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第一部
第五話 八番目の依頼人 性欲バリバリのハヤミ・ジュン(中編の上)
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ヒロキくん、いや、ここからは、ヒロキ、っていう。
ヒロキと待ち合わせたあたしは、朝からのムンムン、ムラムラが最高潮に達しかけていた。前の晩に期待しすぎてコーフンしてハゲしくオナってしまい、それでも鎮まらなくて、ついに朝まで熟睡出来なかった。
ヒロキと待ち合わせした時点で、もうどうしようもないほどに、あたしは、ムラムラの権化だった。
ファミレスから歩いてすぐのファッションホテルというふれこみのラブホに行った。
「ファッション」だろうが、「ラグジュアリー」だろうが、ヤルことは一緒だろっての!
ちっ! 気取りやがって・・・。
そういう市場の雰囲気は、主に女が主導するものだという。主導した覚えは、あたしには一切ないが。
女にだって性欲はある! ただそれだけのはず。なのに、なんでそれを真っ直ぐ見ないで、ごまかすんだろう・・・。
ま、いいや。
とりあえずは、この、ヒロキ、だ。
部屋に入った。あたしは、服を脱いだ。
パーカー、カットオフジーンズ、Tシャツ、ぱんつ、ブラ・・・。ぱんつは若干湿ってた。気付かれないように服の中に丸め、ポン、と放った。
マッパになって、振り向いたら、ヒロキはまだ、服着てた。
モジモジしてる。そう見えた。前に同じようなカンジのヤツとヤッタことを、思い出したからだ。あれは、いつだったっけ・・・。
「ねえ、ヒロキくんも脱ぎなよ。あたしばっか、ハズいじゃん!」
努めて明るく言ってみた。でも、なおも彼はモジモジ、してるように見えた。だから、こう続けた。
「だってここ、そういうことスルとこだし、そのために来たんじゃんね? ね、脱がしてあげようか。自分で脱ぐ?」
「ジュンさんは、どっちが好きですか? 脱がすほうか、脱ぐの見てるほうか・・・」
は?
なに、それ。
いつものラグビー部とかとは、だいぶ違うな・・・。
なんか、チョーシ狂う・・・。
思わず、アタマポリポリ掻いた。
あらためて彼の、ヒロキの前に立った。
意外に、背高い。
あたしは173ある。
水球女子の世界標準からすれば小兵だけど、いちおフローターやってる。相手のゴールにシュートを叩き込むのが役目。サッカーで言えば、フォワード?
だから、デカくて手が長くてジャンプ力がある方が有利なんだ。
付き合ってるセフレもみんな180越えのヤツらばっか。だから、セックスで見上げるのは慣れてた。
けど、でも、意外なカンジがした。ナヨっとしてるように見えたから、てっきりあたしと同じくらいか、と。さっそく、意表突かれた。
きっとそれは、先入観? ってヤツだったろう。
それに、もじもじしてるように見えたのも、それ、先入観だったかも。
あたしを見下ろすヒロキのサッパリ顔には、どことなく落ち着いた笑みがあったからだ。
ズキン!
