52 / 101
51.黄金のスケベ椅子
しおりを挟む
呑気だなー。
知らないって事は恐ろしい事だ。
まさきは、ライオン主催のBBQパーティーに焼肉のタレ持参でやってきた三元黒豚みたいなものだ。
今まで無事だったのが不思議。
まさきは慌ててロッカー鍵を手首に付け変えた。
レッツラゴー!
満を持して引き戸を開け、いよいよ浴室に入場。
硫化水素と鉄サビの混じった匂いがふわっと鼻をつき、裸身が熱気を孕んだ水蒸気に包まれる。
コレだコレ!たまんないナ~
何とも言えない開放的な空間が広がる。
裸ってとにかくイイよね!
ワクワクしていると新参者の二人に向けて、何処からともなく熱い視線が注がれてるのに気付いた。
動物的な勘てやつだ。
一人二人。いやもっと…
レーザーサイト装備のアサルトライフルで360°全方位から捕捉された獲物の気分。
すっかり取り囲まれている。
「て、手を繋いでも良いですか?」
何をバカな事を!
「よ、よしなさい!刺激するだけだから!」
「は、はい…」
掛け湯から桶をとり股間、お腹、肩から胸へと洗い流す。
まさきは座り込んで股間をゴシゴシ…
「まさきクン!立って!そんなしつこく洗わなくて良いから!」
「は、はい!」
カコ~~ン…
コ~~ン…
ケロリン桶の心地好い音
高窓から差す日差しと照明の光りが織りなす神秘的なグラデーション…
コンパクトながらもモダンで風情のある浴室。
出入口の側にシャワーブースが二つ。
僕とまさきは視線の洪水の中、おずおずと中央のカランポストへ向かう。
いざ座ろうとして驚いた。
カランの前に並んだ座椅子は黄金のラメ入りだった。
高さ40センチほどで通常より大きく、おまけに真ん中が深くえぐられている。
「す、スケベ椅子じゃん?」
「洗いやすいンですよー。コレ。よく考えましたよね!」
まさきはさっそく股間を泡だらけにして喜んでいる。
銭湯の入浴マナー上、洗浄が先である事は間違ってない。
間違い探しをするとすれば公衆浴場にスケベ椅子がある点だ。
背中越しにビシビシ熱視線を浴びながらとりあえず身体を洗っていこう。
「お!スッゲー!CHANELの高級ヘア&ボディウォッシュじゃん!!」
状況を忘れ僕の心は踊った。
知らないって事は恐ろしい事だ。
まさきは、ライオン主催のBBQパーティーに焼肉のタレ持参でやってきた三元黒豚みたいなものだ。
今まで無事だったのが不思議。
まさきは慌ててロッカー鍵を手首に付け変えた。
レッツラゴー!
満を持して引き戸を開け、いよいよ浴室に入場。
硫化水素と鉄サビの混じった匂いがふわっと鼻をつき、裸身が熱気を孕んだ水蒸気に包まれる。
コレだコレ!たまんないナ~
何とも言えない開放的な空間が広がる。
裸ってとにかくイイよね!
ワクワクしていると新参者の二人に向けて、何処からともなく熱い視線が注がれてるのに気付いた。
動物的な勘てやつだ。
一人二人。いやもっと…
レーザーサイト装備のアサルトライフルで360°全方位から捕捉された獲物の気分。
すっかり取り囲まれている。
「て、手を繋いでも良いですか?」
何をバカな事を!
「よ、よしなさい!刺激するだけだから!」
「は、はい…」
掛け湯から桶をとり股間、お腹、肩から胸へと洗い流す。
まさきは座り込んで股間をゴシゴシ…
「まさきクン!立って!そんなしつこく洗わなくて良いから!」
「は、はい!」
カコ~~ン…
コ~~ン…
ケロリン桶の心地好い音
高窓から差す日差しと照明の光りが織りなす神秘的なグラデーション…
コンパクトながらもモダンで風情のある浴室。
出入口の側にシャワーブースが二つ。
僕とまさきは視線の洪水の中、おずおずと中央のカランポストへ向かう。
いざ座ろうとして驚いた。
カランの前に並んだ座椅子は黄金のラメ入りだった。
高さ40センチほどで通常より大きく、おまけに真ん中が深くえぐられている。
「す、スケベ椅子じゃん?」
「洗いやすいンですよー。コレ。よく考えましたよね!」
まさきはさっそく股間を泡だらけにして喜んでいる。
銭湯の入浴マナー上、洗浄が先である事は間違ってない。
間違い探しをするとすれば公衆浴場にスケベ椅子がある点だ。
背中越しにビシビシ熱視線を浴びながらとりあえず身体を洗っていこう。
「お!スッゲー!CHANELの高級ヘア&ボディウォッシュじゃん!!」
状況を忘れ僕の心は踊った。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
首輪 〜性奴隷 律の調教〜
M
BL
※エロ、グロ、スカトロ、ショタ、モロ語、暴力的なセックス、たまに嘔吐など、かなりフェティッシュな内容です。
R18です。
ほとんどの話に男性同士の過激な性表現・暴力表現が含まれますのでご注意下さい。
孤児だった律は飯塚という資産家に拾われた。
幼い子供にしか興味を示さない飯塚は、律が美しい青年に成長するにつれて愛情を失い、性奴隷として調教し客に奉仕させて金儲けの道具として使い続ける。
それでも飯塚への一途な想いを捨てられずにいた律だったが、とうとう新しい飼い主に売り渡す日を告げられてしまう。
新しい飼い主として律の前に現れたのは、桐山という男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる