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77.イルカに乗った少年
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「斗夢クン?本当どーしたの?大丈夫?」
「風夏… いや、艶子さん。どうして急に…」
そこから先の言葉が継げない。何もかもが急過ぎるのだ。
ともかく頭の中を整理しなきゃ!
「私、意地を張ってたの。でもあなたはいつもと変わらず笑顔で挨拶してくれる。まるで何もなかったかのように。それってそう簡単に出来る事じゃないわ。私なんかと違って心の大きい人。でも、これ以上自分を惨めにするわけにはいかないと思ったの」
「だけど、あの、その…」
僕は必死で艶子さんの部屋で起きた事を思い出そうとした。
えーと、志風音に会いたくてプレイを始めて、空から落ちた所は艶子さんの部屋で、僕はドット柄のワンピを着てて…
「僕が部屋に居た事は?」
「何処の部屋に?」
「え?」
「会議室かどこかの事?そこに居たの?」
あー、ちょっと待て。
僕は艶子さんの部屋で結束バンドで捕まったのだ。
捕まって、あー!そうだ!アイツだ。
スゴく色っぽいオトコ。
シャラメだ!
アイツに酷い事をされた。
その後で艶子さんがやって来て…
「斗夢クン。あんたとは金輪際、絶交だわ!」って。
そう言われたんだ。
「僕、艶子さんに絶交されたんです。覚えてますよね?」
「何言ってるの。絶交されてもおかしくないのは私の方よ。許してなんて言えない。だけど何度でも謝らせて。この通りよ。ごめんなさい!」
「艶子さん」
まだ何か辻褄が合わない。
「斗夢クン。私、あなたの事が…」
と、その時。
「艶子姐ちゃ~ん!」
「きゃ…!」
艶子さんの背中越しに抱きついてきた子がいた。
NIKEの4/3レングスタイツにVネックのカジュアルボーダーゆるTをダボっと着て。
胸にイルカのペンダントを下げている。
足元はスケッチャーズのホワイトローカットシューズ。
サイドに赤と青のWハーツ付き。
超カワイイカーリーヘアのイケメン君は…
「シャラメ!」
僕は思わず口走った。
シャラメは困ったようなあどけない顔をする。
「艶子姐さん。この人は?」
コロコロと鈴を転がすような声。
「あ、斗夢クン。紹介するね。私の従弟で桃尻ジュノン。お父さんはカナダ人なのよ」
「えーっ!」
「初めまして!斗夢さん。僕、桃尻ジュノンです!」
イルカに乗った少年降臨。
「風夏… いや、艶子さん。どうして急に…」
そこから先の言葉が継げない。何もかもが急過ぎるのだ。
ともかく頭の中を整理しなきゃ!
「私、意地を張ってたの。でもあなたはいつもと変わらず笑顔で挨拶してくれる。まるで何もなかったかのように。それってそう簡単に出来る事じゃないわ。私なんかと違って心の大きい人。でも、これ以上自分を惨めにするわけにはいかないと思ったの」
「だけど、あの、その…」
僕は必死で艶子さんの部屋で起きた事を思い出そうとした。
えーと、志風音に会いたくてプレイを始めて、空から落ちた所は艶子さんの部屋で、僕はドット柄のワンピを着てて…
「僕が部屋に居た事は?」
「何処の部屋に?」
「え?」
「会議室かどこかの事?そこに居たの?」
あー、ちょっと待て。
僕は艶子さんの部屋で結束バンドで捕まったのだ。
捕まって、あー!そうだ!アイツだ。
スゴく色っぽいオトコ。
シャラメだ!
アイツに酷い事をされた。
その後で艶子さんがやって来て…
「斗夢クン。あんたとは金輪際、絶交だわ!」って。
そう言われたんだ。
「僕、艶子さんに絶交されたんです。覚えてますよね?」
「何言ってるの。絶交されてもおかしくないのは私の方よ。許してなんて言えない。だけど何度でも謝らせて。この通りよ。ごめんなさい!」
「艶子さん」
まだ何か辻褄が合わない。
「斗夢クン。私、あなたの事が…」
と、その時。
「艶子姐ちゃ~ん!」
「きゃ…!」
艶子さんの背中越しに抱きついてきた子がいた。
NIKEの4/3レングスタイツにVネックのカジュアルボーダーゆるTをダボっと着て。
胸にイルカのペンダントを下げている。
足元はスケッチャーズのホワイトローカットシューズ。
サイドに赤と青のWハーツ付き。
超カワイイカーリーヘアのイケメン君は…
「シャラメ!」
僕は思わず口走った。
シャラメは困ったようなあどけない顔をする。
「艶子姐さん。この人は?」
コロコロと鈴を転がすような声。
「あ、斗夢クン。紹介するね。私の従弟で桃尻ジュノン。お父さんはカナダ人なのよ」
「えーっ!」
「初めまして!斗夢さん。僕、桃尻ジュノンです!」
イルカに乗った少年降臨。
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