胸の奥が、疼いた。
・・・なんだよ。ズキン、って。
この百戦錬磨のあたしとしたことが、なんか、ハズい・・・。
「じゃ、脱がしたげるね」
あたしは、内心の動揺をゴマかすように、彼の、シャツのボタンをぷちぷち外していった。
「シャワー、浴びます?」
と、ヒロキ。
「浴びてきた。あんたは?」
「ぼくも浴びて来ました」
「じゃ、ハナシ早いじゃん」
チェックのシャツを脱がし、コッパンのベルトを脱がすと、黒いビキニのブーメランショーツが現れた。それもまた、意外だった。トランクス派かと勝手に思ってた。
で、当然のように、目が、そこに。彼の、ヒロキの、股間に、いった。
うふ・・・。なんだこれ。
ちっちぇ・・・。
幼稚園からスイミングに通ってたし、中高と水泳部だったし、水球なんてのをやってるから、あたしは、男子のモッコリは見慣れていた。
トレーニング中は男女一緒なんだけど、だから、モッコリで欲情なんてしない。セフレのにはするけど。
でも、フツーに、チェックはしてしまう。オトコが自然に女の胸の大きさをチェックしてしまうように。オトコが女のおっぱいの大きさが気になるのはどうしてか知らん。だけど、女がオトコのイチモツの大きさが気になるのは、女のサガというヤツだ。セックスで、どんだけのパフォーマンスができるのか。どんだけ気持ちくしてくれるヤツなのか。女はそれが気になる。
だから、これからセックスしようとしている相手のお持物は、当然、気になる。
正直、だまされた、と思った。
何が、「絶対に射精しなくて、一日中でもガンバってくれる男の子」だ、と。こんな粗チンで頑張られてもなあ・・・。
ふと、ヒロキを見上げた。
彼は、面白そうにあたしを見下ろしてた。彼のそれを、思わずガン見していたのを知られたかも。
まあ、いいや。どうせこれからスルんだし。
要するに、茶飲み話だ。
「若いコにナンパされちゃってさ。で、ホテル行ったんだけどさ」
「まじィ? 出会って即ホ?」
「ハハ。でもさ、粗チンだったんだよね、これが!」
「ハハハ。チャンチャン!」
スケベな女同士、そんな風に、茶飲み話のオチも着くというものだ。
それぐらいに考えればいい。ここまで、来ちゃったんだから。
久々に若い男の子にエッチを指南しつつイチャイチャするのも悪くない、と。
あたしは彼の前にしゃがんで、ヒロキのそこに、ぱんつ越しで、ちゅ、したげた。なんとなく、そうしたかったのだ。大人のコケン?
ところが・・・。
今、ちゅ、したばかりの、彼のちっちゃくてカワイかったそのモッコリが、ゆっくり、ムクムクと・・・。大きくなってくるじゃないか!
うわ・・・。
不覚にも、ゾクゾクした。
「どうしたの、ジュンさん」
ヒロキはあたしを見下ろしてた。いたってフツーに。
これは、ごくフツーのことだ。もう何本も、何十本も、オトコのチンコなんか飽きるほど見てきた。女がコーフンすると濡れるように、オトコは、コーフンすると、ボッキする。
ごく、当たり前の事なのだ。
それなのに、あたしは、ヒロキのそこから、目が、放せなかった。
きっと、アレだ。最初の通常サイズがあんまりにもちっちゃかったせいで、油断したんだ。急にムクちゃんになっちゃったんで、心構え、つうか、インパクトが、強すぎたんだ。ただ、それだけだ。
そうしている間にも、彼のそこはどんどん膨らみ、小さな黒い布を押し上げ、ついに、先っぽが、ショーツのゴムを押しのけて、上に、こんにちは、した。
朝からのムンムン、ムラムラが、再燃した。
と。
え?
あたしの頬に彼の冷たい手がすっ、と添えられ、手のひらに包まれ、あたしは、彼の手に導かれるように、立ち上がった。
彼の、ヒロキのサッパリ顔が、息がかかるほど目の前に、あった。
「ジュンさんがあんまり魅力的だから。だから、だよ」
サッパリ系の、爽やか笑顔。
どくんっ!
不覚にも、ムネが、高鳴ってしまった。
この百戦錬磨のあたしとしたことが。普段聴き慣れていない、こんな歯の浮くようなセリフを、しかも、3つも年下の高校生にホザかれて、動揺するとは!
しかも、いちお、あたし、マッパ。全裸なんだよ。こんなだけど、ムネは標準よりあるし。あたしのセフレたちなら、すぐに襲い掛かって来るシチュ。
なのに、なんなの、このヨユーは。年下の高校生にもかかわらず。
ヒロキとやら。・・・やるな、オヌシ。侮れん・・・。
だが、ここで負けたら、女が廃る。そう思った。
「ベッド、行こ?」
あたしは彼の目を見つめながら、彼の手ではなく、何気に彼の、ヒロキのチンコを握った。
え?
