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第二話 ぼくの幼馴染(前編)

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 どすんっ、・・・どすんっ!

 夜の夜中。異様な物音で起こされた。明かりを点け眠い目を瞬かせて目覚まし時計を見る。まだ1時じゃんか!(# ゜Д゜)

 ぼくは天井を睨みつける。

 ちょうどこの真上がみつ姉の部屋になる。これは彼女がカラテの型を練習しているのである。こんな夜中に。それにきっと、彼女はマッパだと思う。

 はじめてどすんどすんで起こされた時、何事かと思ってみつ姉の部屋に行き襖を開けた。

「みつ姉、どうしたの!」

 そしたら、なんと彼女はマッパだったのだ。

「なに見てんだテメーっ!」

 もちろん、殺される前に逃げた。

 も、カンベンしてくれと言いたい。なんで夜の夜中にやるんだ、と。しかも、たぶん、マッパで。ちっぱいのくせに。

 他の姉たちは滅多なことでは起きない。恐らく直下型大地震が起きても起きないと思う。いつもぼくだけが割を食うのだ。

 仕方なく枕を抱いてリビングに行きソファーで二度寝した。

 

 そこでぼくは夢を見た。

 あたり一面が真っ白な、あったかい世界の中にぼくはいた。

 ぼくは、赤ん坊になっていた。

「可愛いね、タケル」

 優しい白い手がぼくを抱き上げ、柔らかなムネに抱きしめられた。あまりな幸福感が押し寄せてきて心がゆるゆるになってふやけてゆく・・・。

 ぼんやりしたその女の人の顔を見上げる。

 そうか。これはきっとぼくの母なのだな。

 すると、女の人の顔が次第にクリアになってゆき、それは2番目の姉の双葉、ふた姉になった。

「大好きだよ、タケル」

 彼女のおおきなあったかいおっぱいに埋もれてしゃーわせな気分に浸る・・・。

 でも、それが何故かだんだん冷たくなって、しかも、ちょっと臭う・・・。

 ん? あら?

「おい、起きろ、コラ」

「ふがっ!」

 目が覚めた。

 白い道着に黒帯を締めた3番目の姉の三葉、みつ姉の足がぼくのほっぺをぎゅうぎゅうに踏んづけていた。ヒドい起し方である。彼女の顔はニヤケていた。ドS丸出し。まるで悪魔みたいだ。

「型の練習やるから付き合え」

「ん、わかった・・・」

 なぜかゾクゾクしながら、ぼくは返事していた。

 急いで制服に着替えて庭に出た。

「今日は学校があるし洗濯もしなきゃだから、チョットだけだよ」

「わーってる! 黙って立ってろ、カス!」

 そしてみつ姉は両の拳を脇に堅め、ウスッ! と気合ををかけるや、

 キェーッ!

 奇声を上げて得意技の左回し蹴りを繰り出して来た。ハッキリ言って目なんか開けていられない。ぼくは思わず目を瞑る。頭のてっぺんを何かが超高速で掠めて行ったような突風を感じた。またゾクゾクした。

「目ェ瞑んな! グズっ!」

 も、やりたい放題言いたい放題である。

 続いて手刀を繰り出してきてぼくの首の皮一枚のところで寸止め。右前蹴りをぼくの鼻先5ミリぐらいのところで寸止め。彼女の足の裏に芝生の草カスが着いているのを見た。

 もちろん、心臓に悪い。だが、ゾクゾクが止まらない。

 みつ姉はカラテの練習にかこつけて、ぼくがゾクゾクビクビクするのを見るのを楽しむのが無常に好きらしいのだ。前に一度だけ蹴りが脇腹をヒットしてしまったことがある。あれは本当に、マジ痛かった。すぐに整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらった。骨には異常はなかったが一週間ほど青あざが消えなかった。

 みつ姉の技はマジ、凶器なのである。

「治ったらまた付き合え」

 この人は正真正銘の鬼だ、と思った。

 月に2、3回ほどこうゆうのをやられる。欲求不満が溜まりまくってどうにもならなくなるとやりたくなるらしいのである。ハッキリ言わしてもらえばいい迷惑なのだが、これをされるとどうしてもゾクゾクしてしまうのでぼくも少しは悪いのかもしれない。

「ちょっと、何やってんの!?」

 ふいに背後で声がした。

 ブレザーの制服を着たワカバが立っていた。

 


 

「お代わり!」

 ワカバはカウンターの中のぼくにご飯茶碗を突き出す。ぼくは不承不承ご飯をよそい、返してやる。

「お前なー、朝飯ぐらい食ってから来いよ。毎度他人んちでタダ飯食いやがって! しかも厚かましくもお代わりまで!・・・納豆要る?」

「だって、ママが作るお味噌汁よりタケルのほうが美味しんだもん! 納豆はいい。生卵、ある?」

 前にも書いたが、これがぼくの幼馴染だ。幼少中高となぜかいつもぼくの側にいる。ハッキリ言って、ヘンな女である。

 比較的美形揃いのぼくの姉たちに比べ、気の毒にもお顔はやや残念なことになっている。それにもかかわらず、度々髪型を変えてその度にわざわざ他人んちに見せに来る。特にふた姉が髪型を変えるとこいつも何故か彼女のマネをするのだ。だから、今はショートカットのふた姉と同じ短い髪になっている。逆立ちしたってふた姉の美貌には敵わないのに。一体何が楽しいんだろう。そこんところがどうもぼくにはよくわからない。

