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2章 誘拐・融解事件
72話 ジュリエからの手紙
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どうやら和葉は丸一日眠っていたようで、かなり進展があったという。
トラッドが教会が保有している地下部屋に監禁されている可能性が浮上したこと、ついに共有要地の解除申請が帝王から下ったこと。
「ただそこで、教会の審問調査官に地下水路の『共有要地』の権利を一旦保留にされた。詳しくは、今日改めて宰相が協議することになって、現在も協議中だ」
和葉達が収集した証拠品はすでに、軍本部にも教会の審問調査官にも伝えてあるとアシュレイは答えた。『共有要地』の解除申請が帝王から下った理由も、これらの証拠があったからこそ。教会と交渉する材料として扱えると判断したからだ。
カルロス達審問調査官の意見も割れている。摘発を前提で動くべきだと主張するカルロスと決定打の証拠が出るまで調査を続けようとするリーダーで対立しているそうだ。
加えて、マルセイは『復権派』と呼ばれる異端審問や税の徴収、法的な取り締まりなどを含めた権限を司祭が持てるようにしたい派閥に所属しているらしい。カルロスも、マルセイならこれらの事件はやらかしそうだ、とも。
この状況下で司祭達の無実を証明するために奔走する審問調査官達の悪足掻きは、信じようとして意味もなく時間稼ぎをしているだけになってしまっている。人は、信じたいものしか信じない。信じたい事以外は盲目になってしまうのかもしれない。
「ジュリエから手紙がきてるんだ、お前宛に」
「ジュリエさんから?」
デイヴィスから紙を差し出された。和葉とジュリエが共同で作成したレッタ文字に速記文字を当てたものを翻訳してあるという。
■□■□■□
カズハさんへ
冒険者ギルドの住所スタンプを、勝手に持って行ってすみません。でも、私は住所を書けないから、こうしないと伝えることができません。
この手紙を読んでいるということは、今、私は冒険者ギルドにいないのでしょう。
すみません。二つ、黙っていたことがあります。
一つ目は、あのブレーメンの偽物の手紙を持ってきた人が、フェリコ・ブロンスキー司祭だったこと。
二つ目は、トラッドが殺害した六人目の被害者は、ペルーナ教会でシスターをしていた『ルーシー・ドンナ』さんです。私の先輩シスターでした。
ごめんなさい。
きっと皆さんなら、私を責めたりしないって分かっていたのに、怖くて言い出せませんでした。
それに、あんなに親切で優しかったフェリコさんが、トラッドを使って学生達を殺すなんて怖いことをするとは思えませんでした。
でも、マルセイ大司祭が私の住所を聞きに来た時、どちらなのか分からなくなりました。
なので、私が失踪したとき、皆さんが自主的な失踪かと迷われたら、私は絶対に無断で居なくなることはしないと皆さんにお伝えしたくて手紙に残しました。
私が居なくなる時は、きっと教会に連れて行かれているでしょう。
教会の聖職者が罪を犯しているというのなら、過去シスターであった私にも罪があるのでしょう。これまで共に、生活していた人達が隠していた犯行なのですから。
もし被害者になったその時は、私の命も、ペルーナ教会が悪事を働いている証拠品として提出していただきたく存じます。
■□■□■□
「証拠としての提出はできないかな。死んだ後では」
「言うことはそれか!」
「生きたままトラッドが持っているマジックバッグの中に入っていれば立派な証拠だ。死んで花実は咲かないように、殺されて遺棄された後では絶対的な証拠にはなりえない。ずっとそうだった」
あの時……レッタ文字を当てた表を作った後に浮かべた安堵の笑顔に、今更恐怖を覚えた。
自分の命が懸かるかもしれないのに、意志や考えを伝えることに安堵を覚えたのだとしたら、この手紙はもはや遺言書だ。
攫われるか攫われないかの博打だったとしても、保護を求めなかったのは覚悟が必要だっただろう。
(私だったら、できただろうか……そんなことが)