また驚いた。
それは、さっきガン見したのより、さらにデカくなってたのだ。
しかも、熱くて、カタい・・・。
驚きが、瞬時に欲望に変った。
それを、顔に出さないように、なんとか、堪えた。
「ね、ヒロキ、って呼んでいい?」
あたしは、言った。大人の女の、コケンだ。
「いいですよ」
アッサリ顔のヒロキは、アッサリ頷いた。
「ぼくも、お願いがあるんですけど」
「・・・なあに?」
「カオリから紹介されて、今日初めて、ジュンさんに会いました。でも・・・」
言葉を切ったヒロキは、またあたしの頬に手を添えて、こう、言った。
「今日だけ、今だけは、ぼくを恋人だと思って欲しいんです。ぼくも、ジュンさんを恋人だと思って、愛したいな」
また、ドクンッ、ときた。
「・・・いいよ」
と、あたしは、応えた。
「あんたはあたしの恋人。あたしは、あんたの恋人。ふたりは恋人同士。ね?」
そうして。
ヒロキと、ベッドに上がった。2人とも、すっぽんぽんで。
「灯り、このまんまでいいよね」
「はい。ジュンさんさえ良ければ。ぜんぶ、お任せします」
「じゃあ、寝て?」
素直に横になるヒロキ。
彼の股間には、外見には全く似合わない、巨根というレベルのモノが、お腹に引っ付いてた。
ようやく、あたしのエンジンもかかった。ゆうべからずっとのムンムン、ムラムラを解消すべく、あたしは、始めた。
「ヒロキ・・・」
彼の胸の上に手を置いて、あたしは、言った。
「はじめに言っとくね。あたしのセックス、ハンパないから。覚悟しといてね」
「出来れば、優しく、して下さいね」
そんな、女みたいな言葉を吐かれ、あたしはさらにコーフンした。まるで、これから彼を犯すみたいじゃないか。あたしが。
でもさ、犯すのと犯されるの。具体的な行為として、どう違うんだ?
だーっ! んなの、今、どーでもいい!
今はただ、ヤルだけだろっての!
あたしも、もう、濡れてたし。濡れまくってたし。いいカンジに、疼きがきた。
彼の上に、立膝で跨った。
さらに、コーフンした。
さあ、見せてもらおうじゃないの。絶対にセーシ出さない、チンコの威力を。
24時間とは言わない。せめて、朝まで楽しませてね?
そんな期待を込めて、彼のを握り、あたしのそこに、導いた。そして、あてがった。入り口に。彼のは、にゅるにゅると、ぬめった。いや、違う。ぬめってるのは、あたしの、まんこだ。期待感、マックス! いいカンジに、エロが、きた。
「行くよ、ヒロキ!」
「うん!」
! のある、セックス。
グッ、と。腰を、沈めた。
その先っぽは、ぐぬるん、って感じに、スンナリ、這入ってきた。彼の熱くて、カタいのが。
「あ、む・・・」
ああ・・・。すごく、いいかも・・・。
あたしの膣ちゃんに、ピッタリ、フィットする感じが、またいいんだ。それをもっと奥に迎え入れたくなるのは、自然な、エロだ。
あたしは、さらに腰を、落とした。
「・・・あ、・・・む、ん」
先っぽが、あたしのナカで、ぐにゅぐにゅ動いてるのがわかんの。めっちゃ、エロい。たまんないかも・・・。
当然に、もっと奥に・・・。
ぐにゅ。
あ、きた!
先っぽが、あたしの腟のカベをぐりぐり言わせながら、奥に、潜ってく。子宮のドアを、叩いた。
「ん、あっ・・・」
めっちゃ、・・・いい。
あたしは、ヒロキのを、全部、呑んだ。
女がバストのサイズを気にするように、チンコのサイズを気にする男は多いと聞く。
でも、デカけりゃいいってもんじゃない。少なくとも、あたしにとってはそう。
正直、マックス状態のヒロキのは、かろうじて巨根と言えるとは思うけど、あたしの今までのケイケンでは最大、じゃない。彼のよりもデカいのは、何本も味見してきた。
デカいのも、悪くはない。でも、大事なのは、繰り返すけど、フィット感なんだ。相性ともいう。実際、ヒロキのよりちっさくても奥に届くときあるし。大小ではない。絶対。
タフであるかどうか。デカくても持続力が無ければ、いいチンコとは言えない。少なくとも、あたしにとっては。
ヒロキのチンコは、まれにみる、相性バツグンの、チンコだった。まるで、あたしのまんこのために誂えたような、チンコ。
うっわ・・・。・・・たまんね・・・。
めっちゃ、いい・・・。気持ちいい・・・。
急に彼を抱きしめたくなり、彼に覆い被さった。
「ヒロキ、・・・どう?」
少し眉間にしわを寄せたヒロキ。
耐えてるんだな。オトコの耐える顔って、萌える。めっちゃ、いい・・・。
また、ゾクゾク来た。
「サイコー。ジュンのまんこ、めっちゃ気持ちいい・・・」