「ああ、食った食った。・・・シャワーして寝る。ワカちゃん、タケル、気を付けてね」

 げっぷをして席を立った道着のみつ姉はそう言って風呂場に消えた。なんだかわからない専門学校に通っている彼女は今日は学校が休みなのだろう。メイワクにも夜中に人を起し、朝っぱらから弟をイジメてやりたい放題してスッキリしたのだろう。まったくもって超自己チュー性格悪子の姉である。

「ひとちゃんとふたちゃんは?」

 ワカバもまたぼくの姉たちをこう呼ぶ。

「ひと姉はもうすぐ降りてくると思うよ。仕事あるからね。ふた姉はわかんない」

 時間が無いからキッチンで立ったままご飯を掻きこむぼく。

「いつも大変だね、タケル」

 ずずずー・・・。

 味噌汁を盛大に啜りながら、まるで他人ごとのようにワカバは言った。

「そう思ったらさあ、せめて他人んちで朝メシたかるのはやめろよ」

「いいじゃん、ついでなんだしさ」

 そう言って悪戯そうにウィンクする。ぼくの知る限り、世界一チョーシぶっこいてるお気楽女、それがこのワカバだと思う。

 

「ぎゃあああああああー! チコクだああっ! タケル、なんで起こしてくんなかったのよおおおおおおおおっ!」

「じゃ、行ってきまあーす」

 ぎゃあぎゃあ響くひと姉の悲鳴を背中に聞きつつ、ワカバと連れ立って家を出た。

 そんなの知るかよ。起こしても起きないくせに。

 困っている人を助けたいから。そんな理由でベンゴシを目指している司法修習生の長女一葉、ひと姉なのだが、ハッキリ言って、他人を助けるよりもまず自分を助けろと言ってやりたい。


 

 走らなくてもなんとか間に合いそうだ。すこしホッとして学校への道を歩いているぼくの顔をワカバが覗き込んで来る。剣道部に所属しているこの幼馴染は道着と面の入った大きな袋を肩に下げていた。

「・・・なんだよ」

「・・・べつに」

 すると、何の前触れもなくいきなりぼくのお尻を抓って来た。

「いっ痛ーっ・・・。おい、なにすんだよっ!」

 またまたじーっとぼくの顔を見つめるワカバ。

「・・・なんで?」

 と、ワカバは言った。

「みっちゃんにイジめられてた時はウットリしてたくせに、なんであたしじゃだめなのっ?!」

「はあ?」

 そんなこと言われても・・・。しかも、怒ってるし。

 突然の幼馴染の奇行に困惑を隠せず、ぼくは学校への道を急いだ。

 やっぱり、コイツは、ヘンなヤツだ。

 

 ぼくの通う学校はごくフツーの都立高だ。ひと姉もふた姉もこの高校の出身だ。理由は家から一番近いからである。ちなみに、みつ姉だけはここに入れずになんだかわからない私立の学校に行った。断っておくが、そのことはぼくの家では禁句になっている。

 毎日家事と姉たちのお世話に忙殺され気味なぼくだったが、某旧帝国大学法学部中退というひと姉から薫陶を受け、しかもふた姉からも教師たち別の出題傾向情報を得ているおかげなのか、成績はそこそこをキープできている。

「●×センセはこういう問題を出す傾向がある」

「△□センセはこういう答案を書くと気分がいいらしい」

 朝のHRで先日行われた定期テストのデータが配られた。とびきりではないけれど、悪くはない結果、と言っておこう。

 すると、いつものように他人のプリントをサッと掠め取っていくヤツがいる。後ろの席のコンドーだ。コイツはぼくを「名前負けしてる」と言って揶揄いクサしてくるのだ。

「ちっくしょー・・・。ブカツもやってねえ帰宅部のクセに、なんでいつも上位なんだよ!」

「・・・チッ、返せよ!」

 彼からプリントを奪い返し、ぼくは睨みを利かせた。

「帰宅部じゃないよ。ちゃんとブカツやってるし」

「家政部がか? あんなの部活じゃねえべ。しかも男のくせに。だから名前負けっていうんだぜ」

「うるさいよ。お前にカンケーないだろっ!」

 おい、そこうるさいぞ!

