法の練習をしたのです。
尻尾を失ったトカゲに、骨のある尻尾を・・・つまり本物の尻尾を再生させる練習をしたのです。
トカゲには申し訳ないのですが、毎日毎日尻尾をちぎりました。
偽物の尻尾だって本来なら成長するのに数ヶ月かかるのです。でも、魔法を使えばすぐに生えてきます。
しかし、やはり骨がないのです。偽物の尻尾なのです。つまり、私は加速治癒しかできていないのです。
私が再生させようとしているのは、生まれつき持っている本物の尻尾・・・
仕方がないので、もう一度ちぎります。
しっかりと骨の構造も意識しながら、・・・再び再生魔法・・・でも、また骨のない尻尾が・・・
私はこんなことを何度も何度も繰り返し・・・そしてやっと再生魔法を習得したのです。
私はルークの左手に試そうとしました。
でも、彼は心配そうでした。
確かに、必ず成功するとは限らないのです。もし失敗したら・・・
この王国はそれほど大きな国ではありません。
古い国なのですが、大して産業が発展しているわけでもなく、ほとんどが農民で、あまり人口も多くはありません。
しかもそんな王国の国境付近の田舎・・・そのせいか、ここは魔物の影響の少ない地域なのです。
それほどの強敵はいません。
だから、私のような初級魔法しか使えない魔術師と、ルークのような斬れない魔剣しか持たない戦士でも何とか戦うことができています。
私たちは隣国クルドークに向かっていました。
クルドークは海に面していて、大きな港もあり、海運を利用した取引が盛んで、商業が発展しています。
また、科学技術が発達しており、大きな工場や学校、軍の施設なども多くあり、人口の多い都市もいくつかあります。
そのためか、クルドークにはかなりの魔人が入り込んでいるらしいのです。
だから、国境を越えるまでに、私はもっと強い魔法を覚えなければなりません。
そして、ルークの変態的な性格を教育しなければなりません。
このままでは、私が胸を触らせないから、もう戦わないなどと言い出しかねません。
もちろん最悪の事態になれば、私が胸を・・・いやいや・・・
まだ、クルドークとの国境まではかなりの距離があるのですが、それでも、隣国へ近づくに連れて、次第に魔物の数も多くなり、彼らも徐々に強くなってきました。
ある時、山の中で野宿をしていると、狼の群れに襲われました。
それも普通の狼ではないのです。魔界の狼・・・
ルークの剣でも敵わないのです。
私も私やルークを防御魔法で守るだけで精一杯で、戦う余裕などまったくありませんでした。
何しろ、相手は数が多いのです。しかも、私たちは囲まれてしまい・・・
ルークの魔剣の封印を解いてあげるべきかと思いました。
もう殺すしかないと・・・少々苦しめた程度では、彼らは引き下がりそうにないのです。
それでも、ルークは殺生を拒んでいました。
しかし、このままでは、私たちが殺されてしまうかも・・・そんな状況でも、ルークは何とか相手を殺さずに戦おうとしているのです。戦士なのに・・・
彼らは恐ろしいほど鋭くて長い牙を剥き出しにして、何度も何度も私たちに襲いかかってきます。
よほど餌に飢えているのでしょう。
長い時間戦い続け、何とかその魔物たちを追い払った時には、もう私は魔力を使い果たし、ルークも立ち上がれないほど疲弊していました。
私はとりあえずほっとしました・・・が、その時驚くべきことに・・・
彼の左手がないのです。左手の手首から先が・・・
彼は苦しそうに言いました。狼に食いちぎられたのだと・・・
私はすぐに回復の魔法で彼の傷の治療をしました。
しかし、私の回復魔法は初級なのです。
傷をふさぐことしかできないのです。
とりあえずの応急処置をして、痛みを取り除いてあげました。
ルークも楽になったようでした。
でも、私の魔法ではそれ以上のことができないのです。
初級の回復魔法の主な効果は、身体が持っている治癒力を活性化することなのです。