いつの間にか、呼び捨てされてるし。
でも、なぜか、それも、たまらなく、いい・・・。
チンコ入れられてるあそこからも、もちろん上がってくんだけど、胸の奥も熱くて、そこからジンジン、ゾワゾワが溢れてのぼってくる、カンジ。
「あ、ヤバ・・・」
思わず、口をついて出た。
イッちゃう、かも・・・。
で、それは、来た。
「あ、・・・んんっ!」
あたまんなか、真っ白・・・。
女がイク時ってさ、あそこが、膣がピクピクするでしょ? それって、男のチンコを刺激して射精を促すためなんだってね。
で、今付き合ってるセフレたちは、それがたまんないんだ、と言う。
「お前のまんこのせいだ」
早打ちの言い訳。ヤツらはそれをあたしのせいにする。
「めっちゃ良すぎんだよ、お前の。だから出しちまうんだ」
あたしがイク度にヤツらも出す。で、その度にコスったりナメたりして勃起たせんだけど、あたしがあと20回ぐらいはイキまくりたいって思ってても、ダメなんだよね。
だから、
「ジュン、もうムリ。カンベンしてくれ。この大学にまともにお前の相手できるヤツなんかいねーって・・・」
って、なるわけ。どんなマッチョでも、そうなった。
でも、ヒロキは違った。
カラダビクビク、ガクガク。あたしのまんこもサイコーにヒクヒクしてる、ハズ。
なのに、
「ああ、気持ちい・・・。ジュンのまんこ、サイコーだよ・・・」
アタマ真っ白状態でイッた余韻に浸ってるあたしを抱きしめて、耳元で囁いて、しかも、あたしにちゅーしてきて、さらになんと、腰使ってあたしを突き上げてきた。下から。ズンズン! って。
「ああっ! あ、ちょ、ちょ・・・」
イッたばっかだから、ゾワゾワ、ゾクゾクが重なってハンパなかった。
「ハンパないんでしょ?『あたしのセックス』。ホラ、もっとガンバって!」
完全に、上に立たれた。あたしのお尻の下にいるのに。
早くもあたしは汗かいて来た。それなのに、ヒロキはいたって涼しげにあたしを見上げてる。
なぜか、ムカついた。年上のコケンにかかわる。そう思った。
最初の絶頂から復活したあたしは、今度は両足を踏ん張ってスクワットみたいにして、彼のチンコを責めた。パンパンッ、って。
でも、それは逆に自分の首絞める、ってか、あたしをさらにメロメロにしただけだった。
子宮にズンズン、響いた。
すぐにイキそうになって、また、ガクガクっ!
でも、ちょっとでも休むと、ベッドのスプリング使って突き上げられた。
「あ、あ、あ、ちょ、まっ! あ、そんっ、や、だ、ああっ! ま、また、またっ! ・・・んんっ! ・・・ん、ああっ!」
もう、汗びっしょり。ケイレンばっかしてるから、鍛えに鍛えたあたしの背中や腰がビクビクし通しで、笑いかけてた。俗に言う、「腰が抜ける」ってヤツ。あたしをこんなにしたのは、マジ、ヒロキが初めてだった。
7回か8回くらいまでは数えていられたけど、そっから先が、記憶がない。
最後らへんになると、イキ方がハンパなくて、全身にビリリリって、電流が走ったみたいになって、後ろにぶっ倒れそうになった。
でも、それでもヒロキは許してくれなかった。
あたしの両足首を掴んで大きくガバって広げた。思わず、後ろに手を着いたら、そのマヌケなカッコウでさらにズコズコ、突き上げられた。ヒロキのチンコの先は、あたしの中の上らへんをグイグイ、ズンズンって突きまくった。
「あ、だ、だめっ! 出る、出ちゃうよ、ああんっ! ダメェッ! ・・・」
ぶじゅっ! ・・・
人生で初めてが、ふたつ、あった。
あたしは、まるでおもらししたみたいに、あそこから盛大に噴き出した。
そして・・・。
短い時間だと思うけど、気を失ってしまったんだ。
ハッキリ言う。あたしがヒロキを犯したんじゃない。あたしが、ヒロキに、犯されてた。
あたしは、完全に完敗を、喫した。
でも、それは、ものすごく甘くて、素敵な、ボロ負けだった。オトコに犯されるのが、こんなにメロウなものだったなんて、知らなかった。
(中編の下に続く)
ヒロキと待ち合わせたあたしは、朝からのムンムン、ムラムラが最高潮に達しかけていた。前の晩に期待しすぎてコーフンしてハゲしくオナってしまい、それでも鎮まらなくて、ついに朝まで熟睡出来なかった。
ヒロキと待ち合わせした時点で、もうどうしようもないほどに、あたしは、ムラムラの権化だった。
ファミレスから歩いてすぐのファッションホテルというふれこみのラブホに行った。
「ファッション」だろうが、「ラグジュアリー」だろうが、ヤルことは一緒だろっての!
