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エピローグ
同棲生活とジャスパーのその後
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「ちょっと………まだ包丁持ってるからダメ」
高校を卒業した後、女子寮から出て一人暮らしするつもりが、弓弦と同棲する事になり、一年か経とうとしていた。
キッチンで朝ごはんの支度をする私のエプロンの紐を解き、後ろから服の中に手を入れる弓弦。
手が離せない私の耳を舐めながら、エプロンの下の服を乱していく。
同棲生活を初めて1週間は、花菜が予言した通り、夜は寝かせてもらえなかった。
一年も経つと落ち着くかと思われた弓弦の性欲は衰えることを知らない。
今も、弓弦が寝ている間に料理してしまおうとキッチンに立っただけで、花菜に貰った白いエプロンに興奮したらしく、服だけを奪い取り裸にエプロンを着ている状態にされている。
「アイツの中身は、絶対にオヤジだろ?フリルが多い白いエプロンで新婚気分を味わえって渡されたんだろ?裸エプロンの前振りじゃないか」
「はっ………裸にエプロン?!」
私の戸惑いをよそに、今朝方まで弓弦を受け入れていた場所に指が入って来た。
「ふっん………ダメ………かき混ぜたら………ああん」
「まだヌルヌルだな。このまま後ろから入りそうだ」
持っていた包丁を奪い取り流しに置くと、剥き出しになった お尻を掴んで後ろから突き上げられた。
「ひゃぁん!………あんなにしたのに………ゴリゴリいってるッン」
「今日は大学も休みだろ。まだ百合が足りないんだ。いっぱいしような」
休みの日は、こうして過ぎていきました。
弓弦は同棲する気満々だったようで、私の両親を説得して婚約指輪を用意し、二人暮らし用の物件を用意していた。
大学を卒業したら結婚する。
同棲生活を始める前に「そんなに長く一緒に居たら、弓弦が私に飽きたりしない?」と言ったら「それはオレに飽きて百合が浮気をするって事か?」と言うと怒った顔で「飽きる暇なんて無いぐらい、オレでいっぱいにしてやる」と、一晩中激しく抱かれてしまった。
弓弦は嫉妬深く、テレビや雑誌に出てくる俳優さんやモデルさんを褒めようものなら、部屋から出して貰えなくなる。
帰って来るとギューって抱き締め、髪や耳の裏の匂いを吸い込み、常に手を繋ぎ、座る時も膝の上以外は許して貰えない。
束縛系だと清香が引いていたけど、なぜか花菜は興奮していた。
「好きな人に執着されるなんて、本当にあるのね。監禁やストーキングしてくる訳じゃないんだから、愛されている証拠よ」
この子は弓弦と価値観が合うみたいです。
「お兄ちゃんって欲しかったんだよね」だそうです。
今では前世やゲームの事を思い出すことも無く、愛される幸せを感じていました。
これからも弓弦と一緒に、周りに呆れられるくらい愛し合っていく。
********************
「そう言えばさ、神様が夢に出て来てジャスパーの処遇を相談してきたんだけど」
弓弦と結婚して専業主婦になり、新居に花菜と清香と椿が、お菓子を持って遊びに来てくれた。
椿はセシル先生こと花柳理事長と交際を始めたらしく、幸人が複雑そうな顔をしていた。
清香は「男は暫く要らない」と弁護士資格を取りバリバリ働いている。
そして花菜は、なぜか占い師として成功しており、たまにテレビにも出ている。
ゲームが終わった直後から、予知夢などを見るようになり、本格的に占星術を勉強していたそうで、今では予約が殺到してくる人気占い師です。