だから、治るまで何週間もかかるような傷でも、一瞬で治すことができます。
しかし、自身の回復力を増幅するだけなので、そもそも治らない病気や怪我を治癒することはできないのです。
人間には器官の再生能力がほとんどありません。
つまり、失われた人間の手が再び生えてくることはありません。
だから、初級の加速回復魔法をいくら使ったところで、彼の左手が戻ってくるわけではないのです。
私は悲しい気分になりました。彼の左手が・・・
でも、ルークは元気な声で言いました。
「ありがとうございます。おかげで痛みがなくなりました。いや、さっきまではものすごく痛かったんです。
ソフィアさん・・・大丈夫ですよ。
左手がなくなっても・・・右手があれば、剣を持てます・・・俺、右利きですから・・・剣を持てれば、あなたを守れます・・・あなたの胸を触ることだって・・・ワハハハ」
彼は豪快に笑いました。
私は泣きながら、ちょっとだけ笑いました。
でも、私にはわかっていました。彼が嘘をついているということが・・・
彼がいくら強い戦士でも、片手では今までのように戦うことはできないのです。
十分に剣を操ることができないのです。
右手一本では彼は戦士としての自分の力を出し切ることができないのです。
これから、魔人がいるクルドークという恐ろしい国に向かう時に、こんなことでは・・・
でも、私にはどうしようもありません。
彼は左手を失ったまま、これまでと同じように旅を続けました。
いえ、今までと同じではありません。
彼は戦いはおろか、生活も不自由なようでした。
荷物を運ぶのも片手、料理をするのも片手、武具の手入れも片手・・・
彼が懸命に右手だけで野菜を切っている姿を見ていると、私は目から涙が流れました。
彼の左手がなくなったのは私が悪いのです。
私の防御魔法に隙があったからなんです。
きっと、自分の全身を守ることばかりを気にしていたのでしょう。
だから、彼の手が守られていないことに気が付かなかったのでしょう。
私の責任なんです。私が悪いんです。
私は何とかしようと思いました。
中級の治癒魔術に、再生魔法というのがあるのです。
体の一部分が失われた時に、その部分を再生する魔法なのです。
たとえ剣で心臓を突き抜かれ、魔物にそれをつかみ出されても、再び新しい心臓を再生することができる魔法なのです。
再生魔法さえあれば・・・彼の左手を・・・
でも、それには練習が必要でした。
再生魔法を行うには、再生する部分を具体的にかつ詳細にイメージできる必要があるのです。
それは表面的な形や色だけではありません。
内部の構造も・・・筋肉や脂肪や神経や骨格の構造を正確にイメージできなければなりません。
そうしないと、別のものが再生されてしまうのです。
私はトカゲを捕まえてきました。
トカゲの尻尾はちぎっても、再生します。
でも、再生した尻尾は生まれつき持っている尻尾と違うのです。
再生した尻尾には骨がないのです。
見た目が尻尾の形をしているだけなのです。あれは偽物の尻尾なのです。
私はトカゲを使って、再生魔法の練習をしたのです。
尻尾を失ったトカゲに、骨のある尻尾を・・・つまり本物の尻尾を再生させる練習をしたのです。
トカゲには申し訳ないのですが、毎日毎日尻尾をちぎりました。
偽物の尻尾だって本来なら成長するのに数ヶ月かかるのです。でも、魔法を使えばすぐに生えてきます。
しかし、やはり骨がないのです。偽物の尻尾なのです。つまり、私は加速治癒しかできていないのです。
私が再生させようとしているのは、生まれつき持っている本物の尻尾・・・
仕方がないので、もう一度ちぎります。
しっかりと骨の構造も意識しながら、・・・再び再生魔法・・・でも、また骨のない尻尾が・・・
私はこんなことを何度も何度も繰り返し・・・そしてやっと再生魔法を習得したのです。
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