ちっ! 気取りやがって・・・。
そういう市場の雰囲気は、主に女が主導するものだという。主導した覚えは、あたしには一切ないが。
女にだって性欲はある! ただそれだけのはず。なのに、なんでそれを真っ直ぐ見ないで、ごまかすんだろう・・・。
ま、いいや。
とりあえずは、この、ヒロキ、だ。
部屋に入った。あたしは、服を脱いだ。
パーカー、カットオフジーンズ、Tシャツ、ぱんつ、ブラ・・・。ぱんつは若干湿ってた。気付かれないように服の中に丸め、ポン、と放った。
マッパになって、振り向いたら、ヒロキはまだ、服着てた。
モジモジしてる。そう見えた。前に同じようなカンジのヤツとヤッタことを、思い出したからだ。あれは、いつだったっけ・・・。
「ねえ、ヒロキくんも脱ぎなよ。あたしばっか、ハズいじゃん!」
努めて明るく言ってみた。でも、なおも彼はモジモジ、してるように見えた。だから、こう続けた。
「だってここ、そういうことスルとこだし、そのために来たんじゃんね? ね、脱がしてあげようか。自分で脱ぐ?」
「ジュンさんは、どっちが好きですか? 脱がすほうか、脱ぐの見てるほうか・・・」
は?
なに、それ。
いつものラグビー部とかとは、だいぶ違うな・・・。
なんか、チョーシ狂う・・・。
思わず、アタマポリポリ掻いた。
あらためて彼の、ヒロキの前に立った。
意外に、背高い。
あたしは173ある。
水球女子の世界標準からすれば小兵だけど、いちおフローターやってる。相手のゴールにシュートを叩き込むのが役目。サッカーで言えば、フォワード?
だから、デカくて手が長くてジャンプ力がある方が有利なんだ。
付き合ってるセフレもみんな180越えのヤツらばっか。だから、セックスで見上げるのは慣れてた。
けど、でも、意外なカンジがした。ナヨっとしてるように見えたから、てっきりあたしと同じくらいか、と。さっそく、意表突かれた。
きっとそれは、先入観? ってヤツだったろう。
それに、もじもじしてるように見えたのも、それ、先入観だったかも。
あたしを見下ろすヒロキのサッパリ顔には、どことなく落ち着いた笑みがあったからだ。
ズキン!
胸の奥が、疼いた。
・・・なんだよ。ズキン、って。
この百戦錬磨のあたしとしたことが、なんか、ハズい・・・。
「じゃ、脱がしたげるね」
あたしは、内心の動揺をゴマかすように、彼の、シャツのボタンをぷちぷち外していった。
「シャワー、浴びます?」
と、ヒロキ。
「浴びてきた。あんたは?」
「ぼくも浴びて来ました」
「じゃ、ハナシ早いじゃん」
チェックのシャツを脱がし、コッパンのベルトを脱がすと、黒いビキニのブーメランショーツが現れた。それもまた、意外だった。トランクス派かと勝手に思ってた。
で、当然のように、目が、そこに。彼の、ヒロキの、股間に、いった。
うふ・・・。なんだこれ。
ちっちぇ・・・。
幼稚園からスイミングに通ってたし、中高と水泳部だったし、水球なんてのをやってるから、あたしは、男子のモッコリは見慣れていた。
トレーニング中は男女一緒なんだけど、だから、モッコリで欲情なんてしない。セフレのにはするけど。
でも、フツーに、チェックはしてしまう。オトコが自然に女の胸の大きさをチェックしてしまうように。オトコが女のおっぱいの大きさが気になるのはどうしてか知らん。だけど、女がオトコのイチモツの大きさが気になるのは、女のサガというヤツだ。セックスで、どんだけのパフォーマンスができるのか。どんだけ気持ちくしてくれるヤツなのか。女はそれが気になる。
だから、これからセックスしようとしている相手のお持物は、当然、気になる。
正直、だまされた、と思った。
何が、「絶対に射精しなくて、一日中でもガンバってくれる男の子」だ、と。こんな粗チンで頑張られてもなあ・・・。
ふと、ヒロキを見上げた。
彼は、面白そうにあたしを見下ろしてた。彼のそれを、思わずガン見していたのを知られたかも。
まあ、いいや。どうせこれからスルんだし。
要するに、茶飲み話だ。
「若いコにナンパされちゃってさ。で、ホテル行ったんだけどさ」
「まじィ? 出会って即ホ?」
「ハハ。でもさ、粗チンだったんだよね、これが!」
「ハハハ。チャンチャン!」
スケベな女同士、そんな風に、茶飲み話のオチも着くというものだ。
それぐらいに考えればいい。ここまで、来ちゃったんだから。
久々に若い男の子にエッチを指南しつつイチャイチャするのも悪くない、と。
あたしは彼の前にしゃがんで、ヒロキのそこに、ぱんつ越しで、ちゅ、したげた。なんとなく、そうしたかったのだ。大人のコケン?
