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2章 誘拐・融解事件
55話 教会と帝国の要地
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出勤してきたデイヴィス達に事情を説明して、レムレスとケイがジュリエの安全を確認しに行っていると連絡する。途端に、デイヴィスの表情が悔し気に歪む。
「もう少し、考えていれば……!」
「まだ安否確認は取れていません。まずは二人からの連絡を待ちましょう。それに悪い知らせあります。教会から地下水路に誰も入るなという通達が、帝国軍へ来たそうです」
デイヴィスが眉根をがっつり寄せる。
それからギルドが開店して間もなく、レムレスが血相を変えて帰って来た。
「ジュリエさん、部屋にいなかったっス! 鍵も開いてて、中も荒らされてたっス!」
「帝国軍に連絡は?」
「取り合ってもらえなかったから、すぐこっち来たッス! でも、靴跡! あの靴跡あったんスよ!」
そう言って、レムレスは会議室に駆け込んでいく。
既に集まっていたアシュレイとハロルド、他ギルドメンバーが出動できるように待機して待っている間をかき分けて、レムレスが例の靴跡の紙を引っ掴んだ。
「これ! 司祭の靴跡!」
「マジ?」とカルロスが顔を引き攣らせた。
ジュリエの居住地はアパートの一室だ。隣人に尋ねてみると、言い争う男女の声が聞こえた後に大きな音がしたと証言も聞いてきたそうだ。
ケイは地下水路に靴跡がないか確認しに行ってしまったそうだ。恐らく、帝国軍にすぐ追い返されるだろう。
マルスはジュリエの部屋の捜索に帝国軍を動かしてくると言って冒険者ギルドを出て行った。レムレスは改めて、ジュリエが攫われた状況を説明すると一様にざわついた。
冒険者ギルドの捜査は足踏み状態だ。地下水路捜索班も動けない状況に陥って、明らかに苛立ちが募っている。
そこにクララが茶封筒を持って「新しい情報!」と会議室の上に茶封筒の中身をぶちまけた。
中には三種類のバッグの写真。それに、購入金額が記載された領収書と、契約書面だ。
男達が持っていたマジックバッグと、写真のマジックバッグが一致している。他の二つは、色違いのショルダーバッグと、腰に巻くタイプの小さいマジックバッグのようだ。
「違法マジックバッグの製造依頼書っぽいけど、『ドヴェルガー』って人に頼んだかことしか分からない。でも、こっちの契約書!」
そこに書かれていたのは直筆サインと指印。加えて、
「『何らかの事件発生時、違法改造を依頼したバッグの写真、領収書、本書面を証拠品として提出することを認めます』って書いてあるの」
(ガラテアさんだ、間違いない……でもこれだと、ちゃんとした証拠品としての効果はあるんだろうか……)
「証拠品としては弱いな。バッグの写真が一致してるくらいだ」デイヴィスが眉を潜めた。
「名前は『フェリコ・ブロンスキー』って書いてあるけど……」
クララは顔写真へ顔を向けた。和葉達も同様だった。
遂に繋がったといえば、繋がった。
しかし、教会を摘発するには弱い。不可侵条約を突破できる材料の一つ、というところだ。
「あー……」カルロスが頭を掻いた。
「やっぱり、教会から要請あったら応じないといけないね。この条約なら帝国側が条約違反になる。この地下水路帝国にとって要地だよね」
カルロスがアシュレイを見る。
(王族専用の逃走経路、か)
「ここ、帝国と教会の『共有要地』に指定されてるんだ」
「帝国が有事に陥った際、重要な場所ってことだろうか」
和葉がすかさず尋ねるとカルロスは肯定した。
「いや、だからって何だよ。今、人命懸ってるんだぞ?」
そうヴォルグが苛立たし気に尋ねた。
「現状、残念ながら帝国軍はトラッドが地下水路を使っているとは思っていない。あるいは疑っていても国教条約のせいで動けない」
ジュリエも攫われたのは間違いないと言いたいが、あくまでも現状では可能性が高いだけ。
加えて攫った人間がフェリコである確たる証拠もない。靴跡はあくまでも司祭を示しているに過ぎず、一方で売ってなくても盗難に遭ったと司祭側から言われた場合、物証としても弱くなってしまうのだ。
和葉がそう言うと、「何だと?!」と一部の冒険者達が殺気立った。デイヴィスとジェームズが落ち着くように言って聞かせて、何とか収まる。正直、すごく怖い。
帝国と教会にとって要地である。そのためこの要地を守るための権利を、帝国側ではなく教会側が有しているから。帝国側で地下水路掃除ができなかった理由はこの要地守護の権限が教会の手の中にあるからだ。
「ただ、要地を守るのに教会側に不備があったら?」
「不備?」カルロスが首を傾げる。
「ゾンビとゴーストが地下水路を闊歩してたらどうなる?」
「それは間違いなく教会の不備! さっすが、賢者さん! 要地の守護はそういった危険物の排除も教会側の仕事だよ!!」
「よし、ゾンビとゴーストを放逐するか」
「でも、そこにもう一押し!」
カルロスはそう言って、再びアシュレイを見た。
「王族から教会へ『共有要地』の解除申請をしてもらうこと。何でか分かる?」
アシュレイが視線を這わした。
「『共有』ということは、教会も使うからか……使用頻度が高いのは教会側?」
「そう!」
「なら、違法に酷使される奴隷や国民、暴力を受ける人が教会に逃げ込んだ時、この地下水路が帝都からの脱出経路になる。教会も人道的措置として逃走を補助する立場にある……確かに、酷い人間は本当に人間をゴミだと思っているし、逃走は命を守る行動だ。その補助を請け負っているならば教会側が『共有要地』の守護を受け持つのは自然だな」
