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2章 誘拐・融解事件
32話 目撃証言
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真夜中……酒場も閉店し、職員だけしかいないがらんどうのギルドホール。カルロス達は十時になった頃に寮へ帰らせていて、今は職員しかいない。
ようやく、最後の一人である女性がテーブルに着いた。
彼女は夜も深まった頃にやって来た女性だった。
夜道ら危険だから早めに帰そうとするも、彼女は頑なに「私は最後でいいから」と言い、ギルドの隅で待っていた。
顔が青いだけではない。酷くやつれて、やせ細っていた。スラムで生活する人のような印象を受ける痩せ具合だった。しかし小綺麗な服から見ても表通りに生活していることは伺えた。
女性は案内された椅子に腰掛けると、くしゃりと面持ちが歪んだ。顔を覆い隠すと、肩を上下に揺らした。
すみません、と口にした彼女の声は潤んでいた。
「人が、殺されるところを見ました……!」
■□■□■
二カ月前。
その日は満月が頭上から降り注いでいて、夜なのに明るいと感じた。
仕事からの帰り道。家への近道だからと路地を通っていた。人通りが少ない場所だ。
ふと脇を見ると黒づくめの男が立っているのが見えた。
様子を伺っていると、男は突然、何もないところから白い大きなものを取り出して、その場に置いた。ごそごそ何かした後、また白い物をぱっと取り出し、その塊の上に置く。
男が白い物に触れると、膨らんでいたそれが潰れてしまった。
彼女は、男性の姿が見えなくなってからその白い塊が気になって見に行ってみた。
地面に広がっていたのは白い服、乗っていたのは白いユリ。
黄色と白が混ざった液体が広がっていた。服から溶け出したようだった。
そして、人間の毛髪らしい毛束が散らばっていた。
彼女は悟った。
これは、人間だったものだ。
その場から逃げ出した。
後に、自分が見たのは女学生の殺害現場だったことを知った。
帝国軍に報告しないといけない。
でも、それで自分が疑われたらどうすればいいのだろうか。
誰に相談すればいいのか分からなかった。
困り果てていたら、また一人、また一人と犠牲者が生まれてしまった。
彼女は、泣きじゃくる。
「ごめんなさいっ……! ごめんなさい……!!」
まるで、神の前で懺悔しているようだった。
■□■□■
ついにトラッドの目撃証言が出てきた。
トラッドは単身で動いている──帝国軍の捜査とは全く異なっていた。
和葉とケイはマルスに、例の女性の証言を伝えた。東部班にいたマルスは夜の十一時を回った頃に帰って来て、まだ残っていたのだ。
「目撃情報そのものは、はっきりしたものではありませんが……」とケイ。
「いや、これだけでも十分な進展だ。複数犯じゃなくて単身で動いているというだけでも、ありがたい。情報提供、ありがとう」
しかしすぐに、そのマルスが少々難しい顔をする。
「実は……言っておきたいことがあるんだ」
そう言って、マルスはシーラと共に一度会議室を出て、別室へ。
「住民達の対応が、軍人と冒険者の間で差がある。君達冒険者には友好的だが、軍人達には忌避的なんだ」
それは、シーラも同様だった。
冒険者達も住民達とのやりとりはスムーズだったり、温かいものだと感じていたが、そんなに差があったのか。
和葉からすれば疑問だ。国家機関と民間機関相手に、人間の対応がそんな変わるのだろうか。
「確かに、住民達の一部には『冒険者と不仲だから軍人は来ないだろう』と言っている人もいましたが……小さな目撃証言でも提供しないと逮捕されませんか?」
「見ていないことにすれば、そもそも逮捕自体されないと思いませんか?」
「……えっと、確かに?」
言われてみれば、さっきの女性もそうだった。
彼女の証言が遅くなったのは、証言した際、軍人に逮捕されたらどうすればいいのか、という理由だ。
思い起こせば、帝国軍の事件捜査は乱暴だ。実際にリーセルも怒鳴られて恐喝されるばかりで、酷いどころではない。
和葉が住民達からの聞き取り中、軍人が話を取り合ってくれないと愚痴を言う人もいた。証言をしただけでこっぴどく怒られるなど、軍人の知能レベルを疑いたくなるぐらいの話ばかりだったが。
「……信頼への逆転現象が起きている?」
「おそらく、そうだと思う」
マルスの言葉に、和葉思考を巡らせる。
もし本当にそうだとしたら、早めに手を打たないといけない。帝国軍側から見た場合、遠回しに捜査妨害に繋がっている。
権威を見せつけ、威厳を示すだけでは人間はついてこない。それも帝国軍への不信を招いている一つの要因だ。彼ら自身の聞き込み能力が低いのも問題かもしれないが、手を打たないと冒険者ギルドが帝国軍から訴えられる。