ところが・・・。
今、ちゅ、したばかりの、彼のちっちゃくてカワイかったそのモッコリが、ゆっくり、ムクムクと・・・。大きくなってくるじゃないか!
うわ・・・。
不覚にも、ゾクゾクした。
「どうしたの、ジュンさん」
ヒロキはあたしを見下ろしてた。いたってフツーに。
これは、ごくフツーのことだ。もう何本も、何十本も、オトコのチンコなんか飽きるほど見てきた。女がコーフンすると濡れるように、オトコは、コーフンすると、ボッキする。
ごく、当たり前の事なのだ。
それなのに、あたしは、ヒロキのそこから、目が、放せなかった。
きっと、アレだ。最初の通常サイズがあんまりにもちっちゃかったせいで、油断したんだ。急にムクちゃんになっちゃったんで、心構え、つうか、インパクトが、強すぎたんだ。ただ、それだけだ。
そうしている間にも、彼のそこはどんどん膨らみ、小さな黒い布を押し上げ、ついに、先っぽが、ショーツのゴムを押しのけて、上に、こんにちは、した。
朝からのムンムン、ムラムラが、再燃した。
と。
え?
あたしの頬に彼の冷たい手がすっ、と添えられ、手のひらに包まれ、あたしは、彼の手に導かれるように、立ち上がった。
彼の、ヒロキのサッパリ顔が、息がかかるほど目の前に、あった。
「ジュンさんがあんまり魅力的だから。だから、だよ」
サッパリ系の、爽やか笑顔。
どくんっ!
不覚にも、ムネが、高鳴ってしまった。
この百戦錬磨のあたしとしたことが。普段聴き慣れていない、こんな歯の浮くようなセリフを、しかも、3つも年下の高校生にホザかれて、動揺するとは!
しかも、いちお、あたし、マッパ。全裸なんだよ。こんなだけど、ムネは標準よりあるし。あたしのセフレたちなら、すぐに襲い掛かって来るシチュ。
なのに、なんなの、このヨユーは。年下の高校生にもかかわらず。
ヒロキとやら。・・・やるな、オヌシ。侮れん・・・。
だが、ここで負けたら、女が廃る。そう思った。
「ベッド、行こ?」
あたしは彼の目を見つめながら、彼の手ではなく、何気に彼の、ヒロキのチンコを握った。
え?
