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乙女ゲームの全貌
果たし状?
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パシン!!
登校して自分の席に着くと、ラフレアが一通の封筒を机に叩き付け去って行きました。
「…………果たし状?」
私の近くに避難しているモーガンとゼロが小首を傾げている。
「とりあえず読んでみますわ」
封筒を開けると、女の子らしいピンクの便箋には、懐かしい日本語で”邪魔をするな”と記されていました。
皆さんが読めない文字を綴ってあるであろう手紙に、クラス中が注目している。
恐る恐る読み進めると”18禁仕様の乙女ゲームの世界”と書かれていた。
世界のルール
その1
ラフレア=ヒロイン
アメリア=悪役令嬢
リリアーヌ=セシル様が失脚する原因になった過去の存在(モブ)
………随分と一方的ですね。
失脚の原因については追記すると書いて有るので、次にいきましょう。
その2
好感度=スキンシップの回数
スキンシップ………回数?触った回数??
その3
誰もヒロインの邪魔は出来ない
……へ~っ。
このままゴミに出そうかしら?
捕捉
セシルが失脚して保健室の先生になる事は、ストーリー通りです。
…………左様でございますか。
これは私に関係があるのかしら?
カサカサ……………。
残り数枚の便箋には、攻略対象者の情報に、補助キャラの情報が簡単に記されていて、私に関係が深いと判断したのか、セシル様の情報が多いです。
そして”攻略対象者に近寄るな”と締め括られていた。
「何これ?意味が分からないわ??」
とりあえず読めない振りをしました。
「うっわぁ~っ何語?ビッシリ書き綴られた呪いの手紙みたいだな?」
隣の空いた席に避難していたモーガンが、呆れたように便箋を覗き込んでいた。
モーガンは辺境とはいえ、騎士の家系なので、幼い頃から交流がありました。
少し日焼けした肌に短く切った金髪がツンツンと立っていて、少しつり上がった目は真っ赤な色をしている。
「このまま燃やす?」
モーガンの隣には眠そうに金色の目を擦っている、黒い寝癖だらけの髪のゼロが眉間に皺を寄せている。
「………読めないけど、ろくな内容じゃないのはオーラで分かる」
「ふふっ、心配してくれて ありがとうございます。でも、何かの証拠になるかもしれませんので、家に持ち帰りますわ」
「…………リリアーヌに何かがあったら、僕も困る。アイツ………臭くて鼻が曲がりそうだし」
思わず便箋の匂いを嗅いでみる。
「特に臭くはございませんわよ」
「………ぷふっ………リリアーヌって可愛いよね。僕が言っている匂いは魔力の事だよ。纏う魔力がドブ臭いんだ」
「俺には匂いは分からないけど、全力で逃げたい!」
モーガンとゼロは幼馴染、つまり私たち3人は幼馴染の関係にありました。
子供のラフレアはセシル様に夢中だったので、モーガンやゼロに近寄りもしなかった。
ただし、乙女ゲームの舞台を整える為に、セシル様を失脚させて、高校の保健医にするのが目的だったようですけどね。
その方法が……………公開SEXですか。
どうやらラフレアは、私に18禁仕様の乙女ゲーの世界で、自分がヒロインだと教えたいのでしょう。
わざわざ日本語で書いているあたり、私に前世の記憶が有ると疑っていて、カマをかけているつもりなのかもしれません。
前世の記憶有り=ゲーム知識有り
の考えは一方的で浅はかだと言わざるおえない。
私は大好きな家族を悲しませない様に、最善の行動を取ったにすぎません。
それにしても18禁仕様とは?
ラフレアが何をしたいのか知る為にも、この手紙を家に持ち帰って、ゆっくり読む事にしました。
登校して自分の席に着くと、ラフレアが一通の封筒を机に叩き付け去って行きました。
「…………果たし状?」
私の近くに避難しているモーガンとゼロが小首を傾げている。
「とりあえず読んでみますわ」
封筒を開けると、女の子らしいピンクの便箋には、懐かしい日本語で”邪魔をするな”と記されていました。
皆さんが読めない文字を綴ってあるであろう手紙に、クラス中が注目している。
恐る恐る読み進めると”18禁仕様の乙女ゲームの世界”と書かれていた。
世界のルール
その1
ラフレア=ヒロイン
アメリア=悪役令嬢
リリアーヌ=セシル様が失脚する原因になった過去の存在(モブ)
………随分と一方的ですね。
失脚の原因については追記すると書いて有るので、次にいきましょう。
その2
好感度=スキンシップの回数
スキンシップ………回数?触った回数??
その3
誰もヒロインの邪魔は出来ない
……へ~っ。
このままゴミに出そうかしら?
捕捉
セシルが失脚して保健室の先生になる事は、ストーリー通りです。
…………左様でございますか。
これは私に関係があるのかしら?
カサカサ……………。
残り数枚の便箋には、攻略対象者の情報に、補助キャラの情報が簡単に記されていて、私に関係が深いと判断したのか、セシル様の情報が多いです。
そして”攻略対象者に近寄るな”と締め括られていた。
「何これ?意味が分からないわ??」
とりあえず読めない振りをしました。
「うっわぁ~っ何語?ビッシリ書き綴られた呪いの手紙みたいだな?」
隣の空いた席に避難していたモーガンが、呆れたように便箋を覗き込んでいた。
モーガンは辺境とはいえ、騎士の家系なので、幼い頃から交流がありました。
少し日焼けした肌に短く切った金髪がツンツンと立っていて、少しつり上がった目は真っ赤な色をしている。
「このまま燃やす?」
モーガンの隣には眠そうに金色の目を擦っている、黒い寝癖だらけの髪のゼロが眉間に皺を寄せている。
「………読めないけど、ろくな内容じゃないのはオーラで分かる」
「ふふっ、心配してくれて ありがとうございます。でも、何かの証拠になるかもしれませんので、家に持ち帰りますわ」
「…………リリアーヌに何かがあったら、僕も困る。アイツ………臭くて鼻が曲がりそうだし」
思わず便箋の匂いを嗅いでみる。
「特に臭くはございませんわよ」
「………ぷふっ………リリアーヌって可愛いよね。僕が言っている匂いは魔力の事だよ。纏う魔力がドブ臭いんだ」
「俺には匂いは分からないけど、全力で逃げたい!」
モーガンとゼロは幼馴染、つまり私たち3人は幼馴染の関係にありました。
子供のラフレアはセシル様に夢中だったので、モーガンやゼロに近寄りもしなかった。
ただし、乙女ゲームの舞台を整える為に、セシル様を失脚させて、高校の保健医にするのが目的だったようですけどね。
その方法が……………公開SEXですか。
どうやらラフレアは、私に18禁仕様の乙女ゲーの世界で、自分がヒロインだと教えたいのでしょう。
わざわざ日本語で書いているあたり、私に前世の記憶が有ると疑っていて、カマをかけているつもりなのかもしれません。
前世の記憶有り=ゲーム知識有り
の考えは一方的で浅はかだと言わざるおえない。
私は大好きな家族を悲しませない様に、最善の行動を取ったにすぎません。
それにしても18禁仕様とは?
ラフレアが何をしたいのか知る為にも、この手紙を家に持ち帰って、ゆっくり読む事にしました。
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