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59.シェイプ風呂ウォーター

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「ご堪能頂けましたか?」
「ふざけるな。喉に詰まっちゃったよ!」

横を見るとまさきもゲボゲボえずいていた。
目は血走り必死の形相だ。

「ではお口直しにとっておきの余興を」
「もう結構です」
「そうおっしゃらず」
三助のグローブみたいな手がお湯の中で僕の股間を捕まえた。
逃げようとしてもリーチマイケルと中島イシレリにガッチリ抑え込まれていてはびくとも動けない。

湯船の下で亀甲縛りされた竿とタマキンがギューッと握り潰されそーになる。

「わーった!わーった!余興をお願いします!!」

「では、皆の衆!」

パンパン!

ゴォー!という機械音と共に目の前の壁が移動し始めた。
秘密基地の武器庫のように男湯の壁面が左右に開いていく。

おいおい、何だこりゃ!?

それは大きな水槽のようだった。
でも中にいるのは魚ではなく、女性の裸の下半身ばかり。
座ったり立ったり。とにかく女の首から下の裸体が水の中を漂っている。

「先輩。これは…」
まさきも驚きを隠せないようだ。

「隣りの女湯の湯船の中です。マジックミラーになっていて向こうからは見えません」

「映像ではなくリアルタイムですか?」
「そのとーり。生々しいでしょう?」

お湯の中でくつろぐ女子達。
ある者は大股開き。ある者はキクラゲみたいなでっかいビラビラ。
ある者はマンチョをくちゅくちゅ。洗ってるの?オナってるの?
ある者はチンアナゴみたいなクリちゃんをおっ勃てて。
お湯の中で様々なワカメがふわふわ揺らめいていた。

もしかしてこの中に艶子さんがいるかも?
僕は目を皿のようにしてお湯の中の下半身を追った。
オトコのオチンチンと一緒で、オンナのオマンチョも色んな形とサイズがある。
ツルツルの陰裂。ボーボーのワカメ。チョロ毛のヒジキにぬるぬるモズク。
パックリ赤貝に極上アワビ。エロはまぐり。

「エロさを通り越して幻想的ですね!」

「女体イリュージョンです!好きな女の子がこの中にいるかも知れませんね」

ある一組のカップルが目に止まった。
一人はお尻のどアップ。
もう一人は太ももの内側に大きなトカゲのようなアザがあった。
広くて卑猥なビラビラが湯の中でたゆたう。
二人は互いの秘部を愛撫し合っていた。

「ビアンも紛れ込んでいます」

「顔は見えないんですね」

「その子が潜れば別ですけどね。憧れのカノジョは半魚人ですか?」

「ンな訳ねーだろ!シェイプ・風呂・ウォーターか!!」

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