また驚いた。
それは、さっきガン見したのより、さらにデカくなってたのだ。
しかも、熱くて、カタい・・・。
驚きが、瞬時に欲望に変った。
それを、顔に出さないように、なんとか、堪えた。
「ね、ヒロキ、って呼んでいい?」
あたしは、言った。大人の女の、コケンだ。
「いいですよ」
アッサリ顔のヒロキは、アッサリ頷いた。
「ぼくも、お願いがあるんですけど」
「・・・なあに?」
「カオリから紹介されて、今日初めて、ジュンさんに会いました。でも・・・」
言葉を切ったヒロキは、またあたしの頬に手を添えて、こう、言った。
「今日だけ、今だけは、ぼくを恋人だと思って欲しいんです。ぼくも、ジュンさんを恋人だと思って、愛したいな」
また、ドクンッ、ときた。
「・・・いいよ」
と、あたしは、応えた。
「あんたはあたしの恋人。あたしは、あんたの恋人。ふたりは恋人同士。ね?」
そうして。
ヒロキと、ベッドに上がった。2人とも、すっぽんぽんで。
「灯り、このまんまでいいよね」
「はい。ジュンさんさえ良ければ。ぜんぶ、お任せします」
「じゃあ、寝て?」
素直に横になるヒロキ。
彼の股間には、外見には全く似合わない、巨根というレベルのモノが、お腹に引っ付いてた。
ようやく、あたしのエンジンもかかった。ゆうべからずっとのムンムン、ムラムラを解消すべく、あたしは、始めた。
「ヒロキ・・・」
彼の胸の上に手を置いて、あたしは、言った。
「はじめに言っとくね。あたしのセックス、ハンパないから。覚悟しといてね」
「出来れば、優しく、して下さいね」
そんな、女みたいな言葉を吐かれ、あたしはさらにコーフンした。まるで、これから彼を犯すみたいじゃないか。あたしが。
でもさ、犯すのと犯されるの。具体的な行為として、どう違うんだ?
だーっ! んなの、今、どーでもいい!
今はただ、ヤルだけだろっての!
あたしも、もう、濡れてたし。濡れまくってたし。いいカンジに、疼きがきた。
彼の上に、立膝で跨った。
さらに、コーフンした。
さあ、見せてもらおうじゃないの。絶対にセーシ出さない、チンコの威力を。
24時間とは言わない。せめて、朝まで楽しませてね?
そんな期待を込めて、彼のを握り、あたしのそこに、導いた。そして、あてがった。入り口に。彼のは、にゅるにゅると、ぬめった。いや、違う。ぬめってるのは、あたしの、まんこだ。期待感、マックス! いいカンジに、エロが、きた。
「行くよ、ヒロキ!」
「うん!」
! のある、セックス。
グッ、と。腰を、沈めた。
その先っぽは、ぐぬるん、って感じに、スンナリ、這入ってきた。彼の熱くて、カタいのが。
「あ、む・・・」
ああ・・・。すごく、いいかも・・・。
あたしの膣ちゃんに、ピッタリ、フィットする感じが、またいいんだ。それをもっと奥に迎え入れたくなるのは、自然な、エロだ。
あたしは、さらに腰を、落とした。
「・・・あ、・・・む、ん」
先っぽが、あたしのナカで、ぐにゅぐにゅ動いてるのがわかんの。めっちゃ、エロい。たまんないかも・・・。
当然に、もっと奥に・・・。
ぐにゅ。
あ、きた!
先っぽが、あたしの腟のカベをぐりぐり言わせながら、奥に、潜ってく。子宮のドアを、叩いた。
「ん、あっ・・・」
めっちゃ、・・・いい。
あたしは、ヒロキのを、全部、呑んだ。
女がバストのサイズを気にするように、チンコのサイズを気にする男は多いと聞く。
でも、デカけりゃいいってもんじゃない。少なくとも、あたしにとってはそう。
正直、マックス状態のヒロキのは、かろうじて巨根と言えるとは思うけど、あたしの今までのケイケンでは最大、じゃない。彼のよりもデカいのは、何本も味見してきた。
デカいのも、悪くはない。でも、大事なのは、繰り返すけど、フィット感なんだ。相性ともいう。実際、ヒロキのよりちっさくても奥に届くときあるし。大小ではない。絶対。
タフであるかどうか。デカくても持続力が無ければ、いいチンコとは言えない。少なくとも、あたしにとっては。
ヒロキのチンコは、まれにみる、相性バツグンの、チンコだった。まるで、あたしのまんこのために誂えたような、チンコ。
うっわ・・・。・・・たまんね・・・。
めっちゃ、いい・・・。気持ちいい・・・。
急に彼を抱きしめたくなり、彼に覆い被さった。
「ヒロキ、・・・どう?」
