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第一部

第六話 九番目の依頼人 人妻ツクモ・アヤ(後編の上)

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 アヤさんに引っ張られるようにして、ぼくはゲストルームを出た。

 二人ともバスローブを羽織っただけでその下はマッパのすっぽんぽん。ぱんつも穿いてない。

 地下に降りた。

 そこは薄暗いガレージで、ツクモさんのだろう、装甲車みたいなRVの隣にだいぶ小さな青いクルマがあった。アヤさんのだ。ぼくたちは、それに乗りこんだ。左ハンドル。クルマには詳しくないけど外車なのはわかる。

 ブオォォォンッ!

 小さいわりにエンジンの音が大きい。ガレージの中だから、なおさらか。

 なんか、ドキドキしてきた。

 アヤさんがリモコンを操作する。目の前のシャッターが開く。目の前が光であふれる。

 アヤさんがサングラスをかけた。ぼくには黒いアイマスクを勧めた。

「これから行くところはダンナも知らないの。ヒロキくんを信用しないわけじゃないんだけど、着けて欲しいの」

 キュキュキュッ!

 車は勢いよくガレージを飛び出し、スロープを駆け上がった。

 ぼくは大人しく言うとおりにした。

 視界が、なくなった。

 見えなくなると、感覚が研ぎ澄まされるというけれど、それは本当だった。

 車はツクモさんの敷地を出て表の通りに出た。自然あふれる空気が街の匂いに変わったから、それがわかる。

「ダンナをコーフンさせるためのセックスなんて、もうイヤだったの。

 ヒロキに会って、それがガマンできなくなっちゃったの。ホンキで、気持ちよくなるためのセックスがしたいのよ」

 そう言って、アヤさんは小さくなりかけたマイサンを握り、擦った。

 めっちゃ、気持ちいい・・・。

 アヤさんのクルマはマニュアル、というヤツらしい。時々マイサンから手が離れ、クルマのエンジンの音が変わる。で、また戻って来て、しこしこ。すりすり。その触り方がまためっちゃ上手。マイサンのカリを包み込むようにもまれるとケツの穴に響く。

「ああ・・・」

 エンジンの音でしこしこが来る予感が高まる。

 めっちゃ、・・・エロイ。

 エロ過ぎてたまんない!

 見えないなりに、ぼくもアヤさんのカラダに手を伸ばす。羽織ってるだけのバスローブだから、そこはもうぷにぷにの素肌の太腿。

 アヤさんはぼくの手を抑えたり退かしたりするどころか、掴んでさらにその奥へと誘導した。指先にツルツルのそこの奥の滑った襞の感触が。

 ハナエさんの友達のアメリカ人、なんていったっけ、リアさんか。彼女は日本の女の子ほど濡れてなかったけど、アヤさんは違う。名前が日本人ぽいせいなのかどうか知らないけど、すっごい、濡れてる。もうぐちゅぐちゅ。南の国のミックスと言っていたけど、もしかすると日本人の血が入っているのかも。日本語もうまい。だから、こんなに・・・。

 走ってるクルマの中でペッティングし合う女と男。

 そのシチュが、ぼくをさらにコーフンさせる。

 車が止まるたびに、それはもっと高まる。舗道を歩く人や隣り合った車やトラックからも丸見えのハズ。アヤさん、恥ずかしくないのか?

 マイサンは過去最大級に張り切ってしまっている。めっちゃ気持ちいい・・・。

 やっぱり出ないんだけれど、でも、何かが違う。

 やがて、アイマスクの周りが暗くなる。またどこかの地下に入ったみたいだ。

 クルマは、止まった。

 アイマスクが外された。目の前に、ちょっと息の荒い、でも優しいアヤさんの顔があった。

「降りて」

 ぼくは、甘いキスを受ける。そして、またもマイサンをしこしこ。

「これからわたしたちだけのセックスをしましょう」

 蕩けそう、とはこういうことを言うのだろうか。

 エレベーターには各階ごとにキーカードホルダーが付いていた。つまり、ワンフロアが丸々一軒。他の階はすっ飛ばしてその階にしか止まらない。玄関のグラウンドフロアから乗った人も、どの階かの住人の承認なしにエレベーターに乗っても動かない。

 セキュリティー完璧のマンションだった。

 4人も乗れば一杯のエレベーターの中で、ぼくはアヤさんに唇を奪われ続けた。もちろん、しこしこ付き。あまりにもエロ過ぎて、アタマの後ろがしびれる。こんなに受け身のセックスをするのもずいぶん久しぶりのような気がする。

 アヤさんの階に着く。ドアが開けばもう、そこはアヤさんの部屋だ。

 自動で灯りが点き、廊下の向こうの部屋が明るくなる。これも自動でカーテンが引かれているらしかった。

「いらっしゃい。入って」

 ぼくを部屋に引き入れたアヤさんはその場でバスローブをかなぐり捨て、全裸になってぼくの前に膝をついた。そして、マイサンの先っぽに、ちゅ。

 さっきもそうだったけど、これがアヤさんのクセなのだろう。

「アヤさんて、とっても愛おしそうにナメるんだね」

「だって、これからお世話になるんだもん。礼儀は大事よ」

 そして、クルマの中でずっとすりすりされ続けて過去最大級に張り切ってるマイサンの先っぽを舐めまわし、両サイドに交互に舌を這わせ、咥えこむと舌も使ってくる。間違いなく、アヤさんはぼくがカラダを合わせた中ではダントツ一位のフェラ上手だ。

