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動き出す攻略対象者達
騎士と保険室の王子
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今日もエドワード様と一緒に、放課後の保険室に来ていた。
かなり疲れた顔のランスロット様も一緒です。
「…………リリアーヌ。俺の癒しは、お前だけだ」
私を見つけたランスロット様が縋り付く様に抱き締めてきました。
「お疲れ様です。ラフレアですか?」
「なんなんだよ……アイツ!!男子トイレの中まで付いて来やがった!」
「魔法が効いていないのですか?」
「いや、トイレで出て行けって怒鳴り付けたら、急に首を押さえて苦しみながら出て行った」
少し落ち着いたのか、ランスロット様は椅子に座ると、私を膝の上に座らせた。
「なに当然のようにリリアーヌを抱っこして座っているんだよ」
「構わんだろ?セシルだって恋人でも作ったらどうだ?」
「……………今はいい」
セシル様を見ると目が合ったので慌てて反らした。
私の首筋を見詰めるセシル様の視線が熱を帯びている事に気が付かない振りをする。
「そう言えば、リリアーヌとの婚約はランスロット兄上から申し出たんだっけ?」
「本来はエドワードの婚約者候補として城に来たリリアーヌに一目惚れしたんだ。愛らしいリリアーヌと婚約者になれるなら、喜んで王位継承権を放棄すると国王陛下に申し出たんだ」
「…………おい。ランスロットは職員会議じゃないのか?」
「くっ……リリアーヌ、行ってくる」
「いってらっしゃいませ」
微笑んでランスロット様を見ていると、縦抱きにされた状態で立ち上がってビックリした。
「ランスロット様?!降ろしてください!」
「リリアーヌも連れて行きたい」
「ダメです」
「………………行きたくない」
「もう…………チュッ」
私はランスロットの頬にキスをした。
「お仕事いってらっしゃいませ」
「…………いってくる」
そう言いながら、動こうとせず私を見ていました。
「はぁ~っ………いってくる」
「ふふふっ。いってらっしゃいませ」
3回目の”いってくる”に笑いがこみ上げてくる。
渋々だけどランスロット様は保険室を出て行った。
「ランスロット兄上って、あんな締まりの無い顔をするんだな」
「完全に尻に敷かれてるな」
「デレデレだね」
そう言いながらエドワード様が、椅子から立ち上がって出て行こうとしている。
「これからアメリアと約束があるから、今日は帰るよ」
何も無い時も保険室に集まる様になっていました。
「…………二人きりだな……リリアーヌ」
「セシル様」
「あの手紙を見て、恐ろしいと思っていたよ。まさかランスロットの婚約者に心を奪われて襲うなんて内容………それを危惧したから留学していたのにな?」
私の手を取り、優しく撫でている。
「まさか留学先から帰る前に、ラフレアが影武者と事を起こしてくれたお陰で、リリアーヌを襲わずに済んだなんてね」
「私はランスロット様の婚約者ですわ」
「…………分かっている。ランスロットがブルームフォンテーン公爵家に婿入りする宣言をされた時は”やられた”って思ったよ」
私の指先に唇を寄せている。
「リリアーヌのファーストキスは私だと、ランスロットは知らないんだろう?」
自分の手を引き抜き、横に首を振るのがやっとだった。
「なぁ………スキンシップの回数が好感度に影響するのは、ヒロイン達だけなのかな?」
「何を仰っておられるのですか?」
「あのストーリーとは違うけど、今リリアーヌを襲って、何回も抱いたらリリアーヌは私のモノになったりするのかな?」
「止めてください………そんな話……聞きたくありません」
私は急いで保険室から飛び出した。
かなり疲れた顔のランスロット様も一緒です。
「…………リリアーヌ。俺の癒しは、お前だけだ」
私を見つけたランスロット様が縋り付く様に抱き締めてきました。
「お疲れ様です。ラフレアですか?」
「なんなんだよ……アイツ!!男子トイレの中まで付いて来やがった!」
「魔法が効いていないのですか?」
「いや、トイレで出て行けって怒鳴り付けたら、急に首を押さえて苦しみながら出て行った」
少し落ち着いたのか、ランスロット様は椅子に座ると、私を膝の上に座らせた。
「なに当然のようにリリアーヌを抱っこして座っているんだよ」
「構わんだろ?セシルだって恋人でも作ったらどうだ?」
「……………今はいい」
セシル様を見ると目が合ったので慌てて反らした。
私の首筋を見詰めるセシル様の視線が熱を帯びている事に気が付かない振りをする。
「そう言えば、リリアーヌとの婚約はランスロット兄上から申し出たんだっけ?」
「本来はエドワードの婚約者候補として城に来たリリアーヌに一目惚れしたんだ。愛らしいリリアーヌと婚約者になれるなら、喜んで王位継承権を放棄すると国王陛下に申し出たんだ」
「…………おい。ランスロットは職員会議じゃないのか?」
「くっ……リリアーヌ、行ってくる」
「いってらっしゃいませ」
微笑んでランスロット様を見ていると、縦抱きにされた状態で立ち上がってビックリした。
「ランスロット様?!降ろしてください!」
「リリアーヌも連れて行きたい」
「ダメです」
「………………行きたくない」
「もう…………チュッ」
私はランスロットの頬にキスをした。
「お仕事いってらっしゃいませ」
「…………いってくる」
そう言いながら、動こうとせず私を見ていました。
「はぁ~っ………いってくる」
「ふふふっ。いってらっしゃいませ」
3回目の”いってくる”に笑いがこみ上げてくる。
渋々だけどランスロット様は保険室を出て行った。
「ランスロット兄上って、あんな締まりの無い顔をするんだな」
「完全に尻に敷かれてるな」
「デレデレだね」
そう言いながらエドワード様が、椅子から立ち上がって出て行こうとしている。
「これからアメリアと約束があるから、今日は帰るよ」
何も無い時も保険室に集まる様になっていました。
「…………二人きりだな……リリアーヌ」
「セシル様」
「あの手紙を見て、恐ろしいと思っていたよ。まさかランスロットの婚約者に心を奪われて襲うなんて内容………それを危惧したから留学していたのにな?」
私の手を取り、優しく撫でている。
「まさか留学先から帰る前に、ラフレアが影武者と事を起こしてくれたお陰で、リリアーヌを襲わずに済んだなんてね」
「私はランスロット様の婚約者ですわ」
「…………分かっている。ランスロットがブルームフォンテーン公爵家に婿入りする宣言をされた時は”やられた”って思ったよ」
私の指先に唇を寄せている。
「リリアーヌのファーストキスは私だと、ランスロットは知らないんだろう?」
自分の手を引き抜き、横に首を振るのがやっとだった。
「なぁ………スキンシップの回数が好感度に影響するのは、ヒロイン達だけなのかな?」
「何を仰っておられるのですか?」
「あのストーリーとは違うけど、今リリアーヌを襲って、何回も抱いたらリリアーヌは私のモノになったりするのかな?」
「止めてください………そんな話……聞きたくありません」
私は急いで保険室から飛び出した。
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