少し眉間にしわを寄せたヒロキ。
耐えてるんだな。オトコの耐える顔って、萌える。めっちゃ、いい・・・。
また、ゾクゾク来た。
「サイコー。ジュンのまんこ、めっちゃ気持ちいい・・・」
いつの間にか、呼び捨てされてるし。
でも、なぜか、それも、たまらなく、いい・・・。
チンコ入れられてるあそこからも、もちろん上がってくんだけど、胸の奥も熱くて、そこからジンジン、ゾワゾワが溢れてのぼってくる、カンジ。
「あ、ヤバ・・・」
思わず、口をついて出た。
イッちゃう、かも・・・。
で、それは、来た。
「あ、・・・んんっ!」
あたまんなか、真っ白・・・。
女がイク時ってさ、あそこが、膣がピクピクするでしょ? それって、男のチンコを刺激して射精を促すためなんだってね。
で、今付き合ってるセフレたちは、それがたまんないんだ、と言う。
「お前のまんこのせいだ」
早打ちの言い訳。ヤツらはそれをあたしのせいにする。
「めっちゃ良すぎんだよ、お前の。だから出しちまうんだ」
あたしがイク度にヤツらも出す。で、その度にコスったりナメたりして勃起たせんだけど、あたしがあと20回ぐらいはイキまくりたいって思ってても、ダメなんだよね。
だから、
「ジュン、もうムリ。カンベンしてくれ。この大学にまともにお前の相手できるヤツなんかいねーって・・・」
って、なるわけ。どんなマッチョでも、そうなった。
でも、ヒロキは違った。
カラダビクビク、ガクガク。あたしのまんこもサイコーにヒクヒクしてる、ハズ。
なのに、
「ああ、気持ちい・・・。ジュンのまんこ、サイコーだよ・・・」
アタマ真っ白状態でイッた余韻に浸ってるあたしを抱きしめて、耳元で囁いて、しかも、あたしにちゅーしてきて、さらになんと、腰使ってあたしを突き上げてきた。下から。ズンズン! って。
「ああっ! あ、ちょ、ちょ・・・」
イッたばっかだから、ゾワゾワ、ゾクゾクが重なってハンパなかった。
「ハンパないんでしょ?『あたしのセックス』。ホラ、もっとガンバって!」
完全に、上に立たれた。あたしのお尻の下にいるのに。
早くもあたしは汗かいて来た。それなのに、ヒロキはいたって涼しげにあたしを見上げてる。
なぜか、ムカついた。年上のコケンにかかわる。そう思った。
最初の絶頂から復活したあたしは、今度は両足を踏ん張ってスクワットみたいにして、彼のチンコを責めた。パンパンッ、って。
でも、それは逆に自分の首絞める、ってか、あたしをさらにメロメロにしただけだった。
子宮にズンズン、響いた。
すぐにイキそうになって、また、ガクガクっ!
でも、ちょっとでも休むと、ベッドのスプリング使って突き上げられた。
「あ、あ、あ、ちょ、まっ! あ、そんっ、や、だ、ああっ! ま、また、またっ! ・・・んんっ! ・・・ん、ああっ!」
もう、汗びっしょり。ケイレンばっかしてるから、鍛えに鍛えたあたしの背中や腰がビクビクし通しで、笑いかけてた。俗に言う、「腰が抜ける」ってヤツ。あたしをこんなにしたのは、マジ、ヒロキが初めてだった。
7回か8回くらいまでは数えていられたけど、そっから先が、記憶がない。
最後らへんになると、イキ方がハンパなくて、全身にビリリリって、電流が走ったみたいになって、後ろにぶっ倒れそうになった。
でも、それでもヒロキは許してくれなかった。
あたしの両足首を掴んで大きくガバって広げた。思わず、後ろに手を着いたら、そのマヌケなカッコウでさらにズコズコ、突き上げられた。ヒロキのチンコの先は、あたしの中の上らへんをグイグイ、ズンズンって突きまくった。
「あ、だ、だめっ! 出る、出ちゃうよ、ああんっ! ダメェッ! ・・・」
ぶじゅっ! ・・・
人生で初めてが、ふたつ、あった。
あたしは、まるでおもらししたみたいに、あそこから盛大に噴き出した。
そして・・・。
短い時間だと思うけど、気を失ってしまったんだ。
ハッキリ言う。あたしがヒロキを犯したんじゃない。あたしが、ヒロキに、犯されてた。
あたしは、完全に完敗を、喫した。
でも、それは、ものすごく甘くて、素敵な、ボロ負けだった。オトコに犯されるのが、こんなにメロウなものだったなんて、知らなかった。
(中編の下に続く)
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