たくさんの証拠が出て来て、自分の信じていた人達の悪い情報がたくさん出てきた。しかも知り合いの司祭が犯行を仄めかす文章を持ってきた。
そんな時に、自分の命が懸かるとしても相手を信じられるだろうか。相手が口封じに自分を殺害しようとするのではないかと考えただろう。だから手紙だってジュリエは残したのだ。普通なら、恐怖するのではないか。
それでも、これが信じるということなのだろうか。
(何て言うか、ペルーナ教会に関係している人は腹を括った時が怖い)
死者になっても、外部に情報を届けようと呼び掛け続けるアイリス。
死ぬことになるかもしれないと思っても、相手を信じて賭けに出たシスター。
カルロスも……今、仲間割れ中だ。このままでは審問調査官の立場もまずくなるからと、仲間を説得しに行っている。和葉なら、話を聞かない相手ならとっくに逃げている。巻き添えを食いたくはない。
「他に、何か案はないか」
アシュレイが言う。
「……現在、トラッドの被害者は出ていない?」
「軍からは報告が上がってきていない」
「冒険者達も、くまなく見回りしています」
夜は厳戒態勢だという。昨日の夜は、交代で見回る軍人達が冒険者ギルドで休憩しににぎわったそうだ。
マルセイ達を追い詰めるための下準備だけは完璧、というところだ。決定的な証拠はない。
六人目の被害者は教会のシスターだった。彼らは血中魔素から情報を引き抜けてもシスターだとは分からないだろうと思ったからだろう。なにせ、ジュリエが冒険者ギルドにいるとは露にも思わなかったから。
ブレーメンを騙った手紙を持ってきた司祭。その手紙は直筆で指紋もべたべた。だがその犯行の手紙はトラッドを抱えているという宣言をしている。その手紙を持ってきた人間は、フェリコ・ブロンスキーであることが確定。
そして、出会ってしまってびっくり。マルセイが住所を聞き出し、ジュリエを攫って行く。その時に、犯行に慣れていないからかペルーナ教会専用の司祭の靴で足跡を残してしまった。無論、これも物証でしかない。
物的証拠の一つであったマジックバッグは、人攫い三人の男達の指紋で上書きされていて、フェリコの指紋は発見できなかった。
トラッドが教会が保有している地下部屋に監禁されている可能性が浮上したこと、ついに共有要地の解除申請が帝王から下ったこと。
「ただそこで、教会の審問調査官に地下水路の『共有要地』の権利を一旦保留にされた。詳しくは、今日改めて宰相が協議することになって、現在も協議中だ」
和葉達が収集した証拠品はすでに、軍本部にも教会の審問調査官にも伝えてあるとアシュレイは答えた。『共有要地』の解除申請が帝王から下った理由も、これらの証拠があったからこそ。教会と交渉する材料として扱えると判断したからだ。
カルロス達審問調査官の意見も割れている。摘発を前提で動くべきだと主張するカルロスと決定打の証拠が出るまで調査を続けようとするリーダーで対立しているそうだ。
加えて、マルセイは『復権派』と呼ばれる異端審問や税の徴収、法的な取り締まりなどを含めた権限を司祭が持てるようにしたい派閥に所属しているらしい。カルロスも、マルセイならこれらの事件はやらかしそうだ、とも。
この状況下で司祭達の無実を証明するために奔走する審問調査官達の悪足掻きは、信じようとして意味もなく時間稼ぎをしているだけになってしまっている。人は、信じたいものしか信じない。信じたい事以外は盲目になってしまうのかもしれない。
「ジュリエから手紙がきてるんだ、お前宛に」
「ジュリエさんから?」
デイヴィスから紙を差し出された。和葉とジュリエが共同で作成したレッタ文字に速記文字を当てたものを翻訳してあるという。
■□■□■□
カズハさんへ
冒険者ギルドの住所スタンプを、勝手に持って行ってすみません。でも、私は住所を書けないから、こうしないと伝えることができません。
この手紙を読んでいるということは、今、私は冒険者ギルドにいないのでしょう。
すみません。二つ、黙っていたことがあります。
一つ目は、あのブレーメンの偽物の手紙を持ってきた人が、フェリコ・ブロンスキー司祭だったこと。
