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弓弦と結婚しない場合も書いてみた

理事長先生編②

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理事長室の仮眠室という、意味が分からない場所で抱かれ続けていたと思っていました。


意識を飛ばしては眠り、起きると用意されていた食事を取り、一緒にお風呂に入って………ここが理事長室では無いことに気が付いた。


流石に風呂桶が理事長室に有るとは思えない。


暖かいお湯が沁みる。


後ろから私を抱き包む様に猫足のバフタブに2人で浸かっている。


「ごめんよ。こんなに止まらないなんて生まれて初めてだよ。まだ抱き足りなくてムラムラするなんて」


首だけで振り返るとチュッと音を立ててキスをされた。


「あの………ここは?」


「私が住んでいるマンションの部屋だよ」


目を覚まして部屋の中を確認できるほど、余裕が無かったので気が付かなかった。


「あっ………媚薬を盛られた」


「あははっそうだよ。まさか自分が盛られそうになった媚薬を回収しておいたのが役に立つとは思って無かったよ」


「誰に?」


「私と結婚したくてしょうがない見合い相手」


「お見合いの席で?」


「まさかゲームでの王族経験が役に立って、不振な動きをする親子を締め上げて見合いを潰した後に、無意識に没収した催淫剤をポケットに仕舞っていたんだよ」


「ツッコミどころが分かりません」


「だよね………でも、もう二度と百合に盛ったりしない」


お湯の中で動く大きな手が肌を滑る。


「確かにエッチな百合は魅力的だったけど、薬の力だと思ったら虚しくなった。むしろ薬が抜けた後の百合の可愛さにメロメロだよ。好きだ………不能男なんかに渡さない」


真剣な目で後ろから私を覗き込む様に見詰められると、胸がキュンと音を立てて締め付けられた気がする。


「振られて直ぐに他の男の人と………その………狡い女だと思いませんか?」


「全々」


「だって、私はオースティンが好きだったのに」


「もうオースティンは居ない。大杉先生なんてヘタレなんかより百合を大事にするし、いっぱい甘やかして愛してあげるよ」


瞼に優しくキスをされた。


だから、私からもキスした。


するのは平気なのに、されるのは照れるのか真っ赤な顔で固まった真琴先生が可愛く思えた。


「あの………そもそも、なんとも思っていない人にキスされたら抵抗します」


「それは媚薬で」


「最初にキスをされた時には、まだ媚薬は効いていませんでした。ゲームの中ではランスロット様に太ももを撫でられただけでグーパンチしました。キスも、私から頬や額にするのが限界でした」


「………一度もグーパンチされてない」


「その、幼い頃のリリアーヌの時は、ビックリしたので逃げたかったけど………手が出る程に嫌ではありませんでした」


「マジで?」


「振られた私を慰めてくれますよね?」


「………………………ヨロコンデ」


私から首に腕を回し、真琴先生の裸の胸板に、体を擦り寄せた。


先生の少し茶色い先端に、自分の硬くなった胸の先を擦り付けると、ピリピリと快感が走る。


「私に夢中になって?いっぱい愛して?私も好きになるから」


「………………百合」


「きっと真琴先生の好きに追いつくから」


「なんて妖艶で美しいんだ。今なら1億円でも払いってしまいそうだ」


「1億円?!」


「そんなエッチな誘い方は誰に教わったんだ?」


冗談を言っていた顔が、真剣な目だったのでドキドキする。


「主に…………花菜?」とオースティンとの記憶とは言えませんでした。


「ん?」


「花菜がアドバイスしてくるんです」


「花菜って………マルガリータ?!」


「清香と椿が言うには、花菜の趣味はオヤジ臭いらしいんですけど………花菜の言った通りに動くと……………その……絶対に理性に勝てたのでつい」


「なんて奴だ!こんな誘惑を経験した記憶がありながら可愛らしい百合を目の前にして振るなんて!!あんな奴は一生独身で孤独死しろ!!疑惑どころか不能決定だろ?!あぁ可愛い~っリリアーヌも可愛かったけど百合には適わない」


「本当に?」


「あ?」


「本当にリリアーヌよりも好き?」


「当たり前だろ?お湯の中でギンギンなのは分かるだろ??」


そう言われてみれば、確かにお尻の下にゴリゴリと何かが当たっている。

「嬉しい。もっと百合に夢中になって?」


「百合」

またピンク色の胸の先端を擦り付ける。


「私………怖いの。やっぱりリリアーヌの方が良かったって言われそうで………胸もリリアーヌの時の方が大きいし」


「百合の胸も大きい方だと思うけど、大きさよりも感度が重要なんだよ」


「感度?」


「こうして………私の手を感じる百合が堪らないんだ」


大きな手が両胸を掴むように揉みしだかれる。

気持ちが良くて無意識に自分の手を上から重ねる。


「真琴先生の手………好き」


「先生は止めようか?そういうプレイは、もう少し後でも良いからね」


「プレイ……あっふぅん」


「おいおいね。ほら百合のピンク色の乳首が更に硬くなってきた。もっと触ってって主張してくる。美味しそうだ」


両手が胸を持ち上げるように鷲掴みにすると、顕になった先端を口に含んだ。


赤ちゃんみたいに吸い付く頭が愛しくて、茶色い髪を撫でるように頭を抱き寄せると、吸い付く強さが増し舌が押しつぶす様に転がされる快感に背中が仰け反ってしまう。


切なくなり始めた股間を先程まで胸を持ち上げていた手が触れると、濡れ始めた穴を広げる様に侵入してくる。


自分では届きそうもない奥をかき混ぜられる。


快感とお湯の熱気に頭がクラクラする。


「湯あたりしそうだな。もう上がろうか」


指が引き抜かれると、途端に寂しく思えてしがみつくと、深く口付けられクラクラするほど舌を吸われ、ぐったりするのを見計らったかのように抱き上げられた。


「大人の本気を見せてあげるよ」


もう私の中にオースティンはいませんでした。


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