 担任に叱られ、ぼくたちは黙った。


 

 そうなのである。

 ぼくは唯一の男子部員として家政部に所属しているのだ。

 前にも書いたが、家事と姉たちの世話でブカツしている暇がない。だからそれこそ「帰宅部」になろうかと考えていたら、ひと姉から忠告された。

「部活動をしてるしてないが将来の進路に影響してくるかもしれない」

 でも、あんたらの世話のせいで時間が取れないからなんだが。

 そう言いたいのをグッと堪えてなるべく拘束時間が少なそうなのを選んだ結果が家政部だったのである。


 

 授業が終わり、家政部の部室に向かった。

 家政部の部員は7名。都立武相(ぶあい)高校最小の部である。

 もちろん、ぼくを除く全員が女子だ。部員はみんな卒業後保育士か家政学科のある短大か大学を目指してる子ばかりである。

 ぼくにはこの人数の少なさと、ウチの姉たちとは違うアクの少ない穏やかな女の子たちに囲まれた、言わば「オアシス」のような環境がすこぶる気に入っていた。しかも活動内容が料理とか裁縫とかハウスキーピングといった趣味と実益を兼ねたものである。

 ぼくはすぐにこの家政部にハマった。

「ちゃーす・・・」

 部室のドアを開けるとまず声をかけてくれるのが3年生の部長、ニイガタさんである。

「あ、ヤマトー。いい所に来た。これ、手伝ってェん・・・」

 まだ高校生なので「お姉ちゃんのいる飲み屋」の雰囲気というものがよくわからない。が、彼女の醸し出す妖しい空気はきっとそれに、「お姉ちゃんのいる飲み屋」の雰囲気に近いのではないかと思っている。

 長い髪を緩めにツインにしてムネの前に垂らしたニイガタ先輩は、ふた姉ほどではないが女子高生にしてはグラマラスな肢体をクネクネとさせてシナを作りながら、口角に黒子のあるぷっくりした唇をニッと引き上げてぼくを手招きする。高校生のぼくからしても、見るからにエッチな顔をしていると思う。

「応援団がねえん、今週末の野球部の初戦に間に合わせたいから急いでくれって、泣き入れて来たのォん・・・」

 んーん、そうなのォん・・・。

 フツーの男子なら思わずそうふやけてしまいたくなるのではないかと思われるような、妖艶なアプローチ。だが、3人のズボラな姉のおかげで女の裏の顔、女の真実を知り尽くしているぼくにはそんな色仕掛けは通用しないし、まったくもって必要ない。

 要は、応援の度にブンブンバサバサと振り回す団旗の端っこや校名の刺繍がほつれて見苦しいので修繕して欲しいという依頼のようだった。

「わかりました」

 ぼくは毅然としたタイドで縫い針に糸を通す。

 そしてニイガタ先輩と向かい合わせで応援団旗の繕いを始めた。

 そんな態勢が始まってしまうと、他の部員たちはみんな、無口になる。だが、耳だけはダンボのようにぼくとニイガタ先輩との会話に聞き耳を立てているのも知っている。

「ねえ—えん、ヤマトォん・・・」

「なんでしょうか」

「あんた今、つきあってる人、いるのォん?」

「別に、いませんけど」

「アレは? いつも一緒にガッコ来る女」

「ああ、シバタですか?」

「そ。シバタワカバ。アイツと付き合ってるんじゃないのォ? そういうウワサ、あるんだけどォ・・・」

「とんでもないですよ。アレはただの幼馴染です」

「ほんとにィ・・・?」

「ウソついてどうするんスか。たまたま家が近所ってだけで・・・。付き合いが長いだけで、なんもないスよ」

「じゃあさあ・・・。あたしなんて、どうかな・・・」

「は? 」

「運動部系のガサツな男とかさあ、オラオラ系の? 女を見下すようなヤツ、キョーミないのよ。これからのオトコはさあ、家事全般がデキて、イクメンもデキるようじゃないとね。そこへいくとヤマトはさあ・・・」

 ガラッ!

 突然に部室のドアが開いた。

 剣道部の道着姿の女子がハアハア息を荒げて部室の戸口に立っていた。

「ワカバ・・・」

 ニイガタ先輩と向かい合ってるぼくを認めるや、ワカバは裸足のまんまピタピタと入ってきて、ぼくとニイガタ先輩との間に割り込むようにドカッと座り込んだ。まだ頭の手拭いも解いていない。上気した頬を弾ませて、ぼくとニイガタ先輩とを睨みつけている。

「先輩! お言葉ですけど、距離、近すぎます。もっと離れてください。高校生の男女にしてはキケンなほど距離が近いです!」

「・・・あのさ、なんなの、あんた!」

「それにタケルもだよ! なに鼻の下伸ばしまくっちゃってんのっ?!」

「はあ? 」

 古い付き合いのこの幼馴染だが、時としてコイツのこうゆう行動が理解できないことがある。

「ここは家政部! なんで剣道部のあんたが勝手に入って来るの? あんた、少しアタマおかしいんじゃないの?」

「別におかしくはありません。幼馴染に悪い虫が付かないように監視してるんです!」

「何ですって? 」

 そこで再びガラっ! とドアが開いた。

「邪魔するぞ。ヤマト、ちょっと来てくれないか!」

 泣く子も黙る生徒指導主事のオニヅカという教師が立っていた。

 その場の家政部員とおじゃまムシ一名は騒然となった。

 なにかやらかしたかな・・・。

 ぼくの心の中ももちろん、騒然となった。


 


 

               中編に続く
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