「本当にギメイさんといると話がスムーズで助かる」
王族はあくまでも有事の時のみ。そして、王族の保護も教会が兼ねている。教会も立場上、この地下水路をそう簡単には手放さない。
「もう少し、考えていれば……!」
「まだ安否確認は取れていません。まずは二人からの連絡を待ちましょう。それに悪い知らせあります。教会から地下水路に誰も入るなという通達が、帝国軍へ来たそうです」
デイヴィスが眉根をがっつり寄せる。
それからギルドが開店して間もなく、レムレスが血相を変えて帰って来た。
「ジュリエさん、部屋にいなかったっス! 鍵も開いてて、中も荒らされてたっス!」
「帝国軍に連絡は?」
「取り合ってもらえなかったから、すぐこっち来たッス! でも、靴跡! あの靴跡あったんスよ!」
そう言って、レムレスは会議室に駆け込んでいく。
既に集まっていたアシュレイとハロルド、他ギルドメンバーが出動できるように待機して待っている間をかき分けて、レムレスが例の靴跡の紙を引っ掴んだ。
「これ! 司祭の靴跡!」
「マジ?」とカルロスが顔を引き攣らせた。
ジュリエの居住地はアパートの一室だ。隣人に尋ねてみると、言い争う男女の声が聞こえた後に大きな音がしたと証言も聞いてきたそうだ。
ケイは地下水路に靴跡がないか確認しに行ってしまったそうだ。恐らく、帝国軍にすぐ追い返されるだろう。
マルスはジュリエの部屋の捜索に帝国軍を動かしてくると言って冒険者ギルドを出て行った。レムレスは改めて、ジュリエが攫われた状況を説明すると一様にざわついた。
冒険者ギルドの捜査は足踏み状態だ。地下水路捜索班も動けない状況に陥って、明らかに苛立ちが募っている。
そこにクララが茶封筒を持って「新しい情報!」と会議室の上に茶封筒の中身をぶちまけた。
中には三種類のバッグの写真。それに、購入金額が記載された領収書と、契約書面だ。
男達が持っていたマジックバッグと、写真のマジックバッグが一致している。他の二つは、色違いのショルダーバッグと、腰に巻くタイプの小さいマジックバッグのようだ。
「違法マジックバッグの製造依頼書っぽいけど、『ドヴェルガー』って人に頼んだかことしか分からない。でも、こっちの契約書!」
そこに書かれていたのは直筆サインと指印。加えて、
「『何らかの事件発生時、違法改造を依頼したバッグの写真、領収書、本書面を証拠品として提出することを認めます』って書いてあるの」
(ガラテアさんだ、間違いない……でもこれだと、ちゃんとした証拠品としての効果はあるんだろうか……)
「証拠品としては弱いな。バッグの写真が一致してるくらいだ」デイヴィスが眉を潜めた。
「名前は『フェリコ・ブロンスキー』って書いてあるけど……」
クララは顔写真へ顔を向けた。和葉達も同様だった。
遂に繋がったといえば、繋がった。
しかし、教会を摘発するには弱い。不可侵条約を突破できる材料の一つ、というところだ。
「あー……」カルロスが頭を掻いた。
「やっぱり、教会から要請あったら応じないといけないね。この条約なら帝国側が条約違反になる。この地下水路帝国にとって要地だよね」
カルロスがアシュレイを見る。
(王族専用の逃走経路、か)
「ここ、帝国と教会の『共有要地』に指定されてるんだ」
「帝国が有事に陥った際、重要な場所ってことだろうか」
和葉がすかさず尋ねるとカルロスは肯定した。
「いや、だからって何だよ。今、人命懸ってるんだぞ?」
そうヴォルグが苛立たし気に尋ねた。
「現状、残念ながら帝国軍はトラッドが地下水路を使っているとは思っていない。あるいは疑っていても国教条約のせいで動けない」
ジュリエも攫われたのは間違いないと言いたいが、あくまでも現状では可能性が高いだけ。
加えて攫った人間がフェリコである確たる証拠もない。靴跡はあくまでも司祭を示しているに過ぎず、一方で売ってなくても盗難に遭ったと司祭側から言われた場合、物証としても弱くなってしまうのだ。
和葉がそう言うと、「何だと?!」と一部の冒険者達が殺気立った。デイヴィスとジェームズが落ち着くように言って聞かせて、何とか収まる。正直、すごく怖い。
帝国と教会にとって要地である。そのためこの要地を守るための権利を、帝国側ではなく教会側が有しているから。帝国側で地下水路掃除ができなかった理由はこの要地守護の権限が教会の手の中にあるからだ。
「ただ、要地を守るのに教会側に不備があったら?」
「不備?」カルロスが首を傾げる。
「ゾンビとゴーストが地下水路を闊歩してたらどうなる?」
「それは間違いなく教会の不備! さっすが、賢者さん! 要地の守護はそういった危険物の排除も教会側の仕事だよ!!」
「よし、ゾンビとゴーストを放逐するか」
「でも、そこにもう一押し!」
カルロスはそう言って、再びアシュレイを見た。
「王族から教会へ『共有要地』の解除申請をしてもらうこと。何でか分かる?」
アシュレイが視線を這わした。
「『共有』ということは、教会も使うからか……使用頻度が高いのは教会側?」
「そう!」
「なら、違法に酷使される奴隷や国民、暴力を受ける人が教会に逃げ込んだ時、この地下水路が帝都からの脱出経路になる。教会も人道的措置として逃走を補助する立場にある……確かに、酷い人間は本当に人間をゴミだと思っているし、逃走は命を守る行動だ。その補助を請け負っているならば教会側が『共有要地』の守護を受け持つのは自然だな」
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