いつも斜め上を行く花菜には、驚かされるばかりです。
「処遇?」
「ほら、アイツは屑じやん。百合や女性達みたいに無理矢理に穢されて殺される体験をしたら改心すると思っていたらしいんだけど、どうも快感に目ざめて順応し始めたらしくて、神様もドン引きしたんだって」
無数のモンスターに犯されても、気持ちいいと善がる始末に、神様が頭を抱えているそうです。
「モンスターは無いわ」
青い顔で呆れられる清香は、頭を振りながらお菓子を頬張った。
「性別は関係無いのかもね」
「私も椿と一緒で、ジャスパーには性別とか関係無いと考えたの。そんで、ジャスパーが百合に執着した理由を考えたわけ」
「私に執着した理由?」
無数の腕に拘束されたジャスパーが、私を置いて行けば他の女性を襲わないと言っていた場面を思い出して背筋を冷たいものが走った。
「あれってさ。ジャスパーに純粋な好意を寄せていたのは百合だけだったんじゃないかって思ったの。ゲームの中では見た目やお金に寄ってきた女性達を殺していった。でもリリアーヌには殺意を抱かなかった。リリアーヌは、そもそもジャスパーを見ていなかった」
オースティンを好きだったからね。
「だからリリアーヌが百合だと知り、歓喜したんだと思うの。リリアーヌでは無い、自分を真っ直ぐ好きになってくれた百合に執着した」
「エグい殺人鬼も、純粋な好意を欲したと?」
椿の中では、既に兄としての認識はなく、ただの殺人鬼になっている。
「うん。だから無視したら?ってアドバイスしたの。何にもない暗闇の空間で放置しとけば?って言ってみた」
「無の空間で1人」
弓弦との新婚生活を思い出し、離れる怖さに身震いした。
同棲生活時代の様に、四六時中エッチな事をされ無くなったけど、今の弓弦の甘い雰囲気を思い出すだけで身体が火照る。
結婚したことで気持ちに余裕ができたのか、ガツガツ迫って来なくなった。
それでも夜は寝かせてもらえないんだけど。
「どうも効果覿面だったみたいで、居もしない人に話しかけたり、反応するはずも無い神様に半狂乱状態で叫び続けたりと追い詰められてるみたい」
「あぁ、あれか。私も弁護士資格を取る為に、事務所でバイトしていた時に見たわ。被害者の目に写った自分を見ると安心するってカスが」
「自分を見て欲しい。構って欲しいが拗れ過ぎて出来上がった、究極の”甘えたちゃん殺人鬼”がジャスパーだったみたいよ」
私の前に現れた時には、既に殺人鬼として出来上がっていたそうです。
「だから百合から向けられる純粋な好意に反応したみたい。もっと好きにさせたくて努力して、でも根底にある殺人鬼が微温湯に満足できなかった」
半狂乱状態のジャスパーが、過去の事を次々と暴露しているらしく、元凶は育ての親からの性的暴力が切っ掛けだった様です。
まだ幼い少年のジャスパーを引き取った育ての父親が、母親の目を盗んで性的暴力を加え、発覚した後は母親も加わる様になった。
処女は父親、童貞は母親に奪われ壊れたジャスパーが、最初に殺したの近所の少女だった。
純粋にしたってくれる少女を犯し、息絶えた亡骸を大事に冷凍保存し、血の味を覚えたジャスパーを両親を殺してバラバラにして海にぶち撒いた。
殺人鬼として処刑され、転生しても少女が忘れられず女性達を次々に襲ったそうです。
「それって愛に飢えてたってヤツ?」
「流石に可哀想な気もするけど、花菜と百合にした事が許されるとは思えないよね」
「清香が言う通り母親の愛を求めていたと神様は判断したみたい。でも殺し過ぎた」
今も暗闇で孤独と戦っているのだろうか?