日頃の行いの問題だが、威厳を示すことを重要視していれば、この信頼という分厚い壁を突破できない。
(どうしたら良いんだろ……)
ようやく、最後の一人である女性がテーブルに着いた。
彼女は夜も深まった頃にやって来た女性だった。
夜道ら危険だから早めに帰そうとするも、彼女は頑なに「私は最後でいいから」と言い、ギルドの隅で待っていた。
顔が青いだけではない。酷くやつれて、やせ細っていた。スラムで生活する人のような印象を受ける痩せ具合だった。しかし小綺麗な服から見ても表通りに生活していることは伺えた。
女性は案内された椅子に腰掛けると、くしゃりと面持ちが歪んだ。顔を覆い隠すと、肩を上下に揺らした。
すみません、と口にした彼女の声は潤んでいた。
「人が、殺されるところを見ました……!」
■□■□■
二カ月前。
その日は満月が頭上から降り注いでいて、夜なのに明るいと感じた。
仕事からの帰り道。家への近道だからと路地を通っていた。人通りが少ない場所だ。
ふと脇を見ると黒づくめの男が立っているのが見えた。
様子を伺っていると、男は突然、何もないところから白い大きなものを取り出して、その場に置いた。ごそごそ何かした後、また白い物をぱっと取り出し、その塊の上に置く。
男が白い物に触れると、膨らんでいたそれが潰れてしまった。
彼女は、男性の姿が見えなくなってからその白い塊が気になって見に行ってみた。
地面に広がっていたのは白い服、乗っていたのは白いユリ。
黄色と白が混ざった液体が広がっていた。服から溶け出したようだった。
そして、人間の毛髪らしい毛束が散らばっていた。
彼女は悟った。
これは、人間だったものだ。
その場から逃げ出した。
後に、自分が見たのは女学生の殺害現場だったことを知った。
帝国軍に報告しないといけない。
でも、それで自分が疑われたらどうすればいいのだろうか。
誰に相談すればいいのか分からなかった。
困り果てていたら、また一人、また一人と犠牲者が生まれてしまった。
彼女は、泣きじゃくる。
「ごめんなさいっ……! ごめんなさい……!!」
まるで、神の前で懺悔しているようだった。
■□■□■
ついにトラッドの目撃証言が出てきた。
トラッドは単身で動いている──帝国軍の捜査とは全く異なっていた。
和葉とケイはマルスに、例の女性の証言を伝えた。東部班にいたマルスは夜の十一時を回った頃に帰って来て、まだ残っていたのだ。
「目撃情報そのものは、はっきりしたものではありませんが……」とケイ。
「いや、これだけでも十分な進展だ。複数犯じゃなくて単身で動いているというだけでも、ありがたい。情報提供、ありがとう」
しかしすぐに、そのマルスが少々難しい顔をする。
「実は……言っておきたいことがあるんだ」
そう言って、マルスはシーラと共に一度会議室を出て、別室へ。
「住民達の対応が、軍人と冒険者の間で差がある。君達冒険者には友好的だが、軍人達には忌避的なんだ」
それは、シーラも同様だった。
冒険者達も住民達とのやりとりはスムーズだったり、温かいものだと感じていたが、そんなに差があったのか。
和葉からすれば疑問だ。国家機関と民間機関相手に、人間の対応がそんな変わるのだろうか。
「確かに、住民達の一部には『冒険者と不仲だから軍人は来ないだろう』と言っている人もいましたが……小さな目撃証言でも提供しないと逮捕されませんか?」
「見ていないことにすれば、そもそも逮捕自体されないと思いませんか?」
「……えっと、確かに?」
言われてみれば、さっきの女性もそうだった。
彼女の証言が遅くなったのは、証言した際、軍人に逮捕されたらどうすればいいのか、という理由だ。
思い起こせば、帝国軍の事件捜査は乱暴だ。実際にリーセルも怒鳴られて恐喝されるばかりで、酷いどころではない。
和葉が住民達からの聞き取り中、軍人が話を取り合ってくれないと愚痴を言う人もいた。証言をしただけでこっぴどく怒られるなど、軍人の知能レベルを疑いたくなるぐらいの話ばかりだったが。
「……信頼への逆転現象が起きている?」
「おそらく、そうだと思う」
マルスの言葉に、和葉思考を巡らせる。
もし本当にそうだとしたら、早めに手を打たないといけない。帝国軍側から見た場合、遠回しに捜査妨害に繋がっている。
権威を見せつけ、威厳を示すだけでは人間はついてこない。それも帝国軍への不信を招いている一つの要因だ。彼ら自身の聞き込み能力が低いのも問題かもしれないが、手を打たないと冒険者ギルドが帝国軍から訴えられる。
日頃の行いの問題だが、威厳を示すことを重要視していれば、この信頼という分厚い壁を突破できない。
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