二つ目は、トラッドが殺害した六人目の被害者は、ペルーナ教会でシスターをしていた『ルーシー・ドンナ』さんです。私の先輩シスターでした。
ごめんなさい。
きっと皆さんなら、私を責めたりしないって分かっていたのに、怖くて言い出せませんでした。
それに、あんなに親切で優しかったフェリコさんが、トラッドを使って学生達を殺すなんて怖いことをするとは思えませんでした。
でも、マルセイ大司祭が私の住所を聞きに来た時、どちらなのか分からなくなりました。
なので、私が失踪したとき、皆さんが自主的な失踪かと迷われたら、私は絶対に無断で居なくなることはしないと皆さんにお伝えしたくて手紙に残しました。
私が居なくなる時は、きっと教会に連れて行かれているでしょう。
教会の聖職者が罪を犯しているというのなら、過去シスターであった私にも罪があるのでしょう。これまで共に、生活していた人達が隠していた犯行なのですから。
もし被害者になったその時は、私の命も、ペルーナ教会が悪事を働いている証拠品として提出していただきたく存じます。
■□■□■□
「証拠としての提出はできないかな。死んだ後では」
「言うことはそれか!」
「生きたままトラッドが持っているマジックバッグの中に入っていれば立派な証拠だ。死んで花実は咲かないように、殺されて遺棄された後では絶対的な証拠にはなりえない。ずっとそうだった」
あの時……レッタ文字を当てた表を作った後に浮かべた安堵の笑顔に、今更恐怖を覚えた。
自分の命が懸かるかもしれないのに、意志や考えを伝えることに安堵を覚えたのだとしたら、この手紙はもはや遺言書だ。
攫われるか攫われないかの博打だったとしても、保護を求めなかったのは覚悟が必要だっただろう。
(私だったら、できただろうか……そんなことが)
たくさんの証拠が出て来て、自分の信じていた人達の悪い情報がたくさん出てきた。しかも知り合いの司祭が犯行を仄めかす文章を持ってきた。
そんな時に、自分の命が懸かるとしても相手を信じられるだろうか。相手が口封じに自分を殺害しようとするのではないかと考えただろう。だから手紙だってジュリエは残したのだ。普通なら、恐怖するのではないか。
それでも、これが信じるということなのだろうか。
(何て言うか、ペルーナ教会に関係している人は腹を括った時が怖い)
死者になっても、外部に情報を届けようと呼び掛け続けるアイリス。
死ぬことになるかもしれないと思っても、相手を信じて賭けに出たシスター。
カルロスも……今、仲間割れ中だ。このままでは審問調査官の立場もまずくなるからと、仲間を説得しに行っている。和葉なら、話を聞かない相手ならとっくに逃げている。巻き添えを食いたくはない。
「他に、何か案はないか」
アシュレイが言う。
「……現在、トラッドの被害者は出ていない?」
「軍からは報告が上がってきていない」
「冒険者達も、くまなく見回りしています」
夜は厳戒態勢だという。昨日の夜は、交代で見回る軍人達が冒険者ギルドで休憩しににぎわったそうだ。
マルセイ達を追い詰めるための下準備だけは完璧、というところだ。決定的な証拠はない。
六人目の被害者は教会のシスターだった。彼らは血中魔素から情報を引き抜けてもシスターだとは分からないだろうと思ったからだろう。なにせ、ジュリエが冒険者ギルドにいるとは露にも思わなかったから。
ブレーメンを騙った手紙を持ってきた司祭。その手紙は直筆で指紋もべたべた。だがその犯行の手紙はトラッドを抱えているという宣言をしている。その手紙を持ってきた人間は、フェリコ・ブロンスキーであることが確定。
そして、出会ってしまってびっくり。マルセイが住所を聞き出し、ジュリエを攫って行く。その時に、犯行に慣れていないからかペルーナ教会専用の司祭の靴で足跡を残してしまった。無論、これも物証でしかない。
物的証拠の一つであったマジックバッグは、人攫い三人の男達の指紋で上書きされていて、フェリコの指紋は発見できなかった。
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