「タイミングを見計らって、獣人の子供に転生させるみたいよ。獣人の母親って強くて愛情が深いんだって。これが最後のチャンスだって。もしダメなら消される」
微妙な空気が流れている。
ジャスパーが母親の愛情を受け、傷を癒し幸せになる未来を祈らずにはいられなかった。
彼が幸せになって初めて、全てが終わる気がしていました。
その1ヶ月後、私の妊娠が発覚し可愛い男の子を出産しました。
高校を卒業した後、女子寮から出て一人暮らしするつもりが、弓弦と同棲する事になり、一年か経とうとしていた。
キッチンで朝ごはんの支度をする私のエプロンの紐を解き、後ろから服の中に手を入れる弓弦。
手が離せない私の耳を舐めながら、エプロンの下の服を乱していく。
同棲生活を初めて1週間は、花菜が予言した通り、夜は寝かせてもらえなかった。
一年も経つと落ち着くかと思われた弓弦の性欲は衰えることを知らない。
今も、弓弦が寝ている間に料理してしまおうとキッチンに立っただけで、花菜に貰った白いエプロンに興奮したらしく、服だけを奪い取り裸にエプロンを着ている状態にされている。
「アイツの中身は、絶対にオヤジだろ?フリルが多い白いエプロンで新婚気分を味わえって渡されたんだろ?裸エプロンの前振りじゃないか」
「はっ………裸にエプロン?!」
私の戸惑いをよそに、今朝方まで弓弦を受け入れていた場所に指が入って来た。
「ふっん………ダメ………かき混ぜたら………ああん」
「まだヌルヌルだな。このまま後ろから入りそうだ」
持っていた包丁を奪い取り流しに置くと、剥き出しになった お尻を掴んで後ろから突き上げられた。
「ひゃぁん!………あんなにしたのに………ゴリゴリいってるッン」
「今日は大学も休みだろ。まだ百合が足りないんだ。いっぱいしような」
休みの日は、こうして過ぎていきました。
弓弦は同棲する気満々だったようで、私の両親を説得して婚約指輪を用意し、二人暮らし用の物件を用意していた。
大学を卒業したら結婚する。
同棲生活を始める前に「そんなに長く一緒に居たら、弓弦が私に飽きたりしない?」と言ったら「それはオレに飽きて百合が浮気をするって事か?」と言うと怒った顔で「飽きる暇なんて無いぐらい、オレでいっぱいにしてやる」と、一晩中激しく抱かれてしまった。
弓弦は嫉妬深く、テレビや雑誌に出てくる俳優さんやモデルさんを褒めようものなら、部屋から出して貰えなくなる。
帰って来るとギューって抱き締め、髪や耳の裏の匂いを吸い込み、常に手を繋ぎ、座る時も膝の上以外は許して貰えない。
束縛系だと清香が引いていたけど、なぜか花菜は興奮していた。
「好きな人に執着されるなんて、本当にあるのね。監禁やストーキングしてくる訳じゃないんだから、愛されている証拠よ」
この子は弓弦と価値観が合うみたいです。
「お兄ちゃんって欲しかったんだよね」だそうです。
今では前世やゲームの事を思い出すことも無く、愛される幸せを感じていました。
これからも弓弦と一緒に、周りに呆れられるくらい愛し合っていく。
********************
「そう言えばさ、神様が夢に出て来てジャスパーの処遇を相談してきたんだけど」
弓弦と結婚して専業主婦になり、新居に花菜と清香と椿が、お菓子を持って遊びに来てくれた。
椿はセシル先生こと花柳理事長と交際を始めたらしく、幸人が複雑そうな顔をしていた。
清香は「男は暫く要らない」と弁護士資格を取りバリバリ働いている。
そして花菜は、なぜか占い師として成功しており、たまにテレビにも出ている。
ゲームが終わった直後から、予知夢などを見るようになり、本格的に占星術を勉強していたそうで、今では予約が殺到してくる人気占い師です。
いつも斜め上を行く花菜には、驚かされるばかりです。
「処遇?」