 時折悪戯そうにぼくを見上げる。それがなんだかとっても、可愛い。とても14歳も年上とは思えない。

 ぼくはアヤさんの頬に優しく手を添えて立たせ、もう一度キスをした。

「ねえ、してもらってばっかじゃ、悪いよ。ベッドに行こう。舐めっこしよう?」

「ウフ。いい子ね、ヒロキ・・・」

 ぼくもまたローブを脱いで、アヤさんのぷりぷりした腰を押し、部屋の奥に入った。

 タワーマンションというほどの高層ではないけれど、昼間の都会が180度見渡せるベッドルームで、ぼくはアヤさんと愛し合った。ちょっと恥ずかしい気もしたけれど、慣れると気分はいい。

 2人並んでベッドに腰かけ、都会の景色を眺める暇もなく、またまたキス、そして、キス。

 アヤさんはぼくを押し倒す。ぼくは黙って押し倒される。

 無言でぼくを見つめるアヤさん。

「すごい、可愛い・・・」

「アヤさんも、めっちゃ可愛いです」

「いい子で、ナマイキね。ヒロキ・・・」

 アヤさんはぼくをバンザイさせる。

 二の腕に甘噛みしてきたり、キスしたり、乳首に吸い付いたり、舌先でちろちろしたり。時折ぼくを見上げる悪戯そうな目がとても楽しそうに見える。

「うふふ・・・」

 さっきまでのゲストルームのアヤさんとは全然、別人みたいだ。

 これは想像だけれど、きっと彼女はずっとガマンしてきたんじゃないか。そんな気がする。ダンナさんの前で他の人に抱かれるなんて、ダンナさんが好きなら、きっとイヤだったんじゃないかなと。

 で、ぼくが来て、これはチャンスだと思ったのかも。

 おそらくは、ずっと前からチャンスを伺っていたのかも。

 そんな気がした。

 ご夫婦の間のことは、知らないけれども。

 そう思ったら、急に切なくなったんだ。

 いっぱい悦ばせて、そして、イカせてあげたい。そう、思ったんだ。

 ぼくに覆いかぶさっていたアヤさんの下からスルッと抜け出し、アタマを彼女の腰の下に、日焼け残りのお尻の下、太腿の間に滑り込ませた。逆さまになった。

 目の前に、ツルツルの濡れたクレヴァスがある。

 いつもならジラすんだけど、今日はもうそれはいらない。最初からイカせるつもりで、ぼくはアヤさんのジュルジュルのそこの下らへんになるところに、吸い付いた。マリよりも濃い、女の匂いがした。

「あ、ちょ・・・ん、・・・上手いわ、ヒロキ。Oh! メロメロになっちゃうよ」

 たゆんたゆんのヒップから流れるぷにぷにの太腿のあいだのそこは、マリよりももっとぷっくりした大陰唇に隠れていた。俗に「もりまん」というけど、経験上、こういうまんこは挿入した時の感触がめっちゃいいのを知っている。彼女とセックスした男は、たまんないだろうな、と。

 その大陰唇を指で広げ、クリを吸い、舌先で転がし、チロチロと弾いてやると、またラブジュースが溢れてきた。いたずらで、ヴァギナに指を一本入れてみる。クリ吸いながらこれやると、女の子はめっちゃ悦ぶ。

「は、Oh、おおんっ! ・・・なんて子なの! たまらない!」

 でも、そう言っている間も、サオのシコシコはやめない。じゅぶじゅぶじゃなくて、先っぽのレロレロが続く。さすが、元プロだ。

 アヤさんの豊かなヒップを揉みながら撫でまわし、そして、クリ攻撃を続けていると、腰がクイクイ動く。もっと舐めて。カラダは正直だなあ、と思う。

「だ、お、お” お”っ! あ、おお”っ!

 急にカラダを引きつらせたかと思ったら尻たぶがきゅ、としまった。やべ、とも思ったが、まあ、いいや。

 ぼくはひくひくするそこを眺めた。

 ぴゅっ!

 アヤさんのそこから透明な飛沫が飛んできて顔を濡らした。

「あ、ごめ、あ、出るっ!」

「も、出してから言わないでよぉ。溺れるかと思った」

 股間の向こうのアヤさんの恨めし気な顔がまたキュンと胸を絞る。ぼくは、笑った。

「ね、もういい? も、ガマンできないの!」

 ぼくの返事を待たず、アヤさんはカラダを入れ替え、ぼくの濡れた顔をシーツで拭いてくれた。

「ね、お願い。ねええっ!」

 せつなさバリバリのアヤさんはしたくちびるを噛んだ。

 アヤさん、めちゃ、可愛い。

「いいよ」

と、ぼくは言った。

 

 


 

             (後編の下に続く)
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