「ほら、アイツは屑じやん。百合や女性達みたいに無理矢理に穢されて殺される体験をしたら改心すると思っていたらしいんだけど、どうも快感に目ざめて順応し始めたらしくて、神様もドン引きしたんだって」
無数のモンスターに犯されても、気持ちいいと善がる始末に、神様が頭を抱えているそうです。
「モンスターは無いわ」
青い顔で呆れられる清香は、頭を振りながらお菓子を頬張った。
「性別は関係無いのかもね」
「私も椿と一緒で、ジャスパーには性別とか関係無いと考えたの。そんで、ジャスパーが百合に執着した理由を考えたわけ」
「私に執着した理由?」
無数の腕に拘束されたジャスパーが、私を置いて行けば他の女性を襲わないと言っていた場面を思い出して背筋を冷たいものが走った。
「あれってさ。ジャスパーに純粋な好意を寄せていたのは百合だけだったんじゃないかって思ったの。ゲームの中では見た目やお金に寄ってきた女性達を殺していった。でもリリアーヌには殺意を抱かなかった。リリアーヌは、そもそもジャスパーを見ていなかった」
オースティンを好きだったからね。
「だからリリアーヌが百合だと知り、歓喜したんだと思うの。リリアーヌでは無い、自分を真っ直ぐ好きになってくれた百合に執着した」
「エグい殺人鬼も、純粋な好意を欲したと?」
椿の中では、既に兄としての認識はなく、ただの殺人鬼になっている。
「うん。だから無視したら?ってアドバイスしたの。何にもない暗闇の空間で放置しとけば?って言ってみた」
「無の空間で1人」
弓弦との新婚生活を思い出し、離れる怖さに身震いした。
同棲生活時代の様に、四六時中エッチな事をされ無くなったけど、今の弓弦の甘い雰囲気を思い出すだけで身体が火照る。
結婚したことで気持ちに余裕ができたのか、ガツガツ迫って来なくなった。
それでも夜は寝かせてもらえないんだけど。
「どうも効果覿面だったみたいで、居もしない人に話しかけたり、反応するはずも無い神様に半狂乱状態で叫び続けたりと追い詰められてるみたい」
「あぁ、あれか。私も弁護士資格を取る為に、事務所でバイトしていた時に見たわ。被害者の目に写った自分を見ると安心するってカスが」
「自分を見て欲しい。構って欲しいが拗れ過ぎて出来上がった、究極の”甘えたちゃん殺人鬼”がジャスパーだったみたいよ」
私の前に現れた時には、既に殺人鬼として出来上がっていたそうです。
「だから百合から向けられる純粋な好意に反応したみたい。もっと好きにさせたくて努力して、でも根底にある殺人鬼が微温湯に満足できなかった」
半狂乱状態のジャスパーが、過去の事を次々と暴露しているらしく、元凶は育ての親からの性的暴力が切っ掛けだった様です。
まだ幼い少年のジャスパーを引き取った育ての父親が、母親の目を盗んで性的暴力を加え、発覚した後は母親も加わる様になった。
処女は父親、童貞は母親に奪われ壊れたジャスパーが、最初に殺したの近所の少女だった。
純粋にしたってくれる少女を犯し、息絶えた亡骸を大事に冷凍保存し、血の味を覚えたジャスパーを両親を殺してバラバラにして海にぶち撒いた。
殺人鬼として処刑され、転生しても少女が忘れられず女性達を次々に襲ったそうです。
「それって愛に飢えてたってヤツ?」
「流石に可哀想な気もするけど、花菜と百合にした事が許されるとは思えないよね」
「清香が言う通り母親の愛を求めていたと神様は判断したみたい。でも殺し過ぎた」
今も暗闇で孤独と戦っているのだろうか?
「タイミングを見計らって、獣人の子供に転生させるみたいよ。獣人の母親って強くて愛情が深いんだって。これが最後のチャンスだって。もしダメなら消される」
微妙な空気が流れている。
ジャスパーが母親の愛情を受け、傷を癒し幸せになる未来を祈らずにはいられなかった。
彼が幸せになって初めて、全てが終わる気がしていました。
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